2010年08月23日

0649『ツレはパパ1年生』

★★★3

ツレはパパ1年生

ツレはパパ1年生

  • 作者: 細川 貂々
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 単行本




細川貂々さん画の、漫画エッセイ。
『ツレうつ』の人です。
夫が育児専業主夫という、「新しい人たち」の、そのままの生活。
率直な描写が光る。
ただ、それだと、パパがけっこう怒ったり当たったりしているように感じてしまうが、そういう素のままを客観的に見て、作品化されていると思う。
なので、ぜんぜん不快じゃない。

自分と状況を重ねて読むので、星4つくらい面白かった。
まあ、そこは、冷静に、3つに評価した。
『ダーリンは外国人』などの類書もあるので、どうしても比較してしまって。

ご主人の1ページ文章エッセイもなかなか楽しい。

 一度だけ男性トイレの個室で、膝の上でオムツを替えたときは少し悲しかった。(p124)
posted by B&M at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月17日

0648『写真がもっと好きになる。』

★★★★★5

写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。

写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。

  • 作者: 菅原 一剛
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/04/26
  • メディア: 単行本



ほぼ日刊イトイ新聞 - 写真がもっと好きになる。菅原一剛の写真ワークショップ。の書籍化。

ほぼ日刊イトイ新聞 - 写真がもっと好きになる。によると、加筆・訂正(まとめが各項のはじめにくるなど)の上、最終章「ケータイだって、写真がもっと好きになる。」がまるごと未発表の書き下ろしだそうだ。

カテゴリーは写真集だが、写真集、ではない。
写真に関するエッセイ、とか、指南書、である。
名前にも、「ワークショップ」とあるように。

でも、この講義、エッセイみたいな小さい単位で語られていくが、構成なども、なかなかにわかりやすい。
白と黒。
春、夏、秋、冬。
カメラの種類。そしてケータイカメラ。

写真もきれいだし、語り口も良い。

何より、アナログとデジタル、実体(もの)とデジタル、みたいなことを考えていた僕に、よい見方を与えてくれたように思う。

そんな"一枚の写真"は、デジタルな時代にあっても、
"実体のあるもの"なのです。
同時に、あなたが大切に思っていることが、実体を持って現れる瞬間でもあります。(p249)


書籍の方が、写真の発色もよい。
けれど、ちょっと立ち読みしたい、という向きには、ウェブにほとんどのコンテンツが残されているので、そちらのほうを確認していただきたい。
やっぱり、写真じゃないけど、本に「プリント」されることを欲する気持ちっていうのは、あるもんだなあ。

参考:
菅原一剛写真研究所

posted by B&M at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0647『カバサンチとアドバルーン』

★★2

カバサンチとアドバルーン

カバサンチとアドバルーン

  • 作者: 阿部 行夫
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 2009/03
  • メディア: 大型本



美術監督として「あらしのよるに」とか「スティッチ」をてがけている阿部行夫氏の絵本。
雑貨屋さんという設定もあって、絵にいろいろな遊びがある。
やらわかく、色彩豊かに、描き込みもなかなかにすごい。

雑貨屋の経営不振(大きな道路ができたため!昨今の高速道路無料化とか思い出す)、
巨大広告に打って出る、
異常気象、
食糧危機、
難民保護、
マスメディアの威力、
隠遁生活、
引きこもり(ピザ)、
逃避、
巨大な乗り物の危機・・・
現代のそれと重ねて読めるというか、それは大人の読み方だな。

みんなあわせて、カバサンチ といいます。(p1)
posted by B&M at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0646『トーキョー無職日記』

★★★★4

トーキョー無職日記

トーキョー無職日記

  • 作者: トリバタケ ハルノブ
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2009/01/09
  • メディア: 単行本



小学生のころ
宿題を忘れて
怒られた

次の日も忘れて
怒られた
そしてまた次の日も

しかし一週間忘れ続けたら
何も言われなくなった
「逃げ切った!」
ハルオはそう思った

そのときフッと思ったのだ
「嫌なことからずっと逃げ続けたらどうなるのだろう?」

こうなった(p11 「8 宿題」)


