
永い夜 - ミシェル・レミュー
わたしたちはどこからきたの?
カナダ在住のイラストレーターの絵本。
夜眠れない子どもの、果てしない問い。
いつしか年を取り、忘れたり見ないふりをするようになった、その問いの連続と、不思議なイラストの世界。
いつかわたしが死んで、わたしのいた場所にぽかんと穴があいても、
きっとなにかがすぐにそこを埋める。
世界はそしらぬ顔で流れていく。
図書館の絵本の棚に置いてあったのだ。
なぜなぜ坊やたちがこの本を手に取って、大人のところに押し掛けたら、どうするというのだ?
はにかむ知りたガールたちが、こんな絵本を読んで、夜眠れなくなって、「永い夜」を過ごすことになったら、どうするというのだ?
でも、そういう哲学の問いを知っている子どもは、強いと思う。
少なくとも自分で考えようとするし、探求しようとするだろうから。