
わが闘争 ─まんがで読破─ - ヒトラー, バラエティ・アートワークス
Kindle Unlimited読み放題。
ヒトラーは悪の象徴とされる。
ユダヤ人を大量に殺した(ホロコースト)。
では、悪はヒトラーひとりか。
それとも、それを求め、支持し、育てた民衆が、世界が悪か。
戦後75年になり、天童荒太さんが伊丹さんの言葉を引用している新聞記事があった。
「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
ヒトラーという個人を、マンガで簡略化された知の媒体を介して読んだということだが、この体験は、重い。
ヒトラーの「肉筆」は、ドイツでは閲覧が制限されているらしい。
日本では……?
図書館を検索してみる。
この頃、「カーリル」という、図書館横断検索システムを見つけた。
角川文庫から出ているようだが、どこも所蔵していない。
で、kindleで検索してみると、そうか、今は電子書籍で読むことができるのか……。

わが闘争(上下・続 3冊合本版) (角川文庫) - アドルフ・ヒトラー, 平野 一郎, 将積 茂
紹介文から抜粋。
「独裁者ヒトラーの出現を許した混迷の政治風土と酷似する現代において、予想外の意味をもってわれわれに迫ってくる。」
「近い巧妙な政治技術は、現代政治の虚構を見抜く有力な手掛かりとして、今なお多くの示唆を放っている。」
ということで、本書を読むポイントはいくつかありそう。
まず、危険思想を読むという前提。毒されてはいけない。かといって、感情的になってもいけない。冷静さと批判精神を持ち続けられるか。
現代との比較。現代をきちんと知っているか。見えてくるものを確実に捕まえられるか。
そして、政治的な技術書として。これも、毒されず、批判的精神を持ち続けられるか。
などと書きながら、「原典」に当たる時間はまだなさそう・・・。
そのうち、ということで、メモ。