辻仁成が描く、カメラ少女。
著者による写真を付す。
ナルシスト?
辻仁成氏に対して、そんな印象がある。
バンドマン、女優との恋、映画化、そういう活動からだろうか。
『ピアニシモ』面白かった。
焼けるような青春の物語、面白かった。
でも、それ以外は、読む気になれない。
でも、第一章の学校への不適応のところを読んで、この写真家の女にちょっと興味をもった。
「作者」から入っている?ダメだなあ・・・。
私がカメラを向けると、男たちは皆女性化してしまう。カメラはペニスだ。顔の前に突起した肉の塊?(p18)
でも、文章に表れる「臭み」みたいなもの、いわゆる文学臭というようなものが、鼻に付く。
本棚の前の女の写真(p28)が好きだった。
世界は光と影からなっている。
私はずっと彼と交わろうとはしなかった。(p24)