2008年10月19日

0383『ハッピーエンド』

★★★3
ハッピーエンド (KCDX―MEPHISTO COMICS (1519))
ハッピーエンド (KCDX―MEPHISTO COMICS (1519))
ジョージ朝倉

作者って男?、と思っていたら、女性だった。

この作品は、大塚英志氏にネームをチェックしてもらって描かれたものという。

彼女の「ネーム」の中に未分化のものとしてあったものを「それでいいんじゃないかな」と肯定していくことでした。その未分化なものとは月並みな言い方をすると「テーマ」ということです。(制作メモ)

女性が社会でうまく生きていこうと格闘していく様子が、第1話[10年位前]から描かれていく。
作品に熱というか、エネルギーがあって、ぐいぐい読めた。
私は 31歳
いつ別れるかわからんでも大事な人と一緒に住みつつ
結婚の予感も無く
相変わらずよくわからん大恋愛を妄想し
それをマンガにし生活する
さみしい 女。(最終話)
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0382『死刑執行中脱獄進行中―荒木飛呂彦短編集』

★★★3
死刑執行中脱獄進行中―荒木飛呂彦短編集 (SCオールマン愛蔵版)
死刑執行中脱獄進行中―荒木飛呂彦短編集 (SCオールマン愛蔵版)
荒木 飛呂彦

長編連載をしているとそちらにアイディアを使うので短編はあまり描かない、という『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木氏の短編集。

死んで「魂」だけになる前は 自分の「価値の中心」は数字だった
稼ぐ金額は他人より多い数字
成績の順位は他人よりも少ない数字
新幹線は一分でも速くだし
年齢は一歳でも若くだ
髪の毛は一本でも多く
体脂肪率は20%以下(p153)

基本的にジョジョのノリ、絵柄。奇譚集、というのにふさわしい。

あとがきもそれなりに面白かった。
どんな短編のタイプがあるのか?
A登場人物の行動や思いをひたすら追いまとめた作品。
Bほんの短い時間の出来事を切り取って、そこに人生やテーマを閃光のように象徴させる作品。
Cナンセンスやサスペンス、ムード、デザイン、エロ、グロ。それそのものを描くのを目的とした作品。
D日記やエッセイ、手紙。

ちなみに作者によるところ、この短編集にはDモノ以外が収録されている。
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0381『バスルーム寓話』

★★★★4
バスルーム寓話
バスルーム寓話
おかざき 真里

帯:ちょっと鳥肌の感動モノぞろい。

イメージが鮮烈に飛翔する、素晴らしい漫画。
新人賞の頃、その才能を審査員全員が手放しで絶賛したというのもうなずける。

彼氏がペンギンになったり、ピエロと逃亡したり、記憶の男をめぐって女が集まったり、時間ものがあったりの4作品。
この描写力、すごいです。

うわ──ん

時間をかけてため込んだ
──これは
あたしの心だ・・・(「バスルーム寓話」)
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0380『花/メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス』

★★2
花/メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス
花/メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス
松本 大洋

帯:生と死、そして滅却と再生の物語がいま始まる。

松本大洋氏の『ピンポン』も『鉄コン』も、ともかくその世界観と絵柄が好きだ。
松本大洋 - Wikipedia

「花」は漫画で、「メザス・・・」は劇脚本。
「メザス」についてはよくわからなかったので星1つ。
「花」のほうは、精霊と、面と、部族と、といったモチーフがうまく表されていてよかった。雰囲気が濃厚で、大洋氏ならではといったところ。

外に何がある?
地獄ばかりじゃ。
ここがええ。
ここがええよ。(p24)
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0379『タブー 若き女編』

★★2
タブー 若き女編 (芳文社コミックス)
坂辺 周一

脅迫、愛人、夜の仕事。
若き女たちの、非道徳な生活。
『闇金ウシジマくん』なんかのほうがリアルだけど、坂辺氏の描く女性は、ハードボイルドな男性誌というか、そういう感じの絵柄で、大人な女性のエロさがよく出ている。

私はもう元の暮らしには戻れない女になっていた
私には元の生活に戻れる程の心の強さはなかった・・・(「火曜日の愛人」)
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0378『おもいでエマノン』

★★★★★5
おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
鶴田 謙二,梶尾 真治

奇跡みたいな絵を描く鶴田氏の5年ぶりのコミックス。
もともとは梶尾氏の小説の挿し絵からはじまった話らしい。

フーテン娘、エマノンの美少女っぷりと言ったら!
もうたまらん。
数少ない、女性の美曲線を描ける作家さんです。
でも、鶴田氏は、いくら描いてもイメージが逃げていく、みたいなことをあとがきに書かれていますが。。。

「といっても人間の行動形態そのものはあまり変わってないみたい。言葉を持って闘争本能への理由づけがたくみになったくらいの差ね。(p85)」

「僕」の青春放浪感から大人への変化もなかなかのもんで。
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0377『iPhone裏STYLEBOOK』

