
父親になる (宝島社文庫) - 保坂尚輝
単行本版で読んだ。
芸能人(タレント?)である保坂氏が、同じく芸能人の早紀さんと結婚し、息子コタさんの育児に追われる様子を書いた自伝だ。
幼い頃に両親に先立たれた著者の子育て哲学は、なかなか読みごたえがあった。
時々奥さんと不仲なの?と思わせる文章があったが、その後、二人は離婚してしまう。
結末はともあれ、保坂氏のイクメンっぷりが読めた本だった。
そういえば早紀もお義母さんと似たところがあって、2人とも洗濯物を放ったらかしにする傾向がある。するとコタが拾って、洗濯カゴに入れる。
こうやって、気がつかないうちにコタのしつけも着々と進んでいるわけだ。反面教師というやつかな?(p69)
でも、母親と子どものトラブルに父親が直接、関与する必要はないんじゃないかと思う。(p174)
自分の望むように相手の行動を変えてもらうのは大変だよ。そういう労力を使うなら、その前に自分でやったほうが早いんだからさ。(p202)