
頭の回転数を上げる45の方法 - 久保憂希也, 芝本秀徳
東京国税局からスタートアップへ行ったという久保氏と、数々のITプロジェクトを成功させてきたという芝本氏の2人による「素アタマ鍛練本」。
両者ともコンサルタントだ。
スキルアップという場合、(…)「新たなテクニックを得る」ことを指しているにすぎないことも多い。(…)それを運用する頭のOS、すなわち「素アタマ」を鍛練するプロセスが抜けているのだ。(p5)
全体構成は守破離を採用。
ただ、文章はわかりやすく、各項は短い。
さくさく読んでいけるのだが、簡単な本だと思って読んでいたら、それぞれ奥が深い。
エビデンスとか所与(哲学用語でもある?!)とかの言葉がさらっと出てくるので、ぴんときたところから掘り下げていくのがいいのではないだろうか。
つまり、誰にでもわかりやすく書かれていて、それは素晴らしいのだが、だからと言って簡単に消化できるものではなさそうだ。
まあ、だからこそ「素アタマ鍛練本」なのでしょう。
45の全体を掴むのはなかなか難しい。
ぴんときたどれかから掘り下げていってみるのがいいのではないだろうか。
「なんとなく」から抜けだすには、とにかく「言葉にする」ことだ。言葉にすることで、自分が考えていたことをより深く理解することができる。また、自分の考えが足りないこともわかる。(…)
できる人は、おしなべて言葉の表現が巧みだ。それは日ごろから自分の思考を言葉で表現する努力をしているからだ。(p62, 63)