2018年06月06日

Kindleの私的研究

Kindleでの電子書籍読書をはじめて1ヶ月程たったので、「私的研究」として、まとめておく。

<はじめに>
Kindleの導入で、読書が近くになった。
世のムーブメントが、読書でバックアップされる心強い感じ。
映像やニュース、SNS、ブログにはない、読書にしか担えない役割。
読書は、文字情報という最も安価で最も質量の多い手段を使って書かれたメディアを読むことである。安価ゆえにハードルは低く、質量ゆえに広く一般化されている。(そして、「ことばの〜」などと言われて、常にその質量を保証する運動が行われている。)
ユーザー体験としても、読書というのは、想像力を使ったり、沈思黙考したりするのりしろが大きな行為である。それゆえのおもしろさがある。読者のスピードに合わせて、また行きつ戻りつ読むことができる。
読書の対象となる「本」には、かけられた時間と労力ゆえの、また、校閲を通ったゆえの、重厚さがある。
そんな「本」を読む行為「読書」が、Kindleの導入で、近くなった。
(上段落の「読書」「本」に、漫画が含まれるかどうかは難しいところだが、Kindleの導入で、漫画「本」を「読むこと」も近くなったことを付記しておく。)

<「読み上げ機能」で読書が変わる>
Kindle for iOS (iPhone)の読み上げ機能を利用することで、運転中や就寝前に読書ができるようになった。
読み間違えなどもあるが、そこはご愛嬌、機械も一生懸命読んでくれているんです(笑)
普通に読書を続けていくのにも役立ちますが、Kindleの音声読み上げで冒頭を読んでしまうと、読書に入り込むきっかけになったりして、読書を加速させてくれたりもします。
→やり方参考


<3色ボールペンvsハイライト>
読書スタイルも、リアル書籍と電子書籍では変わってくる。
赤青緑の3色ボールペン読書は、落書きしながら、再編集しながら読んでいくのにはいい。自分のつぶやきや、自分の考え、思考、感情などをつぶさに感じながら読書する本には適している。松岡さんが言うような「知の再編集」をしながら読む場合は、紙の本でなければならない。
電子書籍では、ページの上で自由に書き込みすることはできない。また、KindlePaperWhiteには、ハイライトという蛍光ペンのような機能があるが、これは3色には塗り分けられない。(Kindle for iPhone/Macでは、ハイライトは4色に塗り分けることができる。)書き込みも、時間がかかって現実的ではない。
ゆっくり書き込みしながら読む場合ではなく、ただ単にスピーディに情報を抜き取るようにする読書には、電子書籍が向いている。
ただし、電子書籍は「検索」がかけられる。ハイライトした部分やメモを、あとで一覧にすることができる。特定のキーワードを「串刺し検索」することも可能である。

<Kindle PaperWhite端末について>
○電子ペーパーなので、タブレットなどと違って目が疲れにくい
○バックライト搭載なので、就寝前などでも読書ができる
△読み上げができるオーディオアダプターは外国版のみ、また、消費電力高いらしい。
△対角の隅二ヶ所押しでスクショができるが、誤作動多い。同期するためにケーブルにつないだりコピペしたりする必要あり、面倒。
△microUSB端子、折れそう。
Q.壁紙、何種類あるの?
参考サイト
文学の立ち上がり、のようなことを表しているらしい。
¥Kindle PaperWhiteの割引、2018はSpring、母の日、共に4000円程度だった。買うなら割引の日に。
 *
読書が私的な体験であるがゆえに、読書中に個人的なメモ、時には読んでいる本と関係のないことをメモしたくなったりすることがある。
リアル書籍の場合、表紙裏とか、1ページ目のタイトルページなどにささっと書いて、ドッグイヤーをしておいたりするのだが、Kindleの場合、シェアのメールが活用できる。懐かしき日のワープロを思い出す入力の遅さだが(笑)。またこの機能、Wi-fi下でしか使えないが。

<端末それぞれで混乱も>
Kindle PaperWhite、Kindle for Mac、Kindle for iPhoneそれぞれで読書ができるのは強みでもあるが、それぞれで完全の同期できているわけではないこともわかってきた。
「コレクション」というフォルダのようなものは、各端末ごとの管理になっているので、こっちで整理したが、あっちでは……ということになる。
また、端末ごとに書籍をダウンロードできるので、こっちでダウンロードしたが、あっちでは……ということになる。
大元のクラウドデータは同じだが、すべての端末で「同じ本棚」を見ているわけではない。
それぞれ違う図書カードで、同じ図書館を利用しているようなものだが、この喩えもちょっと違う。
何はともあれ、新しいアタマが必要だ。
 *
×ページを更新(めくる)しないと、他の端末で行ったハイライトやメモの同期はされなかった。まあ、全く同じ1ページを他の端末で読み継ぐことは少ないし、その場合にハイライトやメモの同期がされていなくてもさほど問題はないとは思うが。

<Kindle電子書籍ストアや在庫、割引について>
Kindleのすごいところは、その分量の豊富さだ。
それぞれの書籍をサンプルで試し読みできるのもすごいが、「無料本」もある。
テレビのロードショー前に前作を放映するとかと同じ手法で、リアル本屋でもこの頃1巻試し読みなどをやっているが、Kindleの完全無料本は、完全に自分のものにできてしまうのがすごい。
そして、Kindle Unlimited読み放題(月額980円)とあわして、読書環境が激変した。
また、短編をシングルのようにばら買いもできる。
デジタル限定の本もある。
KDP (Kindle Direct Publishing)で、電子書籍出版の世界も広がりそう。
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サンプルでたくさん読めるものとそうでないものある。
『スターウォーズによると世界は』は、たくさん読めた。
週刊誌などは目次だけである。
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電子書籍とリアル書籍の出版の違いについて、新潮新書5月の新刊で観察してみる。
電子書籍版のPre-order(5/25発売、発売4日前)でリアル書籍(5/16発売、既刊)より1円高い。(Kindle\821,リアル\820)
『PTA不要論』は同額。新潮新書は電子書籍はリアルより9日遅く販売される仕組みみたい。
同じように3冊ずつ毎月投入しているらしい、光文社新書でも、同様のリリース日であった。こちらは値段は同額。
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ただ残念なことに、Kindleの電子書籍のラインナップのいくらかは、リアル書店なら買ってもらえないような駄目本によるものだ。
『写真集 ゛すぺいん全つあー 8日間 ゛』江戸我 美保。ピンボケ写真なども入っていて、買ったら320円、読み放題でタダだったので読んだが。
他にも、あやしげなスピリチュアルやセックスやパソコンやらの本が。
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割引には4種類ある。多様すぎて、ついていけない。ついていけないから、わからないから、見ておこう、見ておかなきゃ、となる。何が起きるか分からない、飽きない。雑多な感じ。
1.純粋な値引き。0円無料本を含め、安くなっているパターン。
2.期間限定無料。期間限定で無料で読めて、時間が来ると読めなくなる。時間が来ると個人のライブラリからも削除されるから、蔵書にはできない。さらにそれが1巻だけであれば、続きも買って読みたくなる。
3.アマゾンポイントによる還元。買うことによって、次の買い物がお得になる。50%、70%還元などとなると、すごい。これは、Kindle端末で見ているときなどには見えにくい。パソコンのブラウザで見ているときはまあまあ見れる。ただ、どういうセールをやっているか、アフェサイトなどで見ないと、全体がつかみにくい。「きんどうどうでしょう」などのソムリエ/アフェリエイトサイトが必要。
4.読み放題化される。Unlimitedに加入していれば、無料で読める。
※3、4については、Amazonへどっぷり漬かりきる覚悟をしたら、恩恵がえられる。
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このサイトさんによると、KindleはOSを選ばない点、セールが多い点でiBooksに勝っている、と。
あと、PaperWhiteという電子ペーパーで読める、というのが、今回僕にとって、電子書籍の世界に入るのに、大きな動機だった。
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ところで、Amazonのサイトを英語にして英語の勉強を試みたが、「父の日特集」とか日本のセールが分からなくなるし、ログインエラーとかが出たのでやめた。ちなみに、購入お知らせメールも英語で届くようになる。

<Unlimited読み放題(980円)について>
○月額980円で、45万冊もの本が手元に。(ノイズも多いが。英語の本も入れると120万冊。気が遠くなるね。1000冊読書×1200回だよ。)
×「絶対に読みたい本」から離れ、「あまり緊急性のない本」でも、無料だからと飛びついてしまう、という指摘は、このサイトの通り。
△ただ、雑誌が無料なので、iPadなどと組み合わせると、大変オトクなサービスになる。(特にEnglish Journalだけでもうお値打ちもの(ただし前号)。サンデー毎日、PEN、男の隠れ家などもあった。)ただし、雑誌は読みにくい。PaperWhite白黒画面では色も褪せるし、拡大も遅いし、読めない。もう少し後で詳説。
△エログロも多い。その意味で、タイムウェイスターになる可能性がある。
△昔のコミックなども多い。これは良い点でもあろうが。昔の遺産の発掘。
Q.ところで、ランキングの「有料」「無料」・・・「有料」にもUnlimitedの本が?これって正当なランキングになるの?
△上部につくUnlimitedのマーク、付け忘れられることも?画面によって、つかなかったりも?探しにくい、混乱している部分もある。
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Unlimitedは、10冊までしか貸し出せない仕様。これは、図書館の図書カード1枚で10冊までしか貸し出しできませんよ、というようなのと同じ。返却(利用終了)すれば、次を貸し出せる。
ただし、Unlimited10冊以上キープの裏技あり:Kindle端末AのWi-fiをオフにして、他の端末Bで利用終了&新しい本をダウンロード。端末AはWi-fiをオンにするまで、利用終了したはずの本を読み続けられる。
でも、10冊も併読することはあまりない。
また、利用を終了しても、「ハイライト」や「メモ」の情報は残っている。再び借りれば、その情報は戻ってくる。
不安なら、「ハイライト」や「メモ」をエクスポートしておけば良い。

<雑誌閲覧方法について>
電子書籍でもっと快適に雑誌を閲覧できたらな、と思うのだが、難しい。
雑誌を閲覧するには、どれもイマイチ。
読むページを指で隠しながらピンチ、拡大、という作業がどうも向かない。
やっぱり、紙の雑誌を大きなA4のままで読みたい。となりと、14インチ以上のタブレットが必要。(ただ、それでも見開きには負けちゃう。)
△MacBookProの13インチ横画面は小さい。キーボードとトラックパッドでは、拡大も使いにくい。拡大縮小しながらページ送り、難しい。慣れていないだけか?いや、慣れなければならないところですでに難しい。
×iPad1st(ヤフーブック読み放題は可能だったのに、Kindleアプリは古すぎて利用対象外だった。クラウドリーダーはどうか?→遅すぎる)→結局、雑誌や漫画用に大きめの格安タブレット(FireやYoga)がほしくなった。が、それで快適になるのかは不明。普通のiPadはA4サイズより小さい。
×Kindle PaperWhite。白黒、拡大機能遅い。これで雑誌を読む気にはなれない。
△Kindle for iPhone。小さすぎる。ヨコ画面で、指でピンチして。でも、ぱらぱらめくりながら読む性質の強い雑誌について、これで読もうという気にはなれない。
 *
また、Unlimitedは10冊の利用制限があり、これは複数の人間が使うことを想定していない。つまり、家族で雑誌を楽しむサービスではない。そのあたりは、dマガジンなどのほうがよさそう。
ただ、Unlimitedを使っていくなら、雑誌も読まなきゃ損。
ということで、Kindleでの雑誌閲覧方法は模索中。

以上、今のところのKindle私的研究でした。
posted by B&M at 05:31| Comment(0) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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