2007年12月31日

0213『泡日』

★★★★4
泡日
泡日
高浜 寛

古谷兎丸さんが、帯で「高浜寛の描写力には嫉妬すら感じます。この漫画泣きます。」と書かれていた。
なんというか、コンピュータを使ってらっしゃるのだろうか、でも確かな画力の上に成り立っていて、漫画自体の持つ空気感なんかも、良質の日本映画、岩井俊二とか、そういうのを見ているみたいな、そういう完成された形式みたいなのが感じられて、いい漫画だと思いました。
なんというか、登場人物への愛情みたいなものが、ひしひしと伝わってくるんですよね。
温かい漫画です。
こういう形でなら、コンピュータを使うのは正解。

巻末に山日記収録。

「君のいない東京は 人も車も不要に溢れて」
「豚骨ラーメンの便所みたいな臭さはリアル過ぎるほどリアルなのに・・・」
「僕にとってはまるでCGで作ったポリゴンの街みたい」
「帰って来て欲しい」
「そして何より とにかく 生きていてくれ 陽子も本気で心配しています」

MY LIFE WITH Kが公式ホームページのようで、この頃ダビッド・べーの『大発作』を読まれたそうで、フランスに造形の深い方のようだ。
この分厚い本、僕も読んでますが、放り出してます。
そのうち、そのうち・・・。
にしても、この人も「読み込み」家だなあ。オタクだなあ。そういう人が好きだ。ただの大食漢?そうともゆー。
いろいろトリビュートしてる先があるんだろうけど、僕はあまりわかってない。。。

こういうもののおもしろさがわからず、「おもしろくなーい」と言うのは無知の露呈で、なんでもかんでも楽しんでしまえる人って、ある意味で頭がいいのだろうな、と思う。
僕のキャパは狭いよ。今広げてる途中。

高浜寛「凪渡り 及びその他の短篇」 : 小心者の杖日記さんとこで紹介されている短編集なんかも読んでみたい。

Amazon.co.jp: 高浜 寛: 本を見ると、初期短編集も新装版で発売されていて、才能がある人なのだろうなあと思いました。
posted by B&M at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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