2008年10月18日

0371『読書進化論』

★★2
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
勝間 和代

近年ビジネス書畑でベストセラー作家となった勝間氏の読書本。
閉じない本、書き方、そして売る仕組み。
ただ読むだけではなく、ブログ技術を経た現在は、書くことも含めて読書のうちである、ということなのだろう。
情報の発信と受信が表裏一体になってきた時代である。

非常にわかりやすい文章で、すらすら読めた。
ただ、僕にとってそれほどの本かというと、そこまでではない気がしたので、星は2つ。

 人間はうまくできていて、人の体験なのか、自分の体験なのか、情報として手に入れると混ざっていってしまう傾向があります。結果、人の体験でも、読書により自分が体験したような意識になるので、そこからアイディアも出てくるし、自分から動けるようになります。(p56)

0370『冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ』

★★★★★5
冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ (BEAM COMIX)
冒険野郎伝説 アヴァンチュリエ (BEAM COMIX)
クリストフ・クリタ

漫画「ワン・ピース」のようであり、そうではない、和洋中を飛び越えた世界観での冒険活劇。
どこかアニメのような、動きのある絵。
物語は松本零士みたいな、うーん、なかなかよい。

もう離れないわよ・・・
私にはどんな呪いよりあなたと別れるほうが辛いんだから・・・(p228)
posted by B&M at 23:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0369『禁ドン!』

★1
禁ドン!
禁ドン!
立沢 直也

帯:スプラッタ・マウンテン・GAG!ほとばしる血しぶきを全身に浴びて疾走・・・

まあともかくスプラッタというのは血がほとばしらなければいけないわけで、人間って隠されているものに弱いもんで、例えば排泄とかセックスとか、隠されたものが露になると興奮を覚えたりします。そんなもんではなくても、陰謀とか隠れた策略とか、不祥事が明るみに出るとか、あるいは心の奥底に秘められた思いとか、言葉にならない漠然としていて形になっていない、つまり世に出ていない感情を言葉にあらわす小説家の仕事に感動するとか、まあそうでなくても極秘の新製品の流出画像とか、まあいろいろ興奮したり、だからこそそれで楽しんでやろうと考えたりするわけです。
映画『クローバー・フィールド』がTSUTAYAでずっとピックアップされ続けていますが、あれのマーケティングもよかった。ショッキングな映像を小出しにして、ウェブ上でもひとつひとつの密度は高くても、断片的なものしか視聴者に触れられない。
見てみたら日本人にとってはなーんだ、ということなのですが、まあともかく新作の小説ってどんなのだろうと、『海辺のカフカ』の時なんかは小出しにされる「〜の話らしい」というプロモーションにわくわくさせられたものです。
ミステリーの「犯人って・・・?」も一緒ですが、ともかく隠された物事を明るみに出すために、我々は生きているようなもので、我々個々人にとってのそれは、自分が将来つく仕事はなんだろうとか、どんな人と出会って、どんな人と結婚して、どんな子供が産まれて、どんな賞をもらって、とかって、まあ未来という暗闇(映画『ミスト』=霧、と言ってもいいかもしれません。)に何があるのか、隠されているもののベールがはがされるのに、時間とお金、アテンションを使って我々は待ち続けているわけです。

って、星ひとつのものになんでこんなに文字を割くのでしょう。

まあともかく、血は重要ですが、それがほとばしるのがスプラッタで、隠されたものがほとばしるわけですから、それなりに楽しむ人もいるわけで、でもやっぱり身体のことですから、時々気分が悪くなったりします。
ちなみに僕は自分の血を見ると気分が悪くなる方です。
このマンガはそんなに好きじゃありませんが、なかなか特殊で、そういう意味では楽しめました。

なんだコレ?
”しげひろのへそのお”・・・?
”しげひろ”って誰だ?うちの家族にそんな奴いたっけ?
・・・(カパ)
!!(p5)
posted by B&M at 23:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0368『GO ANd GO』

★★★★4
GO ANd GO (14) (少年チャンピオン・コミックス)
GO ANd GO (14) (少年チャンピオン・コミックス)
古谷野 孝雄

甲子園を目指す、本格派野球漫画。

おめーも道具じゃろーが
口ごたえすな(20巻p91)


野球の技術などについて小出しにしつつ、非常に面白いドラマが展開されていて楽しく読める。
特にピッチャー柳さんについての一連の話は非常に感涙した。
posted by B&M at 20:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0367『まだ旅立ってもいないのに』

★★★★★5
まだ旅立ってもいないのに
まだ旅立ってもいないのに
福満 しげゆき

もしや福満氏の最高傑作じゃないだろうか?!
と個人的に思った短編集。

帯「まだ何もはじまってもいないのに・・・僕はもうクタクタだった・・・」

「子供が終わる子供が泣く」「まだ旅立ってもいないのに」「僕たちは残尿感を感じる為だけに生まれてきたんじゃない」など、タイトルだけで文学的な匂いもして、内容も不思議な後味が残る傑作ぞろい。

この劇場にいるみんながみんな・・・・・・
僕とおなじくらいの自意識と主人公意識をもって生きているなんて・・・
気が遠くなる・・・(p123)


あとがきには作品を作るときの高揚ぶりみたいなことも書かれていて。
マンガを描くときは毎回その時点では「これが最高だ!」と思って描いていて、描き上げたらそれがそのときの自分の中で最高水準なので「おもしろい!」なんて思ったりするのです。(あとがき)

表紙カバーをはずすと、中吊り広告にタイトルが書かれています。
これがなんかいい感じ。
posted by B&M at 20:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0366『生活』

★★★3
生活 1 (1)
生活 1 (1)
福満 しげゆき

福満氏初の長編ストーリーマンガ!
暴力、通り魔、組織化・・・
なかなか面白い。
キャラクターや絵柄も独特でなかなかよい。
テンポとか、偏執とか、そういうマンガ。

青林工藝舎版にはデビュー作「娘味」収録。

【完全版】が出ています。

生活【完全版】 (モーニングKCDX)

生活【完全版】 (モーニングKCDX)

  • 作者: 福満 しげゆき
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/05/21
  • メディア: コミック




「なんかムシャクシャしてて・・・・・・」
「よく逮捕された奴が言うセリフと同じセリフを言うなよ・・・」
「すみません・・・」(p15)
posted by B&M at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0365『僕の小規模な生活』

★★★3
僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
福満 しげゆき

0364『僕の小規模な失敗』の続編。
結婚生活その後。
そろそろ2巻が発売されるはず。

主人公たちがだんだん太っていくのはわざとか?!

いつも妻に下手に出たりするとこらへんは好感がもてる。
だんだんと社会的になってきている。
そのぶん平凡なエッセイ風マンガになったからもう読まない、という人もいるかもしれないな。


あやまれ!!
あやまれクソブタ!!(p24)
posted by B&M at 20:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0364『僕の小規模な失敗』

★★★★4
僕の小規模な失敗
僕の小規模な失敗
福満 しげゆき

福満氏の高校時代から結婚までの「僕は「僕の今まで」を肯定してみようと思った(あとがき)」という自伝的マンガ。
さえない少年は、芸術や身体的なこと(格闘技)に目覚め、やがて異性とめぐりあい、というありきたりな形の人生なんだけど、そういうもんだと思うし、そういう当たり前のことでも、個人個人にとってはなかなか難しかったりするんだよな、と思った。

このあたりの苦悩の描写はけっこうすごい。
しばらくマンガから手を引こう・・・
マンガが載らないことでこんなに病的な気分になってしまうんじゃ逆効果だ・・・
体に悪い・・・
リハビリに新しいバイトでもして社会に接しよう・・・
しかしもともとは社会に通用しないと思ったからマンガを描きはじめたんじゃないか・・・
けっきょく僕は何もできないのか・・・(p41)
posted by B&M at 19:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0363『やっぱり心の旅だよ』

★★★3
やっぱり心の旅だよ
やっぱり心の旅だよ
福満 しげゆき

この前雑誌『トリッパー』で、この頃の若者がわかるマンガの中に、福満しげゆき氏のマンガも取り上げられていた。(ちなみに他は『闇金ウシジマくん』とか『わにとかげぎす』とか。)

もてない、社会に受け入れられない、ねくらな男が主人公のマンガばかりだけど、これが非常におもしろい。
ということで、すでに書いた0168『カワイコちゃんを2度見る』意外の福満しげゆき氏のマンガを連続投稿しようと思う。

『やっぱり・・・』は、『カワイコ』と同じくエロ本だ。
エロシーンがもっと多いかもしれない。
それについてはそれとして楽しむとして、やっぱり「やっぱり心の旅だよ」がよかった。
「うわ〜」
(図書館で注意した子供たちか・・・)
「てめえ!!」
「おれ塾あるから一回帰るわ」
「オレも塾だわ・・・」
「じゃあまた夜集まろうぜ」(p144-145)
posted by B&M at 19:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0362『ときめきアリス』

★★★★4
ときめきアリス―定本 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)
ときめきアリス―定本 (LEGEND ARCHIVES―COMICS)
吾妻 ひでお

『失踪日記』のあずまさんの名作SF漫画。
アリスがかわいくて、セクシーで、えっちだ。

「とゆうわけで分裂はするは卵は産むはで 一晩最低12回〜」
「うむうむ分かる女ってのは化物だからねー
うちの女房なんかカニと共生してるから危なくってしょうがないもんなー
聞くところによると課長の奥さんはスミ吹くし 社長とこのはケンカの時内蔵吐き出すらしいぜ。
ま なんだ 結婚なんてガマンだよ 呑もう!!」(p25)


発想が奇抜で、すごく好きだ。

「定本」では、山本直樹氏があとがきを書いている。
「メチャクチャやってもいいんだ」という精神を、俺は吾妻マンガから受け取った。(…)吾妻マンガにおける「楽屋落ち」の過剰な氾濫は、おたく特有の自分たちにしか通用しないジャーゴンの応酬に一見限りなく似てはいるのだが、実はそれとは正反対の、なにか世界の関節をはずすための作業?運動?儀式?(p203)


ところで、ここで山本氏が「三上寛の世界にも似た」と書いているが、Youtubeで探してみたが、すごいですね。ぐっときました。
YouTube - 夢は夜ひらく
posted by B&M at 19:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0361『蒼井優 今日、このごろ。』

★★★3
蒼井優 今日、このごろ。
蒼井優 今日、このごろ。
蒼井優

僕が蒼井優を知ったのは、確か映画『リリイ・シュシュのすべて』だったと思う。
その中で、蒼井優は売春をさせられるかわいそうな女の子だった。
大学時代、映画『リリイ・シュシュのすべて』が公開された頃、僕は予告編を何度も見て、そしてリリイ・シュシュのCDを買ってそれを何度も聴き、待ち焦がれたものだった。

その後、映画『害虫』や『フラガール』、『亀は意外と速く泳ぐ』『ハチミツとクローバー』なんかで蒼井優を見かけた。
白い肌、長い髪、少女のようなあどけなさ、純粋さ、
いつでも彼女は不思議なオーラをまとっている。

そんな彼女を「手のひらに乗せて見てみた(p142)」ような、映画『百万円と害虫女』の頃の写真とインタビューの本。

つき合うって何?って、考えたらわかんない。キスをするかしないかってこと?(笑)でもそれが我慢できるのであれば、つき合わない方が楽な気がする。女友達でも、男友達でも、いろんな話ができたらそれだけで楽しいじゃないですか。でも、つき合うとなると別れたりする。友情だとわりと続くのに、恋愛というのは友情に比べて密度が濃いぶん、早く別れちゃう気がして、それは嫌だなと思って。(p136)
posted by B&M at 19:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする