2010年12月03日

0686『家づくりの教科書』

★★★★★5
家づくりの教科書 2割の成功者になるために [単行本(ソフトカバー)] / 中野 博 (著); 東京書籍 (刊)
家づくりの教科書 2割の成功者になるために [単行本(ソフトカバー)] / 中野 博 (著);...

表紙に、「2割の成功者になるために」と書かれていて、この文句が「過剰なあおり」のような気がして、敬遠していたが、中身を見ると、懇切丁寧、よかった。

出版社が「東京書籍」っていうのが、いかにも教科書って感じでいいじゃない。

中身は家関係の書物にしては文章が多く、そのあたりも教科書、という感じ。
でも、中身は、著者中野さんの一人語りみたいな感じで、読みやすい。

はじめの「家づくりをする人のデータ」によると、6割が住宅関係の書籍を読み、その6割が4冊以上読んでいるそうだ。
もうけっこう読んできたけれど、それでもこの本は面白かった。

シックハウスのこと、有害物質については40ページから。

 この「すむ」には2つの漢字があてられていることをご存じでしょう。(…)もうひとつは「棲む」です。「木」を「妻」とすると書きます。こちらは「人」ではなく「木」が主体です。この「木」は単に樹木をあらわすだけではなく、植物ひいては自然をあらわしているのではないか、と私は想像します。(p49)


54ページにあった、風通しのための合掌造。中門造で雪かきの距離を短くする、などもなるほど!とひざをうつ。

住宅の2次性能(10年後の耐震・耐久性)について、59ページで結露対策。
「断熱」「気密」「換気」「冷暖房計画」をトータルに。
壁内で進行していると発見が遅れる。怖いことだ。

これに対して、日本の住宅は新築完成時を最高の価値として出発しますが、メンテナンスの習慣が乏しいことから、年月とともに確実に価値は下がっていきます。この点について、減価償却・税制システムを理由にあげる人もいますが(…)ちゃんとメンテナンスされた住宅は、価値が持続され高値で取引されている(p97)


98ページには、メンテナンスフリーとタックスフリー。
メンテナンスフリーとは、「不要」ではなく、「自由にメンテナンスできる」という意味だと。

100ページには、将来は住宅の解体が禁止?!

建築家、ハウスメーカー、工務店。
工務店についてもページをさいてくれている。
きちんとそれぞれのメリット・デメリットを突いている。
ハウスメーカーが後ろ盾している本などだと、これはわからない。
こういう本は貴重。

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