2008年03月20日

0321『書きあぐねている人のための小説入門』

★★★★★5

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)

  • 作者: 保坂 和志
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 文庫




※この本は、0040『書きあぐねている人のための小説入門』に既に投稿していた。文庫版を読んだ、ということで、据え置くことにする。(2010/08/12)

保坂氏の小説についての考察、哲学みたいなものは、読んでいて非常に面白い。
この本はその中でも特にテクニカルな部分に言及している本だが、やっぱり哲学で、ハウツー本というには気が引ける。

 自分の小説の行き詰まりをテクニック不足が原因だと考える人は「小説の書き方マニュアル」を信じる律義さと同じで、たしかに真面目で素直ないい人ではあるだろうが、本当に自分が書きたいことが何なのかをきちんと考えていないという意味で、怠けているということになる。(p35)


僕にとって、小説を書く上でのバイブル的存在。
もちろんハックスとかハウツーとかテクニックみたいなものを採用して試してみるほうがラクだ。
この本が求めているような、難儀して考えるようなたぐいのことはしんどい。
だからときどき逃げる。
でも、やっぱり僕は、結局は、ここに書かれてあるようなことに到達したい、とどこかで願っている。
posted by B&M at 23:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0320『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』

★★★★4
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合 隼雄,村上 春樹

 コミットメントというのは何かというと、人と人との関わり合いだと思うのだけれど、これまでにあるような、「あなたの言っていることはわかる、じゃ、手をつなごう」というのではなくて、「井戸」を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、というコミットメントのありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。(p84)


故・河合隼雄氏と村上春樹氏の対談。
『ねじまき鳥クロニクル』の頃のこと、コミットメントのことなどが話されていて、非常に、非常に興味深い内容。
僕にとっては垂涎(すいぜん)もの。
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0319『子どもの人間形成と教師』

★★★★4
子どもの人間形成と教師
子どもの人間形成と教師
田中 孝彦

 現代は、すさまじい教育の「商品化」「マニュアル化」の時代である。書店の教育書コーナーに山積みされているのは、文部省の再度から出される「新学力観」に立つ授業と評価のマニュアルであり、また「いつでも、どこでも、誰でも使える」を標榜する「教育技術」の書であり、さらにはコピーすればすぐに使えるドリルのためのプリントの類である。こうした状況の下では、教師は、教育実践上の困難にぶつかると、どこかにできあいのよいやり方がないかを捜すのに、右往左往してしまいがちである。(p19)


幸運にも、この人の講演や講義を聞いたことがある。
大田堯氏と共に、僕が教師たらんとしたときの、その決意の形成に、少なからず負っている先生のひとり。
posted by B&M at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0318『ベストセラー小説の書き方』

★★★★4
ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
ベストセラー小説の書き方 (朝日文庫)
ディーン・R. クーンツ

ハウツー本。でもよくまとまっているし、外国の出版事情なんかも垣間見れて面白かった。
自転車で走っていた頃、帰路、乗り物の中で読んだ。
いろいろなテクニックなんかをすっきり整理したりするのには役立つ。
まあ、小説を書くのに、すっきり整理された頭が必要なのかどうかは置いておいて。

 作家の人生とは孤独なものである。なぜなら、この職業を選んだ者は、長い時間、きびしい、途切れることのない緊張にひとりで耐えることを要求されるからである。骨の折れる、ときには挫折感をともなう試行錯誤のなかで、自分の道を手さぐりしつつ、自身の手法や文体を発見してゆくのが作家なのだ。(p18)
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0317『村上朝日堂はいほー!』

★★★3
村上朝日堂はいほー!
村上 春樹

村上春樹氏のエッセイは、適切でユニークなユーモアがあって、好きだ。
そしてその裏には、確かな人生哲学みたいなものが垣間見れるのも安心できる。

 しかし無人島云々を別にしても、僕は辞書というものがわりに好きで、暇で読むものがないときはごろんと横になって英和辞典を読んだりすることがよくある。辞書というのはあれでなかなか面白くて人情味のあるものである。勉強や仕事で使うときは「わし、辞書ですけん」という固さがあってどうもなじみにくいが、一歩机を離れて、廊下に猫と一緒に寝ころんでのんびりページをめくったりしていると向こうの方もリラックスしてきて、「いや、ま、ここだけの話ですけどね・・・」といった側面を見せはじめる。(ハードp117,118)


文庫版:村上朝日堂はいほー! (新潮文庫)
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0316『まり子パラード』

★★2
まり子パラード (Ohta comics)
フレデリック・ボワレ,高浜 寛,関澄 かおる

日本人とフランス人の共作。
昔ならもっとその手法に食いついたかもしれないけれど、今は、ふーん、という感じ。

「まり子!」
「ん?」
「暗さに目が慣れて来たら気が付いたんだけど・・・僕らゴキブリに囲まれてるぜ!」(p142,143)


セックスシーンなまなましい。
やっぱり高浜寛氏が好き。
posted by B&M at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0315『プロフェッショナル 仕事の流儀〈3〉』

★★★3
プロフェッショナル 仕事の流儀〈3〉
プロフェッショナル 仕事の流儀〈3〉

テレビ番組の書籍化。
NHKはけっこうやっている。
特に、「塾・予備校英語講師 竹岡広信」の章を読む。

 本当は、英語の授業に落ちこぼれはいないはずなんです。しょせん言語ですから。アメリカへ行けば誰だってしゃべっているわけですから、落ちこぼれなんているわけがないのです。(p114)

テレビよりは情報が多いのかな?
逆に、テレビではあったが本書にはない部分もあるようだ。
「生徒をできるだけ邪魔せんように。ともかく壊さないように」というくだりは、手厳しい言いかただが、本書にはなかった。
posted by B&M at 20:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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