2015年03月08日

0881『凡人として生きるということ』

★★★★★5
凡人として生きるということ (幻冬舎新書) -
凡人として生きるということ (幻冬舎新書) - 押井守

 自由とは、「生き方の幅」と、とらえ直してもいいかもしれない。人間、幅がある方が自由に決まっている。(p48)


カテゴリーを何にするか迷ったが、「哲学」にした。
人生哲学っていうもんね。

する寄る子犬を抱きかかえよ(p61)


凡人ってなんだ。
天才ではない。
社会の95%の凡人として、
オヤジとして、
不自由な人として、
コミュニケーション下手として、
オタクとして生きる、ということ。
それぞれの詳細は、章立てて書かれているので、そちらを読んでいただきたい。
この本は、凡人、というキーワードをもとに語られた、氏のいろいろな意見、エッセイともいえる。
ただ、奥さんには「私はアニメの演出家と結婚したが、文化人と結婚したつもりはない」なんて言われてしまうようだけれど。

押井氏自身が凡人かどうか、ということは、本書を読む際に重要なことではないだろうが、押井氏は、自らを天才ではなく、凡人であり、「よく映画を見て、それらをノートに記していた努力の人だ」という風に書いていた。
しかし、「アニメは95%の凡人の労働によって成立している」というようなことも書いていて、この場合、それらを統率する「非凡」な人は、押井氏自身である。
「作品は、9割以上の凡作の中から、秀作が生まれる」とも書いていた。押井氏の作品が凡作か天才的作品かは評価の別れるところだろう。僕は少なくとも、『イノセンス』や『攻殻機動隊 Ghost in the shell』などは天才的な作品だと思う。

人は誰しも、自分が特別だ、と思って生きている。
少なくとも、基本的に主観しか持ちえない孤独な人間にとって、自分は常に特別だ。
しかし、時として、才能のない自分は、凡百な人類のひとりに過ぎない、と思う。
この本には、そういう、社会に生きるオトナのひとりになるためのヒントが書かれてあるような気がする。

何はともあれ、村上龍氏のエッセイのような、鋭く、テンポのいい本で、一気に読めてしまった。
オススメの一冊。

 本当にろくでもない時代が訪れたものだ。こんな時代には、いくらか斜に構えて、いい加減に生きるぐらいしか、僕らには有効な手立てはないように思う。そんなふうに思ったことが、本書を著すきっかけだった。(p177)
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2011年01月29日

0709『ことばの花束』

★★2
ことばの花束―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊) [文庫] / 岩波文庫編集部 (編集); 岩波書店 (刊)
ことばの花束―岩波文庫の名句365 (岩波文庫別冊) [文庫] / 岩波文庫編集部 (編集);...
こういう本を、毎日ちょっとずつ、朝のトイレなんかで読んでいくのは好き。
古今東西の名著からの、ちょっとずつの引用、365日。
挿画も味わい深い。

私はこのように原典に当たらず、インスタントで節操のない人間だが、、、
忙しい(自分で言ったらおしまい、ともいう)現代人には、お手軽な一冊。

解説がないので、読解力が問われる。
さらに、前後の文章を想像できる教養力も。
つまり、僕にとっては超難解で、実はお手軽でもなんでもない本だったわけだが、知への不親切な窓口として最適なものだった。(もちろん、不親切というやさしさがこの世にあるということを忘れてはいない。)

或は自由は不自由の際に生ずと云ふも可なり。263 福沢諭吉『文明論之概略』182 (p128)
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2010年10月26日

0670『暮らしのおへそ』

★★★★4

暮らしのおへそ Vol.10―習慣から考える生き方、暮らし方 (私のカントリー別冊)

暮らしのおへそ Vol.10―習慣から考える生き方、暮らし方 (私のカントリー別冊)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 主婦と生活社
  • 発売日: 2010/08/27
  • メディア: ムック



その人だけがもつ習慣、その人の根っこをつくるもの。それを、この本では「暮らしのおへそ」と呼びたいと思います。(表紙裏)

こういう本があっていいんじゃない?、あってよかった、という感じの本。
今回の号(10号)しか読んでいないけれど、はじまりが「夜」ってのもしゃれてたね。
闇があるから、光がある。
「今回のおへそは、闇の中から始まります。」

食材から、ヨガ、立ち飲みバーでハメをはずす。
人それぞれに、おへそがあるんだなあ。

図書館本。

必要なものはすべて自分のなかにある。
外へ求めることをやめたら
幸せを受け止める感度がアップした。(p070)
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2010年03月29日

0572『ほっとする禅語70』

★★★3

ほっとする禅語70

ほっとする禅語70

  • 作者: 石飛 博光
  • 出版社/メーカー: 二玄社
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 単行本



禅の言葉と、書家・石飛博光さんの文字。
タイトルの通り、ほっとするし、考えさせられるものばかりです。

 人を愛したとたんに執着がはじまります。(…)亡夫は僧から「妻のために愛心を断て」と諭されてその通りにし、極楽浄土に行ったとおう話が伝えられます。
 愛する人のために「愛心」を捨てる。執着しないとはそんな境地も生むのです。(p53)
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0571『文学の力×教材の力 理論編』

★★★★4

文学の力×教材の力 理論編

文学の力×教材の力 理論編

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 教育出版
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本



大学時代のテキスト。
知的な人間になりたい、と、思ってきたように思う。
今の自分は、どうだろうか?
そうなれただろうか?

大学時代のことを思い出すと、その「有り余る思考する時間」が愛おしくて、泣きたくなる。
またあの頃のように、自由に時間を使いたい、と思う。
あの頃は、自由に書き、小説も完成させたりした。
今よりももっと孤独で、不安だった。
先が見えず、もがき苦しんでいた。
今のほうがずっと幸せだけど、ふと、あの頃に戻りたいと思ったりするから、不思議である。

この本は、テキストだった。
講義をする人自身の著書を売る、というのは常套手段だし、別にかまわないと思うし、これほど面白ければ別によいと思う。
講演会で、自分の著書を紹介しているのと同じみたいなもんだ。
英文科だったが、無理して国文科のこの講義をとったものだ。

哲学とか、いろいろなところを通って、要は、小説なんかを読んだときに、そのインクの染みを見て、立ち上がるものが個々人それぞれ千差万別にあるから、それをすり合わせるようにしか、読みの「正解」はないのではないか、みたいな、そんな話。

今は、松岡正剛氏の「理解のコミュニティ」みたいな話も知ったから、だいぶんこれを学んだ頃からは考え方も違ってきていると思う。
でも、こういうのを礎(いしずえ)にして育ってきたんだな、と、ほんと、切なくなりながら思い出す。あの頃のいろんな思い出といっしょに。

<本文>が読み手の内部に生成され、そこに<原文>の影が働くところにこそ、筆者の期待する文学の力を見たい。(p54)
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2009年10月11日

0526『<希望>の心理学―時間的展望をどうもつか』

★★★3

“希望”の心理学―時間的展望をどうもつか (講談社現代新書)

“希望”の心理学―時間的展望をどうもつか (講談社現代新書)

  • 作者: 白井 利明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 新書



友人を大切にし、一緒にいることは、刹那主義や現在主義を肯定し、展望主義を否定することと関係した。つまり、対人関係場面では、未来志向ではなく、現在志向だったのである。
 ひととともにいるときの時間は、何かを達成していくときに流れる時間とは違う流れ方をしていることがわかる。(p113)


村上龍氏が、この国に希望はない、というようなことを言い始めて何年も過ぎた。
少年Aと同い年の僕が、その頃龍氏の『寂しい国の殺人』を読んで衝撃を受けた。
教師になろうと思い立った頃、龍氏は『希望の国のエクソダス』を描いた。教師になる事の困難さを思った。
教師になろうと思い立った頃、大学時代、まだ3色ボールペンを知らない頃、この本を読んだ。大江健三郎氏をマネして、青と赤の色鉛筆で読んだ。

本には「希望」について書かれてある。
ユダヤ人の心理学者の話からはじまり、希望についての考察が続く。
結論は月並みかもしれないが、その過程に意味があると思った本。

普遍的な希望は、個を越えたところにあるのではなく、個のなかにあると考えなければならない。そうでないと、普遍は個の対立物となってしまう。必要なことは、個を越えることではなく、異質な個どうしがつながり、世界を共有していくことなのである。(p167)
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2009年10月04日

0512『文学テクスト入門』

★★2

文学テクスト入門 (ちくま学芸文庫)

文学テクスト入門 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 前田 愛
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1993/09
  • メディア: 文庫




読んだのはちくまライブラリー9のソフトカバー版。

小説を読んでも、それは著者が意図したものではないし、歴史さえも、あったことはあったこととして認識されず、常に見る者の「恣意的な」レンズでゆがめられる、というような、現代の意思伝達の困難さというか、そういう視点で文学を読み解くもの。
前田愛氏という、女性のような名前の男性の遺作。
田中実氏の、「読みのアナーキー」への挑戦、というとこらへんで、参考文献としてあったので、大学時代に読んだ。

書かれている事実に助けられながら、読者は書かれなかった余白の部分に何かを見てしまうのだ。芥川もあた『今昔物語』のこうした喚起力につきうごかされた一人であって、彼が『羅生門』でやったことは、各シークェンスの間にある空白の部分に彼なりのイメージを充填して行く作業にすぎなかったとも言えるだろう。(p185)
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2009年09月28日

0499『じぶん・この不思議な存在』

★★★★4

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書「ジュネス」)

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書「ジュネス」)

  • 作者: 鷲田 清一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 新書



確か大学時代に、「アイデンティティ」について疑問をもち、ひも解いたのではなかったか。
なかなか思索が楽しく、読み込んだ記憶がある。
3色ボールペンのあとも鮮やかにそこかしこに残っている。
アイデンティティについては、自分の中に核となるような自分があってそれを探すのではなく、他者との間に「じぶん」はあるのだ、というような論調を、僕は支持するようだ。

 人生といえばすぐ、まっすぐな線のように思い浮かべるくせから離れる必要がある。人生のある時期までは無垢で、ある時期から汚れだすというのはうそである。ある時期までは幸福で、ある時期からは不幸になるというのもうそである。(p75)
posted by B&M at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0492『ジョークの哲学』

★★2

ジョークの哲学 (講談社現代新書)

ジョークの哲学 (講談社現代新書)

  • 作者: 加藤 尚武
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1987/05
  • メディア: −



古今東西、「ジョークを作り出す方程式を見つけ出そう(あとがきを兼ねて文献について)」と企まれたジョーク本。
ジョークについてうんちくしているだけの印象があって、ちょっと取りつきにくかった。

読み方によっては、ジョークやユーモアやペーソスという、人間をかくも豊かに詠みあげた文章を楽しめるのかもしれない。
読み方によっては、「実存主義の哲学が切り拓いた「不条理」の概念と、序0苦の意味論的な分析(同上)」をし、「<私>とは」「存在とは」「時間とは」(いずれも表紙)がわかるのかもしれない。

 窓を開けると向かいも窓。ヴェニスの窓は恋の窓である。若者は情熱を燃やし、乙女はそれに答える。
若者「さあ、こっちに来ておくれ、二人の愛を確かめよう」
乙女「でも、どうやってこの窓と窓の間を渡るの」
若者「心配しないで。この棒の上を歩いておいで」
乙女「それでは帰りが渡れないわ」(p158)
posted by B&M at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

0480『そうだったのか現代思想』

★★★3

そうだったのか現代思想―ニーチェからフーコーまで (講談社プラスアルファ文庫)

そうだったのか現代思想―ニーチェからフーコーまで (講談社プラスアルファ文庫)

  • 作者: 小阪 修平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫



ニーチェからフーコーまで、けっこうわかりやすく哲学を概観させてくれる文庫。
ところどころに差し挟まれるイラストが、哲学っぽい(笑)

 これからの課題は──課題だけ言って終わるのも変なんですが──決断すらも不能になるような、自分の中のある種のインポテンツ性をどこまで見きわめるかというのとからんでくるんです。(p475)
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2009年06月06日

0435『社会不適合者の穴』

★★2
社会不適合者の穴 (1) (F×COMICS)
太田出版
発売日:2001-09
発送時期:通常2〜4週間以内に発送
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 ワールド・イズ・マインと矢沢あいが好きな方に
おすすめ度4 ワールド・イズ・マインと矢沢あいが好きな方に
おすすめ度3 ぶきみっ
おすすめ度4 不気味っ


核戦争後の世界、社会不適合者を矯正する施設。
社会不適合者は「穴」に落とされエネルギーとして処分される。
穴はアンダーグラウンドに通じており、まあそんな感じの話。
絵は松本大洋氏とか、松本次郎氏とかに通じるものもあり、大友克洋氏なんかにも通じるところがある。

作者の田村マリオは、以前紹介した0394『春ノ虫虫』の作者。
独特の世界観を持っている。

「制服と銃器類お持ちしました」
「ねーねー部下ってことはぁー、オレの命令きいちゃうの?」
「はい。」
「じゃ、脱げ。」(p166)
posted by B&M at 06:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月04日