ブログむつみ荘101号室(現在第2部)で連載していた4コマ漫画を一冊にまとめたもの。
0364『僕の小規模な失敗』みたいな、うつうつとした主人公がまんがを描くようになるまで。

キャラクターにはそれぞれモデルがいるけど、ある人はまんがに描いたほどイイやつじゃなかったし、ある人はまんがに描いたほどイヤなやつじゃなかった。(あとがき)


ウェブのレビューで「表紙で損をしている」というのがあったのだけれど、その通りだと思う。
あまり期待せずに読み始めた。
読後感は、「なかなかすばらしいじゃないか。」

まわり見えてないのか?
自分の凡庸さに気づかないのか?
そんな歌 歌い続けてどうなる
どうなる・・・
どうなる・・・(p109 「177 路上」)


ハルオのいろいろに共感した。
成長に、手に汗握るじゃないけれど、夢中になっていた。

昔を思い出せてよかった。
もちろん、今のほうがずっといいけれど。
でも、それでも、戻りたいと思う時がある、そんな暗黒の過去。
無闇、闇雲、闇、闇、それでも、戻りたいと思う時が、年を重ていくごとに、たまあに、ある時代。

「あそこで警察に止められてる」
「自由には責任が伴うのだな」(p86 「137 サイクリング」)


参考:
コブラクロー/トリバタケハルノブのブログ

posted by B&M at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月09日

0645『三びきのこぶた』

★★2
IMG_5137.jpg
三びきのこぶた (世界名作えほん全集10)

作者: ドイツ民話
出版社/メーカー: 童音社
発売日: ?

もう普通では手に入らないであろう。
30年くらい前の絵本。

なにがすごいって、話のはじまりがすごい。
おかあさんぶたが、こんな顔して話すのだ。
IMG_5138.jpg

 あるひ おかあさんぶたが
いいました。
「おまえたちは もう
おおきくなったから、これからは
めいめい よのなかへ でて、じぶんで
はたらいて しあわせを つかみなさい。」
 こうして こぶたたちは、それぞれ
よのなかへ でていくことになりました。

よのなかって、何。
すごいでしょ。
昔は、こんな押しつけがましい絵本がふつうだったのだなあ。

1匹目のブタは、わらで家を作る。
3匹目のブタは、れんがで家を作る。

でも、2匹目の君・・・
ハリエニしだってなに・・・。

調べてみた。
ハリエニシダ - Google 画像検索
けっこうわらと似ているぞ・・・。
でも、挿し絵では、木造の家になっている。

で、最後、悪者オオカミは、鍋の中にどぷん、ぐつぐつ、そしてなんと3匹目のブタに食べられてしまう。
IMG_5139.jpg
可憐な顔して、やることがグロい。

そして、1匹目と2匹目についての記述がない。
たぶん、食べられてしまったのだろう。
そのことについて、3匹目は特に悲しむ描写はない。

今の絵本なら、3匹の子豚はみなれんがの家で生き延びるような気がする。
オオカミ(悪者)も、死なないような気がする。
それが、現代の道徳観な気がする。

でも、シビアなよのなかを教える本。
悪いことをしたら死を持ってつぐなえ、みたいな思想も、ありなような気もする。(というか、我々より上の時代はじっさい、そういう教育を受けていたのだろう。)

「はじめに」で、東京学芸大教授の辰見氏が、「お母さん、読んでやって下さい。」とおっしゃられている。
もちろん、いつの時代も「読み聞かせ」は重要な営為である。
でも、この絵本はちょっとなあ、と思ったり。

たぶん、検証すれば、現代でもそんな本もたくさんあるんだろう。
子ども達に、「きょういく」しようとする、いろんな本があるんだろう。

それらを取捨選択すべき?
それとも、そういう「悪書」も、良書が存するための反面鏡として、いろいろコメントつきで教えるべき?

