![あの日からのマンガ (ビームコミックス) [コミック] / しりあがり寿 (著); エンターブレイン (刊) あの日からのマンガ (ビームコミックス) [コミック] / しりあがり寿 (著); エンターブレイン (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51Yte0ZKJ0L._SL160_.jpg)
あの日からのマンガ (ビームコミックス) [コミック] / しりあがり寿 (著); エンターブ...
3.11震災直後から、新聞夕刊の4コマ連載の仕事というのもあったのだろうが、描き続けられていたマンガ。
もはや、「描くことが日常」というようなこと。
しかし、ヘタウマじゃないけど、絵筆と日常が接続している感じ、決して「逃避」や「乖離」ではないというところが、このしりあがり寿さんという人の、すごさなんだろうな。
ページの下に、日付が記録されている。
それは、ことが起きた後の歴史的な記録として機能したり、あるいは、大きなことが起きた後、こんなことを描けましたよ、あるいは描けませんでしたよ、ということを、正直に告白している。
なんにせよ、すごいことだと思う。
震災から1ヶ月して、地球防衛家と同じように、作家さんも現地入りして、いろんなことを見ている。
それが朝日新聞に載っていたらしい。
それも収録されている。
描くことが、生きること。
それって、もっとも、アーティストであるってことだよな。
「ダメ、近寄らないで!!私はゲンパツ。私に近寄ったらアブナイわよ。」(2011.05.21「小説宝石」6月号)