
ふたりだからできること
ほしば ゆみこ
何かしなければならないことがあるとき、自分ひとりでやり遂げるのと、誰かの手を借りてするのとでは、どちらが「偉い」って感じますか?どちらが価値のあることだと思っていますか?1000円という価格設定に驚かされるが、それは絵本というものを「簡単に読めてしまう媒体」としか捉えていないからだろうか。
しかし、単純でシンプルなだけにすとんと心に響くこともある。
0075『コミュニケーション力』でも書いたが、今期の僕の目標は、コミュニケーション。つながり。流。対話。他者の発見。
夏に小説を書いたら人物がひとりしか出てこなかった。
たくさんブログを書くのも自分が愛おしいからである。
自分が何を見、何を感じ、何を考えたか。
それを他者が見る。それでも僕は僕。放っておいてくれ。揺るがない自分がほしい。恋愛をしても流されないような。面接で聞かれることにずんずんと答えていくような。保護者を前にしても、他の先生を前にしても、芯がぶれない。自分が何者なのか。自分のやりたいことがなんなのか。
そんなことを思うのは、実は、他者にいろいろな意味で依存してきた証なのかもしれない。
けれど、そうして孤独な城で築いた自我は堅牢でありうるだろうか?
自分を掘り下げていくうちに、他者に対するあこがれが生れてくる。
ひとりカラオケをした。
他人の歌を聴く時間がもったいない。他人に自分の歌を聴いてもらうのが申し訳ない。自分の声に酔いたい。自分の好きな曲だけで埋め尽くしたい。
Mr.Childrenのアルバム『HOME』の中に、『Another Stori』『彩り』『Sunrise』といった歌がある。
ひとりカラオケでそれらを歌った。
どこか、『HOME』というアルバムの琴線に触れた気がした。
つながり。
喧嘩すること。
我慢すること。
つい比較しちゃうこと。
嫉妬すること。悔しいって思うこと。