
なぜ戦争はよくないか - アリス・ウォーカー 文
戦争が食べないものが何かある?
きりなしのよだれくりなの戦争は
『カラー・パープル』(未読)で、差別の構図と、その中で強く生きていく黒人女性の姿を描いた著者が、9.11テロ後のアメリカの報復について書いた絵本。
アリスさんの文章に、ステファーノ・ヴィタールさんという人が絵をつけている。
はじめの、どこかエスニックな雰囲気の絵から、どんどん変わっていく絵柄に、大人も戦慄。
戦争だってじぶんの考えはもっているわ
だけど けっして知ろうとはしないのよ
じぶんがいま おそおうとしているのが
だれなのかを
「戦争が、姿をたくみに隠し、人びとの平和な日々にしのびよるーーそのおそろしさを伝えることが、子どもたちを守るひとつの手だてになると信じています。」
戦争はひどい味がする。
(…)
ひとくち飲むごとにみんなを病気にしてしまうのが戦争のしみこんだ水なの
上記一文のページのステファーノ・ヴィタールさんの挿画の迫力には驚いた。
ある日みんな飲まなければならなくなるわ
戦争のしみこんだ水を
この場所で