0426『言葉でわかる「話を聞かない男、地図が読めない女」のすれ違い』

★★2
言葉でわかる「話を聞かない男 地図が読めない女」のすれちがい
主婦の友社
藤井 留美(翻訳)
発売日:2001-09-20
ランキング:99083
おすすめ度:2.5
おすすめ度1 構成がちょっと
おすすめ度2 私の場合は
おすすめ度1 内容が新しくない
おすすめ度4 言葉でわかる「話を聞かない男 地図が読めない女」のすれちがい
おすすめ度4 端的でわかりやすい


悩みがあるときは、女に打ちあけよう。
悩みを分かちあうことは、
女にとって信頼と友情のしるし。(p19)


話題作『話を聞かない男、地図が読めない女』を基本に、わかりやすい端的な言葉を集めた本。
見開きページに男女それぞれについての言葉が書かれているので、男女の違いを比較しながら読み進められる。

悩みを抱えた男は、
ひとりきりになって考えたい
──女が追いかけまわしても、冷たくあしらわれるだけ。(p22)


内容は1ページにふたこと、みことといった程度のものだが、面白かった。
女の空間把握能力、男の直情一直線型、とか。
紋切り型、ステレオタイプ、偏見につながらない程度にご賞味ください。
posted by B&M at 06:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月02日

0424『アイデンティティの心理学』

★★★3
アイデンティティの心理学 (講談社現代新書)
講談社
発売日:1990-09
発送時期:在庫あり。
ランキング:89678
おすすめ度:3.5
おすすめ度2 自分にはあわなかった。
おすすめ度4 自己を省みる良書
おすすめ度4 学校で勧められて


大学時代、「よく聞くアイデンティティってなんだろう」というところから、入門書として読んだ。
アイデンティティ=自己同一性について、網羅的に語っている講談社新書。

 すぐ国境に達して、別の国に入るような生活が日常のヨーロッパの人々は、外出するとき、自分を証明する証明書をいつも身につけている。(p12)


自分自身を規定するのは自分か、というと、そうではない、と思う。
社会的な「外部」との距離感。村上春樹が言った、「ものさし」。それが自我を形成するのだと思う。
生まれてからの家族。これは大事。
友人関係。これもけっこう大事。
仕事。大事。
何が好きで、何が嫌いか。これも大事。
そういうものが、僕をつくってきたのだと思う。

そして今、アイデンティティとか、自分探しとかいうのではなく、次の段階へ入らなければなあ、と思う、現在26歳。
次の段階ってなにかって?
それは、もう変えようもない癖とか性格で作り上げられた自分を、それとしてあきらめたり、それとして確固たるものとして提出するための工夫について考えたり。その自分でどういうことができるか考えたり。実際に社会で活躍したり。自分がぐらついたら、社会がぐらつく、そういうポジションにつきたい。社会を動かしていく。
子どもたちはぐらぐらで、自分をもってない。
大人がしっかりしていないと、子どもたちは迷う。
多少間違っていても、ささいな部分ではどうだっていい。
根底のところ。
愛された。
愛した。
生きた。
笑った。
楽しんだ。
小確幸
いろいろ。
二十数年間生きてきたことの自信/自身(アイデンティティ)を。
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2008年01月01日

0218『世紀末を一人歩きするために』

★★2
世紀末を一人歩きするために
世紀末を一人歩きするために
村上 龍

村上龍の名言集。
旅、女、欲望と希望、小説など全9章。

いさぎよい答
 なぜ書くか? という問いに、「死にたくないからだ」とシリトーは答えた。そのようないさぎよい答えを私は初めて聞いた。うれしかった(p197)
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2007年12月27日

0199『バカの壁』

★★★3
バカの壁 (新潮新書)
バカの壁 (新潮新書)
養老 孟司

流行語にもなったバカの壁。
つらつら話されても面白いのが養老さんの話。
それが軽く新書になったもの。
非常に読みやすいし示唆に富んでいる。

結局われわれは、自分の脳に入ることしか理解できない。

確固たる裏付けやデータというものを用いた専門的なものではないかもしれない。そういうあやふやな本を嫌う人もいる。が、こういう新書も、あっていいと、僕は思う。
まあ、時代の流れか、社会がカリスマ性を備えた先駆者たちを求めているのか、データとか理論とか、そういうことではなくて、話全体の雰囲気みたいなものでぐいぐい引っ張ってもらえるものを、人々は求めているのかもしれない。
それはK首相の改革のように、あるいは口先だけみたいなものなのかもしれない・・・。
そこらへんはよくわからない。(ことにしておこう。)
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0198『哲学の謎』

★★★★4
哲学の謎 (講談社現代新書)
哲学の謎 (講談社現代新書)
野矢 茂樹

──けっきょく、共同体なきところに規範はない、と結論してもよさそうだな。

 というよりもむしろ、大人と子供と言うべきだろう。成熟した者として共同体の内にいる大人と、未熟な者としてまだ共同体の外にいる子供。そして、外から内へと向かう境界線においてこそ、規範は生まれてくる。つまり、ときどき調子をはずすがおおむね大人の反応の仕方を身につけていく子供がいるから、その誤解をただして修正し教育する場面が生じ、そこで規範的な力が働くことになる。そうして、大人たちの一致団結した気紛れに子供たちは同調していかねばならず、どうしても同調できない場合には切り捨てられる。

ふたりの哲学問答。
哲学に関しては、わかりやすく、興味深い、ということがとても重要だと、頭の回転の悪い僕なんかは思うわけだが、そんな僕にうってつけの本だった。
posted by B&M at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0194『ブッタとシッタカブッタ』

★★★3
ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本)
ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本)
小泉 吉宏

何度か紹介してきた小泉さんの、「心の運転マニュアル本」。
ほのぼのブタのブッタがいろいろなことを思いふけります。

実はみんなみんな心の中に悩みをかかえている
「なんでオレの悩み聞いてくれないんだよ!!」
他人のことにかまってられないのはあたりまえなのに・・・
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2007年12月23日

0181『TV魔法のメディア』

★★★★★5
TV 魔法のメディア
桜井 哲夫

テレビにあまり依存していない(と思っている)僕は、こんな本を読んだりして、テレビを客観視したりする。
大学時代に読んだのだったか。本の内容は濃い。
個人的に、この著者の文章が好きなのもある。
みんな読んだらいいのに、と思う本。

テレビのいろいろな側面をわかりやすく、新書的に教えてくれて、読んでおいてよかったと思う。
哲学や社会学などにも触れている。

 すべて新しい文化は、低俗なものの中から起こる。

ちりばめられた写真も味があってよい。
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0178『天下無敵の恋のオキテ』

★★★3
天下無敵の恋のオキテ
天下無敵の恋のオキテ

「理想と現実はかけ離れているけれど、理想は変化していく。」
「24時間のうち、恋にかける時間は24分の1ぐらいでちょうどいい。」
「人は愛する人を傷つける。人は傷つける人を愛する。」
「焦るほど目は曇る。」
こんなふうな2,3行の箴言が並んだ「コノ本、男子ノゾクベカラズ」とう本。
だが、性別関係ないオキテもあって、そうでないのもあって、楽しめた。

42男はことばより行動力。笑顔に惚れるな。背中に惚れろ。
44一流の男はむやみに女を抱かない。(オトコの選び方)

女の視点から見たオトコとして、勉強にもなる。
122は個人的にイタいなあ。

しかし、読者の投稿を並べてデザインしただけで1000円もするぼっ○くりの商売、Discoverさん、いい商売しすぎなのでは?
文庫ではない形にこだわったのかもしれないし、高級志向で、高いお金を払った代償でいい言葉を身体にありがたく思わせる、みたいな効果もあるかもしれんけど、でもやっぱり古本屋で100円で手に入れるくらいで僕にはちょうどよい。

148恋人同士のときならある程度の束縛もいいけれど、結婚したらつまらない束縛はしないこと。(結婚生活のルール)

今日、はじめての結婚式に出てきます。
この本を読みながら、恋愛について今まで自分が学んできたこと、これから辿って行くであろうこと、について思いを巡らしました。
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2007年12月19日

0171『生協の白石さん』

★★★★4
生協の白石さん
生協の白石さん
白石 昌則,東京農工大学の学生の皆さん

笑いは、ユーモアは、哲学だ。
ということで、強引に「哲学」カテゴリーに封入。

 愛は売っていないのですか・・・?

 どうやら、愛は非売品のようです。
 もし、どこかで販売していたとしたら、それは何かの罠かと思われます。
 くれぐれもご注意下さい。


一時期話題になった、大学生協のひと言カードのやりとり。
それは、クレーマーへの対応の仕方の模範でもある。
学校においては、モンスターペアレンツへの対応の仕方。
でも、ちゃかすな、と、怒られるかも。

子どもが日記などを書いてくる。
返す言葉がいつもいつも教育的であってはつまらないかもしれない。
そういうときは、これを紐解いて、ちょっとユーモアを交えてみるといいかもしれない。

ユーモアって大切ですよね。
村上春樹氏のエッセイなんかにもこういうユーモアはちりばめてあって、春樹氏自身ユーモアは大事なもののひとつとおっしゃっていますが、僕もそうだと思います。
それで、プリントなどを作成する時は、生徒向けでも、教員向けでも、なるべくユーモアを忘れないようにしています。
職場での人間関係も、そういうのって大事ですよね。
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2007年11月17日

0130『生きて死ぬ智慧』

★★★★4
生きて死ぬ智慧
生きて死ぬ智慧
柳澤 桂子

2005年の5月頃、般若心経を毎日読んでいたことがある。
超整理手帳に印刷してはさんで。
その月の終わり頃、祖母が死んだ。
僕は死の床で般若心経を読んだ。
その後、「生きて死ぬ智慧」の柳澤桂子さん : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)を見て、本屋で買ったのだ。
これは05年7月20日の記事だ。
「心訳」というのにも惹かれた。

その頃まだ若く、今もまだ幼く、般若心経の内容はまだまだ遠い。
だから、解釈を求める意味でもこの本を求めた。
「ブッダは、欲や苦しみの根は自我への執着だから『自我を滅するべし』と説きますが、これは自己と非自己の区別は錯覚で、真のリアリティーは一元論だという科学的世界観と同じです。私は、高い教育を受けたブッダは、哲学の原子論を知っていたのではと推測しています」とは上記YOMIURIの記事。

わからなくても、これが「ある」ことを知っていることだけで財産だ。

私たちは、自己と他者、自分と他のものという二元的な考え方に深入りしていきます。元来、自分と対象物という見方をするところに執着が生まれ、欲の原因になります。自分のまわりにはいろいろな物があり、いろいろな人がいます。
(…)
 このように宇宙の真実に目覚めた人は、物事に執着するということがなくなり、何事も淡々と受け容れることができるようになります。

最後の文章は、理論的な、冷静なことだなあと思う。
もちろん死や、なにかをあきらめるというようなときにはそうした冷静な考え方が必要だろう。
そうでなければ悪あがきや、もっとひどいときは報復だとかやつあたりだとかが発生する。

それでも、感情的になることについてを捨てられない。
感情は必要だと思う。
愛だってそれがなけりゃ生きられない。
科学的な世界観だと、何か冷たい感じに思える。

いや、人間は捨てようと思っても感情は捨てられないのか。
それを飼いならし、押さえ込むところに美があるのか。生があるのか。
そう考えるとき、般若心経の新しい意味、檻としての意味を見いだす。

無関心、無感動、無感情な昨今の人間にしかし般若心経が必要だろうか。
無感動でも、自分のこととなればみんな恐れおののくか。
ほんとうに「無関心、無感動、無感情な昨今の人間」なんて、ほんのちょっとしかいなくて、他はみんな装いでそう見えるだけか。

人に死がこびりついている限り、たびたび読み返すことになる本だと思う。
柳澤氏の絵も迫力があります。
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2007年10月03日

0095『アインシュタイン150の言葉』

★★★3
アインシュタイン150の言葉
アインシュタイン150の言葉

7.わたしは一日100回は、自分に言い聞かせます。
わたしの精神的ならびに物質的生活は、他者の労働の上に成り立っているということを。


『Bite-Size Einstein』という本を底本に、それを「減らす」形で翻訳・出版したもの。
ディスカバー社にとっては初の翻訳本だったとか。

タイトル通り、アインシュタインの150の言葉が並んでいる。
それぞれに意味が深く、驚くことが多かった。

ただ、この値段はそれに見合うものか。
少ない言葉、省略された言葉、要約されるストーリー、それらは親切ではなく・・・。

もちろん、しかし、僕のように、アインシュタインをわずかな時間でちょっと齧ってみてその入り口を知れる、という効用はあるのだろうが。

相対性理論ということはまったくもってわからないのだけれど、アインシュタインという人がいろいろなことに悩み、苦しみながらも生きていった人なのだな、ということがわかった。
アインシュタインの残した言葉は普遍的で、奥深い。

44.手段は完全になったというのに、肝心の目的がよくわからなくなったというのが、この時代の特徴と言えるでしょう。
posted by B&M at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

0082『孤独であるためのレッスン』

★★★★★5
孤独であるためのレッスン (NHKブックス)
孤独であるためのレッスン (NHKブックス)
諸富 祥彦

周囲に同調しすぎて自分を見失いかけている
多くの学生、OL、サラリーマンたち。
同質社会・日本で、一人で生きられる能力をもつため、
孤独のすすめを説く。逆に、「人並み」から外れた
「不登校、引きこもり、パラサイト・シングル、生涯独身、
シングル・マザー、超OK」と著者はあえて擁護する。
時代を拓くカウンセラーが臨床経験などをもとに、
どうしたら一人になれるのか、こころの声を聞くスキル、
孤独を深めると、どのような人生が開けてくるのかを語る。
(カバー折り返しより)

大学時代に見たことだったと思う。
東京だったかどこだったか忘れたが(当時僕は自転車で旅をしていたのでいろんな土地に赴いていたから)、小奇麗なカフェだったと思う。
OLだろうか、すらっとした容姿で男性には不自由しそうにない女性が、この本を読んでいた。

この頃本屋に『おひとりさまの老後』という本があって、買うのをためらって、買わなかった。
でも、そういう「生き方」自体に、僕はどこか無性に憧れているところがあるのだと思う。

 私は、一切の雑多なことを忘れて、自分の心の奥へ奥へと、深く深く沈潜していく時間が一日の半分くらい確保できないと、次第にストレスが蓄積してきて、無性にイライラし始めてしまう性質(たち)なのです。(p12)
0074『遠い太鼓』に描かれていたような、言葉の通じないヨーロッパの地で誰にも会わず、ただずっと走ることと翻訳と小説を書くことをし続けた村上春樹に憧れた。
僕もこの作者、諸富さんと同じく、ある程度自分自身の中に沈潜していかないとだめな性格なのだと思う。

「今の子どもたちに社会性を育成しなくてはいけない」。
しかし一方、それは「当の子どもたちにとっては、きわめて脅迫的」なことなのではないか。(p26)

「孤独」について有意義に考えさせてくれた、僕にとって大切な本のひとつです。
それは、この頃「つながり」(0078『ふたりだからできること』)やら「コミュニケーション」(0075『コミュニケーション力』)やらを考える一方、どうしても「ひとり」(ひとりカラオケの記録)みたいなことを考えたりしなければならない「魂が欲張りな人(『孤独であるためのレッスン』p253)」にとって、多様な視点を与えてくれる重要な書物だと感じます。

 孤独を癒すことのできる、ただ、一つの道。それは、孤独から抜け出すことではなく、より深く、より深く、その孤独を深めていくことだ。
posted by B&M at 08:26| Comment(0) | TrackBack(1) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

0061『ブタのふところ』

★★★★4
ブタのふところ [単行本] / 小泉 吉宏 (著); メディアファクトリー (刊)

ブタのふところ

小泉 吉宏

「心」を語る25項目。
それぞれに考えさせられます。
おそらくブッタシリーズの最新刊なのではないでしょうか。
「あとがき」に、次にまとまるのは3、4年後とありました。
そもそもブッタとシッタカブッタのシリーズは13年以上も続いているんだとか!

問いは問いを呼び、人生問答は尽きることがありません。
本として、4コマの絵やテンポなどがよりわかりやすく、より問い掛けるようになってきていると思うので、以前よりこの巻の評価は高め。

「コンピュータが入ってるんだよ」
「あ・・・そうか」

「不思議」を納得させるもの
昔は「魔法」
今は「コンピュータ」
納得するとあとは考えなくなるブタは多い
posted by B&M at 20:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

0053『「心」はあるのか』

★★★★4
「心」はあるのか―シリーズ・人間学〈1〉 (ちくま新書) [新書] / 橋爪 大三郎 (著); 筑摩書房 (刊)
「心」はあるのか―シリーズ・人間学〈1〉 (ちくま新書)
橋爪 大三郎

言葉はいつまでも話し続けられなければならないし、ほかの人の言葉によって修正されなければならないし、ほかの人が語る言葉を参照しなければならないし、今まで言ったことを言い直して更新されなければならない。そうして言葉を紡ぎ続けていくというのが、多くの人の一生、人生だと思います。そして、言葉をすり抜けるものとして自分というものがあって、いつでもまだ語られていないもの、自分にも明らかになっていない自分というものがあって、語り続け、生き続け、行為し続けていくものなのです。(p171)
一冊の新書の中でめまぐるしく「心」について考えていく。
心に関する哲学の議論、自分の存在への疑い、言語ゲーム、性、嘘、拘束(契約・法)、美(感動・歌・演劇)、そして教育が心を問題にすることについて。

すべてを読めたとは思わないが、これを出発点にして、いろいろなことを考えるところに、この本の価値はあるのではないかと思う。
また先、読み返してみると、また違ったものが見えてくると思う。


著者の橋爪さんは専門は社会学で、つまり心という問題を、関係性の中で捉えようとしているわけだけれど、そんな単純なもんじゃないみたいだ。
けっこうためになった一冊。
上記引用文は、はじめの読点で切るべきなのだが、そのあとのここでは不必要な部分も簡潔でわかりやすく好きなので引用しておく。
posted by B&M at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

0034『ポケット・ジョーク』

★★★★4
Image
ポケット・ジョーク (1)
植松 黎

今や廃盤になってしまい、Amazonでも中古でしか手に入らない。(¥1!!)

僕が持っているのは
1.禁断のユーモア
2.男と女
の二巻。
それ以後も続刊が続いたようだが、廃盤になっているようだ。
そのうちインターネットで購入して読むか?
「芸術家」の巻なんか、気になるなあ。

 はじめて二人だけの朝をむかえ、新郎が新婦に言った。
「ハニー、朝食の時間だけど何が欲しい?」
「あたしの好きなもの、知ってるでしょ」
「もちろん知ってるさ、だけどときには食事もしないと」(「1」p53)

笑いには、力がある。
『ジョークの哲学』という講談社現代新書があるので、分類は「哲学」とした。
「ジョークは人間心理の哲学である。(『ジョークの哲学』)」

ポケット・ジョーク (2)
植松 黎

「釣り合い」
 普通の女に必要なものは、頭脳よりも容姿である。なぜなら、普通の男というものは、思考力よりも視覚の方が発達しているものだからだ。(「2」p167)
posted by B&M at 11:54| Comment(0) | TrackBack(1) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0033『ブタのいどころ』

★★2

ブタのいどころ

ブタのいどころ

  • 作者: 小泉 吉宏
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本




「『ブッタとシッタカブッタ』の続編ではありません、姉妹篇とお考えください。」

ブタたちの織りなす、何気ない疑問、不安、気づきの4コマ。
絵がわかりやすく、深いものになってきている。
ただ、他の巻と比べて、これは、というのがなかったので星2つ。
まあこの本は、この評価よりも、お経じゃないけど、たまに開いて読んでみたりするたびに、味が出てくるような本なので、星のことはあまり気にしないでください。

愛ってなんですか?
言葉で考えはじめたらもう愛じゃなくなるな

0018『ブッタとシッタカブッタ3 なぁんでもないよ』
posted by B&M at 08:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

0018『ブッタとシッタカブッタ3 なぁんでもないよ』

★★2

ブッタとシッタカブッタ〈3〉なぁんでもないよ

ブッタとシッタカブッタ〈3〉なぁんでもないよ

  • 作者: 小泉 吉宏
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 単行本



ブタたちの、愛すべき4コマ。
そのひとつひとつは、この世界に向けての、人間に向けての、自分に向けての問いで、読んでいてああそうかと思ったり、ふっと心が軽くなったりする。

誰かからもらった価値観で生きているから退屈を感じる
誰かからの評価にとらわれているから苦しみを感じる


「この世界はあんたの心がつくり出しているんだ」
第45回文芸春秋漫画賞受賞作。
でも簡単で、かわいくて、面白いくせに、深い。
その深さってのがどんなものさしで測る深さなのか、どのくらい深いのか、よくわからないけど、深いのだ。
posted by B&M at 17:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月07日

0005『プチ哲学』

★★★3

プチ哲学 (中公文庫)

プチ哲学 (中公文庫)

  • 作者: 佐藤 雅彦
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫



「情報がない、という情報」

日常のささいなことを、ちょっとだけ深く考えてみると、その裏側にあるものが見えてくる。
それをわかることで、なぜかちょっと「前向きな気持ち」になる、と作者の佐藤さんは言います。

確かに、世の中の仕組みについて、自分の頭で考えて、あ、そういうことか、と思うことは大切なことのように思います。
そうでなくちゃあ、世界の実感って、湧かないんじゃないかなあ。
どこまで行っても誰かの人生。
「自分のものだ」と言える人生を、あなたは歩んでいますか?

僕はこの夏、こんなブログを作ってみたりして、精一杯自分のことをやっています。
その中で、この本を星3つと、偉そうに評価してみたりしている。

でも、世の中の仕組みってこうだよな、自分がおもしろいって思う時ってこうだよな、とかって、比較したり、自分なりの「価値観」を持ったりするのって、大切なことのように思います。そのためにはそれなりの時間が必要で、多忙過ぎる、そして誘惑の多い、うるさい現代社会は、人間が育つ上で、必ずしもよい環境とは言えないかもしれません。

あるものの価値を測るのに、いろんなものさしがあるということを知るのはとても大事なことです。そして、その時もっと大事なことは、どのものさしをあなたが選ぶかということなのです。(p22)
posted by B&M at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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