2010年06月07日

0625『愛の工面』

★1

愛の工面 (幻冬舎文庫)

愛の工面 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 文庫



辻仁成が描く、カメラ少女。
著者による写真を付す。

ナルシスト?
辻仁成氏に対して、そんな印象がある。
バンドマン、女優との恋、映画化、そういう活動からだろうか。
『ピアニシモ』面白かった。
焼けるような青春の物語、面白かった。
でも、それ以外は、読む気になれない。

でも、第一章の学校への不適応のところを読んで、この写真家の女にちょっと興味をもった。

「作者」から入っている?ダメだなあ・・・。

 私がカメラを向けると、男たちは皆女性化してしまう。カメラはペニスだ。顔の前に突起した肉の塊?(p18)


でも、文章に表れる「臭み」みたいなもの、いわゆる文学臭というようなものが、鼻に付く。

本棚の前の女の写真(p28)が好きだった。

 世界は光と影からなっている。
 私はずっと彼と交わろうとはしなかった。(p24)
posted by B&M at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0624『東京奇譚集』

★★★3

東京奇譚集

東京奇譚集

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 単行本



「回転木馬のデッド・ヒート」のような言い回しではじまる短編集。
かえるが猿とか、なんとなく昔読んだ事があるような短篇が多い。
ちょっと入り込めなかったほうの作品。

「わたしは名前をとる猿なのです」と猿は言った。(p197)


文庫版が出てます:

東京奇譚集 (新潮文庫)

東京奇譚集 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/11
  • メディア: 文庫



posted by B&M at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0623『ボッコちゃん』

★★2

ボッコちゃん (新潮文庫)

ボッコちゃん (新潮文庫)

  • 作者: 星 新一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1971/05
  • メディア: 文庫



星新一のショート・ショート。

「名前は」
「ボッコちゃん」
「としは」
「まだ若いのよ」(p15)

NHKで星新一のショート・ショートを映像化する企画が、最近あった。

「おーい でてこーい」は中学校の英語教科書に英訳が掲載されている。
簡略化された英語だったので、ちょっと印象が違った。
posted by B&M at 02:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0622『妊娠カレンダー』

★★2

妊娠カレンダー (文春文庫)

妊娠カレンダー (文春文庫)

  • 作者: 小川 洋子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1994/02
  • メディア: 文庫



小川洋子の芥川賞受賞作。
出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹・・・。
不気味な行為の表に、静かな日常。
狂気の妹と、平和な姉・・・。
妊娠中の女性にはお勧めしない。

「医者がわたしの目の前で、二十四枚ものグラフ用紙をがさがさめくっている場面を思い浮かべると、みじめな気持ちになるの。妊娠に至るまでの手順を、いちいちのぞき見されてるみたいで」(p10)
posted by B&M at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする