ほぼ日刊イトイ新聞 - 写真がもっと好きになる。菅原一剛の写真ワークショップ。の書籍化。
ほぼ日刊イトイ新聞 - 写真がもっと好きになる。によると、加筆・訂正(まとめが各項のはじめにくるなど)の上、最終章「ケータイだって、写真がもっと好きになる。」がまるごと未発表の書き下ろしだそうだ。
カテゴリーは写真集だが、写真集、ではない。
写真に関するエッセイ、とか、指南書、である。
名前にも、「ワークショップ」とあるように。
でも、この講義、エッセイみたいな小さい単位で語られていくが、構成なども、なかなかにわかりやすい。
白と黒。
春、夏、秋、冬。
カメラの種類。そしてケータイカメラ。
写真もきれいだし、語り口も良い。
何より、アナログとデジタル、実体(もの)とデジタル、みたいなことを考えていた僕に、よい見方を与えてくれたように思う。
そんな"一枚の写真"は、デジタルな時代にあっても、
"実体のあるもの"なのです。
同時に、あなたが大切に思っていることが、実体を持って現れる瞬間でもあります。(p249)
書籍の方が、写真の発色もよい。
けれど、ちょっと立ち読みしたい、という向きには、ウェブにほとんどのコンテンツが残されているので、そちらのほうを確認していただきたい。
やっぱり、写真じゃないけど、本に「プリント」されることを欲する気持ちっていうのは、あるもんだなあ。
参考:
菅原一剛写真研究所
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