2012年07月31日

0750『進撃の巨人』

★★★★★5
進撃の巨人(1) (少年マガジンKC) [コミック] / 諫山 創 (著); 講談社 (刊)
進撃の巨人(1) (少年マガジンKC) [コミック] / 諫山 創 (著); 講談社 (刊)

こんなに面白い漫画は、なかなかない。

絵は、ヘタウマ。
きれいってわけじゃないけれど、臨場感がある。
巨人を含めて、人物は、「うまい」「きれい」という感じではない。
どこか平たい感じもする絵。
時々、バランスがとれていないところもある。
でも、肝心なことは描けている。
怒り、恐怖、混乱。
結局、上手いんだろうな。

世界史の西洋の世界みたいな、そういうのはうまく描けている、世界観が作れているんじゃないか。
大砲、馬、それにプラスして、ユニークな道具。

巨人とはなんだろう、と思いながら、ハラハラしながら読み進める。
ツタヤ、レンタルコミック。
2巻から6巻までをまとみ読みした。
これではまた物語は完結していないが、もう十分だろう。星5つで投稿。

何が面白いんだろう。
巨人がいる、という世界設定の中で、やっぱり人類の戦いをうまく描いているところ。
キャラクターも立っていて。
兵士に志願した者たちの戦い、すさまじい。
政治(王政)、宗教、仲間、言い争い、疑心暗鬼、信頼。
人間模様を描くのもうまい。

そして、3.11以前に描き始められた漫画だが、巨人とは、地震か、津波か、原発か、と思ってしまう。
それは、読む側の責任であり、問題か。

「貴重な被験体なのに・・・一体どこのバカが・・・」
「バカじゃなかったら何なんだろうな・・・見当もつかんよ」
「行くぞ・・・後は憲兵団の仕事だ」
「ハ・・・ハイ」

「エレン」
「団長!これは一体・・・」
「君には何が見える?敵は何だと思う?」
「・・・はい?」
「・・・。すまない・・・変なことを聞いたな。」(第5巻 第20話)
posted by B&M at 01:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0749『あの日からのマンガ』

★★★★4
あの日からのマンガ (ビームコミックス) [コミック] / しりあがり寿 (著); エンターブレイン (刊)
あの日からのマンガ (ビームコミックス) [コミック] / しりあがり寿 (著); エンターブ...

3.11震災直後から、新聞夕刊の4コマ連載の仕事というのもあったのだろうが、描き続けられていたマンガ。
もはや、「描くことが日常」というようなこと。

しかし、ヘタウマじゃないけど、絵筆と日常が接続している感じ、決して「逃避」や「乖離」ではないというところが、このしりあがり寿さんという人の、すごさなんだろうな。

ページの下に、日付が記録されている。
それは、ことが起きた後の歴史的な記録として機能したり、あるいは、大きなことが起きた後、こんなことを描けましたよ、あるいは描けませんでしたよ、ということを、正直に告白している。
なんにせよ、すごいことだと思う。

震災から1ヶ月して、地球防衛家と同じように、作家さんも現地入りして、いろんなことを見ている。
それが朝日新聞に載っていたらしい。
それも収録されている。

描くことが、生きること。
それって、もっとも、アーティストであるってことだよな。

「ダメ、近寄らないで!!私はゲンパツ。私に近寄ったらアブナイわよ。」(2011.05.21「小説宝石」6月号)
posted by B&M at 01:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする