★★★★4
図書カード:アグニの神(青空文庫)
※上記イメージは
アグニ - Wikipediaより
iPhone豊平文庫にて。芥川氏、こんなオカルトというかアクションというか、書いていたんだ。
※以下、ページ数はiPhoneにて総ページ52で表示した場合のもの。
「私が見て貰ひたいのは、ーー」
亜米利加人は煙草を啣へたなり、狡猾さうな微笑を浮べました。
「一体日米戦争はいつあるかといふことなんだ。それさへちやんとわかつてゐれば、我々商人は忽ちの内に、大金儲けが出来るからね。」(p4)
短い短編だったが、スリリングで楽しく読めた。
第一次世界大戦後ということで、太平洋戦争はまだの時代、上記引用したはじまりである。
暗い時代背景と、国際化した日本の異国に対するイメージなどもあったのだろう。
また、芥川氏に長男が産まれたすぐの作品、ということも、以下の論文からわかった。
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php?file_id=29593青空文庫+PDF論文で、こんな楽しみ方もあるのかと、今回わかった。
論文を書いておられる五島慶一氏とは、こんな方だそうです。
五島慶一 - Wikipedia公立大学法人熊本県立大学途中、「気違ひのやうに(p43)」などという記述があるのは、昔の人権意識か。
※余談だが、「釣りキチ」はOKだろうか。「ビョーキ」はOKだろうか。「○○狂い」は最近聞かなくなったかなあ。
参考:
アグニ - Wikipedia読書メーターに登録しました:
アグニの神 感想 芥川龍之介 - 読書メーター短編「アグニの神」は、以下の文庫本に収録されているようです。
蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) [文庫] / 芥川 龍之介 (著); 新潮社 (刊)朗読CDがありました。