2015年10月31日

0902『キャラ化するニッポン』

★★★★4
キャラ化するニッポン (講談社現代新書) -
キャラ化するニッポン (講談社現代新書) - 相原博之

キャラなしでは生きていけない!(帯)

キャラで読み解くニッポン。
キャラクター、キャラ、どんなキャラで生きていくのか、キャラが与えられない、キャラ化=単純線化する社会、コミュニケーションに用いられるキャラ。

キャラとは?
うわべの自分。
他者から見た分類づけ、認識されるもの。
他の場所にある自分。
本来や本質と違う、メディアなどで受容され、消費される自分。

最近の母親は、自分の子どもの発達が他の子と比べてどうなのかを異常なまでに気にかけるという。(…)全幅の信頼をかけてくれるはずの母親から常に不安、不信のまなざしを向けられる子どもたちは、当然強い不安を抱えたまま成長する。(…)そうやって育った若者たちが移行対象としてのキャラクターを手放せない、そこに深く依存してしまうのは仕方のないことなのかもしれない。(p34)

宗教なき時代の、お守り、お札=キャラ?

127,128ページの「インタビュー調査で得られた「キャラ」一覧」はなかなかの読みごたえ資料。

 キャラ化はまた、お約束のコミュニケーション手法でもある。
(…)
 これは、コミュニケーションを常に想定内に収めるための技術だと言ってもいい。(p132)

「コミュニケーション」について考え続けているが、その一端を担ってくれる本。
posted by B&M at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会(・貧困・格差) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0901『スティーブ・ジョブズってどんな人?』

★★2
スティーブ・ジョブズってどんな人? -
スティーブ・ジョブズってどんな人? - 作:Nam Kyongwan

ぼくはアメリカ人だ。1955年2月24日に生まれてすぐに、養子になった。
ぼくを育てた父さんと母さんは、いつもぼくに
「私たちがきみを選んだんだ、きみはそのままでいいんだよ」
と言ってくれた。

IT界のこの伝説の人について学べる学習絵本。
巻頭にジョブズの名言、巻末に実際の写真や歴史を収録。
ちいさいといはいたずらっ子だった。
ゴキブリ退治の薬を飲んで救急センターに運ばれたり、
電気のコンセントにヘアピンをさしこんで、火傷したり。

MacBook Proでこれを書き、日々iPhone5cを使い、iPad、Apple TV、iPodを持つAppleフリークな大人な僕も、読んで参考になった。
そうそう、牧師さんが、アフリカのやせた子どもを神様が救えないわけを応えられなかったから、もう教会には通わなくなった。
posted by B&M at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0900『あなたがだいすき』

★★2
あなたがだいすき -
あなたがだいすき - ロビン・クルーズ 作

なんて やわらかな
ぷっくりした ほっぺ
ママは あなたが だいすき!


あなたがだいすき。
そのことを伝えることは、当たり前そうで、簡単そうで、なかなか難しい。
我が子がひとつひとつ年をとるごとに、難しい。

幼い娘が図書館でこの本を手に取って、借りると決めた。
親の愛情が足りていないのかしら?
心配になりながら、借りて帰った。
ひらがなが読めるようになった娘は、ひとりで絵本を読んでいた。

漫画家の魚喃さんに通じるような絵柄は、上記ぷっくりほっぺ、くすぐったそうにからだをくねらすあなた、子どもの愛らしさを十二分に表している。
posted by B&M at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0899『オリバーくん』

★★★★★5
オリバーくん (ほるぷ海外秀作絵本シリーズ 8) -
オリバーくん (ほるぷ海外秀作絵本シリーズ 8) - ロバート・クラウス ぶん

「ぼく みなしご」
「おとうさんも いない」
「おかあさんも いない」
「ぼく
ひとりぼっちなんだよー!」


こんな嘆きからはじまる、衝撃の絵本。
ほんと、ちいさいひとたちにとっては衝撃なんです。

僕が幼少の頃、親から読んでもらった絵本。
図書館で見つけて、我が子に読みついでみた絵本。

表紙のフクロウと、色とりどりの鳥たち。
挿絵も印象的な、名作絵本。

「オリバーは おおきくなったら
いしゃか べんごしに なるだろうよ」
(…)
「オリバーは きっと はいゆうに なるでしょうよ」


表紙裏のコメントが的を得ている。
 さて、オリバーくんは大きくなって、なにになったのでしょうか?
 教育ママへ一言、ちくり、と言っているような感じです。作家と二人の画家がチームワークよくつくりあげた、とにかく、笑ってしまう絵本です。
posted by B&M at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0898『もしもし・・・』

★★2
もしもし… -
もしもし… - 竹下文子

「もしもし、おばあちゃん、たんじょうびプレゼント、どうも ありがとう。」
とおくの ひとと、いつでも はなしが できる。
でんわは べんり。


2000年9月の著。
その頃にはメールもけっこう一般的になってきていたと思うが、この絵本は、もしもし、夜中もかかってくる電話、まちがえる電話、いろいろな電話について書かれた絵本。

「はい。こちら、ちきゅうです。」


子どもの「不思議」や、夢に応える絵本。
posted by B&M at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月01日

0897『35歳のチェックリスト』

★★★3
35歳のチェックリスト (光文社新書) -
35歳のチェックリスト (光文社新書) - 齋藤孝

 私は、
「35歳に祝祭を」
「35歳を第二の成人式と考えて、『心の棚卸し』をする節目の年齢にしよう」
 と考えています。(p4)


その祝祭のチェックリストが本書というわけ。

第1章では35歳になるということ、青春の終わりから円熟へ、大人のデザインの仕方について書かれてあった。
「最近、何かをあきらめましたか?」「(…)仏教用語から来る「明らめる」の意味もあります。「明らかに見きわめる」ことです。」(p52)
自分に何ができて、何ができないのか、見きわめていくことも大事だ。

第2章では、不安を自信に、今やっていることから未来について書かれてあった。
上機嫌を身に付ける(社交的な笑顔を絶やさない)。

 お金も時間も自分の好きにできることが幸せかといえば、そんなことはありません。自分自身の欲求が充たされることよりも、家族が幸せであることのほうが、優先順位が高くなっていくものです。(…)
 それは「諦め」ではなく、「明らめ」です。明らかに見きわめることができるようになってきたということなのです。(p137)


第3章では、人生の迷いを吹っ切ることについて書かれてあった。
結婚、妊娠・出産、住居。
著者は、少子化についても真剣に考えておられる。

第4章では、心技体の整え方について書かれてあった。

□何事も、一気に集中してやろうとしていませんか?(p192)


ドキリ。昔の僕は、一夜漬け型、徹夜集中型だった。
そうして小説を書いたり、卒論を書いたりもした。
でも、「基本的に、小分けにする。コンスタントにやり続ける。(p192)」、それが、大人のやり方だろう。
次の日があることを知っているのだから。
そこで、村上春樹氏の、「もっと書けると思う時でも次の1行だけは書いておいてやめる」という仕事術が紹介されていた。
親近感。
「つながらない時間」のスティーブン・キングの引用にも親近感。
幹事を進んでやっていますか?には、自分を叱咤。

読書は大事。

 投資とは、お金を貯めること、殖やすことだけではありません。
 無形の財産を殖やす、これは人間が生きることの一つの意味でもあるように思います。(p210)


第4章の最後に、なぜ著者が「35歳」を節目の年にしようとしているかが書かれてあった。
20歳ではまだ大人になりきれていない。
厄年には「年祝い」として、ケガレを落としてさっぱりしたことを祝おうという意味もあった。(あるいは民族学者の柳田国男氏の、神事に奉仕する「役」が回ってくる年との説を引用していた(p214))

スタミナ、健康のチェックリストも重要だ。(p216)

わかりやすく、ちょっと文学チックで、理路整然と書かれる著者ですので、読みやすく、35歳を前にした人は手に取ってみてほしい一冊だった。

また各章の終わりのコラムで、タモリさんや裁判まっただ中だったホリエモンなど、具体的に各有名人の35歳を載せている例示の豊富さも齋藤流だった。

2015年9月の読書メーター

2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:535ページ
ナイス数:0ナイス

35歳のチェックリスト (光文社新書)35歳のチェックリスト (光文社新書)
読了日:9月20日 著者:齋藤孝
超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー
読了日:9月2日 著者:野口悠紀雄

読書メーター
posted by B&M at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0896『超「超」整理法』

★★★★4
超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー -
超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー - 野口悠紀雄

この人のシリーズはだいぶん読んできた。

デジタル関連の書籍は、劣化が早い。
この本は7年前の著作だが、7年経った今でも、納得の当時の予想。
しっかりした知的な思考に支えられているのだ。

 インターネットが担当すべきものは、プル機能だ。ウェブやPCは、膨大な詳細情報を扱える。そして、検索機能の活用によって、本当に必要なものを選別することができる。強い情報ニーズを持つ能動的な利用者にとって、プッシュは煩わしいだけである。(P203)


iPhoneなどで、プッシュ通知というのがある。
昔、「Box Car」というアプリがあって、それでよくいろんなものをプッシュ化したものだが、やがて飽きていった。
というか、平凡な一般人に、そこまで重要なプッシュは、うるさいだけだった。そして、生活のいらぬ雑音になるだけだった。
ストレスになるだけだった。
今では、防災関連のプッシュだけで十分である。

文庫版が出ています。
この著者ですので、加筆・訂正もされているでしょうから、こちらをオススメします。
超「超」整理法 クラウド時代を勝ち抜く仕事の新セオリー (講談社文庫) -
超「超」整理法 クラウド時代を勝ち抜く仕事の新セオリー (講談社文庫) -
posted by B&M at 01:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする