2009年11月29日

0554『減らす技術 The Power of LESS』

★1

減らす技術 The Power of LESS

減らす技術 The Power of LESS

  • 作者: レオ・バボータ
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



Zen Habits ― Simple Productivityというブログを書いている人の書籍。
サイトは綺麗だし、内容も豊富。
本の表紙には、「2007年世界ブログ総合大賞受賞」「読者10万人を越える世界的人気ブログのエッセンス」などと書かれている。
無料で、禅を端緒としたシンプルライフについて書いているこのブログは圧巻。
 まるで、太い消火ホースから噴き出す水を、無理やり飲まされているようなものだ。しかもその水の勢いを止める手立てはどこにも見当たらない。(p4)

という「はじめに」のくだり、消火ホースの水の勢いってけっこうすごいけど、それにちょっと「うんうん」と思ってしまった。
それほど我々の生活はひどいものになってるんだなあ、と思う。
書物が冒頭で読者に恐怖を与えるのは常套手段だし、この本もそれにのっとって書かれている。(けれど、僕も切実に「シンプル」さの必要性を感じたわけだし、文句は言えない。)

残念ながら、本書を読む限り、すべてどこかで読んだような内容だった。
0489『すべては「単純に!」でうまくいく』とか、0420『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』とか、0174『3週間続ければ一生が変わる―あなたを変える101の英知』とか、どこかで読んだ内容がほとんどだった。

出版社名が「ディスカヴァー=発見」なだけに期待するのだが、ハワイやハドソン湾や北極や木星などを探検するような大発見というのはなかなかないものだ。(ただ、この出版社の0057『勉学術』は結構良かった。)

ビジネス書なんてものは、どこかで内容がかぶっていて、何かひとつでも新しいことが書いてあればよしとしたほうがいいのか。

ということで、そういう部分を探す。
ワン・ゴール、スモール・ステップ、バッチ処理。
どこかで読んだことばかりだ。
雑誌「アソシエ」なんかでは常套句になっていそうだ。
奥様雑誌の「シンプルライフ」みたいな特集でもやってそうだ。

この本で紹介されているシンプルなファイル・システム(五十音順)については、もちろん0029『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』の封筒整理法のほうがいい。

 制限値が決まったら、次は「実地テスト」で実際に試してみる。(p40)

突然生活を変えるとムリが生じるから、ちょっとずつ変化させて、そのフィードバックを見直す、というのは友人ともよく話すことだが、「実地テスト」という言い方は私にとって新しかった。
その言葉をここに持ってきた、翻訳の力か、そこは良かった。

辛辣に書いたが、
・そんなこと書いているオマエは何様
・こんな批判や愚痴を書いてる暇があるなら他の本読め
という意見が聞こえそう。ごもっとも!

ということで、早く次の5つ星本を探そう。

2009年11月28日

0553『100番めの羊』

★★★3

100番めの羊

100番めの羊

  • 作者: 今日 マチ子
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2009/10/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



今日マチ子さんは、ウェブ「今日マチ子のセンネン画報」で知った。
書籍化されて、嬉しくて買ってしまった。(25peso読書ノート: 0341『センネン画報』

この前、雑誌『ダ・ヴィンチ』で特集があったから、雑誌も買ってしまった。(今日マチ子のセンネン画報 : ダ・ヴィンチ

『100番めの羊』については、先にレビューを読んだ。(誰も悪くなくても、せつない ── 恋愛に入り交じる感情を描いた、一冊なのに壮大な物語 - メンズサイゾー
女性AVライターさんが、男女共にヒットするか・・・
みたいなことを書かれていた。

悪くはない。
きょうの猫村さん』なんかを思い出した。
オーソドックスなお話を、現代に蘇らせる。
マンネリの素晴らしさ。
三谷幸喜さんみたいな?

でも、ちょっと内容は薄いなあ。
価格に対して内容が。
まあ、絵本みたいな。カラーだし。うん。

あえて定型の世界で遊んでみました。(p107)
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2009年11月25日

0552『100円ノート『超』メモ術』

★1

100円ノート『超』メモ術

100円ノート『超』メモ術

  • 作者: 中公 竹義
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




100円のA6ノートに、
・即入力
・検索
・集計
機能を付け加えるというメモ術。

 「超」メモ術の基本機能としては、記録スペースを自由に確保できることがあげられます。
 加えて、超スピードメモ機能、検索機能、集計・分析機能という、情報整理のための三大機能が備わっていることが、その大きな特徴です。(p2)


試してみたが、僕は使わないと思う。

 アイデアが湧出し、その湧出部分に脳の働きが集中しているのがヒラメキの瞬間だとすると、その状態に余計な刺激を与えることがなければ、アイデアはメモとして定着させることができます。(p93)

ここについて考えてみたのだが、やはり、それで忘れてしまうアイデアはそれまでのものだと思う。

パソコン検索もすごい。
この頃ではスキャニングしてPDF化すると同時にテキスト化されて、検索できるようなものもある。
将来的には情報が紙で配布されるようなこともなくなっていくのかもしれないが。

でも、メモに関して言えば、手書きメモはスキャニングは無理である。
テキストで打ち直す作業は、このメモ術をするよりもめんどくさい。

MacやGoogleなどもそうであるが、使っているうちに習慣が変わり、人間が変わることもある。
このメモ術を活用することで、変化する部分、それに期待する人は、この方法を使うといいと思う。

著者のオープンソースへの尊敬から、だいたいの要旨は【公式サイト】100円ノートで超メモ術/手帳術/ノート活用術にて公開されている。

 ***

※13.4.7追記
あれから3年ほど経ち、ふと思いたってノートを使ってみることにした。
メリットとして、
・時系列の記録だから、日記のような効果が生まれる
・検索タグを書くので、自分の興味の確認もできる。もちろん検索もラク。
・アウトプットを見越して継続的にメモ出来る
・マルチタスク、マルチメモになる
・メモが「本」になり、検索・分類・分析が可能になる

ただの雑多なメモ用紙として使っているので、分類・分析ができたところで、というところもあるのだが、自分のアンテナを増やすというか、タグを見ることで、自分の興味の方向を刺激出来るというか、そんな効果もありました。
今の評価は、この本は、星4つかな。
アイディアと、あと、オープンソースの考え方にも。(この本は、シェアウェア、寄付ということになる。)
posted by B&M at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月16日

0551『心の迷宮〜わたしの居場所を求めて〜』

★★★★★5

心の迷宮―わたしの居場所を求めて (上) (ホーム社漫画文庫 (K7-1))

心の迷宮―わたしの居場所を求めて (上) (ホーム社漫画文庫 (K7-1))

  • 作者: 近藤 ようこ
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 文庫




心の迷宮―わたしの居場所を求めて (下) (ホーム社漫画文庫 (K7-2))

心の迷宮―わたしの居場所を求めて (下) (ホーム社漫画文庫 (K7-2))

  • 作者: 近藤 ようこ
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 文庫



注意:このブログではほぼ近藤ようこさんの漫画は絶賛されます(笑)

いやあ、またもやよかった。
この人の描く漫画は、人情というのか、人間の感情の機微というか、奥のほうをえぐってくる。
日常の中にある、狂気とか、そういうものもあぶり出す。
はまっています。

「上巻」に漫画家の戸田誠二さんの解説が付されていて、「おそらく一生迷路の中にはいるのだろうが、近藤さんのおかげで前よりは落ち着いている気がする。」なんて言っちゃっている。
同感である。

「テレクラ?あなたが?いつ?」
「小説が書けなくて・・・苦しくて・・・だれかと話したかった・・・」
「なに言ってるの!わたしがいるじゃない。」
「きみじゃだめなんだ。」
「どうして?」
「節子はかわいそうな子なんだ・・・子どもの時から両親が不仲で、家庭的なしあわせを知らないんだ。彼女の気持ちがぼくにはよくわかる。ぼくたちは同じ種類の人間なんだ。」
(p191)
posted by B&M at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0550『映画覚書』

★★★3

映画覚書 Vol.1

映画覚書 Vol.1

  • 作者: 阿部 和重
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2004/05/25
  • メディア: 単行本



阿部和重、デビュー10周年にして初めての映画論集。
帯「タランティーノからゴダール、スピルバーグ、北野武、黒澤清etc.を同一の地平で論じ尽くす新世紀の映画批評」

それだけの数を見て、そしてそれらを「論」じられる、著者の度量の太さに圧倒される。
小説にもそれは活かされているのだろうが、この人の小説は、僕にはどうもとっつきにくい。

文中に出てくる「いわゆるアメリカ映画」というのがどういうものなのか、なんとなくとしかわからないが、阿部氏以下、アメリカ映画好きらしい。
また、スピルバーグの『A.I.』を誉めるなど、なかなか刺激的な映画論集。

中原 『A.I.』の何がすごいって、ラスト近くの場面で、ロボットであるデヴィッドと彼のお母さんのコピー人間と宇宙人しかいない空間なのに、感動させようとしている・・・(笑)。(p193)
posted by B&M at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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