2019年10月30日

1086『人生が整う 家事の習慣』

★★★3

人生が整う 家事の習慣
人生が整う 家事の習慣
本間朝子・藤原千秋

Kindle Unlimited読み放題。

家事のやり方について、男の僕にもよくわかる、雑誌、ムックのような一冊。
ビジュアルもレイアウトもわかりやすくて、参考になった。

根の物は水から、葉の物はお湯からゆでる(no.171)
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2019年09月08日

1070『「脳」整理法』

★1
「脳」整理法 (ちくま新書)
「脳」整理法 (ちくま新書) 茂木健一郎

リアル新書。
情報洪水の時代の、脳の整理法。

ただ、簡単な本ではない。
時に文学的で、抽象的な文章で語られていく脳のミステリー。
ちょっととっつきにくかったかな。

(…)「世界知」と「生活知」をふたたび統合する道筋が見てきています。私たちの脳が、世界をいかに認識し、行動に反映しているか、そのプロセスに含まれる「偶有性」の処理の仕方に、大きなヒントがありそうです。(p217)


脳が認識している、「世界知」と「生活知」の区分にはっとさせられた。
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2019年07月27日

1059『"オフィスのプロ"だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213』

★★2
“オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213
“オフィスのプロ”だけが知っている キングジム 人も組織もうまくまわりだす 超整理術213 キングジム ファイリング研究室

マインドマップ的読書感想文さんとこで紹介されていて、読んでみようと思って、Kindle+Fire。

Amazonのレビューでも、支離滅裂で、何が言いたいのだか、とあったが、全体としてのまとまり感はないかも。

タイトルに213とあるが、おそらくハードカバーの書籍の見開きくらいの内容213項に分けて語っただけで、213も内容があったとは言えないなあ。

でも、組織にファイリングを指導するという立場で書かれた教科書的な本だと思った。

そもそも、キングジムという会社は、宮本英太郎という人が1927年に創業した大坂発の日本企業で(日本訳「事務王」か(笑))、
キングジムファイル(1964年)、
クリアファイル(1976年)、
テプラ(1988年)
を発明、普及させた会社だったということを、この本を読むことで知ったのだった!!
偉大な会社の、ファイリング研究室が長年のノウハウを1冊にまとめて出した本。

組織をあげて、「整理整頓」。

整理は捨てることともいえます。一方の整頓は、誰もが素早く探せることがポイント。(No.322)


オキカエキャンペーンや、廃棄キャンペーンなど、組織で日程を組むことも参考になる。
ファイリングにおける5S(No.525)、
ファイリング成功の「三識(意識・知識・組織)」(No.830)、
減量目標を決める(No.861)、
1日の中で整理時間を確保する(No.912)
などのTipsがためになった。

参考文献の「ファイリングは捨てることと見つけたり」は、2014年から更新が止まっていました。

電子化といっても、まだまだ紙の書類は多い。
それとどう向き合いながら、今後10年を乗り越えていくか、という感じの本だった。
10年後は・・・紙書類はどうなっているのかなぁ。
posted by B&M at 06:39| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月06日

1051『クラウド活用テクニック150』

★★★3
クラウド活用テクニック150
クラウド活用テクニック150

Kindle Unlimited読み放題で読んだ。

クラウド関係は、もはやなくてはならないものになった。
所有・使用デバイスが増えたので、やっぱりデータはクラウドにあったほうがよい。
iCloud、GoogleDrive、AmazonDrive、DropBox、OneDrive、いろいろあるけれど。

そんな中、さらに「自動化」というのを本書で学んだ。
その昔、MacのAppleScriptやオートメーターでやっていたようなことができるみたい。
DropBox Autometer、Yahoo myThings、マイクロソフトFlowなどのサービスを知った。

現在はAppleのメモ.appを愛用しているけれど、Apple以外のデバイス(KindleやAmazonFire)が入ってきたので、共有できない。
GoogleKeepやOneNoteもよさそうだと思った。

ウェブサイトのキープにPocketを使い始めた。
無料でのデバイス登録が有限になったEvernoteはやめた。
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2018年09月22日

1025『コクヨのシンプルノート術』

★1
たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術
たった1分ですっきりまとまる コクヨのシンプルノート術

キャンパスノート(大学ノート)は発売から40年以上の歴史がある。
そんなノートの会社の、ノートの活用術。
豊富な写真あり。
まあ、だいたいはこれまでの経験で知っていることなのだが、頭の整理になった。

Kindle読み放題。

A5サイズは、デスクまわりで使い勝手がよい。(no1257)
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2018年09月13日

1008『まんがでわかる トヨタの片づけ』

★★★3
まんがでわかる トヨタの片づけ
まんがでわかる トヨタの片づけ

Kindle読み放題。

トヨタ式を、車工場ではなくジャーナリストに置き換えて実践していく。
漫画なので、読みやすかった。

5S、リードタイム、人が悪いのではなくしくみが悪い、組織(みんな)で取り組めるようにする。

途中で彼氏も整理整頓、には笑った。

また、ドラマチックに話が動くところもあり、ただの「お勉強マンガ」じゃないところも良かったところ。

「待て!」
「・・・え?」
「取材は・・・中止だ。」
「!どうして・・・?」(No136)

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2018年08月10日

1003『もっとたのしく、ちいさなお片づけ。』

★★2
k.m.p.の もっとたのしく ちいさなお片づけ。
k.m.p.の もっとたのしく ちいさなお片づけ。 k.m.p.

図書館本。
1001『ちいさなお片づけ。』の続編。

ココロがわくわくしてくれそうなお片づけに出会いたい。
そこからきっと変わってくる。(p7)


好きなことを仕事に、というこの二人のユニットのコンセプトがいい。
お片づけも、義務感や効率のみじゃなくって、楽しんで好きなようにしたらいい、というメッセージが染みる。

P84〜の、掃除のとっかかりがなかなか参考になる。
ちいさな時間に、ついでに&ながら、「場所&モノ」限定、など、かわいいイラストで、掃除へのとりかかりを提案してくれている。

あと、個人的にP90の「表ラブ」が共感した。
一覧表にする。
ひとつところにまとめる。
カテゴライズする。
こういうの、僕も好きなのだ。

どんなハウツーを知っていたとしても、
自分がやる気にならない限り、お片づけは 苦行。
 (あとがき)
posted by B&M at 07:10| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月05日

1001『ちいさなお片づけ。』

★★2
k.m.p.の、ちいさなお片づけ。
k.m.p.の、ちいさなお片づけ。/なかがわみどり・ムラマツエリコ

k.m.p.とは、「かね・もうけ・プロジェクト」だそうだ。
趣味と仕事がいっしょになっていること、そんな活動を目ざしている二人のユニットだ。

そのコンセプトのように、お片づけも、仕事に役立つような実用性と、趣味的な、おもしろい、遊びが入った、なんとも楽しいお片づけ本だった。
早速玄関にマグネットフックをかけ、マグネットバーを貼っておいた。
トイレにも家族と交流できる仕掛けを何かしてみようかなあ。
眺めていて面白い、親近感の湧くお片づけの本。
生活感、と言ったらいいのか。
イラストなどもかわいかった。

図書館本。

冷凍バンザイ
節約のおともは、「冷凍」と「乾物」。
とくに冷凍は、安いときにまとめて買って小分けして使えば、
腐らせることも、ムリヤリ食べて太ることもない。
だから、お肉もお野菜も可能なものは、なんでも冷凍。(p21)
posted by B&M at 22:08| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月13日

0986『必要十分生活』

★1
必要十分生活
必要十分生活 たっく

「必要十分」な生活。
断捨離、シンプルライフ、そういうものを実践してみた著者なりの記録、という感じ。
分量は多くなく、Kindle Unlimitedで無料で読めたので読んだ、という感じ。
Kindle読み放題。
僕のKindle体験のための本、という感じだった。
既知の内容が多かったが、実践者のそれとして親近感をもって読めたので、面白く読めた。

そのようなものは、見るたびに一瞬ですが「ああ、これをどうしようかな」という気持ちになり、少しずつあなたの元気を奪っていきます。そして、本当に大切な人に優しくしたり、一緒に楽しく過ごす時間や余裕を奪っていきます。(n78)


下着は3枚、写真を撮って捨てる、プリンターはいらない、思い出は思い出して楽しむなど、そうだそうだ、そうだった、という感じ。
Kindle自体、リアル書籍を減らし、データ化していくことを助けるので、これを機に、ほんとうにいろいろ身軽になってみようと思い、先日、大紙袋いっぱいに本を売りに出し、同じくらいの本をビニル紐で縛って古紙回収に出し、また同じくらいの紙の束を捨て、封筒整理法を間引きしたりもしている。

 ***

<Kindle読書方法メモ>
Kindle PaperWhiteで読んだ後、「ハイライト」と「メモ」に関しては、メールでエクスポートできるのが一番便利そうだ。
メールにPDFとCVSがデータで添付されるので、受信したら「Kindle読書履歴」として、自動的にフォルダに入るように振り分けた。
これによって「Unlimited:読み放題ライブラリ」からも「利用を終了」できそうだ。(Unlimitedは10冊までしかキープできない!)
前後をもっと長く読み返したければまた「読み放題で読む」でダウンロードすればいいわけだが、Amazonは予告なしに無料をやめる場合があるそうなので、その場合は諦めるか購入するか図書館に行くか……。
ちなみにこのメールエクスポートでは「しおり」データはエクスポートできないので、読了後にチェックするクセをつけたい。
図書館の本につけた付箋のような感覚で。
※ただし、Kindle for MacやWebページ「Kindle:メモとハイライト」のほうでは残っているようだ。ただこのあたりの同期が遅い場合があるので、読み放題から「利用を終了」して、また「利用を再開」したときに、きちんとデータが戻ってくるかはわからない。
posted by B&M at 06:05| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月05日

0983『脳を活かす!必勝の時間攻略法』

★1
脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)
脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)吉田たかよし

医師で元NHKアナウンサーで、衆議院議員第一秘書も務めた"奇跡のマルチ人間"が伝授する鉄則30。
午前中に集中する、
細切れ時間の中にも"1分、10分、30分の法則"を意識する、
などのアドバイスがあった。

本の値段は、あなたの時給よりはるかに安いはずです。本の代金を惜しむよりは、あなたの時間が持つ経済的な価値を惜しむべきなのです。(p148)


時間の使い方について、再考させられた一冊。
ただ、今までにもこの手の本は読んだことがあり、そこまで参考になったわけではない。
この人の経歴や、まだこういう類いの本を読んでいない人などには、良い一冊になるかもしれない。
posted by B&M at 14:58| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0981『50代から始める知的生活術 「人生二毛作」の生き方』

★★★3
50代から始める知的生活術~「人生二毛作の生き方」~ (だいわ文庫)
50代から始める知的生活術~「人生二毛作の生き方」~ (だいわ文庫)外山滋比古

外山さんの書かれる文章に、内容に、いつも感銘を受ける。
この本の発行時、91歳(!)にして気力みなぎる、その人生二毛作の後半についての話。
40代になったら、「将来の仕事」を考える、ということで、手に取った一冊。

 職場の人間関係など、だいたい世知辛いものなのです。一生続く友情などというのも、ことばの上の願望と言わざるをえません。(p84)


ちょっと悲しい真実?
posted by B&M at 14:40| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月08日

0971『死ぬまでに達成すべき25の目標』

★★★★4
25の目標 -
25の目標 - 中嶋秀隆+中西全二

プロジェクト・マネジメントの第一人者が書いたらしい本書を、プロジェクトについて学んで、仕事もやりやすくしたいという思いと、それを人生にも応用して、もっとクリアなビジョンで生きれるようになるかな、という思いで手に取った。
しばらく積ん読期間が続き、手に取ったのが去年の頭。
それから、本のいでたちのいかがわしさから(失礼!)、読み捨てようと、小付箋で読み進めていたが、100ページくらいで付箋が尽きる。
ということは、学ぶこと多き書と見なし、以後は線を引き、蔵書化しようと思いながら読んだ。

著者二人が学んだ、多くの先人の知恵が、そこかしこにちりばめられている。

人生は、ミッションであり、プロジェクトである。
さて、今年を、いかように生きようか。

 人生が最も複雑になるのは、一般的に言うと、三十五〜四十歳ごろの人生の折り返し地点あたりからであろう。(…)毎日を楽しみつつ社会にお返しをする版だ。(…)この時期には、その複雑さを引き受けることになる。(p167)
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2018年01月03日

0966『死ぬほど読書』

★★★★4
死ぬほど読書 (幻冬舎新書) -
死ぬほど読書 (幻冬舎新書) - 丹羽宇一郎

伊藤忠商事で働かれており、現在名誉理事。
国際連合世界食糧計画協会会長などを歴任するなど、すごい人らしい。
その丹羽さんの、読書の本。
僕は商人としての丹羽さんなどは存じ上げないので、「すごい人の読書に関する本」として読んだ。

内容良く、ためになる読書だった。
全体として好印象。
そして、死ぬほど読書、死ぬまで読書、という読書愛が伝わってきた。

「人間の証」である"心"を求めて、今日も私の眼は本の文字を追い、指は頁をめくります。それに飽きれば、まだ見ぬ世界に出かけるように、新しい本との出会いを求めに行きます。それはおそらく私が死ぬまで毎日繰り返されるでしょう。そんな私が人生の最後に見る風景は、やはり本に印刷された文字と、それを介して想像される未知なる世界なのかもしれません。(p183)
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2016年09月20日

0951『自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル』

★1
自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル -
自分が好きになる 自信がわく 願いがかなう 夢ファイル - 鈴木敏恵

図書館で借りて読んだ。

クリアファイルに自分のポートフォリオを作ってみよう、という試み。

夢ファイルの肝は、
過去(自分を知る)+これから(ビジュアルで目標を明確に)+プレゼン(自分語り)
と見た。

アルバムを見れば、「過去」の自分が湧き上がる。
そこに、ストーリー(時系・意味)を付け加えてみるのは面白い。
雑誌のように美化(美談化)するのもよし。
ただ、いつでも客観的に過去をふりかえりたいという向きには、追加したストーリーや美談はうるさくなる。
過去を過去として客観的に、冷静に、見つめることも必要。
「にぎやかな過去」がほしい人は、ぜひ夢ファイルを作ってみるといい。
そういえば僕も、かなり本気で小説家になりたかった頃に「略歴」みたいなものを作ったことがある。
「著者プロフィール」みたいなもののまね事を作ったこともある。
今はそれを経た後だから、「夢ファイル」に懐疑的なのだろう。
そういうのを作ったことがない人、過去を美化したことがない人は、そういう経験も必要だ、と思う。
歴史を美化するとはどういうことか、ということも学ぶことができるし。

「これから」については、雑誌の切り抜きやなんかであまりに具現化しすぎると、うまくいかないんじゃないか(夢ファイルは作っていないけれど、今まで狭義のものに願いや夢をこめすぎると、僕の場合うまくいかなかった)と思った。
雑誌の写真をぱらぱらとめくる感じ。
低俗化する危険性をはらんでいる。
また、夢はあるいは頭の中にある茫洋としたイメージだ。
それを具現化するのは自分だ。
すでにある具体的な何かを目指すのは、何か未来に向けて歩いていく上で、どこか不健全なことなんじゃないか、というのは、今の時代の不安定さ、変化の必要性を感じすぎているか。
「夢」について語るときによく聞くエピソードで、例えば私は画家になりたかったが、実は絵でお金が稼ぎたいわけではなくて、絵を通じてコミュニケーションすることがしたかった。広告のカットの仕事をしていたが、物語にも興味が出てきた。それで漫画家になった。つまり、「画家」という具体的な写真やイラストを夢ファイルに貼っていたら、柔軟に自分の未来像が描けないかもしれない、ということは考えておかなければならない。
ただ、職人のような仕事では、師匠や、両親や、何かすごく強い思念のものを夢ファイルにとじるのは、意味があることかもしれない。
いやそれでも、いつかは守破離、離れなければならないだろう、夢ファイルは「守」のところのためにある。

さてしかし、過去と未来についてまとめられた夢ファイルをプレゼンに使おう、と著者は提案する。
あなたはどこから来て、どこへ行くのか。
プレゼンしながら、自分の過去を整理し、夢を淘汰していく。
ある種の業種の人には、これってすごく便利で、有効なことなんじゃないか、と思う。
にわかコミュニケーションツールとして、夢ファイルの素敵さがわかってくる。(齋藤孝さんの偏愛マップとかもあったなあ。)

かくして、この本を読んで、僕に欠けていることとは?
過去をふりかえり、これからを見通し、それを人に語る時に、何が必要か?
それが夢ファイルでなくても達成可能かな?と思ったので、とりあえず夢ファイルについてはおいておくことにする。
このカタチでないといけない、と思ったら、夢ファイルを作ることになると思う。

 もう一人の自分がじっくるいと自分の人生を振り返る日をつくるのです。誕生日には、毎年、夢ファイルを最初から全部眺めながら、自分の人生について客観的に考えます。私はどこから来て、どこへ行こうとしているのか。日々の行いはこれでよいのか。静かな場所でゆっくりと思いめぐらせましょう。(p93)

2016年08月15日

0940『お片づけのルール』

★1
お片づけのルール (子どもが変わる「じぶんルール」の育て方) -
お片づけのルール (子どもが変わる「じぶんルール」の育て方) - 高取しづか+NPO法人JAMネットワーク

JAMネットワークとは、Japanese & American Mothersの頭文字をとったもの。
アメリカの生活の知恵や思考方法などを取り入れながら、提案する団体みたい。

本書は子どもの自主性を伸ばすための親の行動ーーコーチングなども載っている。

親「べつにって言われると、お母さん、○君の考えていることがわからないよ」
(じぶんがどう感じたか伝えます)(コーチング1 お片づけを促す)


チラシをチョキチョキ、片づけスタンプなど、参考になりそうなアイディアと、コーチングの部分がいいなあと思った。

イラストもゆるくて素敵。

2016年08月01日

0933『遅読家のための読書術』

★★★★4
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 -
遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣 - 印南敦史

あまたの「本を読むための本」を読んできた。
内容的にはどこかで読んだなあ、と思うようなところも多かった。
それでも、本書は僕にとって新しかった。
あるいは、今まで僕自身に響いてこなかった、届いこなかったことを、わかりやすく噛み砕いて届けてくれたために、重要な一冊になった。

気になったところを手書きで書き写そう、とか、自分のレビューを見返して至極の1冊を選んでいこう、とか、ウェブで年間700冊書評などという超人的な読書をされている印南氏の技術のおすそわけ。
遅読家が書評家になるための意識のブレイクスルー、まあ精読から速読、みたいな話なんだけど、本書が他と一線を画していたのは、「本なんか読まなくてもいい!だから「読書生活」は楽しい(p195)」というトコロ。
要は、本が好きなのだ。
というか、このスピードで、全体感を持って読んだら、楽しいだろうな、と思わせてくれたトコロ。

まず、極端な「読書締め切り」(p148)。
1日1冊、しかも計画をたてて。
それで週6冊。
年間で300冊読もう、という提案。
1日1冊を強制的に読み切ってしまおう、というのが新しかった。
そのために、切るべきところは切る、スキャニングするように読む、というようなことが書かれているが、そのあたりの具体性やテクニックは、他書のほうが充実しているように思った。(最後に、これまで読んできた「読書のための読書」の本のリンクを付す)
でも、この読書計画で、部屋に平積みされていまだ読まれず埃をかぶる何十冊という本が、今年中にとりあえずはけてくれそうな見通しが立ち、ちょっと嬉々としている。

次に、「全体感」(p63)。
神は細部に宿る、ディティールこそ命?
それよりも、情報洪水時代の、フローな感じ。
それぞれ一個の命をもった、大事な魂を、がばっと桶ですくうがごとく・・・と書くと悪意があるが、仕方がない。多くの人がかかわり、時間をかけて生み出された本でも、それを次から次に渡される読者にとっては、真面目にすべて読んでいたら大変だ。
インターネットのニュースサイトみたいなものですね。すべてのニュースを真面目に読んでいたら、ディスプレイから顔を上げられなくなってしまいます。適度に、気になったところをピックアップ。
目次、はじめに、終わりに、はゆっくり読む。
「著者の自分語り」や「個別の事例・体験談」「過剰すぎる表現」は切り(p112-114)、スピードを上げて読む。

新書ほどの分量と内容でした。
ソフトカバーで1400円。ちょっと高価?
表紙にカメさんが載っていて、ジャケ買いの感もありましたが、買って損はなかった。

逆に、読書計画がしっかりしていると、作業量は同じでも心理的な負担が圧倒的に違います。

 1週間分の本を「選ぶ」時間は、なるべく1日に固めましょう。それほどつらい作業ではありません。むしろ、旅行の「計画」を立てるときに似た、ある種のワクワク感に満ちています。(p154)


「引用する(p78)」、斎藤孝さんの言い方だと「剣を抜く」という書評スタイルは、このブログとも共通項を見出せて、嬉しかった。

本を「汚す(p139)」ことに反対、というのは、その意見には納得。
本は人間の内側を通し、「本の価値は「外の世界」に(p143)」出てこささなければね。
でも実際は、大江健三郎氏が赤青鉛筆でやっていたように、斎藤孝氏が3色ボールペンでやっていたように、本を読みたい、と思う。
本に落書きをしたい、と思う。
でも、そんなことをやっていたら、すべての本を買わなければならないし、図書館の本は利用できないし、落書きされた本は、愛着は湧くけれど、捨てにくくなり、書棚管理に支障が出るし。
年間700冊の書評家の著者にとっては、それよりも、外部にサンプリングしていく方法(p81)のほうが、理にかなっている。

最後に、これまで読んできた「本を読むための本」を紹介しておく。
0140『差がつく読書』

0223『レバレッジ・リーディング』
0408『読んでいない本について堂々と語る方法』
0558『1000冊読む!読書術』
0567『多読術』
0795『本を味方につける本』

0225『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

その他は、カテゴリー:整理法・手帳・書斎・家に投稿している。

2015年10月01日

0897『35歳のチェックリスト』

★★★3
35歳のチェックリスト (光文社新書) -
35歳のチェックリスト (光文社新書) - 齋藤孝

 私は、
「35歳に祝祭を」
「35歳を第二の成人式と考えて、『心の棚卸し』をする節目の年齢にしよう」
 と考えています。(p4)


その祝祭のチェックリストが本書というわけ。

第1章では35歳になるということ、青春の終わりから円熟へ、大人のデザインの仕方について書かれてあった。
「最近、何かをあきらめましたか?」「(…)仏教用語から来る「明らめる」の意味もあります。「明らかに見きわめる」ことです。」(p52)
自分に何ができて、何ができないのか、見きわめていくことも大事だ。

第2章では、不安を自信に、今やっていることから未来について書かれてあった。
上機嫌を身に付ける(社交的な笑顔を絶やさない)。

 お金も時間も自分の好きにできることが幸せかといえば、そんなことはありません。自分自身の欲求が充たされることよりも、家族が幸せであることのほうが、優先順位が高くなっていくものです。(…)
 それは「諦め」ではなく、「明らめ」です。明らかに見きわめることができるようになってきたということなのです。(p137)


第3章では、人生の迷いを吹っ切ることについて書かれてあった。
結婚、妊娠・出産、住居。
著者は、少子化についても真剣に考えておられる。

第4章では、心技体の整え方について書かれてあった。

□何事も、一気に集中してやろうとしていませんか?(p192)


ドキリ。昔の僕は、一夜漬け型、徹夜集中型だった。
そうして小説を書いたり、卒論を書いたりもした。
でも、「基本的に、小分けにする。コンスタントにやり続ける。(p192)」、それが、大人のやり方だろう。
次の日があることを知っているのだから。
そこで、村上春樹氏の、「もっと書けると思う時でも次の1行だけは書いておいてやめる」という仕事術が紹介されていた。
親近感。
「つながらない時間」のスティーブン・キングの引用にも親近感。
幹事を進んでやっていますか?には、自分を叱咤。

読書は大事。

 投資とは、お金を貯めること、殖やすことだけではありません。
 無形の財産を殖やす、これは人間が生きることの一つの意味でもあるように思います。(p210)


第4章の最後に、なぜ著者が「35歳」を節目の年にしようとしているかが書かれてあった。
20歳ではまだ大人になりきれていない。
厄年には「年祝い」として、ケガレを落としてさっぱりしたことを祝おうという意味もあった。(あるいは民族学者の柳田国男氏の、神事に奉仕する「役」が回ってくる年との説を引用していた(p214))

スタミナ、健康のチェックリストも重要だ。(p216)

わかりやすく、ちょっと文学チックで、理路整然と書かれる著者ですので、読みやすく、35歳を前にした人は手に取ってみてほしい一冊だった。

また各章の終わりのコラムで、タモリさんや裁判まっただ中だったホリエモンなど、具体的に各有名人の35歳を載せている例示の豊富さも齋藤流だった。

2015年08月25日

0895『子どもを賢く育てる暮らし方』

★★★3
子どもを賢く育てる暮らし方 -
子どもを賢く育てる暮らし方 - 陰山英男

以下、もはやけっこう一般常識のようになっていることだが、忘備録的に。

・リビングを居心地よく、リビング机
・トイレを居心地よく
・根暗机をやめる
・読書をする
・子どもの作品を飾る
・朝ご飯を食べる
・お手伝いをさせる
・日記をつける
・家族会議は厳粛な雰囲気で行う

「百ます計算」などで著名な著者の、暮らし方に関する本。
著者自身の、建てられなかった家への悔恨も込められている。

 でも、子どもの人生に責任を持つのは、親の役目です。親がやるべきことは、教師ではなく、親がやるべき。教師は親の代わりにはなれないし、そもそも親の代わりをすべきではないのです。(はじめに)

0894『情報は1冊のノートにまとめなさい』

★★2
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) -
情報は1冊のノートにまとめなさい 100円でつくる万能「情報整理ノート」 (Nanaブックス) - 奥野宣之

・一元化
・チープでどこでも入手可能なアナログノート(そういえば漫画家の浅野いにおさんは、どこででも入手可能なペンで作品を描かれているそうだ)
・パソコンの索引検索
といったところが肝。

自分が実行するかといえば、しない。
でも、面白く読んだ。
書き方が、等身大で、上手なんだろうな、と思った。

いい写真を撮るためには、とにかくシャッターを多く切らなくてはなりません。(…)適切な例ではないかもしれませんが、アダルトビデオのパッケージの写真は、プロのカメラマンがマシンガンのように撮影した数百枚のうち「奇跡的によく撮れた1枚」を使っているそうです。(第5章 メモを宝に変える「アイデア術」)


胸ポケットに入れる板付きのミニメモみたいなものを「ジョッタ」というのだと知った。(第4章)

僕の場合、A4の用紙を3回折ってA7の大きさにして胸ポケットに入れている。
片面に8ページ分のメモスペースができる。
そのうちの1ページ分は1ヶ月分の習慣チェック。横軸に英語、読書、筋トレ、読み聞かせ、アルコールを配し、縦軸に1日〜30日を配して、日々の自分の習慣をチェックしている。
もう1ページ分、自分のプリンシパルというかクレドというか行動チェックに用いていて、獲得したい習慣や気をつけたい言動や習慣や思考をメモしている。
残り6ページ分に、やるべきことや、アイディアなどをメモしていっている。
裏も使えば16ページ分になるのだが、そこまで耐久しないので、今は使用済みの裏紙を使ってエコにも取り組んでいる。
情報の一元化という意味では、母艦と離れたこのメモは、使い方によってはなくなったり、あと注意しなくてはならないのは、洗濯で消失してしまうことだ。

本書でも書かれているが、難しいシステムは破綻してしまう。
また、個人仕様にカスタマイズできる自由度が大切だ。

ふり返ってみると、現在の僕の知的生活は、
・iPhoneのメモ
・iPhoneのカメラ
・上記したA4裏紙ジョッタ
・超整理手帳
・封筒整理法(超整理法)
・Macのテキスト日記
によって支えられていることになる。
こう書くと多くのツールを使い、煩雑な印象。
そして、現状に僕も満足しているわけではない。

0552『100円ノート『超』メモ術』 を使用してみたのだけれど、結局続かなかった。

ただ、ツールに頼っているだけじゃいけない、とも思うんだよね。

この頃感じるのは、「元気」の不足。
読書をしたり、ドキュメンタリーを見たりと言った、情報を消化しようとする「元気」の不足。
また、アイディアやネタを、何かの形にしようとする「元気」の不足。
多大な時間がかかる文学作品の創作などは、言わずもがな、の悲しい状態。

やっぱりある程度の情報や、アイディアには、それ相応の時間や労力をかけてやらなければならないということ。
誰かの格言にあった。「アイディアは誰しもひらめいている。問題は、それを形にできるかどうかである。」
この頃、永ちゃんがNISSANのCMでやってる。
「やっちゃえ。」
そう、実行ってのが一番難しい。

他人に感謝の言葉を述べること。
日々笑顔でいること。(目標は『おおかみこどもの雨と雪』のハナさん。)
そんなことでも、実際にやるのは難しい。
ましてや、日々「続けること」は、難しい。

そういう意味では、こういうブログを持ったのは、ちょっとした強制力があるからいいな。
まとめなければならない。
そう思いながら本を読むと、ちょっと気合いを入れて読める。
タイトルに番号を振ったのも慧眼だった。
千里の道も一歩から。
もう9割は歩いてきた。

参考:
情報は1冊のノートにまとめなさいを読んだ感想|なしめやブログ
風呂メモに使う商品へのリンクもありました。

「完全版」が出ています。
情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版] -
情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版] -

参考:
情報は1冊のノートにまとめなさい【完全版】(奥野宣之氏)は実践できる100円ノート術! | 考えるオヤジ

2015年08月19日

0892『片づけの解剖図鑑』

★★2
片づけの解剖図鑑 -
片づけの解剖図鑑 - 鈴木信弘

そう、写真映えを気にする雑誌編集者が、きれいな色の鍋つかみだけ残して、あとは全員撤収させてしまったのです。
 写真には写してもらえない布製品たち。(p84)


0668『住まいの解剖図鑑』の続編。
同じように、気の利いた文章と、わかりやすいイラストがついて、「と、いうわけで・・・」と、解剖する。

でも、どこか物足りなかった。
前作は住まいの全体を鮮やかに解剖し、もちろん「収納」にも触れていた。
今回は、その中のいちコーナーを切り取り、取り出したミニ版みたいな印象。

あるいは、前作を読んだ頃、つまり家を建てようと奮起していた頃、他にもいろいろ読みあさったので(テレビ「劇的ビフォアーアフター」など、よく見ていたなぁ)、そういうところで既に知っていることも多かったのかもしれない。

しかし、この本のコンセプトやただずまいだけで、読める、楽しめる。
後半、ピアノ、神棚・仏壇、ペット、自転車、音の収納へと移るところはきめこまか。

「フィッシャー邸」の地下室のくだり(p104-105)なども、楽しく読んだ。

2015年03月05日

0880『「ムダな時間」の充電力 「バカな時間」の開放力』

★★★3
「ムダな時間」の充電力「バカな時間」の開放力―「時間病」の治し方 (講談社プラスアルファ新書) -
「ムダな時間」の充電力「バカな時間」の開放力―「時間病」の治し方 (講談社プラスアルファ新書) - キャメル・ヤマモト

2004年5月29日に買った本。
社会人1年生くらいで、うまく読めなかった。
あれから10年ごしで、ついに読了。
その時間は、僕自身が社会人として成長してきた時間であった。

この新書を読む時にやったことが2つある。

1つ目は、「裏紙カバー」である。
本屋さんみたいに、使用済みコピー用紙の裏紙で、白いほうを外に向けて、無個性な新書を作る。
ただ単に、携帯するための保険のようなものかもしれない。
でも、そうして携帯するという意識と、実際に携帯するということで、ずいぶん読書のはかどり方は違う。
根を詰めてずっと読書をする時間はなくなった。(だからこそ、こういう本を読みたいと思ったのだろう。)
空き時間、スキマ時間で読書をする。
ちょっと時間が空く時に、すっと手元に本がある生活。

2つ目は、「読前メモ」である。
A4用紙を4つ折りしてはさんでおいたものだ。
この「読前メモ」に書いていたこと。
・時間病とは?
・バカな時間とは?
・寿命をのばす報酬、縮める報酬とは?
・過去〜未来の宝庫〜とは、歴史の話か?
・スローウォーキングとは?
・なぜ読み切れなかったのか?
要は、この本を読み終わる頃にわかっていたいことをはっきりとさせるということだ。
着地点が分かっている読書はしやすい。終わりがあるから。
時間があれば、着地点がない読書をしたいが、そうも言ってられない。

著者は、東大の人、外務省の人だ。
全体の構成など、整理整頓が上手な人のようだ。
序章で述べる「7つの時間病」が、そのまま章立てになっていて、そのあと続いていく。

キャメル・ヤマモトという筆名の、「キャメル」というのは、家族から似ていると言われて使い始めたそうだ。

外務省での国際的な仕事、そしてコンサルティングの仕事から得た抱負な知識や経験が裏にあり、読みごたえがあった。

 「情報」や「案件」が、回転寿司のベルトコンベアにのって、私の前を通りすぎる。私は、出てくる順番にひたすら食べ続けるようにプログラムされている。おいしい情報もまずい情報も、楽しい情報も悲しい情報も、私は選ぶことが許されていない。とにかく目の前にくる順番どおりにすぐに「食べて」処理することが求められている。(p10)

著者の、外務省時代の悪夢である。

時間に関するハックス本でも読めば、ハウ・ツーはそっちのほうがわかりやすいだろうが、著者の含蓄ある文章とともに、時間について思いを駆せる、そんな本だった。

著者ホームページ:
キャメルヤマモトの体感知

2014年11月17日

0870『シンプルライフをめざす基本の家事』

★★★3
シンプルライフをめざす基本の家事―暮らしにゆとりをつくります -
シンプルライフをめざす基本の家事―暮らしにゆとりをつくります -

シンプルライフをするために、どのように基本的な家事をすればいいのかがわかる本。
やさしい挿し絵も好み。

特に、56ページのそうじ予定表とか、74ページの家事ごよみとかが役に立った。

最後に、「12ヶ月の家事暦」や、「防災対策」などを収録。

自分自身が、また、家族が気持ちよく生活するために必要な交通整理。相手への思いやり、愛情をそっと入れるところ。

家庭は、便利になり合理的になり美しくなることだけが目的ではなくて、そこに家族としての人間的ないとなみがなくてはならず、それは家事という労働で形づくられていると信じます。

2013年10月16日

0833『わかりやすく〈伝える〉技術 』

★1
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書) [新書] / 池上 彰 (著); 講談社 (刊)
わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書) [新書] / 池上 彰 (著); 講談社 (刊)

内容としては、今までにどこかで読んだことがあることばかり。
「池上彰さん」というタレント本のような感覚で読んだ。
なので、評価は星1つ。

でも、そこでふと気付いた。
どこかで読んだ、王道の技術を、いかに「わかりやすさ」のために総動員できるか。

それができる希有な人が、わかりやすく書くということを実践して書いた本。
それゆえさらさらっと読めてしまって、
それゆえタレント本、みたいなことになってしまう本なのだ。

読後、聞き手、相手を考え、わかりやすさについて、日々考えていくことを、思い直した。

僕はプレゼンする機会が少ないのだが、第5章「実践編 三分間プレゼンの基本」を、いざという日のために残しておこうと思った。

「こんな原稿わかんないですよ」と言ったら、経済部のデスクは、こう言い放ちました。
「わからないのはお前がバカだからだ」
 これは衝撃的でしたね。(p75)


 ***

(2014/10/13付記)
手放すことにしたので、「三分間プレゼンの基本」のところについて。
・1スライド1分で。
・現状→問題→提案
・1行ずつ「みの式」で読ませたい

2013年07月28日

0825『子連れ海外旅行マル得安心おでかけガイド』

★★★★★5
子連れ海外旅行マル得安心おでかけガイド [単行本] / 星野 愛, ワイワイネット (著); メイツ出版 (刊)
子連れ海外旅行マル得安心おでかけガイド [単行本] / 星野 愛, ワイワイネット (著); ...

子連れで海外旅行に行こうとして、参考に読んだ本。
旅の準備から、現地到着、機内、ホテル、観光、食事、ショッピング、健康管理、そして帰国など、かゆいところに手が届く充実一冊で、僕にとってはバイブルになった。

P.14に年齢別旅行方面、
p.16に気温や降水量、ベストシーズン表、飛行時間や時差、
p.62から準備物、チェックリストなど。

p.78の、飛行機の当日チェックインの際の座席指定など、いろいろなワザも掲載されていて、勉強になった。(実際には使わなくて済んだが。)

子育て世代の旅において大切なのは、『家族の絆を深めること』です。(…)旅を通して子どもの新たな一面が発見でき、親子共に成長できることでしょう。何より、環境を変えることでママやパパが心から旅を楽しめれば、子どももリラックスでき笑顔もいつも以上に増えることでしょう。(はじめに)

2013年01月17日

0795『本を味方につける本』

★★★★★5
本を味方につける本 ---自分が変わる読書術 (14歳の世渡り術) [単行本] / 永江 朗 (著); 河出書房新社 (刊)
本を味方につける本 ---自分が変わる読書術 (14歳の世渡り術) [単行本] / 永江 朗 ...

非常にわかりやすい文章で、しかし、深く書かれている。
14歳の世渡り術シリーズの一冊。

 本を読まなくたって、生きていけないわけじゃない。本を読まなくても立派な人はたくさんいる。本を読まなくても生きていける人は、たぶん強い人なんだろう。ぼくにはむりだ。ひとりで考え、ひとりで生きていくためには、本の手助けが必要だ。どうすれば本をぼくの味方にすることができるだろう。本とのつきあい方を考えた。(p4)


この頃、本の評価として、「我が子に勧められる本」というのが加わったが、それについても合格の一冊。

話し合いで意見を変えるのはちっとも恥ずかしいことじゃない(p19)、1秒で1ページめくってみる(p126)など、読んでいる時に陥りがちな「?」にもきちんと答えてくれる。
この頃の僕にとって、前者は頭の柔軟さについて、後者は、とりあえずめくってみないことにははじまらない、ということを教えてくれた。

 本は探さなくてもいい。向こうから見つけてくれる。(p84)

本のタイトルを眺めながら書店を歩く時の、あの楽しさよ。

図書館で借りたが、家にも一冊置いておきたくなって、買った一冊。

2012年09月28日

0759『家庭菜園・農園道具の便利帳』

★★★3
いますぐ使える 家庭菜園・農園道具の便利帳 [単行本(ソフトカバー)] / 原由紀子 (著); 原達昭 (監修); 大泉書店 (刊)
いますぐ使える 家庭菜園・農園道具の便利帳 [単行本(ソフトカバー)] / 原由紀子 (著);...

道具を眺めていると、不思議な高揚感に包まれる。
こういうこともできるな、こんなこともできるのか。

道具の一覧。
プラス、うんちく。
見ていて楽しい一冊。

例えば、

 スコップは"すくう道具"、ショベルは"掘る道具"となるため、スコップには足掛けはありません。(p6)


例えば、

ハス口の付いているものを"ジョウロ"、細い注ぎ口だけのものを"水差し"といいます。ジョウロには戦前イギリスより輸入されたものをモデルとして、ブリキやステンレスで作られた英国式ジョウロと(…)筒部が長く棚の上にある盆栽に水がやりやすいジョウロもあります。(p112)


といった感じ。

ところで、「ハス口」は、「はすろ」ではなくて、「はすくち」みたい。
蓮(ハス)みたいな口だねえ、確かに。
昔、蓮のコラージュで、ちょっと話題になったものがあったなあ。
集団の狂気というか、密集の不気味さというか、そういうものに弱い人は、気持ち悪がっていた。

2012年08月07日

0753『ロンドンのガーデニング』

★★2
ロンドンのガーデニング [単行本] / ジュウ・ドゥ・ポゥム (著); 主婦の友社 (刊)
ロンドンのガーデニング [単行本] / ジュウ・ドゥ・ポゥム (著); 主婦の友社 (刊)

イングリッシュ・ガーデンなんて言葉があるけれど、じゃあイギリスの庭園ってなあに?

イギリス式庭園 - Wikipedia
ふむふむ、対極にはフランス式庭園 - Wikipediaなんてのがあるのかー☆♪

日本では、上野ファーム - Google 検索が、イングリッシュガーデンとしては有名らしい。

家庭菜園をはじめて、1年が経った。
震災から、自然と共にあるって、というテーマで、自分なりに、興味を深めた結果だ。
外構、エクステリアの参考に、そしてオリンピックの、そして長年気になっている外国としてのイギリスを見たくて、この本を図書館で借りて、読む機会を得た。

写真が豊富で、なかなか楽しい。

西欧の庭というのは、自然をコントロールする、というのがテーマであるのだろう。
それは、日本の、自然と共存する、というのと、少し違う、加工とか、管理とか、そういう匂いがプンプンする。

でも、広さは日本の比ではなくても、その庭で、自然と共に生きようとする、そういう姿勢がほほえましい。
まねをしたいな、と思ったのが、以下。

「プロポゲイター」と呼ばれる温室代わりのケースで、ルドベキアを育てているところ。
(…)
キッチン前のテラスは、苗を育てるためのスペース。(p13)


ところで、「コミュニティ・ガーデン&アロットメント」なんて、東京の屋上貸し庭園みたいじゃないか!

2012年07月14日

0747『お洒落なデザインを楽しむ 菜園ガーデニング』

★★★★4
菜園ガーデニング ―お洒落なデザインを楽しむ Vegetable Garden Design (別冊家庭画報 特選HOME IDEAS) [ムック] / 世界文化社 (刊)
菜園ガーデニング ―お洒落なデザインを楽しむ Vegetable Garden Design ...

写真がたくさんある、導入の書みたいな感じの。
こういう「"総括"雑誌=ムック?*」的なものって、夢を見るのに重要。
作家になろうと思う夢だって、新潮社のムック『来るべき作家たち』がなけりゃあ、ねえ(笑)

ムック?* ガチャピンの相棒ではない。辞書によると、「ムック〖mook〗《magazineとbookの中間の意を表す造語》内容は単行本でありながら、発行方式や編集形態が雑誌のような出版物。」とのこと。つまり、即時性や一過性の雑誌とは違い、それなりに普遍性や耐久性を持ったもの。でも、雑誌みたいに、ビジュアルに優れる。

家庭画報編集部が総力を結集して見つけた、今もっとも夢のある「菜園のある庭づくり」のノウハウがここにあります。

2012年04月18日

0740『狭い庭でもここまでできる 一坪家庭菜園』

★★★3
一坪家庭菜園―狭い庭でもここまでできる [単行本] / 藤田 智 (著); 家の光協会 (刊)
一坪家庭菜園―狭い庭でもここまでできる [単行本] / 藤田 智 (著); 家の光協会 (刊)

図書館にて。

小さな菜園でも、季節の移り変わりを私たちに知らせてくれ、丹精込めて育てれば収穫の喜びとなって私たち自身を豊かにしてくれます。(はじめに)


家庭菜園をはじめて1年と半年くらいたつ。
家庭菜園をはじめて変わったこと。
自然と近づく。自然のサイクルに気付く。生ごみを堆肥にすることを考える。昆虫たちの活動に、興味を持つ。
育てる、成長する、そういう変化を、そういう時間軸を、自分の中に持てる。
育てた野菜を収穫する楽しみ。それらを使って料理をする楽しみ。
チョイ農、なんてちまたでは言うらしい、日本の農業についても少し考えてみたりするようになる。
原発事故、放射能。エネルギー。持久可能な社会。最低限の生活。自給自足。

1坪でもできる家庭菜園を紹介する本書。
それは、ベランダよりは大きくて、畑よりは小さい。
夏野菜畑、温野菜畑、フレッシュサラダ畑。
おまけとして、スパゲッティ&ピザガーデンとか、春の訪れガーデンとか。

写真が豊富。
手順はすべて写真。
でも、イラストのほうが説明がわかりやすく、イメージがわきやすい場合もある。

寒冷地と暖地のカレンダー付き。
野菜名索引付き。
連作障害の説明あり。

著者は、NHKテレビ「趣味の園芸 野菜の時間」の藤田智氏。
宮沢賢治にあこがれて、岩手大学農学部入学。

一坪菜園を始めたことで、病気で家に閉じこもりがちだった母の生活に張りが出ました。毎朝庭に出て野菜の生長を見たり、畑の手入れをすることで、内面から元気になってきたことが、大きなメリットだと思っています。(p76コラム)


コラムは1ページしかない。
もっと読みたかった。

2011年07月02日

0720『育てておいしい はじめてのゴーヤー』

★★★3
はじめてのゴーヤー+島やさい図鑑 [単行本(ソフトカバー)] / 八月社 (著); 八月社 (編集); 主婦の友社 (刊)
はじめてのゴーヤー+島やさい図鑑 [単行本(ソフトカバー)] / 八月社 (著); 八月社 (...

エコ、節電、などでグリーンカーテンが注目されている。
それで、図書館で借りてみた。

ゴーヤーをつくり、ゴーヤーを食べる。
ついでに、沖縄の島やさい。

写真も豊富で、ゴーヤーについてつかみやすい。

沖縄のゆったりとした雰囲気も味わえる、「島本」みたいな。
初夏に眺めるのに最適。

実際に自分でもグリーンカーテンをはじめてみたので、実用書的に読んだ。

ゴーヤーにもいろいろな種類がある。
僕がゴーヤーだと思っていたのは、「群星(むるぶし)」という新品種だった。
アバシーゴーヤー、ベトナム産ゴーヤー、いぼいぼてかてかが、ちょっといやだなあ、と感じたりも(^^;

病害虫の被害が少なく、失敗も少ないゴーヤー栽培ですが、じつはじょうぶなゴーヤーにも弱点がいくつかあるのです。
じょうずに手を打って、苦手なものからゴーヤーを守ってあげましょう。(p32)

2011年01月28日

0708『考える力をつける本2』

★★★★4
「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか [単行本] / 轡田 隆史 (著); 三笠書房 (刊)
「考える力」をつける本〈2〉―「自分の考え」をどう深め、どう実践するか [単行本] / 轡田 ...

「批判」に耐え、ユーモアをもつ。
なかなか今の僕の求めていることにマッチしていた。

 「考える」とは「迷う」ことでもあるわけだが、迷ってなんかいたでは競争に負けてしまう。とにかく詰め込んで暗記して、「わかったつもり」になることが求められる。(p22)


あいかわらずウィットに富んだ文章。
そんなご自身を茶化しながら進む口調はやわらかで、読んでいて心地よい。

考えながら生きるために。

 ところで、教室での質問に、学校の先生たちはどう答えてくれるだろうか。先生の仕事とは、「教える」ことではなく、「質問に答える」ことであるという自覚はあるだろうか。あるいは、「良い質問を誘い出す」ことでもある。(p35)

2010年12月21日

0694『200年住宅誕生 ゆりかごからゆりかごへ』

★★★★★5
200年住宅誕生―ゆりかごからゆりかごへ [単行本] / 三澤 千代治 (著); プレジデント社 (刊)
200年住宅誕生―ゆりかごからゆりかごへ [単行本] / 三澤 千代治 (著); プレジデント...

著者はミサワホームを設立、現在ミサワインターナショナル株式会社代表取締役社長。(2008.8.17発行の[著者紹介]より)

ミサワはミッフィーちゃんだったかな?
営業さんの質などはさておいて、企業としてはけっこう好感がもてるホームメーカーさんだったと思う。
ジーニアス、蔵のある家。
独自性を打ち出す会社だ。

一戸建て 注文住宅|デザイナー 二世帯 建築実例|ミサワホーム

お部屋快適カレンダー | 妊娠中 | ミサワホーム | ベビカムなんかとも協賛していて、記事を寄稿している。
なかなかに参考になった。

本書は、最後、200年住宅「HABITA」の宣伝のために書かれている。
が、その製品を作るために調べられたことや、今までの知識、経験、世に対する警句などは、耳を傾けるに値する。
ただのお安い宣伝本ではない。
大変参考になる。

 日本の住宅は400年ごとに革新を遂げてきています。(p1)

なるほど、竪穴式から、神社仏閣、戦国時代、江戸時代、そして2000年代・・・。
言われてみると、なるほどぅ。

他、乱伐。
・床の間だけは大工の技術(p27)
・福田首相の200年住宅、一国のトップが住宅問題に切り込んだとして、1929年ルーズベルト大統領のニューディール政策に通じるらしい
・築250年のオランダの風車が木造!(p72)
・アメリカでは7.5回も家を住み替える?!(p103)
・5つの住環境。交通、自然、教育、医療、「ショッピング環境?!」なるほど。(p104)
・ゼラニウムは蚊が嫌う(p169)
・第5章、書斎OK、蔵はモノを捨てない、モノを大切にする、音が聞こえたほうが、姿が見えたほうが、気遣いしたほうが、他人に思いやりが育つ
・工務店の数が多すぎる、16万社の半分でいい、ぜひ勝ち残って欲しい(p266)

他、住宅がもとになった言葉など。

ただの宣伝本ではない。
一読の価値あり。

2010年12月18日

0693『20代30代が建てた家-家づくりの成功と失敗 (別冊美しい部屋)』

★★★★4
20代30代が建てた家-家づくりの成功と失敗 (別冊美しい部屋) [大型本] / 主婦と生活社 (刊)
20代30代が建てた家-家づくりの成功と失敗 (別冊美しい部屋) [大型本] / 主婦と生活社...

「私の家づくり」特別編集。
チャート式でそれぞれの夫婦の「マイホームまでの道のり」を示している。
それを眺めるのも楽しい。

写真は生活感があるもので、見ていて楽しい。参考になる。

家のデータは内部の間取り、費用もローン保証料、火災保険、土地つなぎ金利など細かい。
ローンの内訳というところもあって、これは面白いデータだ。

「マイホームの住み心地&ローンの返済はいかがですか?」では、実例が載っていて、参考になる。
木製玄関ドアや輸入サッシより
国産の設備のほうが使い勝手がよかった

子供スペースを狭くしたのは反省(p31)


他の本でもやっていることだが、「聞き取り調査 住んでわかった正解と反省」も楽しい。

全体的に好感が持てる本。

2010年12月11日

0690『近藤典子のパパッと収納』

★★★3
近藤典子のパパッと収納 (主婦の友生活シリーズ―Comoブックス) [単行本] / 近藤 典子 (著); 主婦の友社 (刊)
近藤典子のパパッと収納 (主婦の友生活シリーズ―Comoブックス) [単行本] / 近藤 典子...
1997年の本。
実に13年前の本。
裏側を見ると、
「※消費税が別に加算されます」なんて表示。

近藤典子さんは、この頃、ダイワハウスとコラボしたりしている、整理の達人。
はじめのほうは、なんだかなあ、と思っていたけれど、キッチンのとこらへんからは、やっぱりスゴイ。
お手軽DIYなども、女性だが果敢に挑戦。
トミーズ雅さんの実例なども載っていて、実感が湧く。

でも、「断捨離」などが流行した昨今。
やっぱりそもそも、モノの量を減らし、シンプルにクラス、ということも大事だなあ、と思う。

ビデオケースなども、もうないよ、とは思うけれど、狭いスペースの収納などに、参考にしたい一冊だった。

引き出しを手作りの仕切りで仕切ろう(p30)

2010年12月03日

0687『いい家を建てる』

★★★★4
いい家を建てる [単行本(ソフトカバー)] / 丸山 景右 (著); 中経出版 (刊)
いい家を建てる [単行本(ソフトカバー)] / 丸山 景右 (著); 中経出版 (刊)

0673『無垢の木と漆喰・和紙でつくる自然素材の家』の丸山氏の「イラストと図解」本。
中の写真は、『無垢の木と・・・』より画質が落ちる。転用もある。
が、それ以上に『いい家・・・』には、イラスト・図解が満載。
丸山氏の過去のビジネスツールだろうか、手書きの提案書なども見られる。
巻末「ホームベース」のイラストの豊富さは圧巻。

17ページのような家づくりの記録、ほしい。
作ってくれなかったら、自分で作りたい。

第2章のお金の話、わかりやすく、ページもさいてくれている。
僕が読んだのは第1刷、データは2007年、当時最新のもの。(その後データ差し替えたかどうかは不明。)
でも、今もそんなに状況は変わっていないのだなあ。
けっこうシビアにお金について語り、危険について指摘してくれる。
一読の価値あり。

「7.92%で低金利」の時代があった。(p71)

0686『家づくりの教科書』

★★★★★5
家づくりの教科書 2割の成功者になるために [単行本(ソフトカバー)] / 中野 博 (著); 東京書籍 (刊)
家づくりの教科書 2割の成功者になるために [単行本(ソフトカバー)] / 中野 博 (著);...

表紙に、「2割の成功者になるために」と書かれていて、この文句が「過剰なあおり」のような気がして、敬遠していたが、中身を見ると、懇切丁寧、よかった。

出版社が「東京書籍」っていうのが、いかにも教科書って感じでいいじゃない。

中身は家関係の書物にしては文章が多く、そのあたりも教科書、という感じ。
でも、中身は、著者中野さんの一人語りみたいな感じで、読みやすい。

はじめの「家づくりをする人のデータ」によると、6割が住宅関係の書籍を読み、その6割が4冊以上読んでいるそうだ。
もうけっこう読んできたけれど、それでもこの本は面白かった。

シックハウスのこと、有害物質については40ページから。

 この「すむ」には2つの漢字があてられていることをご存じでしょう。(…)もうひとつは「棲む」です。「木」を「妻」とすると書きます。こちらは「人」ではなく「木」が主体です。この「木」は単に樹木をあらわすだけではなく、植物ひいては自然をあらわしているのではないか、と私は想像します。(p49)


54ページにあった、風通しのための合掌造。中門造で雪かきの距離を短くする、などもなるほど!とひざをうつ。

住宅の2次性能(10年後の耐震・耐久性)について、59ページで結露対策。
「断熱」「気密」「換気」「冷暖房計画」をトータルに。
壁内で進行していると発見が遅れる。怖いことだ。

これに対して、日本の住宅は新築完成時を最高の価値として出発しますが、メンテナンスの習慣が乏しいことから、年月とともに確実に価値は下がっていきます。この点について、減価償却・税制システムを理由にあげる人もいますが(…)ちゃんとメンテナンスされた住宅は、価値が持続され高値で取引されている(p97)


98ページには、メンテナンスフリーとタックスフリー。
メンテナンスフリーとは、「不要」ではなく、「自由にメンテナンスできる」という意味だと。

100ページには、将来は住宅の解体が禁止?!

建築家、ハウスメーカー、工務店。
工務店についてもページをさいてくれている。
きちんとそれぞれのメリット・デメリットを突いている。
ハウスメーカーが後ろ盾している本などだと、これはわからない。
こういう本は貴重。

2010年11月30日

0684『小さくても間取りのいい家』

★★2
小さくても間取りのいい家―成功実例&間取りプラン集 (別冊美しい部屋) [単行本] / 主婦と生活社 (刊)
小さくても間取りのいい家―成功実例&間取りプラン集 (別冊美しい部屋) [単行本] / 主婦と...

図書館本。
別冊美しい部屋。

「もっともっといい間取りをつくるポイント25」は、他のもう少し詳しい家関係の本を読んだほうがよいが、さっと読んでおきたいならこのくらいまとまっているほうがいいかも。奇抜な発想もあって、刺激にはなった。

掲載写真は小さめで、どこかモデルルームみたいな感じがして、「実際に自分が住む家」として考えるのに、僕にとっては、とっつきにくい感じがした。

後半にも「図面の見方」「MADORI解説2」など、小さいながらにそれなりに充実している一冊。

p99の「間取りチェックリスト」は、間取りをチェックするのに重宝。

8発想転換、西日の入るリビングが活力を生む間取り(p25)

2010年11月28日

0683『日陰でよかった!』

★★★3
日陰でよかった! [大型本] / ポール・スミザー/日乃詩歩子 (著); 宝島社 (刊)
日陰でよかった! [大型本] / ポール・スミザー/日乃詩歩子 (著); 宝島社 (刊)
日陰、再考!

天気の悪い日の多いイギリスでは、日陰のことをあまり気にする人はいない・・・。
なるほど!へえ、そうなんだ!と思う庭本。

日陰にもいろいろある、という紹介、八ヶ岳、街の日陰、植物以外の解決方法(椅子)、イギリス実家の庭。

ただ第2版なのに、誤字が多かった。
p55 冒頭に「、」
p76 上部に「よけのきれいに見える。」よけいに、の間違いか。
まあ、そこは、外国人の庭師の著作なので、大目に見る。

大判図書で、写真も豊富。
庭作りをして、しばらくして、また読みたい。

 新しい家の引っ越したり、新しい庭をつくり始めて、だいたいのところまで来ると、人はちょっと冷静になる。落ち着いた生活の中で、考えるようになると、こんどは無駄や邪魔が見えてくる。でも、不満がたまって、爆発するまでには、少し時間がかかる。(p111)

2010年11月27日

0682『サンフランシスコのキッチン』

★★2
サンフランシスコのキッチン [単行本(ソフトカバー)] / ジュウ・ドゥ・ポゥム (編集); 主婦の友社 (刊)
サンフランシスコのキッチン [単行本(ソフトカバー)] / ジュウ・ドゥ・ポゥム (編集); ...

0666『パリ、素敵な一軒家の暮らし』に続き、外国の生活風景を見てみたくて。
図書館本。
アメリカ、アーティストな人たちのキッチンは、小物や彩りにあふれている。
何より、この経年変化の美しさ。
日本のような湿気の多い地域では難しいことだろうか?

家族のため、仲のいい友だちのため、そして自分のために
クリエーションする、いちばん身近な創作の場所がキッチンです。(introduction)


introduction隣の写真の二人娘(二人並んでマグカップ、可愛い!)、18ページからのアーティスト家族のキッチンが素敵!
DIYもされていらっしゃる(あちらでは当たり前かしら。)

「見せ収納」が生きている。のは、アメリカでは「キッチンは個室」だからだろうか?
対面式、オープンが流行ってきた日本では・・・???

0681『家づくりのきほん』

★★★★4
家づくりのきほん 最新版―知識0でもわかる!後悔しない! (ベネッセ・ムック) [単行本] / ベネッセコーポレーション (刊)
家づくりのきほん 最新版―知識0でもわかる!後悔しない! (ベネッセ・ムック) [単行本] /...

「後悔しない家づくり」として、06'版、07'版、08'版、09'版に出ていたものへ新取材を加えて再構成したもの。

「家づくりシート」や巻末の情報など、それなりのものをそろえている。

住宅実例には人が写っている写真、間取り、延床面積、工法、建築費、坪単価、諸費用など載っていてよい。
が、結局、経費関係は頼む業者それぞれ違うので、あくまで参考程度。

比較的家関係の書籍を読み始めた初期に読んでいたが、今読み返しても写真はなかなか魅力的なものが多かった。

「こんな失敗&あんな失敗エピソード」はイラストもおもしろく、充実している。
一読の価値アリ。

冷暖気が逃げる
階段とリビングの間をオープンにしてしまったので、リビングの冷暖気が階段に逃げてしまう。広々として気持ちいいけれど、ふさいでおけばよかったかもしれないと後悔しています。(p57)


最新版はこちら:
後悔しない家づくり 2010-2011年度最新版―はじめてでもわかる! (ベネッセ・ムック) [ムック] / ベネッセコーポレーション (刊)

2010年11月15日

0680『イギリス式「楽しく住める家」のつくり方』

★★★★★5
イギリス式 「楽しく住める家」のつくり方 [単行本] / 川井 俊弘 (著); 講談社 (刊)
イギリス式 「楽しく住める家」のつくり方 [単行本] / 川井 俊弘 (著); 講談社 (刊)
イギリスに留学していたときの、「毎日のありふれた生活を楽しみ大切にしたい」という気持ちは今も変わらない。(p14)


イギリス留学をした設計士が、イギリス式の楽しく住める家を模索!自分で設計してしまう。

 ただし家内にとって、あくまで私は設計士。家内が苦情と変更の多い「やっかいな施主」になることは覚悟しておかないといけない。(…)何かとストレスの多い家づくりを、二人で楽しんで乗り越えていきたい。(p15)

コンセプト、理想の書斎、そして住み心地(予想通りと想定外)、わが家の未来。
わがままな妻施主、長野に住む、身体障害者となった元警察官の父。
ひとつのストーリーとして、楽しく読めた。

庭やライトアップで、街並みに貢献しようと言ったり、ガーデニング話で近所付き合い、などもほほえましくてよかった。
個人的に昔からイギリス文化が好きなのもあって、星5つ。

0679『家づくりのバイブル』

★★★★★5
家づくりのバイブル [単行本] / 女性建築技術者の会, 女技会= (著); 三省堂 (刊)
家づくりのバイブル [単行本] / 女性建築技術者の会, 女技会= (著); 三省堂 (刊)
その名「バイブル」の通り、なるほど、これは、教えだ。
家作りにも、言わずと知れた「当たり前」のような信仰がある。
それらを否定したり、肯定したり。
例えば、アンチIH(オール電化)、木の家肯定。

 メンテナンスフリーの材料なんてありません!(…)いつまでもきれいでいて!とは誰しもが願うこと、けれど時間というのはそれを許してはくれません。
 お顔のお手入れは毎日欠かさず一生懸命するけれど、家の手入れとなるとおろそかになるようです。(p219)


「布団の上げ下ろしは大変ですけど、毎日やることで足腰がきたえられていると思いますので、やれるうちは布団にします」
「では、押入は上の方が使いやすいですよね!」
「いや、下の方にしてください。下だと、持ち上げないでスルッと入れられますので・・・」(p196設計者のかん違い)

1章の「断熱の話」からはじまり、構造、設計、敷地、憧れ、暖房、設備、長生きの話と続く。
かなり広範囲を網羅しているし、ただ楽になるからというだけではない、暮らしに即した話が多い。
アンチとしても大切な本。

 床暖房は風が起きないので、室内のほこりを舞いあげることがありません。エアコンのように温風の音が耳障りであったり、直接、体に当たる不快感もありません。加えて、器具が室内にないことは、壊れにくさや安全性にもつながります。ただし温水式の場合は定期的なメンテナンスが必要です。(…)床暖房は立ち上がりが遅いのが一番の欠点です。(…)でも大丈夫、そのためにこそタイマーがついているのです。(p164)

0678『小さな暮らしのおそうじ&お片づけマップ』

★★★3
小さな暮らしのおそうじ&お片づけマップ [単行本] / ごとう ゆき (著); すばる舎 (刊)
小さな暮らしのおそうじ&お片づけマップ [単行本] / ごとう ゆき (著); すばる舎 (刊)

参考になったが、1300円は高し。
僕は図本(とぼん?図書館で借りた本のことを勝手にそう言ってみただけ)なのでまあよしだが。

独身一人暮らし女性の、「小さな暮らし」の片付け術。
でも、参考になるところはあった。

 私のアパートには、もともときちんとしたステンレス製の物干し竿が備え付けてあった。私はそれを物干しヒモに替えてみた。
 というのも、あのスカイブルーの太い横線が、ずどーんと窓の外の端から端まで渡っているのが気になったからだ。
 おかげで、今は街路樹が季節の変化ごとに葉っぱの色を変えていくのを、空にくっきり浮かんだ満月を、夕日を受けて黄金に光る街並みを、スッキリ見渡せる。(p182)

0677『もっとこだわりの家がつくりたい!』

★★★★4
もっとこだわりの家がつくりたい!―一級建築士夫婦の新築&リフォーム物語 [単行本] / 酒井 利美, 酒井 美代子 (著); ごま書房 (刊)

もっとこだわりの家がつくりたい!―一級建築士夫婦の新築&リフォーム物語 [単行本] / 酒井 利美, 酒井 美代子 (著); ごま書房 (刊)


僕としては、確認の意味で読んだ本。
でも、実際にご自分で建てられた(正確には建て直された)話なので参考になる。(まあ、だからといって一軒建てたら一冊書けるかというと、そうではないよなあ。)
知識の並べ方も教科書としてよいのでは?
新築をリフォームと並べたのも好感度アップ。
だって、誰だって以前住んでいたところを考えずに、満足のいく新築など建てられないのだから。

オール電化礼賛(これ、れいさん、れいさんと読んでたけど、正しくは"らいさん"。)。
ご自分もそうなので、「設計事務所」に頼む事オシ。

 わが家では、センサーを多用しています。玄関・表札灯は暗くなるとほんのり点灯します。夕方の忙しい時間に付け忘れの心配がありません。また、玄関ドアを開けるとホールの照明が付きます。センサーなので人が離れると消えます。手がふさがっていても、スイッチを探す事もないので楽です。また、トイレの照明と換気扇もセンサーです。(p141)

未来の住宅だなあ、と思う。
けれど、実は今の住まい(アパート)も、玄関ホールと洗面所、トイレがセンサーだ。
これが便利。
特に、荷物の多い玄関、パジャマを抱えた洗面所など。
ただ、不便な点もある。
夜中起き出すと、パッと電気がついてしまう。
トイレに座っていると、突然電気が消える。

玄関外につけている人もいるが、防犯面でも番犬の代わりなのかもしれないが、前を通っただけでちかちか反応されると困る。
それだけ電気代もかかるんじゃないかしらん。
ってなことを、『家づくりのバイブル』も、人感センサー本当に便利?という感じで問うていた。(p184、近く投稿予定の本。)

参考:快適住宅論

改訂版が出ています。
新版 もっとこだわりの家がつくりたい! [単行本] / 酒井 利美, 酒井 美代子 (著); ごま書房新社VM (刊)

0676『"人気の建築家が設計した 本当にいい間取り357選』

★★2
人気の建築家が設計した 本当にいい間取り357選 [単行本] / 主婦の友社 (編集); 主婦の友社 (刊)
人気の建築家が設計した 本当にいい間取り357選 [単行本] / 主婦の友社 (編集); 主婦...

人気の建築家が設計した、357の間取り集。
敷地のハンデを克服、動線に工夫、収納が充実、二世帯、など7パート。

他に、合間に成功する間取りづくり5つのキーワード[動線、ゾーニング、可変性、開放感、採光と通風]。人によってはこの5つのキーワードでは足りないかもしれないが、僕にとっては、こと「間取り」に限定すれば、こんなものかな。
ただ、家は間取りだけがすべてではない。

建築家が設計しただけあって、きれいだなあ、とかって思うけれど、実際住む時にはどうだろう。
それは、ほんと、住んでみないとわからない。
デザイン性だけで、機能性がなければ意味がない。

ぺらぺらと眺めるタイプの本ではないけれど、辞書タイプというか、間取りを考えるに当たって、いろいろと見比べてみるのがいいのではないだろうか。

 住宅メーカーにもよりますが、「2×4工法」や「木質系パネル工法」などは建物を壁で支える構造のため、リフォームがしにくく、コストもかかるケースが多いとされています。(p54「3可変性」)

2010年11月13日

0675『週末書斎術』

★1
週末書斎術 [単行本] / 成美堂出版編集部 (編集); 成美堂出版 (刊)
週末書斎術 [単行本] / 成美堂出版編集部 (編集); 成美堂出版 (刊)
リフォームとDIYで書斎を作る。
ジャグジーとか北欧カフェとか、バイオリン工房とかそば工房とか、ともかくいろんな「趣味の部屋」の作り方が書かれている。
いろんな部屋があるもんだなあ、と思いながらながめた。

第2章の「DIY書斎のすすめ」が参考になった。

壁紙の上から塗れる珪藻土(けいそうど)は、脱臭や調湿性にも優れる壁材。(p54)

2010年10月31日

0674『陽だまりと暮らす木陰で憩うわたしの家』

★★★3

陽だまりと暮らす木陰で憩うわたしの家

陽だまりと暮らす木陰で憩うわたしの家

  • 作者: 「あたり前の家」ネットワーク
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2008/11/14
  • メディア: 単行本



地球となかよしになった6家族の家づくり。
エコな生活を目指すライフスタイルと、それにぴったりのシンケンの家。

「自給自足をして水や大地を汚さない生活(…)快適さを追求し、足りなければよその国の資源を奪い、買い叩いてきました(…)お金の奴隷(…)食べ物も毒に(…)自給自足と地産地消が大事だと思います(…)ものを買ったり消費したりするより、つくり育てるほうがずっと喜びが大きいと、高樹さんは言います。(p017,018)」。
若い頃はブランド、消費の生活だった女優高樹さんが、シンケンの家を建てようとするはじめの章は特に面白く読んだ。

ハワイや、オーストラリアのパーマカルチャーの町に比べると、日本の家はデザインには凝っていても既製品を組み立てるように感じたんです。でも、何が違うのか、こちらは勉強していないから設計者に伝えることができませんでした(p025)

ハウスメーカーを選ぶうちに、ユニットバス。キッチン。サイディング。トイレ。家というのは、そういうものものの組み合わせなのだ、とわかってきた。
そして、この頃は、僕も、家を、家として考えるようになってきた。
ただの組み合わせではなく、もっと、有機的に結びついた、全体としての家・・・
それは・・・。

けっこう広い土地、というか、奇抜な土地が必要な場合が多い。

特徴としては、金属製チムニー(煙突。ちむちむにーちむちむにーちむちーむにー♪)による放熱、ソーラー発電とコンクリートベタ基礎による蓄熱装置、集成材を使った無駄のない木材利用(魚にたとえれば、アラも残さずいただくようなもの。みんなトロばかり食べたがっている。(p035参照))、MOISS(モイス)壁の採用(p137参照)。

ちなみに、MOISSはTOSTEM × 三菱商事建材が販売業務提携。2005年の話。
本書は2008年の本。
参考:MOISS|Home

メンテナンスフリーという甘い言葉は、家に対する関心を鈍くさせてしまうのかもしれません。(p085)


参考:「あたり前の家」ネットワーク あたり前の家

2010年10月29日

0673『無垢の木と漆喰・和紙でつくる自然素材の家』

★★2

無垢の木と漆喰・和紙でつくる自然素材の家

無垢の木と漆喰・和紙でつくる自然素材の家

  • 作者: 丸山 景右
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2008/05/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



丈夫で量産できるプレハブ住宅が増え、木造軸組工法が古いとされる。
木の家ではなく、ビニールクロスやフローリングの家ばかり。
無垢の木の構造美をデザインに活かす家作りを再び、と、元積水ハウス営業マンが奮闘する記録。
その熱意がすばらしい。

木の家の魅力を知りたくて手に取った一冊。
そんな中で、以下のような問題点を知った。
そういう見地から家を見ていくのもいいかもしれない。

国内の林業は成立しなくなりました。林業従事者は高齢となり、後継者は山を降りました。(…)人の手で植林された針葉樹は、永久に人の手が必要です。(…)山は保水力を失って鉄砲水が流出し、土壌は荒れ、川も平野も海も荒廃し、田畑も漁場も失われ、ついに日本は滅びていくでしょう。(…)日本の木材消費量の八割は海外からの輸入木材です。(…)伐期を迎えた、大量の杉や桧が出番を待っています。(…)日本の割りばしは(…)中国からの輸入品が97%を占めます。(…)中国の森林の乱開発は防がねばなりません。しかし、日本の森林は逆に、伐採量が少なすぎて危険な状態に陥っています。(p56,57)

0672『私の家づくり No.62 (別冊美しい部屋)』

★★★★4

私の家づくり No.62 (別冊美しい部屋)

私の家づくり No.62 (別冊美しい部屋)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: ムック



HOUSING&EXTERIORの雑誌ということで、エクステリアもDIYでやりたいな、と思っている僕としては大いに参考になった。

特集も「吹き抜けリビングって本当に心地よいですか」というもので、その○メリット、×デメリットが載っていて、大いに参考になった。

住宅はCUT&GETだと言ったのは、0668『住まいの解剖図鑑』

施主参加(ハーフビルド)でコストダウン、という方法の実例も載っていた。これも参考になった。実際には難しそうだが。

ご主人がおこづかい1万円でがんばったという、62ページYさん邸が参考になった。
生活感のある写真はそれだけで参考になるのだが、他にもいろいろと参考になった。

春秋の季刊誌のようです。
Amazon.co.jp: 私の家づくり
図書館にて。

○子供部屋よりリビングをひろくとって正解。個室が広くて居心地がいいとリビングに集まらなくなってしまうので、狭くしておいてよかったです。壁一面が収納なので、収納対策も万全!(p34)

2010年10月28日

0671『快適「間取り」プランのつくり方』

★★★★★5

快適「間取り」プランのつくり方

快適「間取り」プランのつくり方

  • 作者: NPO法人家づくりの会
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2007/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



部屋配置を意味する「間取り」から、さらに深い「プラン」へ。
多世帯、子育て期、バリアフリーから、地盤、耐震、敷地、借景、日照、部屋別、屋根、断熱、
窓の種類や家具、各スペースの大きさなど。
そしてSTEP4にてついにプランニングの手順。
ゾーニングからプランへ、STEP5では実例編が。
充実の一冊。
家作りの教科書。

1項目見開き2ページで図も豊富。読みやすい。

図書館本。

 夏には不快な太陽熱も、冬には自然の恵みとして大切なもの。でも大きな開口部からせっかく太陽の恵みを取り入れても、夜にはその熱のほとんどは逃げていってしまいます。その熱をむだにしない方法に「蓄熱」があります。(p70)


本の編著:家づくりの会 TOP

2010年10月26日

0669『1000万円台で建てた家』

★★2

1000万円台で建てた家 (ホームメイク)

1000万円台で建てた家 (ホームメイク)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ニューハウス出版
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 大型本



生活感がある家の写真と、生活感がない家の写真がある。
本書は、後者。
どちらかというと、モデルハウスのような感じ。
新築を写した写真は、どれもそうなるのかもしれないが。

あるいは、ローコストながらデザイン性を重視した家、ということだからかもしれない。
ある程度、デザイン性もほしいが、僕がほしい情報は、快適で、便利で、効率的で、一般的で・・・というものだったのかもしれない。

大きな本なので、それなりの迫力がある。
紙も厚い。
ホームメイクシリーズとして、多数出ている本のシリーズである。

家作りチェックリストとして、収納チェック表などがついている。

ローコストの秘訣について書かれたものが、随所にある。

間取り、コスト、家族構成、備品リスト、設計、施工など、細部に渡り、紹介の家について掲載されている。

ニューヨークのアパートをイメージ。
黒×白のモノトーンにこだわる。(p054)

2010年10月25日

0668『住まいの解剖図鑑』

★★★★★5

住まいの解剖図鑑

住まいの解剖図鑑

  • 作者: 増田 奏
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2009/11/20
  • メディア: 単行本



目からウロコの住まいの本。
なぜ、そうなっているのか?
住宅のモノやカタチをテツガクする。
例えば、住宅をお弁当箱に例えてみる。
言い得てその通り!とヒザを打つ。
挿し絵が面白くて、笑ってしまう。

例えばキッチンのところなど、シンク、コンロ、冷蔵庫、作業台の順番はどうだ?と聞いてくる。
正解は、「作業の順番に並べる」。
冷蔵庫から取り出し、シンクで洗い、作業台で加工し、コンロへ投入。
アイランド型でも、この順番でぐるり回れるように設計する、とのこと。

はじめは設計者たちのために書かれた本書。
やがて、家作りをするすべての人に門扉が開かれた。
読んでいて、日本の住宅に関する奥深い見識が得られる。
文句なしの5つ星本。

解決!ぶら下げ収納法
常時使うものはぶら下げておくのが便利です。「吊るす」というのは力学的にも安定する固定方法。だいいち、吊るしておけばこれ以上モノは逃げられません。(p77)

0667『予算内で賢く家を建てる157のコツ』

★★★3

予算内で賢く家を建てる157のコツ (別冊PLUS1 LIVING)

予算内で賢く家を建てる157のコツ (別冊PLUS1 LIVING)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2006/07/01
  • メディア: 単行本



屋根の形は単純に、勾配もゆるやかに。
建物の形はシンプルにする。
一般に流通している素材を使う。
外構は、家ができてからゆっくり整える。
どのように予算を削れば、安く家を作れるかを157項目で、豊富な写真入りで紹介してくれている。
ブックオフ650円。
ハウスメーカーで家を考える場合はあたらない場合もあるが、工務店や設計事務所など、小回りがきくところで家を建てようとするなら、こういう知識はあって損はしない。

74 ステンレスパイプのツール掛けは、ローコストでデザインも○(p84)

2010年10月10日

0664『「頭のよい子が育つ家」のつくり方』

★★★★4

「頭のよい子が育つ家」のつくり方

「頭のよい子が育つ家」のつくり方

  • 作者: 松本 祐
  • 出版社/メーカー: 現代書林
  • 発売日: 2007/12/03
  • メディア: 単行本



家を建てるきっかけとは?
子どもができたか、退職して終の住まいを探すか、あたりらしい。
だから、「子育て本」と「家づくり」は結びつきやすい。

人生論のようになってしまいましたが、でもそれが「家づくり」にはいちばん大切なのです。(p189)


頭のいい子とは、やさしい子でもある。
ただ受験に成功するだけの子どもではない。

勾配天井が子どもの立体思考によい、吹き抜けでコミュニケーション、ノマド式で勉強、各スペースを象徴するものを配置する、立ち入り禁止区域を設けて危険教育をする・・・
人生論のようになりながら、「頭のいい子が育つ家」について考えていく。

もう少し構成はなんとかなったのではないか。
と、なぜか思った。
高望みか。

 考えてみれば、出来の悪い教え子に10回も同じことを言わせられるからこそ、自分自身の真理・哲学がしっかりと自分の中に裏打ちされていくのです。まるで般若心経のように常に言い続け、唱え続けしているいつに、自分が自分の言葉で教えられていきます。それは、社員の覚えが悪いからこそなのだ、そう思って感謝するのです。(p103)

学校教育と、社員教育と、家庭教育は、すべてひとつのテーブルの上にある。

0656『思いやりのある子が巣立つ家』よりは、本書のほうが良かった。

2010年10月09日

0663『わが家 (No.6) (Seibido mook)』

★1

わが家 (No.6) (Seibido mook)

わが家 (No.6) (Seibido mook)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 成美堂出版
  • 発売日: 1999/07
  • メディア: 大型本



家づくり本。図書館。

「わが家」というお笑い芸人がいたような、いないような?
にしても、表紙で、それをローマ字で、この書体で「Wagaya」と言ってしまえるところはすごいと思った。
いろいろ読んできているので、「家事が3倍楽になる」については特に何も感じなかった。
1999年発行、という、10年前のトレンドというかを見る、というのにはいいかもしれない。
でも、さほどそれほど何かが変わった、というわけでもないみたい。

特集:わが家のスタイリッシュガーデン。
DIY(=Do It Yourself)をしてみようかと思っているので、参考に。
でも、やっぱりきっちり作られるエクステリアは違う。

特集:カーテン設備&ファブリック。
カタログみたいに眺めてみるだけでも、よい。
でも、あれもこれもぜいたくできるわけではない。
なんていうか、「ふつう」を目指す。
村上龍氏に怒られそうだ。「普通なんてない!」

特集:アウトドアを満喫できるデッキは第2のLD(リビングダイニング)。
憧れるけれど、10年経った今、当時作られたウッドデッキたちは、手入れをしなければひどいことになっている。
雨風にさらされた木は、あるところはぬけたり、腐ったり、色は剥げて塗り直さなければならなくなっている。
欧米ではDIY(=Do It Yourself)が当たり前、と聞く。
そういうことを自分でできると思わなければ、こういう設備は持たないほうがよい。

「家づくりは一種のセラピーです。」(p112)

2010年10月03日

0661『ハウスメーカーで「いい家」を建てる方法』

★1

ハウスメーカーで「いい家」を建てる! (広済堂ベストムック (98号))

ハウスメーカーで「いい家」を建てる! (広済堂ベストムック (98号))

  • 作者: 市村 博
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: ムック



一級建築士、ホームインスペクター市村博氏責任編集、という本。
いろいろな建築の相談にのっている方らしい。

ハウスメーカー営業、工事担当者との特別座談会。
ハウスメーカーのカタログを解剖。
メーカー15社の本音評価。

ミスの見分け方として、
・図面を立体的に組み立てながら見比べる(車が入らないとか、階段の段数とか)
・現場検査事例(鉄筋とか防水とか断熱とか)
などの実例写真も載っていて、面白かった。

「問題だらけのデザイナーズ住宅」というページもあり。でもその後に「大手メーカーでも起こるこんな事故」もあって、ちゃんと、ハウスメーカー宣伝だけに終わっていない。

台風対策や耐火のことはちゃんと書いてあっても、防水の記述はどこを探しても見当たらない。実は、防水技術に関する記述は、ハウスメーカーにとっては「タブー」とも言えることなのだ。(p96「PART4 ハウスメーカーのカタログを解剖! 6 なぜ各社のカタログに「防水」のことが書かれていないのか」)

2010年09月29日

0659『近藤典子の家づくり』

★★★3

近藤典子の家づくり LEE特別編集

近藤典子の家づくり LEE特別編集

  • 作者: 近藤 典子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/04/20
  • メディア: 単行本



著者は2000軒以上もの家を片付けたアメニティアドバイザーだそうだ。
その経験から、実験ハウスを作り、ダイワハウスで今回ケースハウスを作ってみたらしい。
DVD付き。
笑顔が少しわざとらしい感じというか、外国人みたいだ、と思ったのは書かないでおこう。

ファミリー玄関。
リビング裏収納。
中庭。
広々ユーティリティ。
「土地とお金があったらいくらでもね」と思えるようなものもあったが、そこから着想するようなこともあった。
例えばワゴン式クローゼットは中身が見えやすく、それを入れ替えて衣替え、という発想が良かったし、これは応用できそうだ。
キッチンをアイランド、オープン、クローズすべて盛り込んでしまったのはマネ出来ないが、そうかカーテンでもすればいつでもクローズとオープンを選べるなとか、キッチンワゴンを使って、とか、対面キッチンの前に教育実習生机でも置けばカウンターになるなとか、考えることができた。

図書館で借りてきた本。
DVD付き。
しかし表紙には「この本にはCDがついています。必ず忘れずに返却してください。」と、CDと書いてある。
公共の施設である図書館であるが、このDVDがいつまでなくならずにちゃんと付録されているかは心もとない。
僕はちゃんと返します。

にしても、この頃図書館で借りる本のテーマが分かりやすすぎて、僕が何をしたいのか、まるわかりなのが恥ずかしい(笑)。

3つの間とは、「空間」「時間」「人間」のこと。家を"3つの間"というキーワードではかってみると、快適の答えが見えてくるのです。(p9)

2010年09月23日

0657『レアリテキッチン』

★★★★4

レアリテキッチン (エクスナレッジムック)

レアリテキッチン (エクスナレッジムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2008/07/22
  • メディア: ムック



レアリテ=フランス語で現実、リアル。現実と理想の間にある境を埋めて、本当の「現実の暮らしとキッチン」になる。

あたり前キッチンの魅力。
1.ものを出したままでも、雰囲気がある
2.子どもがのびのび育つ、大人もなぜか落ち着く
3.いろいろな何かとつながっている
4.環境のことも考えて素材の力を活かせる
5.増やしたり、減らしたりができる
6.毎日の食事やお茶がもっと大切になる

1や5は収納のような話になるのだろう。
2や3は、カウンターテーブル、アイランド型、対面、オープンキッチンなど、この頃の流行につながる。
4や6は、家庭菜園、ハーブ、そういう話になる。

僕は男子厨房に立たずとは思わず、むしろ『美味しんぼ』とか『バンビーノ』とかを読んで自分も包丁を握ってみたいと思うほうだった。
学生の頃、やっと自分のキッチン(笑)を得て、自炊をはじめて、いろいろ試してみたりもした。
なので、キッチンには、自分もこだわりたいと思う。

ながめているだけで楽しい本。
不思議とぬくもりのある本。
それは、写真の味もあるのだろうし、紙質もあるのだろうし、デザインのやわらかさもあるのだろう。

子どもとおむすびころりん。
あえてローテク。
はじめはただの箱でした。
写真をながめながら、いいよなあ、と思えます。

見るべきはP61からの「リフォーム密着記 小さな台所の改修」。
「ふつうのおじさんとおばさんの家」のキッチンが、新しくなります。
そこにある「ふつうの」風景が、参考になりました。

余談:
P26の木下ご主人、頭ぶつけてませんか・・・?

 Iさん夫婦にとって、子どものアレルギーはいろいろなことを学ぶ好機になりました。(…)
 キッチンの真ん前は畑。自ら野菜をつくって、料理し、食べるところまでが、キッチンを通してつながっています。(p16)

0656『思いやりのある子が巣立つ家』

★1

思いやりのある子が巣立つ家―住まい創りの大切な入門書

思いやりのある子が巣立つ家―住まい創りの大切な入門書

  • 作者: 堀口 吉男
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 2008/08
  • メディア: 単行本



どういう住まいを作るか。
大きな活字で、精神というか、哲学というかを語られている本。
「お陰様」「ありがとう」など、いろいろあるが、どこかまとまっておらず、羅列の印象。
「実際例」のようなものは、本書以外のところにまたあるらしいが、それらと融合して、一冊にしたほうがよかったのではないか。

  強制・・・共生
  競争・・・協奏
  損得・・・尊徳
 仕事は死事、私事、やっぱり「志事」ですね。(p80)

0655『決定版 暮らしたいのはこんな家』

★★2

暮らしたいのはこんな家 決定版―こだわりを実現!心地いいマイハウス (別冊PLUS1 LIVING PLUS1 HOUSING)

暮らしたいのはこんな家 決定版―こだわりを実現!心地いいマイハウス (別冊PLUS1 LIVING PLUS1 HOUSING)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2008/09/29
  • メディア: ムック




雑誌「PLUS1 LIVING」からまとめたもの?
こういうのをガチャピン・・・じゃないムックというのか。

参考:
Amazon.co.jp: PLUS1 LIVING (プラスワン リビング) 2010年 10月号 [雑誌]: 本

はじめはモデルハウスにちょっと毛がはえたみたいなもののカタログ。
みなさんきれいに住まわれているし、きれいなおうちだなあ、と思う。
こういうところまでこだわれれば最高だが、そんな金はどこにある。
カタログには本体工事費、3.3u単価(坪単価)なぞものっているが、羨望に終わる。
どのおうちも坪単価は四捨五入100万円という感じ。

見るべきは179ページからの「Planning Hint」だ。
「家づくりは平常心ですることが大切」「窓のつけかた」「部屋の配置よりも場所の配置」など、当たり前だが大切なことが書いてある。

 実際、窓の多すぎる部屋は家具のレイアウトがしにくく、使いがっての悪い空間になりがち。(…)また、トップライトやハイサイドライとをむやみに設けると、暑い、掃除がしにくいなどのトラブルに悩むことも。(…)
 何のために窓をつけるのかをしっかり意識して、必要がなければ壁でふさぐ──開口部のプランニングでは、あくまでもメリハリを大切にしてください。(p185)

2010年09月13日

0654『主婦建築家が考えた 住みやすいリフォーム114の知恵』

★★★★★5

主婦建築家が考えた「住みやすいリフォーム」114の知恵 (講談社の実用BOOK)

主婦建築家が考えた「住みやすいリフォーム」114の知恵 (講談社の実用BOOK)

  • 作者: 竹岡 美智子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/11/28
  • メディア: 単行本




図書館借り本。

リフォームではなく、家作りの参考にと思って読み始めたが、いろんな知恵がつまっていて面白く読めた。
文章もわかりやすい。
家作りの前にはぜひ一読してほしい一冊。

 この引き出しの上半分を米の収納場所にしたのが大正解。通常ですと、米びつは重いから下の方に・・・となるのですが、私は常々、いちいちしゃがむのが面倒だなあと思っていたのです。毎日必ず使うものなのだから、もっとラクに取れる位置にあるべきじゃないか、と。そこで、最大5kgと決めて、引き出しを米入れに。(21しゃがまなくていいからラク!米も引き出し収納に)

2010年09月12日

0653『こんな土地はマイホームを台無しにする!』

★★2

こんな土地はマイホームを台無しにする! (別冊宝島)

こんな土地はマイホームを台無しにする! (別冊宝島)

  • 作者: 三住 友郎
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2005/09/02
  • メディア: 単行本




宝島社の本。
これ系の本は、イラストが、なんていうか、すごい。

不動産屋が、こういうお客がいてねえ、っていう感じで教えてくれる構成。
いろんなことがあるんだなあ、と参考になる。
図解もわかりやすい。

 三宅さんみたいにきちんと土地の予算も算出して、土地探しの優先順位も決定して、とくに高望みしていないのに、こんな悲劇に襲われることがありえるのが、土地探しなんですよね。(p28)

0652『マンションを買う前に!その間取りで幸せに暮らせる?』

★1





図書館借り本。

ブログからの書籍化。

行灯部屋、方形でない部屋、水周りとの隣室、キッチンの使いやすさ。
リビングダイニングに含まれる廊下部分。
住人目線の価値観で、繰り返しいろんな間取りを分析・評価。
★3つ以下はない。(もとブログのほうが辛口らしい?)
間取りカタログみたいで、よいトレーニングになる。

ただ、百分は一見に如かず。
間取りと実際は、やっぱり違う。
なので、いくつかあるコラムのうちで、「モデルルームの歩き方」なんてのもある。

【気になるところ】
押し入れにパイプスペースがあります。これが意外とデッドスペースをつくります。(p47)


もとになったブログ:マンションの間取り

2010年07月23日

0641『アタマが良くなる合格ノート術』

★★2

アタマが良くなる合格ノート術

アタマが良くなる合格ノート術

  • 作者: 田村仁人
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2007/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



帯「独学で東大・慶応大現役合格、TOIEC975点をゲットした頭のいいノートのつくり方」

目新しい情報はなし。
で、星1庫。
挿し絵がなかなかよろしい。
星1.5個。
そして、下記があったから、星2個に。

田村仁人の名言メモB

それから〜〜〜
テクニックにばっか気をとられるな!
『のだめカンタービレ』(二ノ宮知子著/講談社)

テクニック以前に勉強しましょ。(p98)

2010年07月15日

0636『続 考える技術・書く技術』

★★★3

続 考える技術・書く技術 (講談社現代新書 485)

続 考える技術・書く技術 (講談社現代新書 485)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1977/09/20
  • メディア: 新書



 また、集まった情報は、要するにインキのついた紙キレの山に過ぎない。(…)大事なのは頭の整理であって、情報の整理は、あくまで頭の整理のための準備体操である。情報のとりこにならないためには、整理に気を奪われないことが大切である。(…)整理も、どこか物足りない気持ちでいるのが、うまく情報を利用するコツといってよいかもしれない。(p69)


0065『考える技術・書く技術』の続編。
けっこう面白いことが書かれてある。
ずばずば歯切れの良い文章も魅力。

教育は、本来人間を保守的にするものだ。(p21)

2010年05月08日

0610『バカにならない読書術』

★★2

バカにならない読書術 (朝日新書 72)

バカにならない読書術 (朝日新書 72)

  • 作者: 養老 孟司
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2007/10/12
  • メディア: 新書




前半は養老氏の読書論(術ではないかな)。
知・徳・体の、体=出力です(p14)というところ、なるほどな、と思った。

 ところが、いまの若い人は、「わかってくれている」「わかってくれる」という世界から育ってきた。「わかってくれる」という世界から育ってくると、他人を説得するとか、自分をわかってもらおうという努力をしないはずです。(p70)


氷解した父の死、というエピソードに感じ入った。

後半は池田氏、吉岡氏とのジャンル別読書鼎談。
写真集を語りあったりもしていて面白いが、本としてのまとまりには欠ける。

養老 (…)女性研究者が入ってくるまで、ニホンザルの集団が母系社会だということに気がついていなかった。(…)
吉岡 それを「バカの壁」って呼ぶんじゃないの(笑)(p133)

2010年04月15日

0598『情報のさばき方』

★★2

情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

情報のさばき方―新聞記者の実戦ヒント (朝日新書)

  • 作者: 外岡 秀俊
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2006/10
  • メディア: 新書



朝日新聞編集局長が、記者生活30年で鍛えた「情報力」を公開する。

基本原則一に、「情報力の基本はインデックス情報である。」と言っている。
僕は昔、インデックスとコンテンツということについて考えたことがある。
要は、情報は、深めようと思えば深い深いコンテンツの森なのだが、それらの上っ面、名前だけが並んだインデックスのようなものがあるよ、道案内のような、インデックスの羅列を眺めていて、選択するのが現代人だよ、というようなことを。

情報の海を前にして、我々は何を選ぶのか、それをどう処理するのか、について、迷っている。

「断捨離」で、できるだけ身軽になり、本来の「選択」や、あるいは看過することなどを身に付けようとはしているのだが。

 つまり、「インデックス情報」という手法は、不要な情報は捨て去り、自分にとって必要な情報がどこにあり、誰に聞けばいいのかという情報だけを管理し、記憶する方法です。(p24,25)

2010年03月27日

0569『新・片づけ術「断捨離」』

★★★★4

新・片づけ術「断捨離」

新・片づけ術「断捨離」

  • 作者: やました ひでこ
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2009/12/17
  • メディア: 単行本




一度読んだことがあるような内容の本は、その下地ができ上がっているので、情報を更新していくようにして読むので、読みやすい。
この本も、0025『「捨てる!」技術』とか、0443『「挫折しない整理」の極意』の本の流れを汲んでいる。
『捨てる!』では、モノを処分する暮らしを、
『挫折しない』では、広告や欲求の側面から、モノの流れを意識した整理について書かれていたが、
この『断捨離』では、ヨガだか東洋思想だかの「断・捨・離」という言葉を用いて、ものを断り、捨て、離れると説明したのが新しい。

大量にモノを自分に与えない(…)子供というのは、なんでもかんでも与えると、主体性のない、選択能力の低い人に育つそうです。(…)「三つまでは持っていい」「三つの中から選ぼう」「三つに分けよう」(…)選ぶ力をトレーニングすると、生活や仕事などあらゆる局面で「自分は何がしたいのか」という主体性を強化することにもなるのではないでしょうか。(p124-125)


そして、この思想を実行する人のことを、「ダンシャリアン」と呼んだりして、うまいなあと思う。

 断捨離では、どんなモノを自分に与えているか、イヤというほど客観視させられる瞬間があります。
 その過程は、自分が今、どこに居るのかがわかる地図を手に入れた状態でもあります。(p173)


「そこにあったのは「愛着」ではなく「執着」だったのです(p35)」なんて、前述の本で書かれていたような言葉だが、あらためてドキッとする。
僕が、シンプル・ライフとはほど遠い、本は山積み、雑誌はとっておく、ネタメモはどっさり、みたいな生活だからだろう。

実はこの「見えない世界」の後に、「もっと見えない世界」というのがあることにも気がついていきます。神の領域、サムシング・グレート・・・表現はいろいろありますが、要するに運とかツキとかスピリチュアルな次元です。(p29)

ゲーテが「人間の最大の罪は、不機嫌である」と言ったところから、じゃあ、ご機嫌に生きよう、とこの本は説く。
「断捨離」をして、最後には、こういう域を迎えるらしい・・・。
オカルトっぽいが、そういう世界も確かにあるんだろう。
セレンディピティとかを得やすい体質になる、みたいな。

さあ、春だ。
断捨離、はじめようかな。

2010年03月07日

0567『多読術』

★★★★★5

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 松岡 正剛
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2009/04/08
  • メディア: 新書



ウェブ松岡正剛の千夜千冊から、それを書籍化した 松岡正剛千夜千冊(8冊セット)10万円!、編集術などで知られる松岡正剛氏の読書術。
ウェブ千夜千冊を見れば分かるけれど、生半可ではない読書量。
しかも、哲学書とか科学書とか、縦横無尽。
まさに知の鉄人。

実際の本屋さんで本棚をプロデュースするなどの活躍も知られている。

その松岡氏の、多読術!

 つまり読書というのは、書いてあることと自分が感じることとが「まざる」ということなんです。これは分離できません。(p76)


読書とは何か、というようなことを、根本から考え直すきっかけになりました。
凄い本です。
0558『1000冊読む!読書術』も良かったけど、こちらはもっと重厚。

読書についてのあれやこれやを述べているうちに、読書モデルの話になっていくが、これがまた目からウロコだった。
送り手と受け手が通信回路を挟んで両端にいて、送り手がメッセージをエンコードして、受け手がこれをデコードするというようになっていました。(p97)

上記の「シャノン=ウィーバー型モデル」から、「理解のコミュニティ」がある、というような話へ。
僕にはまだまだ難しかったが、なんとなく、その従来の考え方では限界があるのだな、と思った。

「あとがき」にあった、「本は薬にもなるが毒にもなるし、毒にも薬にもならないことも少なくない」というような話も興味深く読んだ。
ちょうど、新聞かなんかで『ヒトラーの秘密図書館』というような本があることを知ったところだった。

参考:『ヒトラーの秘密図書館 ティモシー・ライバック著赤根洋子訳(文芸春秋)』を読む - Ddogのプログレッシブな日々 - Yahoo!ブログ

2010年01月27日

0558『1000冊読む!読書術』

★★★★★5

1000冊読む!読書術

1000冊読む!読書術

  • 作者: 轡田 隆史
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2009/11
  • メディア: 単行本



1000冊投稿を目指しているこのブログにとって、そのものズバリの題名の本書。
0288『「考える力」をつける本』の轡田氏の一冊。
本を手にしない読書、ピエール・バイヤールやら、1000冊読んだって人は殺せる!まで、読書についてのもろもろが、スッキリ解消した。
オススメの一冊。

 このようにしてわれわれは、書物と自分の関係の根本のところを変え、本にはどのような読み方もあるのだ、読まないという読み方まであるのだ、という自由な発想に立って、「1000冊読破」という荒技に、刻々、接近してゆくのである。(p40)

2009年11月29日

0554『減らす技術 The Power of LESS』

★1

減らす技術 The Power of LESS

減らす技術 The Power of LESS

  • 作者: レオ・バボータ
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



Zen Habits ― Simple Productivityというブログを書いている人の書籍。
サイトは綺麗だし、内容も豊富。
本の表紙には、「2007年世界ブログ総合大賞受賞」「読者10万人を越える世界的人気ブログのエッセンス」などと書かれている。
無料で、禅を端緒としたシンプルライフについて書いているこのブログは圧巻。
 まるで、太い消火ホースから噴き出す水を、無理やり飲まされているようなものだ。しかもその水の勢いを止める手立てはどこにも見当たらない。(p4)

という「はじめに」のくだり、消火ホースの水の勢いってけっこうすごいけど、それにちょっと「うんうん」と思ってしまった。
それほど我々の生活はひどいものになってるんだなあ、と思う。
書物が冒頭で読者に恐怖を与えるのは常套手段だし、この本もそれにのっとって書かれている。(けれど、僕も切実に「シンプル」さの必要性を感じたわけだし、文句は言えない。)

残念ながら、本書を読む限り、すべてどこかで読んだような内容だった。
0489『すべては「単純に!」でうまくいく』とか、0420『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』とか、0174『3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知』とか、どこかで読んだ内容がほとんどだった。

出版社名が「ディスカヴァー=発見」なだけに期待するのだが、ハワイやハドソン湾や北極や木星などを探検するような大発見というのはなかなかないものだ。(ただ、この出版社の0057『勉学術』は結構良かった。)

ビジネス書なんてものは、どこかで内容がかぶっていて、何かひとつでも新しいことが書いてあればよしとしたほうがいいのか。

ということで、そういう部分を探す。
ワン・ゴール、スモール・ステップ、バッチ処理。
どこかで読んだことばかりだ。
雑誌「アソシエ」なんかでは常套句になっていそうだ。
奥様雑誌の「シンプルライフ」みたいな特集でもやってそうだ。

この本で紹介されているシンプルなファイル・システム(五十音順)については、もちろん0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』の封筒整理法のほうがいい。

 制限値が決まったら、次は「実地テスト」で実際に試してみる。(p40)

突然生活を変えるとムリが生じるから、ちょっとずつ変化させて、そのフィードバックを見直す、というのは友人ともよく話すことだが、「実地テスト」という言い方は私にとって新しかった。
その言葉をここに持ってきた、翻訳の力か、そこは良かった。

辛辣に書いたが、
・そんなこと書いているオマエは何様
・こんな批判や愚痴を書いてる暇があるなら他の本読め
という意見が聞こえそう。ごもっとも!

ということで、早く次の5つ星本を探そう。

2009年10月17日

0536『作家の読書道2』

★★2

作家の読書道2

作家の読書道2

  • 作者: WEB本の雑誌
  • 出版社/メーカー: 本の雑誌社
  • 発売日: 2007/08/23
  • メディア: 単行本



0134『作家の読書道』の続編。
ラインナップは桜庭一樹氏、古川日出男氏、島本理生氏など。

 その人がすでに名作を書いていたら、もう自分は書く必要がない。好きだから同じことを書くっていう人は、何か勘違いしていると思う。好きだからこそ、その人の領域はサンクチュアリとしてとっておいて、自分は自分なりにやりたいです。(p39古川日出男)


考えるに、常に「疑問」を持つ子どもだったかもしれない。
なぜ、と考えるのは、知的活動の端緒だが・・・。
なぜ生きなければならないの?なぜ読まなければならないの?なぜ、と思って、結局は地道に努力するのがいやで、逃げる口実にしているのかもしれない。
でも、そんな根本的な問いって、簡単には答えられないから・・・。
この本を読んでいて、なんでそんなにみんな読めるんだろう、と思った。
なぜ読むのか。読むことは他人に思考を任せることだから読まないでいい、ということを言った本もある。
とか、いろいろ考えて、実際の道を歩こうとしないんだなあ。
そうして気づけば、他の人と歴然とした差が生まれている。

そう思って、このブログを立ち上げて、1000冊くらいは足跡残しながら読んで、達成感得て、
かつ読む習慣を手にして、
かつ自分の頭の中の図書館〔ライブラリー〕を作れたら、なんて思っているのだけれど。

 前は娯楽で読んでいたけれど、今はどうしてこういうふうに書いたのかな、と考えるようになりました。ここの一行は後から直して入れたのかな、とか。自分も後から入れた時は、そこだけ浮いていないか気になるので。(p32桜庭一樹)

2009年10月04日

0514『人生に奇跡を起こすノート術』

★★2

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考

  • 作者: トニー ブザン
  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



トニー・ブザン氏が提唱した「マインド・マップ」は、今や常識にすらなりつつある。
単語のようなもので、連想をどんどんつなげながら、一枚の紙に書きつけるこの方法は、人間の脳のニューロンとシナプスを再現したような、心地よい記録法だった。

本書には、その方法についていろいろ書かれてある。
マインド・マップの使用例として、かなりアーティスティックなものが挙げられており、本来マインド・マップとはこのように創造的な、美術の時間のようなそういうものだったんだとわかる。

ただ、僕としても、こんなちまちましたことはやってられないよと、ちょっと自分の心にダイブしたい時に、これは、何を連想する?これからは?という感じで、自分に問いかけながら、ただ文字で単語だけを並べて行くということしかしていない。
なので、理論というか、そういうのを知ったところで、この本はあまり僕に影響があったとは言えない。

 このとき、発想の展開は縦横斜め、上下左右、さらには過去、現在、未来の時間軸も自由に行き来できなければならない。むろん、知識だけでなく、感性に刻み込まれた体験や感情のほとばしり、光や色に対する感度も織り込んでいく。それがまた想起力を高めることにもなる。(p13)

2009年09月30日

0506『超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー』

★★★3

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー

  • 作者: 野口 悠紀雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/09/18
  • メディア: 単行本



0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』0046『続「超」整理法・時間編』0048『「超」整理法3』に続く、「超」整理法シリーズ。
正確には、0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』の改編と言えるだろうか。

本書は「デジタルオフィス」が可能になったために、前作0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』を書き直した、とされる。
一般的に、「デジタル整理術」のようなものの賞味期限は短い。
だからこそ、「ハックス」のような感じで、実生活にパッチを当てる感じで、その時々の最新ツールを当てるのが妥当という流れができるのだろう。
しかし、やはり著者野口氏にある「姿勢」が、他のそれとちょっと違っているので、本書はやはり特別である。
それは、野口氏が持つ知的なバックグラウンド、また、広範囲に対する知的欲求からくるのだろう。

「押し出しファイリング方式」から、「検索」の活用方法に至るが、これからの我々にとって必要なことは・・・。
 かくしてわれわれは、第6章の最初に舞い戻る。未来においてますます重要性を増すのは、「問題の設定」「仮説の構築」「モデルの活用」の三つである。(p273)

これらは、良書の作りに似ているな、と思った。

2009年09月28日

0494『スーパー書斎の仕事術』

★1

スーパー書斎の仕事術 (文春文庫)

スーパー書斎の仕事術 (文春文庫)

  • 作者: 山根 一眞
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1989/04
  • メディア: 文庫



『「超」整理法』でも触れられていた、今は過去の整理法、仕事術。
こういう本があって、今があるのは確かだ。

 往年のアメリカのジャーナリスト、ジョン・ガンサーは、書斎の地下にモルグと呼ぶきちんと整理された膨大な資料庫を持っていたという。モルグ=morgueは、死体置場を意味するフランス語である。(はしがき)

0491『READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣』

★★★★4

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

  • 作者: 原尻 淳一
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本



東洋経済社から出ているシリーズ。
0110『IDEA HACKS!』0109『TIME HACKS!』0263『PLANNING HACKS!』などに続くハックス本。
いろいろなハックスの手書きイラストがちりばめられた、このシリーズの表紙が好き。

「ハックス事典」として、該当項目を探して読むのもひとつだが、この著者の場合、体系的に書かれているので、頭から順々に読んでも楽しい。

 この読書キットは、奥さんの旅行用の化粧キットを見た時にピンときて作ったもので(…)一式にまとめておくと、そこにすべてが詰まっているので、漏れがないのがいいですね。(p114)

林望氏の0281『知性の磨きかた』とか、本田直之氏の0223『レバレッジ・リーディング』とか、梅棹忠夫氏の0064『知的生産の技術』とか、僕自身読んできたさまざまな読書にまつわる本を参考にしておられて、そういうのを総括しながら読んでいけた。
それらに、ウェブのいろいろなサービスを加えつつ、著者の今まで培ってきたハックスを取り混ぜつつ、いろいろな提案をしておられる。

 先輩からよく「20代の経験が30代の仕事を規定する。また、30代の経験が40代の仕事を規定するものだ」と言われてきたのですが、どうやら読書も同じようですね。その年代ごとの読書が後々の人生に響いてくるのだな、と思った深い言葉でした。(p219、立花隆0337『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論』紹介のページより)

2009年09月26日

0489『すべては「単純に!」でうまくいく』

★★★★★5

すべては「単純に!」でうまくいく

すべては「単純に!」でうまくいく

  • 作者: ローター・J・ザイヴァート
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2003/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



すばらしい本だ。
イラストも面白い。比喩的でありつつ、親しみが持て、ユーモアがある。
ヨーロッパ(ドイツ)の本というのもいい。
表紙の折り込み部分に、雑誌の評論「この手の他の本とは違って、どんな局面にも対応できるだけでなく、生活をもっとシンプルにし、見通しのきくものにできるということが、しっかりと書かれている。」

 だれもが周りの声なき声、「もっと、もっと、もっと」にたえずせきたてられています。市場にあふれ返る品物を見て、私たちは今、好きなものを自由に選べる楽しさより、ストレスのほうを感じるようになっています。仕事も複雑になるいっぽうです。口に出して言うかどうかはともかく、私たちは、たえず何かに追い立てられ、脅されているように感じています。「あなたも同じようにしないと落ちこぼれるよ」。(p11)

2009年09月25日

0486『整理術』

★1
整理術―“能率博士”が教えるとっておきのアイデア (ゴマセレクト)

整理術―“能率博士”が教えるとっておきのアイデア (ゴマセレクト)

  • 作者: 黒川 康正
  • 出版社/メーカー: ごま書房
  • 発売日: 1986/10
  • メディア: 単行本



iPhoneとか超整理手帳とかない時代の、アナログ感ただよう整理術。
イラストなんかが楽しい。
いろいろな試行錯誤の上に、現在の整理法がある。
歴史も同時に感じられて、こういう昔の本も面白い。

「幸福の女神には前髪しかない」という、西洋の諺がある。この前髪をその場でちゃんとつかんでおかず、通りすぎたあと手を伸ばしても、後に髪がないのでもはや手遅れだという意味で、「チャンスはその場でものにしろ」というわけだ。(p15)

2009年09月07日

0443『「挫折しない整理」の極意』

★★★★4


「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

「挫折しない整理」の極意 (新潮新書)

  • 作者: 松岡 英輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 新書




※Amazyというリンク生成サイトの調子が悪いので、書籍へのリンク方法をまた変更しました。

2つの原則。
見えること、動かしやすいこと

3つの方法。
材料モノ、道具モノ、愛着モノ。

これを基本に、わかりやすい手書きの図表をもちいながら、整理の極意を解いていく。
先行する0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』などを受けながら、さらにわかりやすく整理について書かれている。
わかりやすいし、「システム=方法」の面から、最終的に心のあり方まで到達する、
新書だしわかりやすいし、オススメの一冊です。

 整理の極意では、人生でできるだけ多くの、卒業できるモノを持つことをすすめます。そして上手に、それらのモノから卒業することをすすめます。モノを卒業した分、あなたは成長しているのですから。(p185)

2009年01月25日

0408『読んでいない本について堂々と語る方法』

★★★★★5
読んでいない本について堂々と語る方法
読んでいない本について堂々と語る方法
ピエール・バイヤール

あらゆる読者には、他人の本に没頭するあまり、自身の個人的宇宙から遠ざかるという危険があるのだ。(p218)


非常に刺激的で挑戦的な本。
タイトルの通りのことについて考察する。
まず、未読の諸段階を4つに分類。
どんな状況でコメントするのかも4つの場面で考察。
最後に、心構えが語られる。

この本のすばらしいところは、本を語ろうということを推奨する点にある。
読みやすく、アカデミックな内容なのだが、エキサイティング。
僕はこの読書ブログ全体で、バイヤールの言うところの「内なる図書館」を作ろうとしているのだろう。

読んでいない本について堂々と語るためのハウツー本ではなくて、読んでいない本について堂々と語るということを契機にしての、一種の啓発本である。
引用文にぴくっと来た人にはオススメ。

あまりに多くの学生が、書物の払うべきとされる敬意と、書物は改変してはならないという禁止によって身動きをとれなくされ、本を丸暗記させられたり、本に「何が書いてあるか」を言わされたりすることで、自分が持っている逃避の能力を失い、想像力がもっとも必要とされる場面で想像力に訴えることを自らに禁じている。(p219)

2008年11月04日

0385『iPhone裏テクニック完全ガイド』

★★★★4
iPhone裏テクニック完全ガイド (inforest mook―PC GIGA特別集中講座)
iPhone裏テクニック完全ガイド (inforest mook―PC GIGA特別集中講座)
タブロイド

iPhoneの「脱獄(Jailbreak)」についてまで解説してくれる、0377『iPhone裏STYLEBOOK』よりは上級者用のiPhone本。

CDつきで、掲載されているソフトにはすべてリンクや、Mac/PC用のインストールプログラムが付録されている。

ただ、第4章の「脱獄(Jailbreak)」については友人も「やめておいたほうがいい」シロモノらしく、要は
《iPhoneのアップデートもリストアもできなくなって、Appleの保証からはずれたらどうするんだ》
ということだ。
そうなると、当然それ以上のサービスを受けることができなくなる。
2年間のローンはどうなる。

というだけでなく、Life is beautiful: iPhoneのJailbreakの危険性に関してひと言さんとこの記事はぜひ一読してほしい。
セキュリティ的にも不安定になる、連絡先なども入ったパーソナルツールだけに、是非一考しておいたほうがいい。

それでも僕は、ちょっとだけJailbreakしたい。
この本に載っているような、
・iPhoneでムービー
・iPhoneのカメラでデジタルズームやタイマー、画像サイズ変更
・スキン変更
・iPhoneでファミコン
そしてなにより、
・iPhoneをモデム化してパソコンからネット
といったようなことをしてみたいからだ。

上記の点を踏まえ、それでも、という方がいたら、この本やiPhone 3G の Jailbreak | Weboo! Returns.などを参考にして、自己責任でどうぞ。

ちなみに、この本ではセキュリティ的な危険性については警告していない。
なお、運悪くJailBreakによってiPhoneが故障してしまった場合には、(…)約6〜8万円という決して少なくない出費を強いられることになるので、くれぐれも注意深く行うようにしよう。(p067)

2008年10月19日

0377『iPhone裏STYLEBOOK』

★★★3
iPhone裏STYLEBOOK

iPhoneを買った。
それのガイドにと思って、いくつか出ているiPhone活用ブックの中から選んだ。
悪くはない。
基礎から上級まで、ざっとわかりやすく、画像つきで解説してくれている。
はじめの料金プランの解説から、アプリ紹介、牢獄破り、動画、音楽など、初心者にとってはけっこうきっちり網羅してくれているのではないだろうか。
ただ、上級者向け、Mac向けの情報はそれほど多くはない。
そのあたりは、他の本にゆだねなければならない。

購入した動機は、既存ユーザーを大切にせず新機種の魅力がないラインナップを出すauに見切りをつけて購入。(p2)
僕も同じ意見。

2008年10月18日

0371『読書進化論』

★★2
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
勝間 和代

近年ビジネス書畑でベストセラー作家となった勝間氏の読書本。
閉じない本、書き方、そして売る仕組み。
ただ読むだけではなく、ブログ技術を経た現在は、書くことも含めて読書のうちである、ということなのだろう。
情報の発信と受信が表裏一体になってきた時代である。

非常にわかりやすい文章で、すらすら読めた。
ただ、僕にとってそれほどの本かというと、そこまでではない気がしたので、星は2つ。

 人間はうまくできていて、人の体験なのか、自分の体験なのか、情報として手に入れると混ざっていってしまう傾向があります。結果、人の体験でも、読書により自分が体験したような意識になるので、そこからアイディアも出てくるし、自分から動けるようになります。(p56)

2008年03月23日

0339『新書365冊』

★★★3
新書365冊 (朝日新書)
新書365冊 (朝日新書)
宮崎 哲弥

古今東西新書をバッサリ。
その是非はともかくとして、月60冊(?!)の読書量とか、おそるべし。
そしてそれできちんと内容が理解できているのがおそるべし。
僕なんかでは、知的な新書は1週間くらいかかる(泣)

 新書というのは、世界にも稀な大衆啓蒙メディアで、こんなに気軽に、広範な知識に触れられる日本人は幸せだと思います。だから出版社も、もっと新書というメディアを大事にして欲しい。私にとって新書というのは、何よりも既存の価値観を揺さぶられる、そういう体験をもたらしてくれるものです。そういう新書を、どんどん出して欲しい。既存の知識を、安易にコピペしたり、思い付きをただ繋げたような新書は勘弁してもらいたい。
 じゃないとまた新書評を再開する気になれないよ。(360)

0337『ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論』

★★★3
ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論
ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論
立花 隆

知の巨匠。
「ネコビル」なる建物を造り、その要塞の中で知的生産を行う。
少しでもこの人に近しくなろうと思うのだが、到底ムリだ。
でも、その方法とか試行錯誤は参考になる。

 私の好みの書斎の条件は、1外界から隔絶された、2狭い、3機能的に構成された、くうかんである。
 そういう空間を作るのに、リンゴ箱はまたとない素材だった。(ハードp80)
その「わが要塞」の中で、椅子に座ったままで500冊くらい、ちょっと立ち上がるとさらに1500冊くらいの書物にアプローチできる、計2000冊というから驚き!!!

文庫版:
ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)

0334『現代人の読書』

★★2
現代人の読書 (三一新書 435)
紀田 順一郎

もう聞かない新書の名前である。三一新書。
読書に関するいろいろ、紀田氏の場合。

六畳一間の団地アパート、盛り場周辺の貸間、慌しいオフィスや税務所の待合ベンチ──いずれこんな環境で読書することはやめるべきであろうが、他に時間がないからには、主観的に「独り灯」の境地をつくるような修養を積まねばなるまい。(p172)
本の保管とか補修とかまで網羅した全体的な本を目指している。

2008年02月22日

0288『「考える力」をつける本』

★★★★4
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで
轡田 隆史

1997年、この本が出た当時、僕は14歳。中学生だった。
その頃、1度この本を読んだ。
理解できたとは思わないが、それなりに面白かったし、けっこう影響を受けたと思う。

2004年、再読。
「この本に救われた気がする。この頃の僕は硬直化していたからだ。ノートをとろう。自分にゆっくり染み込ませよう。」というメモがある。

その後、人に勧めたりもしたと思う。

朝日新聞の記者で、文章は非常にうまい。わかりやすい。
考える力とは何か?
──「自分で考えて動く子ども」を夢想しながら。

この表現では、何ごとかを表現したようでいて、実は何も表現していないに等しいのである。しかも、首相の顔を見つめている記者は、「複雑な表情」という表現を思い浮かべた瞬間、表情そのものに対する鋭い観察を放棄してしまうのだ。(ハードカバーp146)


文庫版:
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで (知的生きかた文庫)
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで (知的生きかた文庫)
轡田 隆史

2008年01月22日

0254『図解 こうすれば時間が儲かる!』

★1
図解 こうすれば時間が儲かる!―成功者がやっている究極のタイムマネジメント術 [単行本] / タイムマネジメント研究会 (著); PHP研究所 (刊)
図解 こうすれば時間が儲かる!―成功者がやっている究極のタイムマネジメント術 [単行本] / ...
タイムマネジメント研究会

いろいろな知恵のカタログ・雑誌形式本。
こういう形の本は、眺めるのに最適であっても、新しいこととか、文章とか、そういうものを求めてはいけないのであって、最後にまとめて参考文献の羅列があるが、小文字でもいいので各ページに著書への道しるべがあったらよかった。

スケジューリングはオシリから

2008年01月14日

0241『パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋』

★★★3
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)

そうじに関する知恵を、「おばあちゃんの」というくくりでまとめている。
高齢化社会、世代間の断絶、などを考え、ネーミングに星ひとつ。
内容も、なるほど、と思うようなこともあって、そうじアイディアのカタログ的な本として重宝しそう。

子どもの発想で考える!楽しい片付けの提案!

2008年01月08日

0233『私の読書法』

★★★3
私の読書法
大内 兵衛 他

謙虚な人が多いように思う。
謙虚は美徳だ。

昔の著名な人たちも、読書と悪戦苦闘していたのだなあと思わされる一冊。
トップバッターは清水幾太郎氏。

ショウペンハワーかだれかが、読書とは他人の馬を頭の中で走らせるだけだという意味のことをいったそうだが、あるいは行動し思考するのをさぼるために読書で時間をつぶしているのではあるまいか。そういわれればわたしにも思いあたる節がないではない。(p20 「1月・1万ページ」より)

0232『本とは何か』

★1
本とは何か―豊かな読書生活のために (1979年)
小林 一博

本の世界の仕組み、本がどのような方法で生み出され、読者の手許に届いているか、を一般の読者に向けて解説した本はあまりないと思った(あとがき)
とあるように、1979年近辺の本の周辺事情が伺える。

つまり、いいたいことは、同じような本は出したくないということ。同じような本を出さなければ食べていけないなら、食べることのほうを節したいと思っているのである。(p87)

0231『バカのための読書術』

★★★3
バカのための読書術 (ちくま新書)
バカのための読書術 (ちくま新書)
小谷野 敦

非常に刺激的なタイトル。
著者自身も攻撃的。
挑戦的な本の選択が面白い。

繰り返しになるが、「バカ」といってもいろいろあって、私は「難解な哲学などがわからない」という人にはかなり同情を寄せているし、自分自身そういうバカである可能性も否定できない。けれど、私は「無知」とか「怠惰」に対しては極めて厳しい。「頭が悪い」のを克服するのは難しいけれど、無知は努力によって克服できるし、それをしようとしない「怠惰」は、犯罪的だと考えているからである。(p012)

0230『「反」読書法』

★★★3
「反」読書法
「反」読書法
山内 昌之

樋口氏の「実読」と「楽読」のようなことを、山内氏もおっしゃっておられる。

「反」読書法とは、「他人がどういう本を読んでいるのかをまったく気にしない(p12)」、つまり世間一般の読書とは違っていい、自分の興味、興奮中心の読書法ということ。

こま切れ時間などを駆使して、可能な限りその知の領域にどっぷりと浸かることが必要と説いている。

本の価値としては、著者のユニークな本案内、読書日記あたりにあるのではないか。
普通に読んでいては出会えないような本(学術的なもの)に縦横無尽に触れられておられるのが刺激的だった。
まあ、僕は、そこに書いてあるほとんどを未読なのだけどもね。

 読書する際に、あらかじめ著者や作品に偏見をもってはいけません。(p33)


 ところで、戦史や戦略学は、欧米では大学やアカデミーの重要な学問領域とされており、どこの本屋に出かけても広いスペースを割いています。(…)むしろ真の平和を達成するには、いかに軍事や戦争を廃絶するべきか、必要な知識をもたずにこの問いに答えられると考える人はあまりにもナイーヴにすぎます。(p34)

0229『本はどう読むか』

★★★★4
本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)
本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)
清水 幾太郎

今となっては、読書に関する非常に基本的な書。
講談社現代新書297番である。
上の画像は昔のもの。
現在は、この新書シリーズの表紙は改訂されていて、上のような味のある絵はなくなっている。

清水氏には他に、『論文の書き方』という新書もあったりして、名刺について3(美しさについて)にちょっと書いているけど、実のあることを書かれていらっしゃるので、今になっても色褪せていない。

モンテーニュとは無関係に考えても、読者自身、深い感激をもって読んだ本でありながら、その本の内容を忘れてしまったという経験を持っているであろう。(p71)

0228『大人のための読書法』

★★★3
大人のための読書法 (角川oneテーマ21)
大人のための読書法 (角川oneテーマ21)
和田 秀樹

膨大な著書を書かれている和田氏の読書法。
本は買え。自由度を保つために、一冊の本のはじめから終りという手順に縛られるな、というところは気に入った。
けれどもそれは、結局は「自分を読む」ことに終始することになり、「他者を読む」ことには永遠に辿り着かないのかもしれない。

この頃また、自分と他人について考えている。
孤独とか、他者に辿り着けるかとかは、高校、大学時代の思考のテーマだったように思う。

iTunesや読書記録やなんかは、結局のところ、自分を軸とした世界の定点観測でしかない。
人は、その自分中心の世界しか見れないのではないか。
軸をずらすことなど、できはしないのではないか?

流行っていた「自分探し」というのも要は軸を通しての世界を見渡すことでしかなく、世界に無数にあるメニュー、無数にあるインデックス、無数にあるニュース、無数にある作品群、それらを「自分」にくぐらせて、何が見えるかを考えるだけのことではなかったか。
世界中に様々なコンテンツが存在し、それらすべてを消費できるわけではない僕らは、それでは生涯自分探しを完了させられるはずもなく。

道は、ふたつだ。
ひとつは、
他者には辿り着けない、あるのは自分だけ。
他者はどうにもならない、変えられるのは自分だけ。
というふうに考えて、自分を豊かにしていくことだ。
もしかしたら、ニーチェが言った「超人」って、こういうこと?

もうひとつは、いや、他者につながる道が何かあるはずだ。
ヨガ、スピリチュアル、自然がそのヒントかもしれないし、インターネットの中の集合無意識にひたるのもいいかもしれない・・・。

僕は今、自分の腑に落ちる何ものかを探し求めている・・・。

 自己愛が強いというのは、わかりやすくいえば「プライドが高い」ということである。こういう人は、自分の失敗やミスを必要以上に怖れたり、自分のやることはすごく良くなければならないと思っている。だから完璧にできないものは、必要なことでもつい後回しにしてしまう。現実には優先してやるほかのことに全ての力を注ぐので、完璧にできないことは結果としてやらないことが多くなるわけである。要するに、やるかやらないかの二者択一をしているようなもので、オール・オア・ナッシングになってしまう危険性があるのだ。
 かつて私が本を読めなかったのは、一つにはこんな理由があったからだろう。一冊全部、全ページを読むのが苦痛で仕方がないので、初めから読むことを放棄していたのである。また、そのことが「自分に能力がないせいである」と認めたくなかった。そのため「そもそも読書にはそれほど価値がない」と思い込むことでプライドを保っていた節がある。(p57)

2008年01月05日

0225『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

★★★★★5
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
平野 啓一郎

多読、どんどん読んで捨てることを奨励している0223『レバレッジ・リーディング』と対極をなす読書法の本。

本を速く読まなければならない理由は何もない。速く読もうと思えば、速く読めるような内容の薄い本へと自然とてが伸びがちである。その反対に、ゆっくり読むことを心がけていれば、時間をかけるにふさわしい、手応えのある本を好むようになるだろう。

この頃、速く、前へ、多く、より高く、と何かにせきたてられるようだったことについて、反省いましめの意味も込めて有意義に読めた。

ただ、結論から先に言えば、多読もそう悪くないのではないだろうか、というのが今のところの意見。
量を知ることもとりあえず大事なのではないだろうか。
とりあえず1000冊を目標にしたが、1000冊読んだというのはステータスになると思う。
自信になると思う。
確かに内容が伴ってきていなければただの「脂肪」でしかないだろう。
でも、とりあえずそれだけ読書の「経験」を積んでおき、本棚にその歴史を刻んでおけば、それなりにあとはどうとでもなるような気がした。

僕にとっての2008年の読書は、0223『レバレッジ・リーディング』と本書2冊の読書法本ではじまる。

2008年01月01日

0223『レバレッジ・リーディング』

★★★★4
レバレッジ・リーディング
レバレッジ・リーディング
本田 直之

わかりやすくクリアな文章で、かなり面白かった。
どこかで読んだよ、ということも、確認したり、再考したりできた。
ところで、「すでにどこかで書かれてあること」が一冊の新刊の中に占める割合は、どのくらいまで許されるだろうか?
もちろん、読書法なんてごまんとあるジャンルの本だから、その中で2割でも新しいことや先進的なあればいいだろうか?
そういう意味では、じゅうぶんそのくらいは、読みでのある部分が、僕については、あった。

第2章はこの頃考えている、消費者は「インデックス」とどう接するべきか、みたいなことを考えながら読んで、いいカンフル剤になった。

 わたしも一時期、そんなふうに思っていました。
 ある程度の量を読んだら、もういいのではないか。仕事の「基礎体力」とでもいうべきものが身についたら、あとはその貯金だけでやっていけるのではないか・・・。(p47)

しかし、本書はあくまでビジネス書の読み方であって、実用的な、樋口氏(0140『差がつく読書』の著者)の言い方なら「実読」のほうにしか焦点が当たっていない。
僕の場合は小説もこれからたくさん読まないとなあ、と思っているので、そのあたりは平野啓一郎氏のほうを読んでみるか・・・。

2007年12月23日

0177『書斎の造りかた』

★★2
書斎の造りかた―知のための空間・時間・道具 (カッパ・ブックス)
林 望

父から自分の部屋をもらった(奪った)頃から、書斎ということには頓着していた。
自室には書棚があり、本が並んでいて、CDが並んでいて、ポスターが貼られていて。
その頃からものを書いていたから、創作のものがあって。

この本では、一人の思考人の書斎についてのいろいろなこだわりが知れて、よかった。
僕にとっては忘れられない、自分の書斎を夢見た一冊。
でも結局、書斎よりも、そこから生み出される何ものかのほうが重要なんだけど、やっぱり我々は形から入ってしまう。

 女の人から見れば、自分はこうやって二人の快い空間をつくっている、二人でここでいっしょに安らぎのときを持てばいいんだから、一人になる部屋なんて、そんな水臭いことはないじゃないかと、こう思うのが女の論理なのかもしれない。

2007年11月23日

0150『「超」手帳法』

★★★3
「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)
「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)
野口 悠紀雄

結局行き着いた手帳はこの超整理手帳であった。
野口さんは本当に論理的で、アイディアマンだと思う。
ユーザーオフ会などで、そして販売元も講談社に移るなど、年々充実してきている。

 ところで、TO-DOリストは、うっかりすると、書いただけで安心してしまって、仕事を際限なく先送りするための手段になりかねない。(p166)

0149『「知」の便利フォーム術』

★★★★4
「知」の便利フォーム術
「知」の便利フォーム術
垣添 始

 しかし、知恵によって効率化することはできる。仕事で利用する数多くの書式、いわゆるビジネスフォームは、そうした「具現化」のノウハウが詰まった便利ツールといえるだろう。

こうした「フォーム」ということについて考えさせてくれた一冊。
手帳のリフィルとか、そういうものを自分で作り始めていた頃に出会った一冊。
今、仕事しながら、こういう本で学んだことが生きているかな、と思うことがあって、読んでいてよかったと思う。

この本を読んで、いくつも自分でリフィルとか作って、作るうちにいろいろなことを学べた。

今やウェブで様々な人が作ったフォームのテンプレートが手に入る。
参考:ライフハック テンプレート ライブラリー - ITmedia Biz.ID

0148『人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論』

★★2
人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論
人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論
外山 滋比古

この人の文章は密度が濃くて好きだ。
0102『思考の整理学』のほうが、僕は好きだが、この本にもなかなか楽しいことが書かれてある。

 英語に"ホリデーをつくる"(make holiday)という言い方がある。"休む"意味だが、”つくる”と言うところがおもしろい。休みはやはり"つくる"ものでなくてはいけないのではないかと思い知らせてくれる。休みやヒマははじめからあるものではない。ないのが正常である。(p46-47)

0147『頭がいい人の時間術』

★1
頭のいい人の時間術 (サンガ新書)
頭のいい人の時間術 (サンガ新書)
斎藤 茂太

どうしてもこの本に目新しくてためになることが書いてあるとは思えなかったので、途中で読むのをやめた記憶がある。

 逆に2時間以上の使い方を考えるときは、まずは行動してみるのも面白い。デスクに黙って座っていないで、気分転換に散歩をしたりすれば有意義な時間の使い方が見えてくるものだ。

目新しいことが書いていないからと、僕にとってその内容がもういらないかと言えばそんなことはないのであって、僕は超人になったわけではなくいつまでたっても凡人なので、ただその言葉がなかなか響かないというか、また時と場所を変えて読んだらすとんとくることもあるのだろう。
それが、日々(いいほうにも悪いほうにも)成長し変化している人間というものなのだろう。
そこのところらへんが見えるようになったら、本当に時間が見えてくるんだろうけどさ。

0146『人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす』

★1
人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす
フランクリンコヴィージャパン

僕にとっては、フランクリン・プランナーは煩雑過ぎたのだ。
やるべきステップが明確過ぎて、それでしり込みしてしまった。

もちろんこの手帳を上手に活用して成功している人はたくさんいるのだろう。
この手帳はよくもてはやされている。
参考になる部分もあった。
けれど、宗教やらなにやらに制限されたり束縛されたりするのが、けっこう嫌な性格なので、あわなかったらしい。

でも、全世界2100万人が実践するメソッドだという。
もしかしたら、あなたの世界を変える方法かも知れない。
今の僕にとってはそうでなかっただけで。
どんな本も、どんな方法もそうだけれど。
僕にとってそうだっただけで、あなたにとっては・・・。

 時間は現在から未来に向かって流れるベクトルなのだから、それを管理することなどできはしない。管理できるのは時間ではなく、自分自身の行動だ。手帳は、自分の行動を管理するツールである。本書は、ここから出発する。

0145『自分の時間―1日24時間でどう生きるか』

★★★3
自分の時間―1日24時間でどう生きるか
アーノルド ベネット

イギリスの作家であるベネットの書を、渡部昇一氏が訳すという面白い本。
当時、確か中学生くらいで(高校だったかな?)読んだ時間管理についての本。
こういう生き方をしよう、なんていうのの最初のモデルになった。

 もっと時間ができるわけなどないのだ。われわれには今あるだけの時間しななく、それはいつだって変わらないのだ。

0144『超カンタン!時間管理術』

★★2
超カンタン!時間管理術―誰でもできる
超カンタン!時間管理術―誰でもできる
水口 和彦

さて、時間管理術及び手帳活用術の本を集中的に紹介しています。
すべて過去に既に読んだ本の紹介です。

時間管理について、だいぶん中学校という職場に慣れてきた頃に、復習とか整理の意味を込めて買って、けっこう思う所あった。
が、新しい情報は、というと、なかった、というのが正直なところ。

4-2「やること」は少ないほうがエラい!

0143『手帳200%活用ブック』

★★★3
手帳200%活用ブック
手帳200%活用ブック
日本能率協会マネジメントセンター

自分はどんな手帳を使うべきなのか。
今は自作リフィルを使用した超整理手帳に行き着いているが、自分という人間の行き方や考え方や関係性や歴史を踏まえた道具を選ぶのに、こういうカタログ形式の、雑誌形式の本は役に立った。

姉妹書0139『仕事に活かす!本200%活用ブック』についてはこのブログ内で書いた。

ウェブ上で公開していたものの焼き増しもあるが、こうしてひとつの形になっていると便利は便利だ。

僕の手帳作成に参考になった、熊谷氏、齋藤氏のインタビューも掲載されている。

0142『仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術』

★1
仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術  ビジネスの王様 (ビジネスの王様)
仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術 ビジネスの王様 (ビジネスの王様)
和田 茂夫

いろいろな本からのアイディアの寄せ集めのような本に感じた。
他にいろいろ読んだあとの、こういう方法は僕にあわない、というようなことを確認することも含め、整理のための読書にはよかった。
新奇なものはなかったように記憶している。

 何をどこに記録するのか、それをいつどうやってチェックするのか、自分だけの「仕組み」をつくってしまいましょう。

2007年11月10日

0124『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る』

★★★★4
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
日垣 隆

文章が読みやすく、面白い。
「おわりに」に書かれていた過去の名著はだいたい読んでいた。
それを更新する、とのたまう。
「21世紀版」などと、と思っていたが、案外それほど浅くもない。
いいんじゃないだろうか。

有限だからいい場合で書いたが、書棚に関するくだりも参考になった。

 どういう形でアウトプットするのかという構想さえ一貫したものを打ち立てられれば、今のような方法は、わりとスムーズに行くと思います。漠然とした収集であっても、何かが気になったからそれを選んでいるわけですから、なぜ自分はそれに関心をもったのか、という正体を見極めるような読書にするのです。

2007年10月09日

0102『思考の整理学』

★★★★★5
思考の整理学 (ちくま文庫)
思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古

 ちょっと考えると、籠城している人の方がいい論文を書きそうであるが、実際は人とよく会っている人の方がすぐれたものを書くようだ。


読むたびに思考についての新しい知見が得られる。
先日、本屋の店頭にこの本が並んでいた。
実は僕は、この本をちょっと読み、読みくさしてはまた読み、と、大学時代からかかってやっと読み終わったのだ。
今日の本屋の店頭に、この、僕が誕生する頃に書かれたエッセイ集が並ぶこと、そして、ここに書かれてあることに、現代の人々も大いに得るところがあるということ。

どこかの雑誌で、著者外山氏のエッセイを見かけたことがある。
この人の文章は、わかりやすい。
リズムがよく、軽石を跳ぶように様々な事象を跳んでいく。

 この分類されたものを、じっくり時間をかけて、検討する。急ぐと、ひそんでいる価値を見落とすおそれがある。ひまにまかせてゆっくりする。忙しい人は整理に適しない。とんでもないものをすててしまいやすい。整理とは、その人のもっている関心、興味、価値観(これらはだいたいにおいて同心円を描く)によって、ふるいにかける作業にほかならない。価値のものさしがはっきりしないで整理をすれば、大切なものをすて、どうでもいいものを残す愚をくりかえすであろう。

2007年10月03日

0094『一冊の手帳で夢は必ずかなう』

★★★3
一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
熊谷正寿

現状に手一杯で、自分の将来に対してまるでイメージが持てず、ただ浪費されていく人生に焦りを覚えていました。

大学時代に読み、強く影響を受けた手帳本。
すぐさまダヴィンチ手帳を買い求め、同じようなフォーマットの手帳を作った。
Amazonなどで、スターターパックも売られている。

「夢・人生ピラミッド」は、バランスのよい人格形成を、という配慮が素晴らしい。
ともすれば欲望に走ってしまう現代人にとっては必要なこと。

「未来年表」は、10年後を見通してみる、という点で衝撃だった。

そして、「チェックリスト」「箴言リスト」。
あらゆる点で、大学時代の手帳初心者の僕にとっては新鮮だった。

でも、結局、それらからは離れ、「超整理手帳」へと移行することになる。
どこか、かたっ苦しくなったことがその一因だ。
僕はたぶん毎日ミサに通うとか、毎日聖書を開いてお祈りをするとかいうことに向かない性格なのだ。

それでも、この本に書かれてあることを知っていると知らないとでは、大きな違いがあったのだと思う。
結局、この手帳と肌があわなかったからといって、この手帳法の否定にはならない。
「僕にとっては」向かなかっただけのこと。
そして、自分に向かないことについていくばくか知っているということは、財産になると思う。

私はもともと三日坊主です。だからこそ、そんな自分を縛るために夢を手帳に書いている部分もあるのではないかと思っています。

2007年09月01日

0065『考える技術・書く技術』

★★★★★5
考える技術・書く技術 (講談社現代新書 327) [新書] / 板坂 元 (著); 講談社 (刊)
考える技術・書く技術
板坂 元

結局3連続で行った「僕が大学時代に読んだ、自分の知的活動において重要な本」シリーズの最後の一冊。
参考:
0063『「知」のソフトウェア』
0064『知的生産の技術』

1973年刊のこの本は、今から30年以上前にあって現在の良質なHacksを集めたような楽しい読み物である。
ただのテクニックの羅列ではない、読む楽しみが共存している。
それでいて、頭のウォームアップから型の話、ブレーン・ストーミング読書、そして最終的に発想から組立までの「書く技術」へ。
内容はこれでもかというほど充実している。

著者自身のテクニックに対する疑問、不安のようなブレも見られ、そういう謙虚さや慎重さは体得するべきであろう。

 現在は妥協して、カードを山ほどつくっているけれども、カード・システムに避けがたくつきまとう非人間的な要素を、なんとかして弱くしようと努力している。
この本も講談社現代新書なので、以前の表紙の写真を付け加えておく。
Image

0064『知的生産の技術』

★★★★4
知的生産の技術 (岩波新書) [新書] / 梅棹 忠夫 (著); 岩波書店 (刊)
知的生産の技術

梅棹 忠夫

0063『「知」のソフトウェア』で触れたが、大学時代に読んだ、僕にとって重要な「知」の手引書のひとつ。

1969年が第1刷の本書は、多少時代遅れな点があってもその根本的な部分は変わらない。
過去を愉しみながら、歴史を感じながら楽しむのがいいだろう。

著者は「学校は知識の獲得のしかたは教えない」と言うけれど、いまや時代は逆転していはしないか。
塾や学校でいかに点数をとるかのテクニックを教える。
やり方ばかりを愛でて、本質に触れない。
あるいはそのように「やり方」がしっかりと流通したことに対しては、この本の功績は大なのかもしれない。

学校で教えるべきは「勉強の仕方」だけではない。
知に対するあこがれや姿勢、情熱なども教える。
だからこそインターネットでは勉強は成立しない。

著者が自身の興味を満たすために編み出した方法を追いながら、「仕方」と、それを利用し探求する「知」のコンテンツの両方を楽しむ。
いささか前者の「仕方」のほうに重きが置かれているが、それゆえ、普遍的な知の探求書としてはわかりやすいしよい。

 これはむしろ、精神衛生の問題なのだ。つまり、人間を人間らしい状態につねにおいておくために、何が必要かということである。かんたんにいうと、人間から、いかにして《いらつき》をへらすか、というような問題なのだ。整理や事務のシステムをととのえるのは、「時間」がほしいからでなく、生活の「秩序としずけさ」がほしいからである。(p95、《》内引用元では傍点)

2007年08月30日

0063『「知」のソフトウェア』

★★★★★5
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「知」のソフトウェア (講談社現代新書 (722))
立花 隆

誰も立花隆さんのようにはなれないと思うに違いない。
ネコビルなるものを建て、その要塞の中には知の宇宙が広がっている。
それを支えるのは「立花隆」という頭脳だ。

それでも、氏の方法論を学ぶことは無意味ではない。
非常にわかりやすいやり方で知との戯れの法を説いてくれるのは、立花氏が学生を教える立場にあることと関係があるに違いない。
立花氏にはゼミ生との『二十歳のころ』などの編著がある。

この本は僕が大学時代までに読んだ、自分の知的活動において重要な本のひとつ。
他に、現在の礎となっているのは、板坂 元氏の『考える技術・書く技術』、梅棹 忠夫氏の『知的生産の技術 (岩波新書)』などがある。
そのうち紹介したい。

 最後にもう一度述べておくが、本書の内容を一言で要約すれば、「自分で自分の方法論を早く発見しなさい」ということである。本書を含めて、人の方法論に惑わされてはならない。(あとがき)
ちなみに僕が読んだのは講談社現代新書が表紙を変更する前のもので、講談社現代新書は昔の表紙のほうが味があってよい。
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気に入っていたポイントは
・字が表紙に!
・ちょっと前時代的だと思うかもしれないけれど、わかりやすいアイコン的なイラスト
・温かい肌の色の表紙の背景色
で、今の表紙の難点をあげるなら、上の書いたものの反対を言えばいい。
ただ、現在の表紙もクールで、知の並列的な印象を与えてくれる現代的なデザインである。
他の出版社と見比べたとき、むしろこれまで表紙に力を入れてきたことの努力をたたえたい。

講談社現代新書の表紙の変更が、宮崎哲弥氏が言う「既存の知識を、安易にコピペしたり、思い付きをただ繋げたような新書(『新書365冊 (朝日新書)』)p360」への変化の象徴にならなければよい。
本はやはり中身だ。
同じような顔をしていても、中身はそれぞれぎっしり詰まっている。
よい新書が生れるためには、我々もよき読み手、よき知の探究者でなければならない。

2007年08月20日

0048『「超」整理法3』

★★★3
「超」整理法〈3〉 (中公新書) [新書] / 野口 悠紀雄 (著); 中央公論新社 (刊)
「超」整理法〈3〉 (中公新書)
野口 悠紀雄

捨てること、バッファー、知的作業空間の整理と設計、電子情報は捨てなくてもよい。
「超」整理法シリーズの3冊目。
バッファーに関する考察がためになった。

 書斎の壁が書棚になっており、そばにロッキングチェアが置いてあるとよい。こうした部屋で、気ままに書棚から本を取り出して読むのは、多分人生の最高の悦楽であろう。

こういうの、いいですよねえ。

文庫版が出ているようです。

「超」整理法〈3〉タイム・マネジメント (中公文庫) [文庫] / 野口 悠紀雄 (著); 中央公論新社 (刊)
「超」整理法〈3〉タイム・マネジメント (中公文庫)
野口 悠紀雄

2007年08月18日

0046『続「超」整理法・時間編』

★★★★4
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続「超」整理法・時間編―タイム・マネジメントの新技法 (中公新書)
野口 悠紀雄

僕の愛用している「超整理手帳」のもととなる考察が書かれてある。
前著『「超」整理法』でもそうだったが、なぜそうするのか、ということをつきつめて考えていく文脈が、読んでいて面白いし、読み終わったときにためになる。

また、無限に時間があるような錯覚に陥っているから、さして重要でないことにも時間を使ってしまう。

そろそろはしが切れたりしてきたので、そろそろ新しいのに替えようかと思っている。

「超」整理手帳2008 スペシャルBOX (MouRaピース)

「超」整理手帳2008 スペシャルBOX (MouRaピース)

  • 作者: 野口 悠紀雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/09/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




参考:

「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)

「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)

  • 作者: 野口 悠紀雄
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/10/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



2007年08月11日

0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』

★★★★★5
「超」整理法―情報検索と発想の新システム
「超」整理法―情報検索と発想の新システム
野口 悠紀雄

もうこの「整理法」なんてカテゴリーは、この本があったから作ったようなもの。
もう有名すぎるほどに有名になった「封筒整理法」が世に問われた名著。
僕が封筒整理法をはじめて、この9月でちょうど4年になるようだ。
03.9.26などと、4年前の日付を見ていると、時間の経過、大げさに言うと歴史のようなものを感じる。

ただの整理法を綴った本だと思うなかれ。
驚くほどの思索が、この本には詰まっている。
ただのハウツー本ではなくて、なぜそうしなければならないのか、根本に迫る考え方をしているのだ。
だから、使用者によってののちのちの工夫が可能だ。
これは、もちろん勉強にも当てはまることだ。
なぜそうなるのか、なぜそうしなければならないのか、知っていて学んだ者は、強い。

したがって、すべての分類は、本来的に恣意的なものである。あるいは、分類とは、世界観の表明にほかならない。(p21)

0026『「暮らす!」技術』

★★2(2007)→★★★★4(2018)

「暮らす!」技術 (宝島社新書)

「暮らす!」技術 (宝島社新書)

  • 作者: 辰巳 渚
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2001/07/06
  • メディア: 新書




前作『「捨てる!」技術』の続編。
上記リンクは文庫化されたものらしいが、僕は宝島社新書で読んだ。

ものを捨て、シンプルに暮らす方法について書かれてある。
モノの適正量を確認する。家にいる。年中行事をする。モノを買う喜びを再確認する。
昨今の「スローライフ」、とはこういうことを言うのだろうか。

冷蔵庫を小さくしてしまえば、買い込むこともなくなる。
では、本棚を小さくしたほうがいいのか。
とりあえず今の僕は、本棚は買い足す方向にあります。
村上春樹さんなんかも、30代くらいまではものを溜め込んでいたが、というようなことを言っていた。
村上龍さんなどは、あれだけの情報量の小説を書いた後、すっぱり忘れてしまう、というようなことを言っていた。これも、捨てる技術か。

前作の衝撃から生れた子作品なので、星2つ。

「ナニ?本を捨てる?文化の担い手は、決して捨てないのだ。不届きな。国が悪い。みんな蔵と秘書を持てる住宅政策を行えば、それでいいのだ」


 ***

2018/01/23、追記。
10年以上前の投稿を、そしてこの読書ブログ初期の投稿に追記していることのフシギ。

今なら、星4つかなぁ。
10年経って、家族もでき、僕自身の「暮らし」も変わってきたから。

大量生産の規格品には個性がなく、自分が作ったものなら個性があると捉えてしまう。(p76)

けれども、個性とはそんなに簡単に育てられるものなのだろうか。そんなに小手先で発揮できるものなのだろうか。オリジナリティや個性というものは、基本的な技術や教養を身につけたうえで、いわば人並みになろうとしたうえで、それでもはみだしてしまうその人の資質であり、それでもにじみ出てしまうその人らしさではないのか。(pp77-78)


ありがたがって捨てる。
DIYの限界もある、ありがたく買う。職人の業を見直す、趣味は趣味として楽しむ。
「ストック型」から「インデックス型」へ。
日々の食事を豊かに。
年中行事をする。
今読んで、参考になることは多々あった。
今になって眺める挿絵もまたちがった角度でおもしろく読めた。

あとがきで、作者女性と知る。
やっぱりこういう本、女性の意見と知ると、ちょっと見方が変わってしまう。

0025『「捨てる!」技術』

★★★3

「捨てる!」技術 (宝島社新書)

「捨てる!」技術 (宝島社新書)

  • 作者: 辰巳 渚
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 新書





 モノは単なる物体ではなくて、所有したときから自分の一部分になるのではないか。だから、この消費社会の論理ーー欲しいものを持つことで自己実現できるという感覚が成り立つ。逆にいったん手に入れたモノを失うと、実現された自己の一部を失うような痛みを覚える。(p17)

「捨てる」というとモノを浪費するような印象を受けるが、著者はリサイクルや人にゆずるなども含めて「捨てる」という一言で表している。
要は、「所有しない」技術についての本なのだ。
発売当初はかなり話題になっていたようだ。

この本に書かれてある「捨てる」ための見ないで、その場で、量で、期間で、場所で、といったテクニックは、今までものを溜め込んでしまうクセのある人には慧眼であろう。

確かに、モノを溜め込んでおくと、やがて探すのに手間がかかることになる。
そのモノたちがプレッシャーになることもある。
すっきりしたい、と思うこともある。

シンプルに、単純に、身軽に、というのは、ラクに生きるために必要なことのようにも思う。
この頃そういう本が多い。
捨てることで、「広大な宇宙の一員であるという感覚」(『だから片づかない。なのに時間がない。「だらしない自分」を変える7つのステップ』p166)を感じることも大切かもしれない。

しかし、一方で、それで構わないのだろうか?という不安のようなものもよぎる。
いつしか立花隆氏が「文芸春秋」かなんかで、「捨てない技術」というようなことを言っておられた。
文化は積み重なっていってこそのもので、また、時が経たなければその価値がわからないこともある、というような話だ。だから、図書館などで、いらないから、スペースがないから、という理由でものを処分していくのは危険なことかもしれない。

先日記事を書いた『「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55』には、ためにならなかった本については、
「1.本自体に有益な情報がない
 2.その本から有益な情報を抽出できるレベルに自分が達していない(p37)」
とあったが、要は、それが明日の自分にとって必要かどうかは、今日の自分にはわからない、ということだ。

去年は、僕が中学校ではじめて仕事をした年だった。
次に何が起きるのかわからなかった。
どの書類が必要となるのかわからなかった。
だから、とりあえずすべて取っておいた。
整理は『「超」整理法―情報検索と発想の新システム 』を参考にした封筒整理法。
今年になって、去年を振り返るとき、これらが役立つことが多い。
他の先生方はほとんどのプリントを捨ててしまっていることが多いので、僕は情報の図書館みたいになれた。
でも、このまま書類を溜め込んでいってしまうと、机がパンクしてしまう。
どうやら、まだ教材もないに等しい新米教師だからこそできた「保管」だったようだ。

なるべく捨てて、今年のためのスペースを確保しようとするが、書類は次々とやってくる。
「捨てる」というのは、ものすごく難しいことなんだと、改めて思う。

情報が氾濫し、日々倍増している。
日々新しい製品が、技術が発表され、我々の生活を侵食してくる。
その中に埋もれ、窒息しそうになっている。

現在Macintoshに搭載されている「Spotlight」などの検索機能は新たな希望だ。
「そうではなくて、私は、上記のようにして判断してハードディスクに残した情報こそがデータベース化されると便利なのだ、と実感している。(捨てる技術 vs 捨てない技術 : Hotwired)」
しっかりと取選択された情報を、縦横無尽にピックアップできる。

これからの生活に必要なのは、取捨選択することと、こういった検索機能と、「信用できるカタログ」だと思う。
「信用できるカタログ」は、「フィルタ」と言ってもいいかもしれない。

このブログもひとつのカタログだ。
B&Mという人間が読み、レートをつけた書籍のカタログ。B&Mという人間のフィルタを通して作られたカタログがある。
情報サイトでもいいし、アーティストの非公式サイトでもいいが、どこかに港のようなものを作りつつ、果敢に航海(検索)に出ていく。
航海に出る船に重荷は不要だ。捨ててしまおう。
そうしないと、遭難して、沈んでしまうから。