なにはともあれ、「よのなか」にでていく子豚達の話。
なかなか深い絵本でした。
posted by B&M at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月08日

0644『もうおねしょしません』

★★★3

もうおねしょしません (くりのきえんのおともだち 1)

もうおねしょしません (くりのきえんのおともだち 1)

  • 作者: 寺村 輝夫
  • 出版社/メーカー: あかね書房
  • 発売日: 1982/01
  • メディア: −



僕が生まれた年が初版の絵本。
いもとようこさんの絵の色づかいがよく、かわいくて、やさしくて、きれい。

表紙裏に、登場人物たちの一覧があるのだが、ねず ちゅうことか、おおは ぽんたとか、はたけ むぐらとか、魅力ある名前ばっかりだ。

下記引用ページの挿し絵の、ちゅうこの小ささや肩の落としっぷりが、物悲しくてすごかった。

図書館にて。
短いので、読み聞かせには楽。
オールひらがななので、自分で読ませるのにもよい。

 ちゅうこは くやしく なりました。
 みんなが たんざくに いろいろ
かいて いるのに、
「わたし、かかないもん。」


大人視点で見ると、
・失敗はみんなしてるもんだ
・星の子どもは夢か、それともちゅうこの世界では存在するのか。星の子どもが登場してからのファンタジーの展開も急だけどリズムがいいよなあ。
posted by B&M at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月07日

0643『ケーキを買いに』

★★★★4

ケーキを買いに (Fx COMICS)

ケーキを買いに (Fx COMICS)

  • 作者: 河内 遙
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2009/05/14
  • メディア: コミック




ちょっとヘンタイ。
フェティシズムみたいなもの。
でも、河内氏はストーリーテラーだった。
ネタをもとに、うまあく話をまとめるのだった。

当初どこに需要があるのか
皆目わからないまま 描きはじめたのですが
ある時、おさなともだちの一人が
「中学の頃にこんなマンガ読んどきたかった」(あとがき)


男のエクレア、酒のスポンジ、委員長のスイートポテト、肉のシュークリーム、高校生のチェリーパイ。
そして最後は一堂に会して・・・。あ、ここは書き下ろしか。

オマケでキワキワケメコさん。
一度聴いたら耳に付く、そして男子としては夢まで追っかけてこられそうな、そんな怖い女子・・・。
この作品で、雑誌『エロティクス・エフ』に登場したのだろうか。
この本に収められた作品は、すべて『エロティクス・エフ』に掲載された作品。

個人差激しい世代だかんな
相手の経験値気にしても
しゃーねえや(p111)
posted by B&M at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月01日

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:986ページ

アタマが良くなる合格ノート術アタマが良くなる合格ノート術
読了日:07月23日 著者:田村仁人
最高のクラスのつくり方 (教育技術MOOK)最高のクラスのつくり方 (教育技術MOOK)
読了日:07月20日 著者:埼玉県狭山市立堀兼小学校6年1組,岩瀬 直樹,荻上 由紀子
夢をかなえるゾウ夢をかなえるゾウ
なかなかに面白かった。最後、ガネーシャが消えかかっているのに形相が見えたのは謎w
読了日:07月18日 著者:水野 敬也
生活【完全版】 (モーニングKCDX)生活【完全版】 (モーニングKCDX)
読了日:07月11日 著者:福満 しげゆき
家族の闇をさぐる―現代の親子関係 (NHK人間大学)家族の闇をさぐる―現代の親子関係 (NHK人間大学)
読了日:07月11日 著者:斉藤 学
拡散 下 (BEAM COMIX)拡散 下 (BEAM COMIX)
読了日:07月03日 著者:小田 ひで次
拡散 上 (BEAM COMIX)拡散 上 (BEAM COMIX)
濃厚。大作。哲学的!
読了日:07月02日 著者:小田 ひで次

読書メーター
posted by B&M at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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