★★★3
講談社
発売日:1990-09
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自分にはあわなかった。

自己を省みる良書

学校で勧められて
大学時代、「よく聞くアイデンティティってなんだろう」というところから、入門書として読んだ。
アイデンティティ=自己同一性について、網羅的に語っている講談社新書。
すぐ国境に達して、別の国に入るような生活が日常のヨーロッパの人々は、外出するとき、自分を証明する証明書をいつも身につけている。(p12)
自分自身を規定するのは自分か、というと、そうではない、と思う。
社会的な「外部」との距離感。村上春樹が言った、「ものさし」。それが自我を形成するのだと思う。
生まれてからの家族。これは大事。
友人関係。これもけっこう大事。
仕事。大事。
何が好きで、何が嫌いか。これも大事。
そういうものが、僕をつくってきたのだと思う。
そして今、アイデンティティとか、自分探しとかいうのではなく、次の段階へ入らなければなあ、と思う、現在26歳。
次の段階ってなにかって?
それは、もう変えようもない癖とか性格で作り上げられた自分を、それとしてあきらめたり、それとして確固たるものとして提出するための工夫について考えたり。その自分でどういうことができるか考えたり。実際に社会で活躍したり。自分がぐらついたら、社会がぐらつく、そういうポジションにつきたい。社会を動かしていく。
子どもたちはぐらぐらで、自分をもってない。
大人がしっかりしていないと、子どもたちは迷う。
多少間違っていても、ささいな部分ではどうだっていい。
根底のところ。
愛された。
愛した。
生きた。
笑った。
楽しんだ。
小確幸。
いろいろ。
二十数年間生きてきたことの自信/自身(アイデンティティ)を。