2008年01月13日

0239『ザ・クレーター』

★★★★★5
ザ・クレーター (1) (秋田文庫)
ザ・クレーター (1) (秋田文庫)
手塚 治虫

ザ・クレーター (2)
手塚 治虫

たった一キロ四百グラムの人間の脳髄の中に 心のトビラがある
もしかりにこのトビラの中をのぞけば
その おそろしいほどのひろがりと 深さに
おそらくゾッとなるだろう

文庫版解説の石坂啓氏も言うように、名序文からはじまる至極の短編漫画集(石坂氏が引用したのはこれのあとの部分)。
技術、笑い、画力、ストーリー、テーマ、SF、皮肉、多様性、もうほんとうにすごい。
高校の頃に読んで以来、ずっと好きだ。

「見ろ!あの未来の貧弱なこと・・・
あの教師は虚勢をはってるけど実際はあんまりりっぱな計画ものぞみも持っていないことがわかるだろう」(p170)

第2巻のほうの解説は三田誠広氏で、「小説の構想を練る上で、子どもの頃に接した手塚作品のさまざまな短篇の手法や構造が、大きな財産になっていることは事実だ。」というくだりを書かれていたことが強く印象に残っている。
そりゃそうだろうなあ、と思ったし、僕も盗めるものなら盗みたいものだ、と思っていた。
今もその気持ちは変わらない。
posted by B&M at 05:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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