
トッキュウジャーかぞく (講談社の創作絵本) - のぶみ
最悪だ。
家族で行くのはシアターGロッソ。
絵本でおもちゃのヒーローものの宣伝。
そう思った僕は、ヒーロー戦隊も金吊るで、子どもたちを騙して金を稼いでいると思っている。
諸富祥彦さんも『男の子の育て方』の第5章「「遊び」が人生のすべてを教えてくれる」にも書いてあったが、戦いごっこは仲間意識や正義意識を与えてくれる。
貴重な産業、分野、登竜門のひとつだ。
確かに金がかかる分野だが、それにはまっていたことがある僕は、子どもを否定できない。
昔我が子を鬼鬼教育で、『ママはテンパリスト』ではないが、屋外では鬼が闊歩していると思わせてコントロールしたことがある。
サンタクロースじゃないが、水木しげるの祖母じゃないが、実在しないものを実在するかのように思わせることは罪かどうかは別として、そういうものがいる、と思い込ませた時期がある。
その贖罪に、どうしても、ヒーローモノは必要だったと考えている。
そして、テレビ、スマホの映像ニュータイプベイビーたちが、こういう絵本をきっかけに、絵本の世界に入ってきてくれるなら、それもよい機会じゃろうてと思った。
「はると、ママ しんじてるわよ。
すごい えと、しゅりけん、いつも できるもんね。
いま、すこし ドキドキしちゃってるだけだもんね。」
でも星1つなのは、物語が紋切り型で、どうしても枠を出られないなあと思ったからだ。
他にも仮面ライダーとかニンニンジャーとかのこのシリーズの絵本もあるらしいが、そちらも見てみたい。
「トッキュウジャーかぞく さんじょう!」
「ママが てつやで つくったのよ♥」「パパ、おなか でてるぞ!」
「あんれま! ババちゃんのだけ、なぜか、トッキュウオー!いや、ババちゃんオーよ!?」
設定だが、パパ、ママ、息子、ばーちゃん、犬。
パパはメタボで、ママはボイン。ばーちゃん入れ歯。
パパのおならはくさい。