2009年06月06日

0441『生きるとは、自分の物語をつくること』

★★★★4
生きるとは、自分の物語をつくること
新潮社
発売日:2008-08
発送時期:在庫あり。
ランキング:39751
おすすめ度:4.5
おすすめ度4 さるきちの物語は・・・。
おすすめ度5 心にしみる対談集。それはまるで、味わい深い二重奏の調べにも似て


帯「河合隼雄氏が倒れられる直前に奇跡のように実現した、貴重な最後の対話。」

小川洋子氏が好きだ。
あの物静かな語り口、物語の森の中からやわらかく語りかけてくるような。

河合隼雄氏が好きだ。
がっはっはと豪快に笑うような、すべてをおおらかに受け入れてくれるような。

二人の対談本とあっては、読まずにはいられない。
興味深い話がたくさんあった。

 比較的若く、二十代の半ばでデビューした私は、折々のインタビューの際、「なぜ小説を書くのですか」と質問されるのが苦痛でなりませんでした。直接そういう言葉で聞かれてなくても、自分の小説について語る必要に迫られた時、書くことの意味を明確にイメージできないでいる自分の未熟さがさらけ出されるようで、怖かったのです。
 自分のために書いているのか。それは直感的に違う気がしていました。こんなちっぽけな自分の中にある何かを吐き出すためだけに書いているのだとしたら、きっとすぐの行き詰まるだろうという予感もありました。では他人のためなのか。そう言い切ってしまうと、所詮作家は読者に媚びているだけなのだと開き直っているようで、ますます本心から遠ざかってゆくばかりです。(p125-126「二人のルート 少し長すぎるあとがき」より)
posted by B&M at 07:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0440『YASUJI東京』

★★★★4
YASUJI東京 (ちくま文庫)
筑摩書房
発売日:2000-03
発送時期:在庫あり。
ランキング:164424
おすすめ度:4.5
おすすめ度5 妙になつかしく、奥ゆかしくて品のある「東京」にたゆたうことができる一冊
おすすめ度5 百物語みたいです。
おすすめ度4 素の東京


それじゃあこれは<自動書記(オートグラフ)>?
安治自身はカラッポなのか?
画者が見えない・・・。(p44)


井上安治。
明治時代の画家。
1985年の東京と過去の東京が、一人の画家を屈折点として交錯する。

「明治維新
関東大震災
敗戦
東京オリンピック
次は何で変わるんだろう。」
「仕方ないよ。町は変わるものだもの。生きてるものだからね。」
「東京は今どのくらい?おじいさんかな。」
「さあ。中年かな。窓際族。」(p18-19)


単行本未収録という短編たちも、粒ぞろい。


posted by B&M at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0439『アネモネ駅』

★★★★4
アネモネ駅
青林工芸舎
発売日:1998-07
発送時期:在庫あり。


近藤ようこ氏の短編集。
この作家さんは、僕にとってかなり特別な存在になる。
ウェットで重い話が多いが、深く深く心に響く。
その絵柄なんかも。
小説の文体のようなものなのだろう。
太めのペンでさっさっと描いたような、そのはしばしに、人間の感情の機微が宿る。

男三人の家族でしょ
夏なんかソーメンなんだって
その話聞いて妙子・・・
ホロリときたってか?
わたしがこの人たちをしあわせにしてあげなきゃって
わー使命感?妙子らしい
いやいやかわいそうなのは惚れたってことよ(p127)
posted by B&M at 07:11| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0438『シアワセ行進曲』

★★★★★5
シアワセ行進曲 (BEAM COMIX)
エンターブレイン
発売日:2009-05-30
発送時期:在庫あり。


0396『コーヒーもう一杯』などの、山川直人氏の、同人誌時代の名作。
絵や話は稚拙な部分があるけれど、この物語全体が、僕は好きだ。

「絵美!」
「幹太・・・」
・・・
よせや〜い!(p145)
posted by B&M at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0437『ブラックパラドクス』

★★★★4
ブラックパラドクス (ビッグコミックススペシャル)
小学館
発売日:2009-03-30
発送時期:在庫あり。
おすすめ度:5.0
おすすめ度5 相変わらず発想が素晴らしい
おすすめ度5 ひさしぶりの新作!


伊藤潤二久々の新作。

帯「"完璧な死"を求めて集った4人組。その道のりは、思わぬ怪異へ繋がっていた。・・・さぁ、あなたも、・・・あちらの世界へ。」

一気に読めた。
自殺したい男女2人ずつ、医者、
お決まりの感じなんだけど、新しい。

「じゃあ行くか・・・人類の未来のために。(p202)」

伝説の読み切り作品2本も同時収録、とあるが、こっちはあんまり。。。


posted by B&M at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0436『猫の足』

★★★3
猫の足
コスミック出版
発売日:2007-02-17


彼ら彼女らのラブストーリー。
帯「運命──なんて言ったら嗤う?
恋の予感を大切にしたい貴女に贈る、・・・」
僕は「貴女」ではないけれど、読んでみた。
だって、「嗤う」だよ?

若いなー、うらやましーなー、と思いながら読みつつ、どこかで、でもこれはこれで大変だ、と思う。
人間関係が二転三転し、いや五転六転とかしながら、男女が収まるべきペアを探し合う・・・
つがい、ペア、二人組しかないので、その奪い合い。
それがラブストーリー。
恋愛話。
若い頃はその争奪戦。
体力も気力もあるし、感情も激しいし、
でもそのぶん大変だよなあ(だったよなあ)という、ああ、もう老い始めている私がいる。

そういうごたごたの中にあえて身を置き、いつまでも自分を若く保とうという指南書もあったけれど、どうだろ。

この頃の僕は、保身に入ってるのかしらん。
少なくとも、自分の巣を、居場所を、作ろうとはしている・・・。

他、二短編収録。
短編のほうが面白かったかな。

「なんやのん?!ユキちゃんそのカッコウ?!」
「あの・・・コレ原宿ストリートファッションゆーてな・・・」
「チンドン屋みたいなカッコしてからに〜。ああっもうだから東京なんか行かせたなかったんや!!おとーさんにどない説明すればえーの?!」(p191「アブナイフタリ」)
posted by B&M at 06:34| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0435『社会不適合者の穴』

★★2
社会不適合者の穴 (1) (F×COMICS)
太田出版
発売日:2001-09
発送時期:通常2〜4週間以内に発送
おすすめ度:4.0
おすすめ度4 ワールド・イズ・マインと矢沢あいが好きな方に
おすすめ度4 ワールド・イズ・マインと矢沢あいが好きな方に
おすすめ度3 ぶきみっ
おすすめ度4 不気味っ


核戦争後の世界、社会不適合者を矯正する施設。
社会不適合者は「穴」に落とされエネルギーとして処分される。
穴はアンダーグラウンドに通じており、まあそんな感じの話。
絵は松本大洋氏とか、松本次郎氏とかに通じるものもあり、大友克洋氏なんかにも通じるところがある。

作者の田村マリオは、以前紹介した0394『春ノ虫虫』の作者。
独特の世界観を持っている。

「制服と銃器類お持ちしました」
「ねーねー部下ってことはぁー、オレの命令きいちゃうの?」
「はい。」
「じゃ、脱げ。」(p166)
posted by B&M at 06:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0434『となりの801ちゃん 』

★★2
となりの801ちゃん 3 限定版 (Next comics)
宙出版
発売日:2008-07-17
ランキング:45090
おすすめ度:3.0
おすすめ度4 好きなページに栞を挟む度にあらぬ妄想が(ry
おすすめ度1 がっかりしました
おすすめ度5 値段相応、って感じです
おすすめ度1 無理矢理出した感が
おすすめ度3 どこまでが本当?


腐女子と呼ばれるオタクな女性についての4コマ。
ほのぼのしてるというか、愛情があるから、なんでも面白いです。
ただ、僕にはちょっとついていけないネタなども多くて、、、。

「にっ、二次元は不倫じゃないんだからね!!」(p124)
posted by B&M at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月04日

「みんなの本棚」について

本、CD、DVD、ゲームのバーチャル本棚サービス|みんなの本棚

eBOOK-OFFが、「みんなの本棚」(略称みんだな?)というサービスをはじめた。
ウェブ上の本棚サービスは他にもいくつかあるが、このサービスは見やすく、この読書ブログを移転してもよさそうかな、と思えた。
5つ星評価、コメント、そして「オススメ」などのポップをつけることなどもできる。
他の人のコメントを眺めることもできる。

ただ、
・コメント欄が見にくい、個々の本を表示した時に自分が書いたコメントがトップにこない
・重い
などの不満はあった。

結論、このブログを移転するほどのものでもないかな。(面倒だし。)
posted by B&M at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする