
小説作法
スティーヴン・キング,Stephen King,池 央耿
キングが語る、小説創作の裏舞台。
翻訳が悪いのか、文章がどうもな、と思うところもあるが、そういえば小説のほうも訳者が違ってもこんなのだったか、キングのもともとの文章がこういう感じなのかもしれない。
ちょっとお堅い感じ。
いろいろなことが含蓄豊かに書かれていて面白い。
文章を書くのも、睡眠をとるのも、じっと体を動かさずにいながら、日常生活の単調な合理主義思考から精神を解き放つことである。心身はやがて一定の睡眠時間に順応する。毎晩、六時間から七時間、欲を言えば八時間といったところだろうか。同様に、習慣を身につけることで作家は醒めた意識を創造的な眠りに誘い、いながらにして鮮明な夢を見る。それがすなわち、生きのいい作品である。(p180)