2011年05月31日

0717『トリックスターから、空へ』

★★★★★5
トリックスターから、空へ
トリックスターから、空へ
良書。
すごい。
爆笑問題・太田光、そこまで考えていたのか。

基本的に、市井*へ帰るというか、そういう姿勢。
それは、まっとうな価値観に立った、大衆に寄った、まっとうな意見。
そして、何事にも、自分も同じ人間、と思うような、自分の中の悪とか、社会の一員としての自分とか、自分を省みることを忘れない。

市井* いちい、と思っていたけど、「しせい」が正しい。
参考:【市井(しせい)】【市井(しい)】【市井(いちい)】・・・【一問一答!(146)】 | 榎戸誠の情熱的読書のすすめ

 少女が、その目にした世界から"生"が正解であるという実感を得られなかったのだとすれば、それはその世界を構築している"表現者"としての我々の敗北である。少女の見た世界とはどんな世界だったか。おそらくそれは"大人が人を殺し続ける世界"であったろう。(p177)


成人式で暴れる若者を叱責できない、トリックスターの自分から、鳥瞰する目線の、空へ・・・。

2004年から2006年にかけての、「真面目な」エッセイ。

テレビでいらんことしたり熱く語ったりしていたりするけれど、内面、こんなにきまじめな人なのだなあ、と感心した。

文庫版が出ているようです。
トリックスターから、空へ
ん?何この表紙?
より、「鳥瞰」を強調したということ?
posted by B&M at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

0716『できる教師のデジタル仕事術』

★★★3
できる教師のデジタル仕事術 [単行本] / 堀田 龍也, 玉置 崇, 石原 一彦, 佐藤 正寿, 高篠 栄子 (著); 時事通信出版局 (刊)
できる教師のデジタル仕事術 [単行本] / 堀田 龍也, 玉置 崇, 石原 一彦, 佐藤 正寿...

もう少し、Hacks本のような、図鑑のような、のほうが使いやすいな、と思った。
図解もない。

IT化=効率化
で、それは必ずしも教育のそれとは共存しづらいのだけれど、
より多くのことを子どもにやってやろう、と思うのなら、パフォーマンスを上げなければならないのは当然のことだし・・・。

そのためのちょっとしたヒントになった。

 子どもの話を聞くのも教師の仕事だ。聞く内容や対象によって聞き出す技術も変わってくる。健全な学級経営においては、「学級庶民」といわれている「物言わぬ多くのこどもたち」から発言をいかに引き出すかがポイントだ。(p129)

「学級庶民」なんて、初めて聞いた。

全体として、読んで、得るところはあったが、まだ消化不良。
その大部分は、
IT化=効率化
ということが、
教育の不易=いつまでも変わらないこと。また、そのさま。不変。
とにどうかみ合っているのか、というところについてだと思う。

 教師として子どもと話すのにも意識化された「技」が必要だ。話すことによって子どもから様々な宝物を引き出さなければならない。(…)など、家族の視点で話をすることで、その子が家族からいかに大切にされているかについて意識的に考えさせる。(p124)
posted by B&M at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0715『葉っぱ』

★★★3
葉っぱ [単行本] / 銀色 夏生 (著); 幻冬舎 (刊)

作者の名前は、「銀色に夏に生きる」。
だからじゃないだろうけれど、この写真+詩集は、春と冬というよりは、夏と秋の葉についてだ。

最近は私はいろいろなことを考えてすごしています。
どんなことかと言うと、その時その時ですぐ忘れてしまうようなとりとめもないことですが、私には大切なこまごまとしたことです。(p140)


よくもこんなにもまあ葉っぱばかり集めたものだ。

遠いところから君を
目をこらして見ると

悲しそうな瞳も
ただの思い違い
  (p29「遠いところから」)


詩については、もう恋とかそういうのには興味がない。
今は、もっと壮大なものについて歌ったものが好み。
でも、生涯恋愛、恋とはすべてに通じる源、そうであるならば、僕は大切なものを忘れてしまったのだろうか?

今ではもう、どちらかというと、強い気持ちのみなもとの方へより近く近づいているように思います。(p141)


詩にはそれほど感動しなかったみたいだけれど、葉っぱというものをここまで集めてくれた本なので、星2つ+1つ。

文庫版が出ています。
葉っぱ (幻冬舎文庫) [文庫] / 銀色 夏生 (著); 幻冬舎 (刊)
葉っぱ (幻冬舎文庫) [文庫] / 銀色 夏生 (著); 幻冬舎 (刊)
posted by B&M at 05:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩・短歌・俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月01日

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:1冊
読んだページ数:184ページ

24時間先生―大丈夫。俺がそこから出してやる24時間先生―大丈夫。俺がそこから出してやる
なぜ不登校に?どんなきっかけで復活を?現在100万人にのぼるといわれる「ひきこもり」の子どもたちと、荒井先生。
読了日:04月25日 著者:荒井 裕司

読書メーター
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0714『24時間先生』

★★2
24時間先生―大丈夫。俺がそこから出してやる [単行本] / 荒井 裕司 (著); メディアファクトリー (刊)
24時間先生―大丈夫。俺がそこから出してやる [単行本] / 荒井 裕司 (著); メディアフ...

「ありました。ありましたよ、お母さん。すぐに届けますね」
 すると母親は毅然として言った。
「いえ。それでは礼に反します。チケットは娘に取りにいかせます」
 ルイの母親もまた、ひきこもりの子どもを「かわいがるだけの母親」から卒業していた。(p131)


本当にいいことをやっている人は、自分がやっていることを、人に自慢気に言うことはない。

vs

他人に言わなければ、個人主義のこの時代、他人があなたの善行に気づくことはない。

なぜ不登校に?
親、教師、いじめ、甘やかし教育?
どうしたら出られる?
うまい働きかけ?
タイミング?
引きこもりは社会に出て、その後、生きていける?

そもそもが、かよわい赤ちゃんが、生まれてからこの社会で、生きていける?

社会を作っているのは我々全員だ。
引きこもりをつくってしまうのも、我々全員だ。

水谷修先生、この荒井先生。
そもそも、自分に酔っていそうで、こういう人は、あまり好きじゃないんだ。
でも、自分を犠牲にして、他人に現実を知らせて、自分も動いている。
社会運動家というか、好きじゃないのは、自分がそういうことをできないからだ。

 彼を訪ねた先で見かけたその本は手垢で黒ずみ、ボロボロになっていた。何度か電話をかけようと思ってはためらったにちがいない。「本を出版してよかった」とその時、心から思った。(p111)


不登校という病がある。
中高年の自殺とか、若者の心のかぜ(うつ)とか、なんかもう、当たり前に市民権を得てしまったような。
その穴に落ちる可能性のある人は、全員、なのだ。

が、成人がひきこもると社会の受け皿はまずなく、「自己責任だ」とあっさり見捨てられてしまう。(p36,37)
posted by B&M at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする