![脳を活かす仕事術 [単行本(ソフトカバー)] / 茂木 健一郎 (著); PHP研究所 (刊) 脳を活かす仕事術 [単行本(ソフトカバー)] / 茂木 健一郎 (著); PHP研究所 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/512m%2BvetlhL._SL160_.jpg)
脳を活かす仕事術 [単行本(ソフトカバー)] / 茂木 健一郎 (著); PHP研究所 (刊)
茂木さんのことは、嫌いではない。
テレビ「プロフェッショナル仕事の流儀」では司会を務めていたし、黒いMacBookを操る姿は、憧れたものだった。
茂木さんが好きなら、この本はすぐに「買い」だ。
内容は、さして目新しいものではなかった。
ただ、読みやすい。
非常に読みやすかった。
そして、茂木さんが考えていること、そして挑戦しようとしていることなどについて、知ることができた。
もちろん、MacBook黒の写真も表紙から拝める。
中には、予備バッテリーなどと一緒に写った写真も拝める。
この黒MacBook、今では販売されていないのが残念なところである。
しかし、なかなかすごい人なので、「欲をいえば、英語に限らず、ドイツ語やフランス語、中国語など他の言語にも精通していたほうがいい。(p59)」なんて簡単に言っちゃってるけれど、うーん、それはなかなか難しいです茂木先生!
何はともあれ、前半の「考え過ぎるな、形にせよ」とでも言うべき流れは、良かった。
確か立花氏も知的生活の本でそんな感じのことを言っていたけれど、勇気づけられた。
黙っているな、何か表現しろ!ということである。
感覚系の学習が進みすぎてしまうと、より完璧な出力を求めるようになってしまいます。そこで運動系の訓練を怠っていると、「理想とする状態」と「実際の自分のアウトプット」との間に大きなギャップが生まれ、苦しくなってしまうのです。この苦しさは、時には、行動意欲を減退させることになりかねません。(p26)
完璧主義者。
そう、僕はそうなのだ。
昔、生物の授業かなんかで、「全か無かの法則」というのを学んだ覚えがあるのだけれど、なんかそういう感じなのだ。
これか↓。
全か無かの法則 - Wikipedia
だから、茂木さんの、前半部分を費やしての、この、「行動」へのエールみたいなものは、読んでいて心地よかった。
「愛の見切り発車」なんて本を翻訳家の柴田元幸さんが出していたりするけれど、そういうものでいいのだ。
とりあえずの、β版を出す気持ちで。
そういう気持ちで、これからの人生を生きていきたいなあ、と、ふと思った読書でした。
「Real artists ship」
(…)直訳すると「本当の芸術家は出荷するのだ」ということ。(p28)