2015年10月01日

0897『35歳のチェックリスト』

★★★3
35歳のチェックリスト (光文社新書) -
35歳のチェックリスト (光文社新書) - 齋藤孝

 私は、
「35歳に祝祭を」
「35歳を第二の成人式と考えて、『心の棚卸し』をする節目の年齢にしよう」
 と考えています。(p4)


その祝祭のチェックリストが本書というわけ。

第1章では35歳になるということ、青春の終わりから円熟へ、大人のデザインの仕方について書かれてあった。
「最近、何かをあきらめましたか?」「(…)仏教用語から来る「明らめる」の意味もあります。「明らかに見きわめる」ことです。」(p52)
自分に何ができて、何ができないのか、見きわめていくことも大事だ。

第2章では、不安を自信に、今やっていることから未来について書かれてあった。
上機嫌を身に付ける(社交的な笑顔を絶やさない)。

 お金も時間も自分の好きにできることが幸せかといえば、そんなことはありません。自分自身の欲求が充たされることよりも、家族が幸せであることのほうが、優先順位が高くなっていくものです。(…)
 それは「諦め」ではなく、「明らめ」です。明らかに見きわめることができるようになってきたということなのです。(p137)


第3章では、人生の迷いを吹っ切ることについて書かれてあった。
結婚、妊娠・出産、住居。
著者は、少子化についても真剣に考えておられる。

第4章では、心技体の整え方について書かれてあった。

□何事も、一気に集中してやろうとしていませんか?(p192)


ドキリ。昔の僕は、一夜漬け型、徹夜集中型だった。
そうして小説を書いたり、卒論を書いたりもした。
でも、「基本的に、小分けにする。コンスタントにやり続ける。(p192)」、それが、大人のやり方だろう。
次の日があることを知っているのだから。
そこで、村上春樹氏の、「もっと書けると思う時でも次の1行だけは書いておいてやめる」という仕事術が紹介されていた。
親近感。
「つながらない時間」のスティーブン・キングの引用にも親近感。
幹事を進んでやっていますか?には、自分を叱咤。

読書は大事。

 投資とは、お金を貯めること、殖やすことだけではありません。
 無形の財産を殖やす、これは人間が生きることの一つの意味でもあるように思います。(p210)


第4章の最後に、なぜ著者が「35歳」を節目の年にしようとしているかが書かれてあった。
20歳ではまだ大人になりきれていない。
厄年には「年祝い」として、ケガレを落としてさっぱりしたことを祝おうという意味もあった。(あるいは民族学者の柳田国男氏の、神事に奉仕する「役」が回ってくる年との説を引用していた(p214))

スタミナ、健康のチェックリストも重要だ。(p216)

わかりやすく、ちょっと文学チックで、理路整然と書かれる著者ですので、読みやすく、35歳を前にした人は手に取ってみてほしい一冊だった。

また各章の終わりのコラムで、タモリさんや裁判まっただ中だったホリエモンなど、具体的に各有名人の35歳を載せている例示の豊富さも齋藤流だった。
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