
ダース・ヴェイダーとルーク(4才) - ジェフリー・ブラウン
スター・ウォーズ(SW)のヴェイダー卿の子育て。
絵柄がかわいすぎる。
「そして父と息子として共に銀河を支配するのだ!」
「そしたらおやつくれる?」
エピソード8の公開に先立ち、エピソード5、6、7がテレビで放映されていた。
それで、息子と共ににわかSWファンになった。
今や、家には2本のライトセイバーとレゴ・ミレニアムファルコンがあるくらい。
こんなに面白いものだったのか、と仰天した。
だめだ、ハン・ソロとは遊ぶな。絶対にだめだ。
SW本編のいろいろがわかっていなくても十分に絵柄や、子煩悩な父親、親子の素敵な関係性は楽しめるだろうが、僕には本編への華麗なる言及が面白すぎた。
ルークが野球ボールをライトセイバーで斬ってしまっているのは、あの修業を思い出させる。
ルークが右手首に擦り傷を負って、それにパパが絆創膏を貼ろうとしている(切り落とされたのでなくてよかった!)。
ヴェイダーパパが、息子にダース・モールを描いて教育している。あるいは、「ダース・モールはぱっととんで、クワイ=ガンを倒しましたとさ・・・」と夜、読み聞かせをしている。(もちろん、ルークは眠れない。)
ルークが危なっかしい高所にいて、ヴェイダーパパが「ルーク!危ない!戻ってきなさい」(その後落下しなければいいのだが)。
そして、ジャージャービンクスのおもちゃを前に、
ヴェイダー「これはおまえが探していたおもちゃではない……」
ルーク「ううん、これがそうだよ。」
※旧3部作のSWファンは、ジャージャーを受け入れられなかったらしい。
子育てとは、常に、うまくいかないものである・・・それは、SW本編も、この絵本も、同じように述べていることだ。
それでも、最後のページは、
「パパ、大好き」
と言って、膝に抱きついてくるルークなのだ。
***
以下の続編2編も読んだ。

ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア -
こちらは、思春期にさしかかるレイアの子育て。
徹底的に反抗され、反発され、思い通りにいかない娘の子育て。
ヴェイダー「フォースのダークサイドの力がどれほどか、おまえにわかれば・・・」
レイア「わかってるって。もう耳にタコができるほどきいたもん。それに、人生には力以上に大切なものがあるのよ。」
それでも最後は抱きしめられて、赤くなるヴェイダーパパ。
***

おやすみなさいダース・ヴェイダー -
こちらは2ページ構成で、寝る前のSWのいろいろなキャラクターに言及。
例えば、パジャマを着るとジャージャーは、いつでもきまって、すってんころりん(耳が腕に入ってる?!)。
例えば、夜の読み聞かせの途中で、シュー、コーと寝てしまっているヴェイダーパパ。
いずれも図書館本。
さらにもう一遍出ているらしい。
それもいつか読んでみたい。