2008年12月27日

今年の読書振り返り〜ベスト・オブ・マイ・ブック2008

今年も年末がやってきた。
1年を振り返る絶好の機会である。

ということで、今年も「僕が今年読んだ本」というだけの、主観的な個人の評価に基づいた選考をはじめる。
ただ、去年と違って、「僕が今年読書ブログに投稿した本」にする。
そのほうがやりやすいので。

漫画を読みまくった。
小説はどこか構えてしまう。
仕事から帰って、一人ぼっちの孤独な部屋で、布団で、座イスで、トイレで、馬鹿になって読むには漫画がよかった。
漫画というのは必ず主人公達に姿形があり、客観視できるんだろう。
ビジネス書や教育書など漫画以外の本も読んでいない。

去年、「漫画も入れるなら300冊くらいはいきたい。」と書いていた割りには、今年は漫画ばかりな上に200冊すらもアップできていない。
はあ。


<ビジネス>
プレゼン本という形式でわかりやすく情報化社会について語ってくれた0261『情報大爆発』がやはり一番だと思う。

<教育>
どちらも大学時代に読んだものをアップしているのだが、やはり0336『教育とは何か』が一番。
次点:0246『感じない子どもこころを扱えない大人』

<エッセイ>
0298『村上龍全エッセイ 1982‐1986』を選ぼうと思う。
僕が生れた年から、5年。
この情熱的な作家のエッセイは刺激的。
そういえば昨年は0014『世のため、人のため、そしてもちろん自分のため』を次点に選んでいた。

<小説>
0338『ねじまき鳥クロニクル』0324『人間失格』はどちらも深く僕に影響を与えた小説なので、この2冊を選ぶ。今年読んだわけじゃなく、『ねじ』は大学時代、長距離列車の中で読み始めた。『人間失格』は、中学生の頃が初。

<漫画>
読んだ分だけ、収穫はあった。
ということで、0250『凪渡り』を選ぶ。
この人の描写力には脱帽。
表紙も最高。

以下、次点。
0284『ホライズン・ブルー』この本も読んだときのショックは大きかった。
0341『センネン画報』その感性がすごい。ウェブでの連載形式など、学ぶものも多い。
0367『まだ旅立ってもいないのに』うしろ3分の1の短編が秀逸。福満氏の存在自体が独特な。ところで、この人、「ふくみつ」さんなんですね。今までずっと「ふくまん」さんだと思ってきました。
0391『ピンクペッパー』南Q太さんの進化っぷり、と去年も書いたが、これも秀作。
0396『コーヒーもう一杯』ああ、よほど選ぼうと思ったんだけれど。

 ***

各カテゴリーごとの「この1冊」2008年。
こちらは、この読書ブログすべてから選ぶ。

小説:0338『ねじまき鳥クロニクル』
個人的な経験とリンクしていて、これがマイベストだ。

教育:0336『教育とは何か』
マイ・バイブル本。

英語:0020『海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点』
去年と同じ。

創作:0321『書きあぐねている人のための小説入門』
去年と同じ。この本の影響は大きい。

ビジネス:0261『情報大爆発』
プレゼン本、わかりやすい、非常に面白い。

整理法・手帳・書斎:0102『思考の整理学』
含蓄ある文章。

哲学:0198『哲学の謎』
哲学がわかりやすく迫ってくる。

マンガ:0250『凪渡り』
去年選んだ0030『夕凪の街桜の国』ももちろんいいのだけれど!
そういえば、どちらも凪凪だあ。

歴史:0117『「従軍慰安婦」にされた少女たち』
僕は歴史が弱い。でも、この本で、少し過去と密接になれた。

社会:0296『ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」』
その後、悪化の一途をたどっているのか。

エッセイ:0010『見えない誰かと』
教師が書いている、というところで。

絵本:0251『Salyu Tour 2007 TERMINAL パンフレット』
かわいいSalyuの姿も見れることだし。

詩・短歌・俳句:0243『サラダ記念日』
というか、このカテゴリーこの1冊しかない。

写真集:0216『寂しい国の殺人』
去年といっしょ。

スポーツ:0011『人生、負け勝ち』

洋書:0245『TICO』

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今年の読書振り返り&ベスト・オブ・マイ・ブック2006
今年の読書振り返り〜ベスト・オブ・マイ・ブック2007
posted by B&M at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月26日

0397『地図男』

★★★★4
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
真藤順丈

 廃屋のなかに飛び込んで、へそまんの残りにあなたはがっついた。あたしはへそまんの茶菓子としての秀逸さをお唾(つゆ)をまきちらしながらしゃべりたおして、全身運動も過熱しててクルクルスパンスパン動きまわって。白状しちゃうとね、そのときにはもうあたしは、あなたに自分と似た雰囲気(もの)を感じてたの。なんていうか、衝動アニマルな感じ?それがあたしにもっと動きたい、もっとしゃべりたい!って思わせた。(p86)

第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。
他にも3つの新人賞を一気に獲得してデビューしたらしい、真藤氏。
この地図男は、地図、いくつもの物語、それは何の物語か・・・といった仕掛けをはらみながら、饒舌な語り、何人もの語りで進んでく。
読みやすく、スピード感のある文章だった。
ただ、どの物語も紋切り型かな、という気分はぬぐえず、しかし東京という場所を縦横無尽に物語化、というか伝説化のようなことをした功績は大きいと思う。
東京都民でなくても、こういうのは嬉しいだろうな。
posted by B&M at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月14日

0396『コーヒーもう一杯』

★★★★★5
コーヒーもう一杯 II (2)
コーヒーもう一杯 II (2)
山川 直人

ここ最近読みつづけている山川直人氏の漫画だが、今回はコーヒーを題材にした連作短編集。
昔の作品のリテイクのようなものもありながら、独特の画風で胸にせまってくる。
夜のおとぎ話。
じわっと効いてくる。
いい。

古い記憶は
思い出すたび
磨かれていく(第2巻p126)
posted by B&M at 18:01| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0395『バガボンド』

★★★★4
バガボンド 29 (29) (モーニングKC)
バガボンド 29 (29) (モーニングKC)
井上 雄彦,吉川 英治

終わっていない話は投稿しない。
マンガばかりにしない。
そんなルールも今ではなきに等しく(ルールは破るためにあるのよ)、でもとりあえずこの作品は二度と投稿しないことだけは確か。
必要あればそのうち書き直そう。

バガボンドの物語は遅々として進まず、でもそういうスローなところは今の僕らに必要な「形式」かもしれない。

武蔵が家を持つ?
刀とは?
29巻、「我」が出るところがすばらしい描写。

そして、この漫画のカバー後ろにいつも刻まれている、井上氏の言葉こそ、僕にとっては重要なもので。
目の前に見えている今は
今の「い」も言い終わらぬうちに過去になる
ただ享受するだけの過去(表紙カバー後ろ)

posted by B&M at 17:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0394『春ノ虫虫』

★★★★4
春ノ虫虫―田村マリオ短編集 (F×COMICS)
春ノ虫虫―田村マリオ短編集 (F×COMICS)
田村 マリオ

もっとうわーっと浮かれて
救いようないくらい夢中になったりすんじゃないかな

・・・オレにはそーゆーのが足りない(p124)


初短編集にしては絵や話がうまい。
どれも暗いし、虫は出てくるし、サイコチック。
あとがきでも、田村マリオ氏の引きこもりな生活なんかが描かれていて(壁をじーっと……)、表紙カバーの後ろの著者近影みたいなところには、関東・東北・中部を転々とする、なんて……。
どんな素性の人なんだろう。
と思って調べてみたら公式サイトがあった。
結構適当な感じだけど、Worksとかウマイ。
Hole
「社会不適合者の穴」とかいう他の作品も読んでみたい。

何者だオレは
キツい 死ぬ
って時にだけ
生きてる気がする・・・
というのはいかがなものか・・・(p117)
posted by B&M at 17:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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