★★★3
iPhone裏STYLEBOOK

iPhoneを買った。
それのガイドにと思って、いくつか出ているiPhone活用ブックの中から選んだ。
悪くはない。
基礎から上級まで、ざっとわかりやすく、画像つきで解説してくれている。
はじめの料金プランの解説から、アプリ紹介、牢獄破り、動画、音楽など、初心者にとってはけっこうきっちり網羅してくれているのではないだろうか。
ただ、上級者向け、Mac向けの情報はそれほど多くはない。
そのあたりは、他の本にゆだねなければならない。

購入した動機は、既存ユーザーを大切にせず新機種の魅力がないラインナップを出すauに見切りをつけて購入。(p2)
僕も同じ意見。

0376『見晴らしガ丘にて』

★★★★★5
見晴らしガ丘にて (ちくま文庫)
近藤 ようこ

吐き気のような孤独がある(p144)


0284『ホライズン・ブルー』の近藤ようこ氏の短編漫画集・文庫版。
どうやらこの人の漫画が好きらしい。
あったかみがあって、人間味がある。

わたしは結婚した。子どもができたんでしかたなく。
「男同士のつきあいがあるんだよ」
「そういうのサラリーマンの疑似ホモっていうのよ」
交際期間が長かったから新鮮味はなし。夫は早くも家に寄りつかない。(p108)

柴門ふみよりちょっと現実的な感じ。
「わたし当分結婚しないわよ」
「25すぎると条件が悪くなるのよ」
「おかあさんを見てると結婚なんかしたくなくなるわ。おかあさんの人生ってなんなの?」
「まっ親に向かって!」
「わたしがお嫁にいったら!この家であのおとうさんとふたりっきりよ!」(p170)

過ぎ去った25歳つながりでもういっちょ。
「あんたいくつになったの?24?」
「もうすぐ25です」
「そうね。20年だわあれから。」
「・・・・・・」
「あんたおとうさんに似てるわね」
「耳はおかあさんに似てるわ」
「ほんとだ」
「ふふ。貧相で寂しそうな耳なのよね。耳飾りでもしなさいよ。」(p197)
posted by B&M at 19:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0375『虫けら様』

★★★★4
虫けら様
虫けら様
秋山 亜由子

帯:虫は魂を運ぶ、と私は信じている

奥深い虫の世界を博学な知識と情感で描いている。
切ない話もあれば、虫の世界の淡泊さというか運命を描いているようなものも。

どうしたよ。
行くところはあるんだね?
ちゃんと わかっているんだね?
それなら いいんだよ(p171)

巻末に近藤ようこ氏との対談を収録。
posted by B&M at 19:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0374『唄う骨』

★★★★4
唄う骨 (Bunkasha comics)
唄う骨 (Bunkasha comics)
戸田 誠二

グリム童話を下敷きにした短編漫画集。
どれも「お話」的だが、感動する。
絵柄はそこまできれいに仕上がってないが、伝わってくる、そんな絵。

──何年もの後 私たちは親のない子をひとり引き取った。

「はじめまして」
「よろしくね」

・・・ちゃんと人を愛したい

「ごはんよー」
「顔洗った?」
「うん」

──最近 あなたの笑顔が少し想像できるようになったよ(「くすねた銅貨」より)
posted by B&M at 18:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0373『ソレしながら好きって言える?』

★★2
ソレしながら好きって言える?
ソレしながら好きって言える?
安彦 麻理絵

衝撃的なタイトルである。

帯:「どちらかと言えばセックスは好きなほう」

安彦氏の、赤裸々女性白書。
いやあ、赤裸々すぎて、ときどきぎょっとする。
でも、そこがまた面白い。
読んでいて、ために(?)なる。

早くなおさないと他の男とヤレない
クサレマンコってまさにこの事じゃん(p58)

なんと、魚喃キリコさんとの対談がちょくちょく間に挟まれる。
まあ、すごい、男遊びについての昔話みたいなものだけど。

安彦 なんかさ、こっきりさんな自分が好きな時代ってあったよねー。
魚喃 あったあった。なんかね、子猫になった気分なの。(p111)


※25pesoにこの漫画について触れた記事があった。
自分を変えたい

25peso読書ノート内安彦氏の漫画
posted by B&M at 16:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0372『うちの妻ってどうでしょう?』

★★★3
うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)
うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)
福満 しげゆき

「もー返すから・・・
そんな顔するならわたさなきゃいいでしょ」

「わたさなきゃいい妻」おわり(p088)

これで今のところ紹介できる福満氏の漫画は終りになるな。

妻との小規模な結婚生活な日常。
妻の行動をつぶさに観察している福満氏の愛情が感じられる一冊です。
posted by B&M at 16:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする