2018年10月14日

1032『JOURNEY』

★★★★★5
JOURNEY
JOURNEY presented by A-Works

世界の絶景×心に響く名言。

名言は古今東西、偉人語録や文学作品、詩や有名マンガの引用、CMのキャッチコピー、名もなき旅人、部族に伝わる格言、ことわざなど多様なジャンルから。

ちょっと美麗な写真なら、ネットで無料で手に入る時代。
そこに、人生に効く、珠玉の名言が添えられて、手触りの良い、重みのある書物になっていると、突如として輝き出す。
ミスチルやスティーブ・ジョブズなど、30代の僕にとって心くすぐられる名言のチョイスもにくい。

100の絶景写真に、100の言葉。
それをめくるだけでも、人生という旅(JOURNEY)の途中において勇気づけられ、はっとさせられることうけあい。

そこにたどりつこうとあせってはいけない。
「そこ」など、どこにもないのだから。
本当にあるのは「ここ」だけ。
今という時にとどまれ。
体験をいつくしめ。
一瞬一瞬の不思議に集中せよ。

それは美しい風景の中を旅するようなもの。
日没ばかり求めていては
夜明けを見逃す。(p133)


さらに本書には、隠れた楽しみ方がある。
なぜその絶景写真とその言葉を組み合わせた?という疑問を常に持つことである。

例えば、ネイティブアメリカン・ホビ族の言葉に、アメリカ合衆国の絶景、というのは、地理的に合点がいく。
でも、金子みすずのたんぽぽに、ドイツの風景。国境と時代を超えて、日本の詩人の言葉が響いていく。
ミスチルはノルウェーにギリシャ。
モンキー・D・ルフィはパラオのほうへ。
ブルーハーツはイエメンである。
脳内で世界が再編されて、なるほど、旅は紙や液晶上の地図の上だけにあるものではない、と思い至る。

たとえ
空が どすぐもりでも
ええように
いつも自分で晴れとけ
空にたよるな
空は空(p167)
posted by B&M at 18:21| Comment(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1031『ダンジョン飯』

★★★★4
ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX)
ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) 九井諒子

リアル本で1巻をもっている。
続刊はKindleで読んだ。

0882『竜のかわいい七つの子』とか、0854『竜の学校は山の上』とか、0853『ひきだしにテラリウム』とかの九井さんの、現在連載中のマンガ。
連作、とか、短編、とかの人だったので、連載作品としては長く続いている作品。

登場人物たちのユルさとか独特さとかはさることながら、話のもっていきかたも秀逸である。
才能のある作家さんである。

何より、「食」がテーマである。
食べ物をうまく描くのがうまい。
そしてそれは、RPGのファンタジーの世界である。
メタ世界を用いて、現実を照射するのは、この人の才能。
新しいジャンルの発掘。

「・・・ずっと黙っていたが
 俺は魔物が好きだ。
 姿や鳴き声、どんな生態をしてるのか。

 そのうち味も知りたくなった」

「サイコパスだ」(p023)
posted by B&M at 17:24| Comment(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする