
バカのための読書術 (ちくま新書)
小谷野 敦
非常に刺激的なタイトル。
著者自身も攻撃的。
挑戦的な本の選択が面白い。
繰り返しになるが、「バカ」といってもいろいろあって、私は「難解な哲学などがわからない」という人にはかなり同情を寄せているし、自分自身そういうバカである可能性も否定できない。けれど、私は「無知」とか「怠惰」に対しては極めて厳しい。「頭が悪い」のを克服するのは難しいけれど、無知は努力によって克服できるし、それをしようとしない「怠惰」は、犯罪的だと考えているからである。(p012)