2014年02月03日

0847『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』

★★★★4
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです [ペーパーバック] / 村上 春樹 (著); 文藝春秋 (刊)
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです [ペーパーバック] / 村上 春樹 (著); 文藝春秋 (刊)

村上春樹の1997年〜2009年の12年の間に行われたインタビュー集。
作家生活が30年以上経っているが、初めての一冊だそうである。
外国人からのインタビューなどが多いのも、春樹氏の姿勢を物語っている。

世の中からくだらない本、価値がない本がまったくなくなってしまったら、それはそれで息苦しい世界になってしまうような気がします。誤差や無駄や間違いを含んで、世界は流れていきます。(ロシアの読者への回答p173)


村上春樹氏の魅力には、3つある。
1つは、小説世界の魅力。(詳しくは、その中にも短編、中編、長編の別や、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』などの不思議譚と『ノルウェイの森』などのリアリティものの別などがあるが。)
2つは、翻訳書の魅力。
3つ目は、エッセイ、インタビューなどに見られる生き方そのものだ。

この本は、3つ目に入る。

自分自身はシンプルでなんの変哲もない人生、なんて言ったりするが、その生き方はとても魅力的だ。
日本的な文壇へのNO、外国文化、いち個人としての生き方、ユーモア、柔軟な物事へのまなざし。

文庫版が出ています。
夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1997-2011 (文春文庫) [文庫] / 村上 春樹 (著); 文藝春秋 (刊)
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2012年10月28日

0771『マンガを読んで小説家になろう!』

★1
マンガを読んで小説家になろう! [単行本] / 大内 明日香, 若桜木 虔 (著); アスペクト (刊)
マンガを読んで小説家になろう! [単行本] / 大内 明日香, 若桜木 虔 (著); アスペク...

水のようにさらっと読んでしまった。
小説の「お話作り」を学ぶなら、漫画でよろしい、という本。
小説自体の「書き方」「形式」については、他のところで。

その、「お話」については、オリジナリティなんて、というくだりが面白かった。

 オリジナルの名作を書き上げる、というのは本当にすごいことです。(個性的な話が売れない理由 P71)


そして最後の訓練法。
1.毎日ピーナッツを食べる
2.毎日ブログか日記を書く
3.毎日作家の文章を書き写す
継続は力なり、である。
※そして本書では、上の3つを同時にしてはいけないという注意がある。常識があるのである。

書き続ければ、小説家になれる。
書かなければ、なれない。
当たり前の話であるのだが、忘れていることである。

星1つとしたが、それなりに得たものはある。
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2010年07月27日

0642『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』

★★★★4

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本



直木賞受賞作家。
情熱大陸で見てから、すごい読書をしている人なのだなあ、と思った。
読まないと、枯れてしまう、と、いそいそと本を読んでらっしゃる。

帯「桜庭一樹が縦横無尽に読んで過ごした一年間。」

文章も楽しく、読んでいる本も多いので、しっとり重い感じ。
こんな風に読めたらなあ、と憧れる。

 うちに帰ってきて、寝転んで続きを読みながら、いろいろ考える。悪趣味なことに、この本を読んでいるとお腹が減ってくる。死刑囚たちの生への執着が本から飛び移ってくるような気がする。で、なんか首の後ろが重たくなってくる。なんか腹が立つ。(p17)


文庫版が出ていました。

少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L さ 1-1)

少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記 (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L さ 1-1)

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/08/30
  • メディア: 文庫





読んでないけど、続編が出ていました。

書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記

書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本




お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/12/26
  • メディア: 単行本



以前のエッセイ集のようです。

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2006/03/11
  • メディア: 単行本



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2010年07月11日

0631『365日スパゲティが食べたい』

★★★3

365日スパゲティが食べたい

365日スパゲティが食べたい

  • 作者: 西巻 真
  • 出版社/メーカー: 文化出版局
  • 発売日: 1996/06
  • メディア: 単行本



料理本。

カテゴリーがもう、どうでもよくなってきている。
「創作」カテゴリーは、小説とか映画の創作に関する本だったのだが、料理も創作だ、みたいな。
まあ、そんなことはどうでもよろしい。

西巻氏は、どこかのシェフで、この365日シリーズで何冊か書いていらっしゃるらしい。
のどの病気で、声を失ったとか?

シリーズ最初のこの本には、たくさんのスパゲティのレシピが書かれてある。
・・・娼婦風スパゲッティ(p66)ってなんだ(笑)

スパゲティ作りは、けっこう楽しい。
こういう本を読んでいると、もっと楽しい。
写真もかなりおいしそう。

クリームソースのバリエーションを
考える楽しさの一つは、
具の色がソースに移り、色が楽しめることだ。
ほうれん草はよくゆでて、裏ごししてもいいが、
ここではそのまま生を使って。(p89)
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2010年07月04日

0628『新感覚 必ず見つかる赤ちゃんの名前事典』

★★★3

新感覚 必ず見つかる 赤ちゃんの名前事典

新感覚 必ず見つかる 赤ちゃんの名前事典

  • 作者: 国脇 泰秀
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 単行本



ブックオフで見つけた名付け本。
分厚い。濃厚。

イメージで選ぶ名前(海をイメージする名前、森林をイメージする名前など)。
個性で選ぶ名前(洋風っぽい名前、古典調の名前など)。
出典のはっきりしている名前(時からとった名前、英語からとった名前など)。
漢字1000+5字から選ぶ。
親の願いでえらぶ名前(豊かで恵みのある人に、など)。
男女ニュータイプ。
など、名付けに対する楽しい事典。

コラムもあり、
また、「ふろく:知っておきたい名付けの約束事と漢字」が役に立つ。

CHECK7 ニックネームに気をつける(p446)


10年経って、新版が出ているようです。

必ず見つかる赤ちゃんの名前事典―新感覚

必ず見つかる赤ちゃんの名前事典―新感覚

  • 作者: 国脇 泰秀
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


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2009年10月18日

0539『作家ってどうよ?』

★1

作家ってどうよ? (角川文庫)

作家ってどうよ? (角川文庫)

  • 作者: 鈴木 光司
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/09
  • メディア: 文庫



鈴木光司、花村萬月、馳星周、姫野カオルコに聴く、作家生活。
ニッポン放送のラジオ「ザ・BUNDANバー」というのがあったらしく、それをもとに書籍化したものの文庫版。
鈴木氏や花村氏のところを面白く読んだ。

 どうやったら小説が書き終わるかというと、自分の持っているテーマが表現し終わったと思った時に、すっと小説は終わることができるのです。(p36鈴木光司)
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0538『ハリー・ポッター裏話』

★1

ハリー・ポッター裏話 (作者と話そうシリーズ (Vol.1 J・K・ローリング))

ハリー・ポッター裏話 (作者と話そうシリーズ (Vol.1 J・K・ローリング))

  • 作者: J.K. ローリング
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2001/07/12
  • メディア: 単行本



ハリー・ポッターの著者、J・K・ローリング氏にインタビューする。
世界を虜にした物語の誕生秘話。

 どうしてハリーがそこにいるのか、どうして両親が亡くなったのかを解き明かしていくやり方です。私が創り上げていたのに、、まるで調査でもしているような感じでした。あの列車の旅が終わった時には七巻シリーズになることはもうわかっていました。まだ一冊も出版していない人間にしては、あまりにも傲慢な感じがするでしょうけれど、私にはそういうふうにしか考えられなかったのです。七つの物語をひとつひとつ組み立てて、シリーズを構成するのに五年間かかりました。いつ、何が起こり、誰が登場するかわかっていましたから、書きながら、まるで古き友と再会するような感じがするのです。(p41)

文庫版が出ているようです。

ハリー・ポッター裏話 (静山社文庫)

ハリー・ポッター裏話 (静山社文庫)

  • 作者: J.K.ローリング
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2009/10/06
  • メディア: 文庫



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2009年10月17日

0533『作家になる技術』

★★2

作家になる技術 (扶桑社文庫)

作家になる技術 (扶桑社文庫)

  • 作者: 友清 哲
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 文庫



 日によって書いたり書かなかったりなんですけど、ノルマとして四枚とか五枚くらい書いておけば、ひとまず安心して眠れるんですよ。(p66乙一)

作家にたずねる、作家になる技術。
伊坂幸太郎氏のインタビューや、「チャットdeトーク、本書を読んでホントに受賞しちゃいました!(この本は『新人賞の極意』の文庫版)」、選考委員の話などが盛り込まれている。
ちなみに下記、ジョン・アーヴィング氏とは逆のやり方である。
野口:そうですね。「調べあげた内容から物語を連想する」というスタンスではなく、「思いついたものに必要な知識を収集する」というやり方になりました。(p314)
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2009年10月11日

0525『ふたりの気持ちが伝わる 新郎新婦のあいさつと手紙』

★1

ふたりの気持ちが伝わる 新郎新婦のあいさつと手紙

ふたりの気持ちが伝わる 新郎新婦のあいさつと手紙

  • 作者: 島影 教子
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2009/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



その時代時代によって常にアップデートされていくであろう類いの書籍。
「子どもが生まれてからの結婚の場合」「年齢差のある結婚の場合」「インターネットで知り合った場合」「相手が外国人の場合」など、さまざまなケースに対応したあいさつ例文が載っています。
参考にどうぞ。

僕たちが知りあったのは「テニスをもっと好きになる」というサイトでした。出会い系サイトではありませんのでご安心ください。実は私の母も最初は誤解していて説明するのに時間がかかりました。(p92)
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2009年09月23日

0472『ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門』

★★★★4

ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門

ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門

  • 作者: ローレンス ブロック
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本



小説執筆をするのに刺激的な本。

「読むことを作家としてのひとつの仕事と思っている(p32)」というのは、努力が基本、というようで好ましいし、具体的な努力がしやすい。
ただ、ブロック氏は「選んだ分野の本を貪欲に読むことに終わりは来なかった」「読めばほとんど面白い(同上)」というところが、単なる本好きだけではなかったという特殊さがあるかもしれないが。
作家がとにもかくにも本を読むことを勧めるのは、市場の拡大のためだろうと思う向きもあるかもしれないが、やはりそこに精通した人が、その道のプロであることが好ましいことに異論はないだろう。

 すべての編集者、さらに言えばすべての読者が求めるものは、矛盾する次のことばで要約される──"異なる同一性"。あなたの書く小説は、読者に同じような満足を与え(…)ほかのすべての小説と充分異なるものでもなければならない。(p35)
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2009年09月22日

0464『ふたりらしい結婚式ハッピーガイド』

★★★3

ふたりらしい結婚式ハッピーガイド―感動の演出アイデア満載!

ふたりらしい結婚式ハッピーガイド―感動の演出アイデア満載!

  • 作者: 小川 由美子
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 単行本



入籍、結婚式、披露宴、その後のおつきあいなど、それぞれのシーンについて、基本的なことを教えてくれる。

CD付きで、いろいろなテンプレートもついているので、席次表やパンフレット、メニューなどを自作しようと思うカップルにはオススメ。

結婚に伴うさまざまな手続きをしっかり把握
届け出と手続き(p218)
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2009年06月06日

0441『生きるとは、自分の物語をつくること』

★★★★4
生きるとは、自分の物語をつくること
新潮社
発売日:2008-08
発送時期:在庫あり。
ランキング:39751
おすすめ度:4.5
おすすめ度4 さるきちの物語は・・・。
おすすめ度5 心にしみる対談集。それはまるで、味わい深い二重奏の調べにも似て


帯「河合隼雄氏が倒れられる直前に奇跡のように実現した、貴重な最後の対話。」

小川洋子氏が好きだ。
あの物静かな語り口、物語の森の中からやわらかく語りかけてくるような。

河合隼雄氏が好きだ。
がっはっはと豪快に笑うような、すべてをおおらかに受け入れてくれるような。

二人の対談本とあっては、読まずにはいられない。
興味深い話がたくさんあった。

 比較的若く、二十代の半ばでデビューした私は、折々のインタビューの際、「なぜ小説を書くのですか」と質問されるのが苦痛でなりませんでした。直接そういう言葉で聞かれてなくても、自分の小説について語る必要に迫られた時、書くことの意味を明確にイメージできないでいる自分の未熟さがさらけ出されるようで、怖かったのです。
 自分のために書いているのか。それは直感的に違う気がしていました。こんなちっぽけな自分の中にある何かを吐き出すためだけに書いているのだとしたら、きっとすぐの行き詰まるだろうという予感もありました。では他人のためなのか。そう言い切ってしまうと、所詮作家は読者に媚びているだけなのだと開き直っているようで、ますます本心から遠ざかってゆくばかりです。(p125-126「二人のルート 少し長すぎるあとがき」より)
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2009年05月02日

0423『翻訳夜話』

★★★★★5
翻訳夜話 (文春新書)
文藝春秋
発売日:2000-10
発送時期:在庫あり。
ランキング:7930
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 村上春樹を理解するための重要な資料
おすすめ度5 バランスのとれた楽しい対話
おすすめ度5 村上春樹が好きなわけ
おすすめ度5 オースターの『オーギー・レーンのクリスマス・ストーリー』は本当によかった
おすすめ度5 村上春樹も、柴田先生も楽しそう


片やポール・オースターなど著名な海外作家の紹介役である東大教授、柴田元幸氏、
片や世界的な作家村上春樹氏。
ふたりの翻訳に関する対談本+競訳!
ぜいたくな1冊。

 小説を書くというのは、簡単に言ってしまうなら、自我という装置を動かして物語を作っていく作業です。(…)
 ところが翻訳というのはそうじゃない。テキストが必ず外部にあるわけです。だから外部の定点との距離をうまくとってさえいけば、道に迷ったり、自己のバランスを崩したりというようなことはまずない。(p16)



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2008年03月23日

0335『小説の書き方』

★★2
小説の書き方
井上 光晴

 まず三冊のノートを準備して下さい。仮にそれをA、B、Cとしておきます。(p175)
中学生の頃、市の図書館で借りてきて、この教えを実行した。
3冊の大学ノートを用意して、
Aには日誌的なこと
Bには思考
Cにはフィクション
を書くのだ。
そのうち、ノートはAのみ1冊だけ生き残り、ABCの区別なく、のべつまくなし大学ノートにいろいろを書きまくるようになった。
今のその頃書いた20冊の大学ノートは宝物。
この本に対する評価は低いが、それとこれとは別の話。

今改めて考えるに、自分のその日の行動(A)と思考(B)から飛翔してフィクション(C)を創作するというのは、自分の創作活動について振り返るに、重要な起点になっているのかもしれない。
自分の知っている世界のことをしか、作家は親身になって書けない、親身になって書いていないものを読んでも、よっぽどの才がなければつまらないだろうと思うし、世に出す自信も生まれない、他人の時間ばかり奪って申し訳なくなる。
だから、僕の創作の動機や原点は、あるいはこれら20冊の大学ノート、あるいは頭の中の過去にあるのではないか、と思ったりしているこの頃である。

創作行動とは、常に過去にしか存在しない?
となると、それは歴史と繋がるし、思索したワダチたる哲学なのか?
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0331『小説家への道』

★★2
小説家への道
小説家への道

昔あった雑誌「鳩よ!」から作られた本。
うーん、どうなんだろう。
高校の頃読んだんだけど、当時から僕にとってはあまり印象がよくない本。
この頃読んだダ・ヴィンチのそれと何が違うのか。
追求する時間はないので捨て置く。

 最初の頃は、他人の作品を読むのが嫌だった。それが素晴らしい作品だと自分が書けなくなると思ったからです。しかし、小説には決定的な一行なんて絶対にあり得ない、そこに僕は気づいたわけです。言葉なんて、自分の内部にあるものではなくて、外にあるものを寄せ集めてきて組み合わせるだけだと。そこで、他人の小説を読めるだけ読んで、使える部分は使わせてもらおうという風に、発想を変えたわけです。(p10奥泉光)
この文章は、自分でも緑色のペンで「そーなんだ!」と書き込みしている、共感した部分。
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2008年03月21日

0328『小説作法』

★★★★★5
小説作法
小説作法
スティーヴン・キング,Stephen King,池 央耿

キングが語る、小説創作の裏舞台。
翻訳が悪いのか、文章がどうもな、と思うところもあるが、そういえば小説のほうも訳者が違ってもこんなのだったか、キングのもともとの文章がこういう感じなのかもしれない。
ちょっとお堅い感じ。

いろいろなことが含蓄豊かに書かれていて面白い。

文章を書くのも、睡眠をとるのも、じっと体を動かさずにいながら、日常生活の単調な合理主義思考から精神を解き放つことである。心身はやがて一定の睡眠時間に順応する。毎晩、六時間から七時間、欲を言えば八時間といったところだろうか。同様に、習慣を身につけることで作家は醒めた意識を創造的な眠りに誘い、いながらにして鮮明な夢を見る。それがすなわち、生きのいい作品である。(p180)
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2008年03月20日

0321『書きあぐねている人のための小説入門』

★★★★★5

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

  • 作者: 保坂 和志
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫




※この本は、0040『書きあぐねている人のための小説入門』に既に投稿していた。文庫版を読んだ、ということで、据え置くことにする。(2010/08/12)

保坂氏の小説についての考察、哲学みたいなものは、読んでいて非常に面白い。
この本はその中でも特にテクニカルな部分に言及している本だが、やっぱり哲学で、ハウツー本というには気が引ける。

 自分の小説の行き詰まりをテクニック不足が原因だと考える人は「小説の書き方マニュアル」を信じる律義さと同じで、たしかに真面目で素直ないい人ではあるだろうが、本当に自分が書きたいことが何なのかをきちんと考えていないという意味で、怠けているということになる。(p35)


僕にとって、小説を書く上でのバイブル的存在。
もちろんハックスとかハウツーとかテクニックみたいなものを採用して試してみるほうがラクだ。
この本が求めているような、難儀して考えるようなたぐいのことはしんどい。
だからときどき逃げる。
でも、やっぱり僕は、結局は、ここに書かれてあるようなことに到達したい、とどこかで願っている。
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0320『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

★★★★4
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合 隼雄,村上 春樹

 コミットメントというのは何かというと、人と人との関わり合いだと思うのだけれど、これまでにあるような、「あなたの言っていることはわかる、じゃ、手をつなごう」というのではなくて、「井戸」を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、というコミットメントのありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。(p84)


故・河合隼雄氏と村上春樹氏の対談。
『ねじまき鳥クロニクル』の頃のこと、コミットメントのことなどが話されていて、非常に、非常に興味深い内容。
僕にとっては垂涎(すいぜん)もの。
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0318『ベストセラー小説の書き方』

★★★★4
ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
ディーン・R. クーンツ

ハウツー本。でもよくまとまっているし、外国の出版事情なんかも垣間見れて面白かった。
自転車で走っていた頃、帰路、乗り物の中で読んだ。
いろいろなテクニックなんかをすっきり整理したりするのには役立つ。
まあ、小説を書くのに、すっきり整理された頭が必要なのかどうかは置いておいて。

 作家の人生とは孤独なものである。なぜなら、この職業を選んだ者は、長い時間、きびしい、途切れることのない緊張にひとりで耐えることを要求されるからである。骨の折れる、ときには挫折感をともなう試行錯誤のなかで、自分の道を手さぐりしつつ、自身の手法や文体を発見してゆくのが作家なのだ。(p18)
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2008年03月19日

0311『論文の書き方』

★★★★4
論文の書き方 (岩波新書)
論文の書き方 (岩波新書)
清水 幾太郎

論文を書く、文章を書くことについての本。
感銘を受けたところ多し。

いや、大自然を写し取るのではなくて、小さな画布の上に自分で大自然を創造するのである。(p11)


参考:25peso|名刺について3(美しさについて)
posted by B&M at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

0304『一億三千万人のための小説教室』

★★★★4
一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
高橋 源一郎

25peso | もろもろのこと 2004.10.30でこの著作について触れているので、その頃初読したのだろう。
あの頃の文章をリロードしつつ。

高橋氏がNHK「課外授業ようこそ先輩」で授業したときのことを書かれていて、そのときの宿題、「まわりの人に文学とは何かを聞いてきなさい」の、生徒たちの回答がおかしくて笑えた。
教育なんだ。
でも、高橋氏は途中で「教育と文学はまったく反対方向を志向するものである」と述べる。
小説は、自由で、右脳的だ。
でも、モラルの低下とか問題になるけど、自由って、そのさじ加減は難しいのよ。

「ぐっと短いあとがき」で、カッコなしの小説と、カッコありの「小説」とが比較される。
銀河星雲の中心にある濃厚な星の群が小説で、そのまわりの星屑やガスのようなむすうのことば、これが「小説」。
 「小説」とは、小説の素になるもののことです。
(…)
 小説の歴史は、その星屑やガスが、すなわち「小説」であったものが、小説というものに変化してゆく歴史でした。(p181)
これがすごく、ぱーん、と、突き抜けるような感じがした。

ことばは現実世界のもやもやに、いろいろと名前をつけることで、人間にそれを認識させるものだ。
例えば、これが本、これが椅子、これがニンゲン。
時には目に見えないものも、神、心、愛。
小説作品もそうで、現実世界(高橋氏のいう「小説」)のいろいろなもやもやに形をつけて、題名というインデックス(*1)をつけて、この現実世界の空気、雰囲気、事件、関係性などをひとかたまりにして、目に見える形で読者に提示することなのだなあ!と思った。

それは名詞的な働きを持っていて。
例えば、
椅子:足があって人を座らせるもの、木であったり、四つん這いになった人間であったりもすることがある。
というふうに、「椅子」という名詞のことばは、ある一定の事実をコンテンツとして内包する。
小説作品もそうで、
ねじまき鳥クロニクル:夫婦の関係と歴史と日本とのなんやかや!
といったひとつの読書経験コンテンツを、「ねじまき鳥クロニクル」という名詞のことば、この題名が内包するに至る。
読書して読み込んで立ち上がったり、すかさず忘れたり、泣いたり、笑ったりしたその体験ぜんたいが、まあとりあえず題名のもとにひとつ、コンテンツとして存在しはじめる、それが小説なのではないか。
小説というのはことばの羅列、ことばの氾濫、キャラクターたちの複合、事実事件の複合で生まれてくるとても複雑なものだが、それらが最後ひとつの形として閉じた円環、作品になって題名のもとに鎮座するとき、
(A)椅子:(B)足があって人を座らせるもの、木であったり、四つん這いになった人間であったりもすることがある
というふうな、新しい経験、(B)に当たる認識や経験のところの新しい創造、となるのではないか。
そんなことを考えた。

*1インデックスコンテンツ論考参照
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0302『オレのまんが道』

★★★3
オレのまんが道―まんが家インタビュー (1)
根岸 康雄,少年サンデー編集部

高橋留美子、原秀則、楳図かずお、小林よしのり、大友克洋といったマンガ家たちのインタビュー集第一弾。
原さん、写真で見るとかなりやつれている!
大丈夫か?!
まあ、その後も精力的に作品を上梓していらっしゃるので、大丈夫なのでしょう……。

プロフェッショナル仕事の流儀でも出演された浦沢直樹氏のインタビューが印象的だった。
 とりあえず、いちから勉強するつもりで、半年間ペンを持たずに、バイトのかたわら本を読みまくり、映画を見まくった。その中で、自分にとって面白いものはどれだったか、逆に面白くないものはどれか、ベストテンみたいに並べて、自分の中のメジャー性を捜す作業をしたんです。(p156)
今、僕がこのブログでやろうとしていることは、こういうことでもあるのかもしれない。
つまり人情コメディーアクションみたいなもの。こまっしゃくれた子供に、やたら元気のいいジイサン、疲れた中年男、その中に悪いヤツがからんでと、そんなパターンのキャラクターを動かしていけば、ストーリーは出来るということもわかった。(p158)
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2008年02月22日

0285『小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!』

★1
小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
清原 康正

保坂和志さんのインタビューも収録されているが、内容はいたって簡素。
こんな単純な創作物にはあまり創作意欲も湧かないように思うのだが、はじめから敷居を高くしてしまうと誰も入ってこなくなる、そうかそれを計算して、すごく簡単そうに見せているのだな、マイッタマイッタ。

考え続けるということは、答えがあることではないのです。野球選手が素振りを続けるようなものですよ。(p23保坂和志インタビュー)

イラストの「いかにも作家っぽい髭の男」もいかがわしい。
いろんなことを単純化してしまった簡潔な受験問題集みたいなハウツー本。
まあそれだけにわかりやすくなっている部分もあるだろうが。
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2008年02月11日

0274『ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック』

★★★★4
ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック (ダ・ヴィンチブックス)
ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック (ダ・ヴィンチブックス)

文芸雑誌『ダ・ヴィンチ』の記事を再編集した本。
バリエーションが豊富で、他の「小説指南本」とはちょっと毛色が違う。
実際の作家さんたちの声も、ちょっと内容は希薄だが、種類が豊富なので参考になる。
いろいろ読んできたが、これはこれで一冊持っておくのがよいと思った。

「いろんな人と直接会って、世界は自分中心ではない、自分はそれほどの者ではない、そこに気づくことでその後の進み方も変わると思う」(p165)
posted by B&M at 23:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

0268『表現したい人のためのマンガ入門』

★★★★★5
表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書)
表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書)
しりあがり 寿

しりあがり寿氏といえば、朝日新聞の4コマ漫画、プレイボーイの1コマ漫画などで有名か。
雑誌ダ・ヴィンチで『おーいメメントモリ』も連載している。
安永知澄氏に原作を提供したこともある(0090『わたしたちの好きなもの』
(参考:25peso読書ノート内しりあがり寿

そのしりあがり氏による自己プロデュース入門。
しりあがりさんはスマート、頭がよくて、いろんなことに自覚的なので、おもしろいし、わかりやすい。
社会のことと、創作のこと。この2点で非常に面白かった。

72ページの絵コンテとかはぐちゃぐちゃだが、仕事の裏側を垣間見るようで面白い。

人がサビシさやムナシさと向きあう恐怖から逃れるために、立ち続けているための「コマの回転」は今や「消費」です。そしてモノを売ろうということはどこかでそーゆー人を永遠にシアワせにしない、お金を払わせ続けるサイクルに加担している部分もあるような気がするのです。だって、シアワセになっちゃったらモノなんて買わないもんなー。(p206)
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2008年02月03日

0266『小説家になる方法』

★★2
小説家になる方法
小説家になる方法
清水義範

実はこの作家さんの本をたぶん読んだことがない。
でも、とりあえず読んでみた。
書かれてあることに目新しい事はなかった。
ただ、
 あれは、素人の書いたものをみんなで面白がって読むことの流行なのであって、小説と読者の関係ではない。(p210、「7 ブログ、携帯サイトに発表する」)

というくだりにはビビった。
僕はブログで小説を書こうとしていてただいま頓挫中で、まあでも何かしらどうしようかしらんとは考えていて、本日リロードのため閉店、みたいなことにしたのだが・・・。

小説家になりたければよい読者になること。
あまり気負いせずに、先輩だと思って読むこと。
その通り。
なので、次投稿、小説です。
ちょっとずつ気負いせず読めるようになってきています。
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2008年01月21日

0253『イギリス文学散歩』

★★2
イギリス文学散歩 (ショトル・ミュージアム)
イギリス文学散歩 (ショトル・ミュージアム)
和田 久士,浜 なつ子

イギリスの文豪たちの生家などをめぐる文学散歩。
写真が豊富できれい。
ディケンズの家には僕も実際に行った事があり、そのときのことなどを思い出して、あのときの空気を思い出したりなどする。

『オリヴァー・トゥイスト』は当初「ベントリーズ・ミセラニー」という月刊誌に連載され、人気を博した。ディケンズは25歳にして初代編集長でもあった。(p57)

ああ、いつかこのガイドブックを手に、イギリスを縦横無尽に散歩したい・・・。
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2008年01月14日

0248『海外作家の文章読本』

★★★★4
海外作家の文章読本 (新潮ムック―海外作家の仕事場)

新潮社、0003『来たるべき作家たち』の続編。
前作の小説一辺倒だったのに加え、ノンフィクションや回想録、旅行記、エッセイといった様々なジャンルの海外作家さんたちがラインナップされた。
残念ながらこのシリーズはこの2冊で終わっているようだ。
続編、出てほしいなあ。

