
国民クイズ 上

国民クイズ 下 杉元伶一・加藤伸吉
kindle版購入。
歴史を解体し、「国民クイズ体制」により統治される日本を描く、壮大な試み。
K井!
お前も番組の司会者ならわかるはずだ!!
日本人がどんな生き物かってことが!!(下巻P428)
言うなれば人は皆、別々の世界に生きているのでしょう。(p545)
孤独な五〇〇年だった(p100)
わたし美琴っていいます
はじめまして
お願いがあるんですーー(ロケーション20/189)
編み物をしてるといろんなことがどうでもよくなる
学校にも また 行けるようになった
(…)
吉本さんも丸山くんも ぜんぜんわかってない
私はただ・・・
編み物が好きなだけ(P12)
マスターには話さなかった
平田は営業成績が落ちて
心の病気で会社を辞めたこと
両親が故郷に連れて帰ったこと
若い頃は俺のほうが
自意識が邪魔して人づきあいが苦手で・・・
それがいつのまにかそれなりに
人と話せるようになったのは
あいつの・・・
平田のおかげだったかもしれないのに・・・(P40)
世界中で沢山の人たちが、毎日まいにち、
頭の中で、紙の上で、パソコンの中で、色んな物を選んだり捨てたりして、
存在しない世界(少なくとも、ここではない世界)の、音や画や光、
そのワンシーンを切り出していると思うと、なんだかとっても素敵ですよね。
そして、それが本や何かしらの形になって、ここに実在し、
受け止めてくれる人がいるという事が、いつもいつもとても嬉しいのです。(あとがき)
一方、自転車のチャンスは1990年代後半だったのではないだろうか。(No.1721)
生まれたての宇宙にはなんにも無かったんだって
星も 光も なんにも無かったんだって
ねえやってみて "生まれたての宇宙" 顔面で表現してみて(1巻No.8)
ニュースやツイッターで流れる情報じゃなく皮膚感覚で取材することに決めた瞬間だった。[あとがき]
仕事は量じゃない。
どれだけ心を込めたか。(あとがき)
以上、これらの作品を読んで、もし夢中になれない人がいたら、自分は非ファンタジー人種と自覚したほうがいい。もちろん、ファンタジーがわからないといっても、別に人間的な欠陥というわけではないし、むしろ今日的な社会人としては適確であるのかもしれないから、非難する気はまったくないが、しかし人生の大きな喜びの一つをはじめから失っているのは、じつに気の毒という気がする。(p142)
「孤独」とか「孤立」と考えてしまうのは、「正しい答は、自分や自分たちではなく、外にある"大きな一体感を示して存在するなにか"が提示してくれるものだ」と考えていた、前近代の名残である。(p252)
(…)「世界知」と「生活知」をふたたび統合する道筋が見てきています。私たちの脳が、世界をいかに認識し、行動に反映しているか、そのプロセスに含まれる「偶有性」の処理の仕方に、大きなヒントがありそうです。(p217)
男はよく、自分が母親の胎内から生まれたということを感慨深く語るが、自分が父親の射精から生まれたということに関しては、徹底的にそれを隠蔽する傾向があるように思われる。その背後には、やはり、射精にまつわる不感症の問題と、男の体が汚いという問題が潜んでいるのではないか。(p171)
あなたのおかげで
私はとうとう
あなたが必要なくなりました。
今まで本当にありがとうございました。(p96)
100円ショップで うっている スポンジと、
サーモン 1かんと、
さんま 1ぴきと、
きゅうり 3ぼんが おんなじ ねだん。
おんなじ ねうちって いうことなんだ。
「ほら!下におるってことは 落ちたってことやん!」
「普通に歩いてるで!」
「メットのおかげ?」
「そのためのメット?」
「メットすごない?」(kindle:ロケーション195の87)