2016年08月07日

0937『ぷにぷに』

★★★3
ぷにぷに -
ぷにぷに - 細川貂々

Kindle版しかヒットしなかったので、上のリンクはKindle版のもの。

「ツレうつ」から育児へ。
ちーとくん、2歳の頃。

あの頃を過ぎた者としては、懐かしさもあいまって。
鉄道にはまっていったんだな、ちーとくん。

待機児童の件が、「テーマパークの年間パスポート」として出てきているのは地域がらだなあと思った。
「保育園の料金より安いし、毎日公園代わりに通うそうですよ。(p16)」

電話がしたいが、電話をわたしてみると「カチーン(p58)」というのは、あったあったという感じ。

4コマごとの淡々とした描写なのだけど(タイトルの行は3コマ)、的を得た描写で読みやすい。

「あのねー きょうね
ごはんちゃんとたべたの
それじゃあね
ばいばーい」
毎晩おもちゃのケータイ電話で練習してる
posted by B&M at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0936『かないくん』

★★★★★5
かないくん (ほぼにちの絵本) -
かないくん (ほぼにちの絵本) - 谷川俊太郎作 松本大洋絵

きょう、
となりのかないくんがいない。


すごい絵本だぞこれは。

大人のための絵本かな。

しぬって、
ただここに
いなくなるだけのこと?


松本大洋さんの漫画が好きだった。
『ピンポン』とか、『鉄コン筋クリート』とか。
この人の漫画には、絵には、独特の「余白」がある。
白さというか、静けさというか。
立ち上ってくるもの、雰囲気というか。

ご高齢となった谷川さんの、その口から語られる物語と、
松本さんの、その雰囲気のある絵とが融合して、
奇跡の一冊となっている。

またそのうち、いやだいぶあとに、読み返してみたい一冊。

真っ白なまぶしい世界の中で、
突然私は「始まった」と思った。
posted by B&M at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0935『にちよういち』

★★★★4
にちよういち (童心社の絵本 9) -
にちよういち (童心社の絵本 9) - 西村繁男

いやあ、おおきな やどかりが おる。みてちや ごぞごぞ うごきゆう。


高知の日曜市の雰囲気、方言!
南国っぽい、原色っぽい色使いも魅力。

「ありゃ まあ おんちゃん、ぽっちり おおたねえ。」
「ひさしぶりじゃが、じょうぶで やりゆうかよ。」
「まっこと ひさしいのう。おかげさんで げんきで やりよらあね。」


夏の日差しにあてられながら、読めた幸せな絵本。
posted by B&M at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0934『世界一わかりやすい英語の勉強法』

★★★★4
世界一わかりやすい 英語の勉強法 -
世界一わかりやすい 英語の勉強法 - 関正生

世界一わかりやすい、かどうかは読んでみて判断するしかない。
僕にとっては、なんだかすらすら読めて、水のようだった。
それでいて、ふつふつとやる気というか、情熱が伝わってくるのが不思議。
参考になる。

関先生はスタディサプリというところでも教えているカリスマ英語講師のひとり。
オンライン予備校とな!
予備校でビデオを見る時代から、更に進んで。
しかも月980円なんて、すごい時代ですね。

本の一番後ろに、直筆サインをコピーしたものが書かれてあって、「新しく楽しい英語の勉強を!」。
「楽しい」は、関先生の語り口などでやる気が出る。
では、「新しい」は?
文法や問題集、訳読式を脱して、口を使う。
読む、書くだけではなく、聞く、話すも統合的に行う。
トレーニング。
そういうのを、毎日努力すること。

英語教育に関しては流動的で、今また新たな変化が。小学校での英語が必修化、外国語活動が小3へ降りる。
片や、TOEICなどの検定試験熱が下がり、常態化した感がある。
それでも日本人の英語は、ままならない。
でも、ままならないのは英語だけの問題か?
しゃべれない。
会話ができない。
議論ができない。
発信できない。
視点がグルーバルではない。
英語がデキナイ日本人、について考えるのはなかなか難しい。