日本作家からは沢木耕太郎氏と山田詠美氏が紹介されている。

個人的には0097『アムステルダム』のイアン・マキューアン、ジョン・アーヴィングの写真とインタビューがあるだけで大満足。

人生が充実していれば、いわゆるリサーチは不要なのかもしれない。(p160)


参考:
イアン・マキューアン インタビュー by 大野和基
このページ、誤字が多いなあ。雑誌からスキャンしたんだろうか。マキューアン氏に対する愛情もあまり感じられない。客観的、ということ?村上春樹氏から言わせると、あまりいいインタビューとは言えないんじゃないかな。

市川たくじインタヴュー
『いま、会いにいきます』の市川氏はマキューアンのファンだという。

ランダムウォークな日々: イアン・マキューアンに盗用疑惑
トマス・ピンチョンが擁護だなんて、知らなかったなあ。
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2008年01月13日

0234『レイアウトひらめき事典』

★★2
レイアウトひらめき事典
レイアウトひらめき事典
レナード コレン,R.ウィッポ メックラー

「ひと目、五十手」という言葉がある。(「これは恐ろしい本である」より)

囲碁でいうところの先見性のことだ。
勉強し、行く通りもの「型」を知ることは大事である。
しかし、多様性も複雑化した現代では、なかなかすべての型を覚えておくことは難しい。

もし、素人がこの本によって”長年”を経ずして、いとも簡単にプロになれるとしたら・・・。(「これは恐ろしい本である」より)

難しいからと、簡単にこういう事典に頼って、結果がいい方向に進むかどうか、は、僕にはわからない。
けれど、アイディアなどでうんうん唸るより、こういった一覧、カタログからヒントを得るほうが、時間の短縮にはなる。
オリジナリティよりも、新奇さよりも、迅速さを選ぶ必要があるときなどは、こういう事典はすごく役に立つ。
posted by B&M at 04:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

0222『僕たちの好きな村上龍』

★★★3
僕たちの好きな村上龍―Tribute to Ryu Murakami 別冊宝島 (839)

『愛と幻想のファシズム』では500冊くらい経済書読んだんですけど、それは、経済のことをわからないと書けないなあって思ったからなんです。

このインタビューはすごくためになる。
映画化されているものが、見たい。
映画『トパーズ』くらいしか見たことがないので。
posted by B&M at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0221『『希望の国のエクソダス』取材ノート』

★★★★4
『希望の国のエクソダス』取材ノート
『希望の国のエクソダス』取材ノート
村上 龍

中学生が一斉に登校拒否になって蜂起する小説のための取材ノート、対談の記録。
このようにして、あのようなリアリティのある長大な小説は生まれるのだ。

 そして彼らが示してくれる可能性は、そのすべてがわたしの専門外の情報だった。個人的にはまったく興味のないこともあった。だがわたし自身の興味などどうでもよくて、重要なのは『希望の国のエクソダス』という小説にとって必要な情報かどうかということだった。(物語が情報を捉える瞬間──『希望の国のエクソダス』が生まれるまで)
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2007年10月07日

0099『おもしろさの創り方』

★1
マンガ編集者が語るおもしろさの創り方
マンガ編集者が語るおもしろさの創り方
八窪 頼明

類書から見れば大したことがない。
でも、子どもでもわかるようにわかりやすくは書いている。
大き目の本なので、少し値段がはる。
イラストは豊富だが、使い回しもあり、また、やっぱり少し子どもっぽい。

漫画のおもしろさがこのくらいで止まってしまってはおしまいだ。
でも、これは基礎みたいなもので、算数みたいなものだと思う。
「その程度のこと」と思っている人に限って足元がおろそかだったりする。
僕のような新参者には必要な初心者本。
とりあえず「形にするに耐える」ものを作るなら、これを読むことにも意味がある。

 この友だちの「?」のついたセリフが、友だちの一番の関心事なのです。(P73)
posted by B&M at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0096『脚本通りにはいかない!』

★★★3
脚本(シナリオ)通りにはいかない!
脚本(シナリオ)通りにはいかない!
君塚 良一

わたしは、観た映画について話す時間が大好きだ。


『踊る大捜査線』『TEAM』などの脚本家、君塚良一さんの創作的エッセイ集。
さまざまな脚本を読み解き、脚本書きについて、深める。

ご自身も「プロの(…)方に向けて話をしようと思います。(p163)」と言ってなされた「特別講座」なども、なるほど、と思うところも多々あって。
ディーン・R・クーンツの『ベストセラー小説の書き方』のタイトルもいかがわしいと思うほうだが、読むとこれが面白い。
集団心理の操り方だとか、多くの人間が感情を揺さぶられることだとか(普遍性、というと高尚さが増すだろうか?)、決して軽はずみで低俗なわけではない。
キングも言っている。「売れて何が悪い」と。
学者が有り難がるものばかりが芸術ではない。

「特別講座」が二つ、他はさまざまな映画の脚本を読み解いている。
文章もわかりやすく、楽しめた一冊。

Q 古い映画は観なくていいというのはどうしてですか?(p98)
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2007年09月22日

0089『コミック文体練習』

★★★★4
コミック 文体練習
コミック 文体練習
マット マドン

レーモン・クノーという人の『文体練習』をコミックでやろうという意欲作。

本書を読むことは、「語られている中身」に対して「語る方法」がどんな効果を及ぼしているかを考える機会になるだろう。(序文)

ひとつのストーリーを99の方法でアプローチする。

時として、語り方はストーリーに深みを持たせる、ということが、この本からはわかる。(ただ語る人物が変わる、という原始的な方法から、なんと、そんなことまで!というエキセントリックな語りまで。)
時々取り出して、雑誌感覚で読みたい本だ。

小説作家には文体、というものがある。
その文体によって、語られるものごとが違った彩りを見せてくる。
それが、我々読者の現実世界を「異化」するとき、小説を読むことの豊穰さを実感させられる。

それはすなわち型ということで、スタイルということだ。(斎藤孝氏はよくこれらのことに言及する。僕は斎藤氏からはじめて型やスタイルということを学んだ、と思う。)
それはある決まったトンネルみたいなもので、あるいは色眼鏡のようなものだ。
それを手に入れて、現実をそこに放り込むと、ある決まった変数がかけられて結果がねじまがる。
そこに新しい世界が開けている。

訳者の大久保氏は『文学におけるマニエリスム』が『コミック 文体練習』の最良の参考書になるのではないか、と書かれている。

マニエリスムとはなんぞや、と思ってちょっと調べてみると、マンネリズムの語源にもなったといわれる15世紀イタリアの芸術運動のようだ。
マニエリスム - Wikipediaマニエリスムとグロテスクを閲覧したが、どちらもよく似た文章になっている。後者の方が画像もあって少しだけ内容が豊かか。)

ただ、マンネリ自体の語源を検索で調べてみると、英語のmannerからだ、とある。
マンネリ - Wikipedia
マンネリ - 語源由来辞典
マンネリ : デイリーヨミウリ記者のコレって英語で? : 英語 : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

まあ、どちらでもいい。
ともかくマニエリスムとは、ミケランジェロやラファエロの画風の模倣からはじまる。
「文体の模倣は、新人作家が誰憚(はばか)らず、大威張りで試みていいことである。」(スティーブン・キング『小説作法』p184)とキングは述べているし、さまざまな作家が自分の文体に影響を与えた先人たちの名前を挙げたりする。
その文体という色眼鏡を使って世界を見るのだ。

「寒い」という言葉を知らないと、我々は寒いと感じられないかもしれない、という哲学の話を聞いたことがある。
ことばという色眼鏡で、我々は世界を他のものとして見ているのかもしれない。
であるならば、次はその言葉をいかに使うかの文章家の「技」にかかってくる。
その「技」を盗んで、我々は生きている。
この「技」というのは、たぶん「文体」とほとんど同義なのではないだろうか。

本書はこうした文体について考えさせてくれる優れた本だ。
著者マドン氏が参考にした・模倣した・換骨奪胎したクノー氏の『文体練習』も読んでみたい。

 陳腐な「内容」の物語に感動を求める風潮に辟易している読者に、『コミック 文体練習』は、ひたすら「形式」に徹することから生れる快楽を与えてくれるでしょう。(訳者あとがき)
posted by B&M at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

0056『スケッチは3分』

★★2
スケッチは3分 (光文社新書) [新書] / 山田 雅夫 (著); 光文社 (刊)
スケッチは3分 (光文社新書)
山田 雅夫

実際の風景では、決して見ることのできない、柱の中心を通る仮想線なのですが、これを一点鎖線でしっかり表示するわけです。
九州旅行中に読んだ。
スケッチ本なんてたくさんあるが、都市工学を学んだ著者独特の視点からのスケッチ法。
「あとがき」で、スケッチは観察、分析、表現だと著者は言う。
「観察」してみよう、というのはどのスケッチ本だって言うことだろう。そう、世界を観察してみよう、と思えるところに、世のスケッチ本たちは役に立っている。写真にはない観察が、スケッチをするときには必要になってくる。写真では写り込んでしまう偶然のものも、スケッチでは意図的に描かなければ再現されない。3分で描こうとする、この「ちょいスケ」のススメでは、意図的に描かないということもしたりするのだが。
そして、「分析」を、面と線の感覚からしてみる。
「表現」を、独自の方法でやってみる。
この本の肝は、描く対象を「観察」してから、著者独特の「分析」を加え、そしてまたちょっと変わった方法を交えて「表現」する、ここにある。

僕は日常的にスケッチをする人間ではないので、スケッチのテクニックそれぞれが直接的に僕の生活に役立つことはない。ということで、この星評価にした。
ただ、この一風変わった観察、分析、そして表現は参考になった。
なるほどな、と思ってまた生きていくと思う。
そのうち、思わぬところで読んだことの効果が現れるといいな、と思う。
posted by B&M at 07:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月23日

0055『2週間で小説を書く!』

★★★★4
2週間で小説を書く! (幻冬舎新書) [新書] / 清水 良典 (著); 幻冬舎 (刊)
2週間で小説を書く! (幻冬舎新書)
清水 良典

クーンツ、保坂氏(0040『書きあぐねている人のための小説入門』)、キング、三田氏、高橋氏などの小説作法の本を読んでなお、この本は面白い。
ということで、星は4つとする。

圧倒的な小説肯定の立場で書かれている。
小説を読むにも書くにも楽しんでやろうという空気が伝わってくる。
創作のための助言はどこかで聞いたことがあったり、簡単そうだったりするけれど、それを実際なにもなしで実践できるかというと、それはすごく難しいことだ。
この本を読むと、なんとなくやってみようか、という気になれた。そこがまずすごい。
著者の清水さんは、こちらをそういう気持ちにさせてくれる話の持っていきかた、文章の力を心得られている人だと思う。

2006年11月の本なので、比較的新しい。
わかりきったことがたくさん書いてある、と思ってなお、読む価値はあると思う。

タイトルのいかがわしさは、これは、内容を読んだら、あんまりいかがわしいと思わなくなった。

べつに小説マニアでなくとも、ことストーリーに関しては、ガキのころからドラマや映画やマンガなどで千差万別のストーリーをさんざん仕込まれてきたヘビーユーザーばかりなのである。
この文章で、「ヘビーユーザー」という言葉が出てくるあたりがぴったりきた。
というのは、「ヘビーユーザー」という言葉は、ブックオフの店内でよく流れている。
「時間が足〜りな〜い♪」という歌とともに流れはじめる、「ブックオフヘビーユーザーの清水國明です。」 というやつだ。
もちろんその他の場面でも、「ユーザー(user)」という言葉が流行りはじめたあたりから、それを誇張する表現で、「ヘビーユーザー(heavy user)」という言葉は使われはじめたのだと思う。
でも、本、小説、ヘビーユーザーというと、ブックオフを思い出して、読まれずに売られた本、100円で売られる生涯読みきれないような量の本、というイメージをぱっと僕は持つ。
このあたりの現代感覚の文章。
わかりやすくて、よかったです。
posted by B&M at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

0041『作家の秘密ー14人の作家とのインタビュー』

★★★★4
作家の秘密―14人の作家とのインタビュー (1964年)

 しかし、秘密を探りあてようとすると、通例、作家は要心深くなる。「作家にとって語るべき秘密は何もない。作品がすべてなのだから」といって難攻不落の障壁を築くか、質問を無視したとりとめない話で煙幕を張りめぐらすかーーいずれかの手段をえらぶものである。

かなり古い本ですが、Amazonのユーズドなどでまだ安い値段で売られているようです。

サガン、カポーティ、ヘミングウェイなど14人の作家のインタビュー集。
創作の「秘密」を探り出そうとするインタビュアーに拍手。
ある作家は立って書き、ある作家は書いている途中で訂正をしたり読み直したりを決してせず、ある作家は書いて1ヶ月ほど原稿を遠ざけ、ある作家は執筆の前に医者にかかる。

素晴らしき作家の秘密。
posted by B&M at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0040『書きあぐねている人のための小説入門』

★★★★★5

書きあぐねている人のための小説入門

書きあぐねている人のための小説入門

  • 作者: 保坂 和志
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2003/10/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




帯にはこう書いてあった。
「小説を書くために本当に必要なことは?実作者が教える、必ず書けるようになる小説作法。」
だからと言って、「すぐに」とは書いていないところがミソだ。
むしろ、「何年か先に」というのが正直なところである。
もしかしたら、「何十年か先に」かもしれない。
この本を読んだら、まずおそらく、すぐには小説は書けまい。

作者自身も追求している、村上龍氏も時々「小説とは何か」というようなことを書かれているが、その問いは生涯つきまとうだろう。
つきまとわないのは、迎合しているか流されているだけだ。
それらの問いに、真摯に向き合った集大成。
小説を書きたいと思う人は、読まなければならない、と思う。
あるいは小説を読む人も。
なぜあなたは小説を読むのだろう。

著者の他の作で『小説の自由』なんてのもあるが、どんどん難解になっていく。
とりあえず、すべての人にこれはオススメ。
僕はいまだに半分理解できてるかどうか。。。
いや、理解なんてしなくていいのか?
「問い」が僕の中に植え付けられた時点で、この書の役割は終わっているのかもしれない。

 小説というのは本質的に「読む時間」、現在進行形の「読む時間」の中にしかないというのが私の小説観であって、テーマというのは読み終わったあとに便宜的に整理する作品の一側面にすぎない。
posted by B&M at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月11日

0023『1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編』

★★★3
1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編
奈良 裕明,編集の学校

予備校的な小説作法の指南本。
非常にわかりやすい。
教科書よりは楽しく、軽い感じで小説を書くことについて考えられる。
小説とはなんだろう?
というところからはじまり、文章、プロットという流れ。
「ハコガキ」は、シーンを描くのに参考になる。
三題噺、カードなどの「作るヒント」も紹介しつつ、
「説明するな、描写せよ」
「ラストは「ストン」か「余韻」」
「規則正しい生活を」
などのアドバイスが続く。

とりあえず小説が書きたいが、いきなりは書けなかった人などは、読んでみるといいかもしれない。

 こういう状態ーー言葉が本来の意味を失って、形だけのものになってしまった状態を、言葉が自動化する・機械化する、と言います。
posted by B&M at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月07日

0003『来たるべき作家たち』

★★★★4
Image
来たるべき作家たち


作家が何のコンピュータをよく使っているかとか──林檎マークをよく見かけた──、文学に対してどのような姿勢で取り組んでいるのかとか、書斎はどんな風だとか、そういう「いかに書かれたか」という情報は、同じように書いてみたいと思う僕のような人間にとってはものすごく楽しいことだ。
創作の現場、秘話、裏話みたいなもの。

この頃はDVDを買うと、必ずと言っていいほどメイキングだとかコメンタリー(監督等が映画の映像にあわせて解説してくれる)だとかがついてきて、こういう創作「途上」の話というようなものが一般的になってきた感がある。
僕が学生の頃はまだビデオが主流でそこにはメイキングなどの付加情報はなく、変わりに長ったらしいCMばかりが入っていたし、そもそもこういう「ハウツー」みたいなものは今ほどはあふれていなかったように思う。
そんな下世話な話はしまい、というような空気もあったのかもしれない。
60年代の本で0041『作家の秘密ー14人の作家とのインタビュー』というのがあるが、そこにはこう書いてある。
「作家にとって語るべき秘密は何もない。作品がすべてなのだから」

この本には地元市立図書館で出会い、借りては返し、返しては借りに行った覚えがある。
それで、3度目くらいのとき、これは手に入れておかねばならないだろうと思い立ち、父親のクレジットカードで騙されやしないかどきどきしながら、はじめてのネットショッピングというやつをやったのではなかっただろうか。
懐かしい思い出である。
今ではネットショッピングは日常の出来事になった。

これから二カ月、ハワイに行って小説を書く予定です。やっぱり隔絶された場所に行かないと集中できないし、日本にいて隔絶されるというのはほとんど困難だから。結局、『ノルウェイの森』以降、すべての長篇は海外で書いていることになりますね。

引用部は村上春樹氏のインタビューより。
ハワイで書く「小説」とは、おそらく『スプートニクの恋人』のことだと思われる。

※2008/01/14 リライト
posted by B&M at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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