2008年02月17日

0282『やさしさの精神病理』

★★★★4
やさしさの精神病理 (岩波新書)
やさしさの精神病理 (岩波新書)
大平 健

「やさしさってなんだろう」というのが、高校時代から大学卒業して少しくらいまでの大きな問題だった。
僕はやさしくありたい、と思ったが、やさしさというのはそう単純なものでもなかった。
やさしさについて考えるための契機に。

「強いひとよりやさしいひとに(RADWIMPS『オーダーメイド』)」

今月号の文藝春秋。インタビューで芥川賞受賞の川上未映子さんがこんなことを言っていた。
「純文学が扱うような深い人間関係を照らす文章は、傷つくからアクセスできないんだそうです。傷つくことが本当に怖いんですね。(08'3月特別号p350)」

 傷がつくのを恐れること。それはモノやカラダにとどまらずココロにも及びました。「傷ついた!」「傷つく!」という言葉に、わざわざ「心が」とつけるまでもないほどに、人々はココロが傷つくことに敏感になっていったのです。(p167)

傷つきやすく、傷つくことがわかっていると、傷つけるのが怖くなり、限りなくやさしくなる。
僕に関していえば、別にそこまで傷つきやすかったわけでもなかったと思う……。
そこに、日本的な伝統や、八方美人でありたいとか、人のためになりたいとか、そういうのが混ざっていたんだろうな、と、今になって思う。
まだまだ解決されていない問題は多いのだけれど。
posted by B&M at 10:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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