2009年01月25日

0408『読んでいない本について堂々と語る方法』

★★★★★5
読んでいない本について堂々と語る方法
読んでいない本について堂々と語る方法
ピエール・バイヤール

あらゆる読者には、他人の本に没頭するあまり、自身の個人的宇宙から遠ざかるという危険があるのだ。(p218)


非常に刺激的で挑戦的な本。
タイトルの通りのことについて考察する。
まず、未読の諸段階を4つに分類。
どんな状況でコメントするのかも4つの場面で考察。
最後に、心構えが語られる。

この本のすばらしいところは、本を語ろうということを推奨する点にある。
読みやすく、アカデミックな内容なのだが、エキサイティング。
僕はこの読書ブログ全体で、バイヤールの言うところの「内なる図書館」を作ろうとしているのだろう。

読んでいない本について堂々と語るためのハウツー本ではなくて、読んでいない本について堂々と語るということを契機にしての、一種の啓発本である。
引用文にぴくっと来た人にはオススメ。

あまりに多くの学生が、書物の払うべきとされる敬意と、書物は改変してはならないという禁止によって身動きをとれなくされ、本を丸暗記させられたり、本に「何が書いてあるか」を言わされたりすることで、自分が持っている逃避の能力を失い、想像力がもっとも必要とされる場面で想像力に訴えることを自らに禁じている。(p219)

0407『独りの夜も長くない』

★★★3
独りの夜も長くない (ビッグコミックススペシャル)
近藤 ようこ

近藤ようこさんの描く漫画に出てくる人々や、その描写が好きだ。

今回は、シングルたちが、ツインになるお話。
34歳OL、35歳予備校講師など、親元から離れられず自立できない悩める「わけありシングル」たちのお話。
僕も他人事ではなく、読まされた。

面白い人、ひとり暮らしのベテランか。
この人はずっとこうなのかな。
わたしは──どうなるんだろう・・・
いつまでひとりでいるんだろう。(p104)
posted by B&M at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0406『iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術』

★★★★4
iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術
iPhone HACKS! 楽しんで成果を上げるハイセンス仕事術
小山龍介

紹介されているハックはそれなりに価値はありそうだが、昨今ならネットからの寄せ集め、という感はぬぐえない。
ただ、小山氏といえば0109『TIME HACKS!』0110『IDEA HACKS!』の著者である。
文章に挿入されるコネタが効いていて、読んでいて楽しい。

iPhoneが「暗黙知」を刺激するツールである、という言い方は言いえて妙だと思った。
※この「暗黙知」が、斎藤孝氏も『3色ボールペン』などで触れている「暗黙知」と同じ出所の言葉なのかは不明。

机の上で接することが多くなっていた現実世界に対して、iPhoneを片手に、その現場へと飛び込んでいける。言葉にならないさまざまな体験を得ることができる。そして、そこでの実践知を獲得することができる。そんな現場のなまなましさに再び触れるための新しいツール、それがiPhoneなのです。(p3)
posted by B&M at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0405『あたしの女に手を出すな』

★★★3
あたしの女に手を出すな―南Q太作品集
あたしの女に手を出すな―南Q太作品集
南 Q太

南Q太氏のデビュー作なんかがおがめちゃう短編集。
「きゃーいやーみないでー」と言っておられる通り、デビュー作は支離滅裂、救いようがない性快楽主義者たちの・・・という印象を受ける。底抜けに明るい、という気もしないでもないが。

でも、この人の描く漫画には何かがあるから、惹きつけられてしまうんだよなあ。

「結婚するんだ英明」
「しょうがないじゃん」
「たいへんなんだ・・・たいへんといえば・・・うち、こないだお父さんが借金作ったあげく女と逃げちゃってさ。お母さん病気がちだし妹まだ小さいしやべーなーってかんじで・・・やっぱあたしが働くしかないし、風俗かな?とか思ってて・・・」
「いいじゃん。おまえなら稼げるんじゃん?」
「そう?稼げるかな?」
「稼げる稼げる」(p28)

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0404『仕事の仕方がガラリと変わる読書術』

★★2
仕事の仕方がガラリと変わる読書術―迷いがなくなり、「これだ!」が見つかる (学研M文庫―知の法則シリーズ)
仕事の仕方がガラリと変わる読書術―迷いがなくなり、「これだ!」が見つかる (学研M文庫―知の法則シリーズ)
伊吹 卓

タイトルにあるようにガラリと変わるかどうかは個人差があろうが、僕にとっては、「年齢ごとに読書って変わるよ」みたいな話の実体験が良かった。
著者が70代後半なのにもオドロキ。

 私も閑(ひま)つぶしのために読むことは、いくらでもある。しかし「閑つぶし読み」は「ムダ読み」であり、ムダ読みに溺れていると人生そのものがムダになる。
 本当の読書は「自分の悩みを解決するため」なのである。
 私の読書を振り返ってみると、一貫してこのような読み方をしていたことに気づく。
 不思議なもので、人生には「悩みの波」が、後から後からやってくる。そして新しい悩みに出会うたびに、私は本屋へ走った。(p26)
posted by B&M at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0403『青い春』

★★2
青い春―松本大洋短編集 (Big spirits comics special)
青い春―松本大洋短編集 (Big spirits comics special)
松本 大洋

トルエン、タバコ、暴力の時代の、青い春。
松本大洋氏の独特な味のある絵で描かれる、無機質な、淡々とした、冷たい感じのする、青い春。

「だみだこりゃ。(p212)」
posted by B&M at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0402『丸尾地獄』

★1
丸尾地獄
丸尾 末広

なんというか、グロい漫画。
昭和の、細かく細かく描かれている、古屋兎丸氏なんかも連想する。
ときどきおっと思う作品もあるけど、たいてい過剰な描写や不条理、救いのない話。
こういうものの対局にほんとうの美などはあるのだろうけれど、そう何度も読みたいというような作品ではない。

アア・・・
パパ早く帰ってきて
かおりを助けて!

またカエルを喰べてしまった(リボンの騎士)
posted by B&M at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0401『レベルE』

★★★★★5
レベルE (vol.3) (ジャンプ・コミックス)
レベルE (vol.3) (ジャンプ・コミックス)
冨樫 義博

『幽遊白書』もすごかったけど、こっちのほうが僕は好きだ。
宇宙人が地球にやってきて・・・という連作短編。
描写、物語のテンポ、どんでん返し・・・富樫さんはストーリーテラーだ。
これだけ才能があると、頻繁に休職しててもぐうの音も出ない。

学生時代読んでいたのだけれど、この頃古本屋で安く見つけたので、買って再読した。

「ところでいつまで笑顔でいればいいの?」
「もう少しの辛抱だ」(Vol.3 p217)
posted by B&M at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0400『中学生日記』

★★2
中学生日記 (扶桑社文庫 く 3-2) (扶桑社文庫)
中学生日記 (扶桑社文庫 く 3-2) (扶桑社文庫)
Q.B.B

 でもNHKの番組には、絶対に出てこない話しか、描かなかった。(p360)


NHKの有名番組を横目に見ながら、むしろそこで描かれない、しかしこちらのほうが真実だろうという「中学時代」を描いた4コマ漫画。
中学生の恥ずかしい、内緒にしておきたい思い出。
熱い、でもどこにも行き場がない、大人になりたがりながら中途半端にもがく、情熱たっぷりの男子校生たちの楽しい日常。
くすり、と笑えたり、そうそう、あるある、とやっぱり笑えたりします。

解説に重松清。
posted by B&M at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0399『キャパ・ヌード2007.8.』

★1
Image
キャパ・ヌード
CAPA07.8月号別冊

フランスはやはり、芸術の都だ。
彼女たちは子どもの頃から絵画に親しみ、
モデルになることにも慣れ親しんでいるようだった。(p32)


短編『孤独ローム』を書くときに、この雑誌のp.22を参考にした。
別にヌードの専門でもマニアでもないのだが、素人目に見ても、さほど画期的な本ではない。

ヌードというのは、裸体をきれいに撮る、ということだろうか。
人間本来の姿をさらけ出す・・・。
男としては、もちろん、きれいな裸体には奮起しちゃうわけで・・・。

本能って、なんだろう?

彼女の言葉よよれば、「身体は社会のメタファーで、社会は身体のメタファーである」という。これはそっくりそのまま、ヌード写真の行方と重なっていくようだ。(p97)


画像はtsuchiya.blog.so-net.ne.jp/ archive/200706-1さんとこから拝借しました。
posted by B&M at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0398『さよならリアル・ワールド』

★★★★4
さよならリアル・ワールド
さよならリアル・ワールド
田福 敏史

写真家さんの写真集。
限定300部。
Toshifumi Tafuku Homepageで中身を少し見ることができます。(今回はこれにて引用とする。)

日常を切り取った写真で、なんというか、落ち着く、というのでもないんだけど、あって損はない、みたいな感じで購入した。
時々毒みたいなのやアングルやおもしろ写真みたいなのがあって・・・
要は、この写真家さんの「目」を買った。
あと、タイトルに魅かれた。

参考:ブログ 何を見ても何かを思いだす
posted by B&M at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする