2008年02月23日

0295『英語を子どもに教えるな』

★★★★4
英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)
英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)
市川 力

 英語を単なるスキルとして教えることは弊害をともない。英語をぺらぺらとしゃべれるだけで、中身のあることは言えないくせに、英会話力というスキルを持つ優越感で人を見下した態度を身につけてしまうことがある。(p186)

小学校での英語の授業が5、6年生ではじめられた。
定期的に英語熱にうなされる日本国民と、英語の関係とは。
もちろんその英語熱のおかげで、狭き門となった教職の道に、奇跡的に足を踏み入れられたわけなのだが。

英語教育についてもっとも話題になった一冊だったと思う。
海外での教育経験などをもとに、早期教育の現場をルポタージュ、刺激的な提言を行った。
英語教員なら一度は読んでおく必要があると思う。

 それが、いつしか「もっとさせないと……」とエスカレートしていくのを止められないところに、早期教育の怖さの本質がある。現代の母親は、核家族化が進行したせいもあり、子育てについて助言をしてくれる人が身の回りにいない。そのうえ、どう子どもを育てたらよいかというイメージを描きにくい。どうしても自分の周囲の子どもと比較して、わが子の発達状況を判断することになる。他の子が、自分の子どものできていないことを身につけているのを見たら、うちの子だけ落ちこぼれてしまうのではと猛烈に不安になり、「もっとさせなければ」という気持ちから逃れられなくなってしまう。(p102)
posted by B&M at 18:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック