2007年08月23日

0054『エンジェリック・ハウス』

★1
エンジェリック・ハウス
エンジェリック・ハウス
安野 モヨコ

南さん・・・
クラスのヒエラルキーでも最下層の僕じゃ
学年でも指おりの
かわい子ちゃんの君には
とうてい届かないよね

いじめられっ子でだめだめののび太君キャラの柊志(しゅうじ)と、未来から来たハル。
ラストがおいおいどうしたことだ、と思ったので星はひとつ。
ただし、こういう問い掛けは重要で、それをこんなにきれいに描けているのはさすが安野モヨコ。
エヴァの匂いを感じたのは、エヴァ劇場版の公開が迫っているのと、すでに庵野監督の妻だと知っているからか。

「クラスのヒエラルキー」なんて、クラスにおけるピラミッドなどを出して端的に主人公を位置づけてしまうところなどは安易。
だけど、この作品はそういうところから出発しているのかもしれないな、と思った。
音楽というのが単純な誰のものでもない歌詞を紡いで多くの人の心をつかむのと似て、このマンガはそういう普遍性を希求しているのか。

未来からの追っ手との戦闘シーンというようなものがあまりない。
一番最初の追っ手の撃退方法には思わず笑った。
だから、そういう未来vs現在というような構図ではなくて、それが、宗教のように自省的な作品の雰囲気を出しているのだと思う。

この作品のラストを描くのはとても難しい。
そんなことはわかっている。
だからこそのこのラストなのだろう。
だから、作品としては星ひとつでも、読んでいて十分考えさせられるし面白いマンガでした。
ただ、連載らしい欠点として、毎話毎話、物語の設定からはじまるため、読書のリズムは乱された。
posted by B&M at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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