実は学生時代以来約10年ぶりにTOEICを受ける気になって、この前の212回を受けてきた。
そのための受験勉強時に読んだ一冊。
ともかくテクニックというか、1点でも多く取るために、と思って読んだ。
いち英語教育者としてではなく、いち英語学習者として読めたのは良かった。
いち英語学習者として読んで、わかりやすく、おもしろかったのだから、本書は高校生や大学生にはお薦めできる一冊だと思った。

 ボクは普段から、仕事の合間に少しでも英語の勉強ができたら「今日も勝った」とか思ってます。続けるにはこういう「うぬぼれ」も必要です。(p23)
posted by B&M at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月01日

0933『遅読家のための読書術』

★★★★4
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 -
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 - 印南敦史

あまたの「本を読むための本」を読んできた。
内容的にはどこかで読んだなあ、と思うようなところも多かった。
それでも、本書は僕にとって新しかった。
あるいは、今まで僕自身に響いてこなかった、届いこなかったことを、わかりやすく噛み砕いて届けてくれたために、重要な一冊になった。

気になったところを手書きで書き写そう、とか、自分のレビューを見返して至極の1冊を選んでいこう、とか、ウェブで年間700冊書評などという超人的な読書をされている印南氏の技術のおすそわけ。
遅読家が書評家になるための意識のブレイクスルー、まあ精読から速読、みたいな話なんだけど、本書が他と一線を画していたのは、「本なんか読まなくてもいい!だから「読書生活」は楽しい(p195)」というトコロ。
要は、本が好きなのだ。
というか、このスピードで、全体感を持って読んだら、楽しいだろうな、と思わせてくれたトコロ。

まず、極端な「読書締め切り」(p148)。
1日1冊、しかも計画をたてて。
それで週6冊。
年間で300冊読もう、という提案。
1日1冊を強制的に読み切ってしまおう、というのが新しかった。
そのために、切るべきところは切る、スキャニングするように読む、というようなことが書かれているが、そのあたりの具体性やテクニックは、他書のほうが充実しているように思った。(最後に、これまで読んできた「読書のための読書」の本のリンクを付す)
でも、この読書計画で、部屋に平積みされていまだ読まれず埃をかぶる何十冊という本が、今年中にとりあえずはけてくれそうな見通しが立ち、ちょっと嬉々としている。

次に、「全体感」(p63)。
神は細部に宿る、ディティールこそ命?
それよりも、情報洪水時代の、フローな感じ。
それぞれ一個の命をもった、大事な魂を、がばっと桶ですくうがごとく・・・と書くと悪意があるが、仕方がない。多くの人がかかわり、時間をかけて生み出された本でも、それを次から次に渡される読者にとっては、真面目にすべて読んでいたら大変だ。
インターネットのニュースサイトみたいなものですね。すべてのニュースを真面目に読んでいたら、ディスプレイから顔を上げられなくなってしまいます。適度に、気になったところをピックアップ。
目次、はじめに、終わりに、はゆっくり読む。
「著者の自分語り」や「個別の事例・体験談」「過剰すぎる表現」は切り(p112-114)、スピードを上げて読む。

新書ほどの分量と内容でした。
ソフトカバーで1400円。ちょっと高価?
表紙にカメさんが載っていて、ジャケ買いの感もありましたが、買って損はなかった。

逆に、読書計画がしっかりしていると、作業量は同じでも心理的な負担が圧倒的に違います。

 1週間分の本を「選ぶ」時間は、なるべく1日に固めましょう。それほどつらい作業ではありません。むしろ、旅行の「計画」を立てるときに似た、ある種のワクワク感に満ちています。(p154)


「引用する(p78)」、斎藤孝さんの言い方だと「剣を抜く」という書評スタイルは、このブログとも共通項を見出せて、嬉しかった。

本を「汚す(p139)」ことに反対、というのは、その意見には納得。
本は人間の内側を通し、「本の価値は「外の世界」に(p143)」出てこささなければね。
でも実際は、大江健三郎氏が赤青鉛筆でやっていたように、斎藤孝氏が3色ボールペンでやっていたように、本を読みたい、と思う。
本に落書きをしたい、と思う。
でも、そんなことをやっていたら、すべての本を買わなければならないし、図書館の本は利用できないし、落書きされた本は、愛着は湧くけれど、捨てにくくなり、書棚管理に支障が出るし。
年間700冊の書評家の著者にとっては、それよりも、外部にサンプリングしていく方法(p81)のほうが、理にかなっている。

最後に、これまで読んできた「本を読むための本」を紹介しておく。
0140『差がつく読書』

0223『レバレッジ・リーディング』
0408『読んでいない本について堂々と語る方法』
0558『1000冊読む!読書術』
0567『多読術』
0795『本を味方につける本』

0225『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

その他は、カテゴリー:整理法・手帳・書斎・家に投稿している。

0932『竹岡広信・安河内哲也のこの英語本がすごい!』

★★★★4
竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい! -
竹岡広信・安河内哲也の この英語本がすごい! -

こういう本は危険である。
カタログである。
それらを見て、妄想し、いろんなものに手を出す/出そうとしてしまう。
結果、足下や目の前が見えなくなり、バランスや、自分を失ってしまう。
そういうことって、よくありませんか?

豪華な二人による、英語本セレクション。
自著や、親交のある出版社などを超えて、なるべく客観的にした、とある。
また、一人ではなく二人の視点で、ともあり、なかなか面白いココロミ。

今やっているものを着実に消化し、ちゃんとお腹が空いたら、お二人の面白そうなオススメに手を出してみようと思う。

各分野の本についてのお二人のコメントも楽しい一冊。

 ただ、あるレベルまでの単語はライティングで使いこなせるまで学ぶとよいと思います。つまり詳しい用法まできっちり学ぶ。すると結果的にはリーディングの読解力も深まります。(p20 竹岡広信の勉強法ーー英単語)
posted by B&M at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

0931『子どもが自分で伸びていく6つの習慣』

★★★★4
子どもが自分で伸びていく6つの習慣ー9歳までの「しつけ」の基本 (経済界新書) -
子どもが自分で伸びていく6つの習慣ー9歳までの「しつけ」の基本 (経済界新書) - 八田哲夫

気軽に読み飛ばすつもりで読み始めたけれど、気がついたらたくさんの付箋がついていた。

競争、ヨコミネ式、自立。
学力より学ぶ力。
子どもを厳しく、しかし世界で戦えるように、育てるには。
たくさんのヒントが散らばっていた。

 子供をしつける時、母親は自分自身にも完璧を求めがちです。しかし、そうではありません。(…)「このまま、ありのままでいい」のです。
(…)
「子供が自分と同じ年代になった時、自分より上のレベルになっていてほしい」と願うのが親です。「自分より下でいい」と思う親はいません。「自分の力の九割の子にしよう」としていたら、十世代後には力ゼロの子になるというジョークが生まれてしまいます。(p54,55)
posted by B&M at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月04日

0930『15 中学生の英詩が教えてくれること』

★★★★★5
15(フィフティーン)―中学生の英詩が教えてくれること かつて15歳だった全ての大人たちへ -
15(フィフティーン)―中学生の英詩が教えてくれること かつて15歳だった全ての大人たちへ - 中嶋洋一他

言葉の教育を、その表面的な情報コミュニケーションのみのツールではなく、感性の教育、心の教育にまで。

中学生が、詩人が、「自分たちの英語」で語ろうとする試み。

さらに高度な英語教育のためになる、一冊だった。

英米人の常套句をそのまま使って言っているに過ぎないことに彼は気がついた。つまりその時の彼にとって、英語使用というものは深いところでは自分の人格と結びついてない。(…)日本人として、いや私としてはこう考えるという自分の思考、人格、自分の思う世界というものを、他の文化の人とどう協調させうるか、といったことを、自分なりに落ち着いてやっていかなくてはいけない。(…)英語学習が自己表現や思考を忘れたまま、資格試験の高得点や常套句の暗記ばかりを狙っているような気がします。(p188 座談会)
posted by B&M at 07:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。