2008年02月24日

0304『一億三千万人のための小説教室』

★★★★4
一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
一億三千万人のための小説教室 (岩波新書 新赤版 (786))
高橋 源一郎

25peso | もろもろのこと 2004.10.30でこの著作について触れているので、その頃初読したのだろう。
あの頃の文章をリロードしつつ。

高橋氏がNHK「課外授業ようこそ先輩」で授業したときのことを書かれていて、そのときの宿題、「まわりの人に文学とは何かを聞いてきなさい」の、生徒たちの回答がおかしくて笑えた。
教育なんだ。
でも、高橋氏は途中で「教育と文学はまったく反対方向を志向するものである」と述べる。
小説は、自由で、右脳的だ。
でも、モラルの低下とか問題になるけど、自由って、そのさじ加減は難しいのよ。

「ぐっと短いあとがき」で、カッコなしの小説と、カッコありの「小説」とが比較される。
銀河星雲の中心にある濃厚な星の群が小説で、そのまわりの星屑やガスのようなむすうのことば、これが「小説」。
 「小説」とは、小説の素になるもののことです。
(…)
 小説の歴史は、その星屑やガスが、すなわち「小説」であったものが、小説というものに変化してゆく歴史でした。(p181)
これがすごく、ぱーん、と、突き抜けるような感じがした。

ことばは現実世界のもやもやに、いろいろと名前をつけることで、人間にそれを認識させるものだ。
例えば、これが本、これが椅子、これがニンゲン。
時には目に見えないものも、神、心、愛。
小説作品もそうで、現実世界(高橋氏のいう「小説」)のいろいろなもやもやに形をつけて、題名というインデックス(*1)をつけて、この現実世界の空気、雰囲気、事件、関係性などをひとかたまりにして、目に見える形で読者に提示することなのだなあ!と思った。

それは名詞的な働きを持っていて。
例えば、
椅子:足があって人を座らせるもの、木であったり、四つん這いになった人間であったりもすることがある。
というふうに、「椅子」という名詞のことばは、ある一定の事実をコンテンツとして内包する。
小説作品もそうで、
ねじまき鳥クロニクル:夫婦の関係と歴史と日本とのなんやかや!
といったひとつの読書経験コンテンツを、「ねじまき鳥クロニクル」という名詞のことば、この題名が内包するに至る。
読書して読み込んで立ち上がったり、すかさず忘れたり、泣いたり、笑ったりしたその体験ぜんたいが、まあとりあえず題名のもとにひとつ、コンテンツとして存在しはじめる、それが小説なのではないか。
小説というのはことばの羅列、ことばの氾濫、キャラクターたちの複合、事実事件の複合で生まれてくるとても複雑なものだが、それらが最後ひとつの形として閉じた円環、作品になって題名のもとに鎮座するとき、
(A)椅子:(B)足があって人を座らせるもの、木であったり、四つん這いになった人間であったりもすることがある
というふうな、新しい経験、(B)に当たる認識や経験のところの新しい創造、となるのではないか。
そんなことを考えた。

*1インデックスコンテンツ論考参照
posted by B&M at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0303『「わかる!」技術―すぐ使える8の頭脳スキル』

★★2
「わかる!」技術―すぐ使える8の頭脳スキル
高島 徹治

受験勉強のハウツー本をビジネス書化したみたいな。
でもわりかしわかりやすいし、それなりに得るところはある。

わかる、ということは難しい。
「わかる」とは何か、と思うととても哲学的である。
教育の快楽のひとつは、生徒達に「わかった!」と言わせることであろう。
この世の中、わからないことのほうが多い。
その中のひとつでも、「わかった!」と言わせられるか……。

 今、自分は、何を、何のために、どういう方法で、やっているのかを知る──これまでも強調してきたことですが、このように全体をとらえながら行動することこそが、効率よくものごとを進めるコツといえるでしょう。(p108)
posted by B&M at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0302『オレのまんが道』

★★★3
オレのまんが道―まんが家インタビュー (1)
根岸 康雄,少年サンデー編集部

高橋留美子、原秀則、楳図かずお、小林よしのり、大友克洋といったマンガ家たちのインタビュー集第一弾。
原さん、写真で見るとかなりやつれている!
大丈夫か?!
まあ、その後も精力的に作品を上梓していらっしゃるので、大丈夫なのでしょう……。

プロフェッショナル仕事の流儀でも出演された浦沢直樹氏のインタビューが印象的だった。
 とりあえず、いちから勉強するつもりで、半年間ペンを持たずに、バイトのかたわら本を読みまくり、映画を見まくった。その中で、自分にとって面白いものはどれだったか、逆に面白くないものはどれか、ベストテンみたいに並べて、自分の中のメジャー性を捜す作業をしたんです。(p156)
今、僕がこのブログでやろうとしていることは、こういうことでもあるのかもしれない。
つまり人情コメディーアクションみたいなもの。こまっしゃくれた子供に、やたら元気のいいジイサン、疲れた中年男、その中に悪いヤツがからんでと、そんなパターンのキャラクターを動かしていけば、ストーリーは出来るということもわかった。(p158)
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0301『道をひらく』

★★★3
道をひらく
道をひらく
松下 幸之助

松下、ナショナルという名前は「パナソニック」に統合されけれど、しかし読んでいて偉大な人なのだろうなあ、まるで校長先生のようだ、いやそれ以上か、なんて思ったり思わなかったり。
ひとつひとつが短くて、まあ昨今の箴言ブームにはお手ごろかつ歴史的な一冊なのではなかろうかと。
 まことに逆境は尊い。だが、これを尊ぶあまりに、これにとらわれ、逆境でなければ人間が完成しないと思いこむことは、一種の偏見ではなかろうか。(p12)
松下氏についてはそのうち詳しく知りたいなあ。
テレビ的な単純なパーソナリティではなくて。
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0300『やがて哀しき外国語』

★★★3
やがて哀しき外国語 (講談社文庫)
やがて哀しき外国語 (講談社文庫)
村上 春樹

村上春樹氏がプリンストンの大学に滞在した生活を2年に渡り雑誌『本』に連載したもの。
物書きの、また春樹氏という人間の生活が楽しい。

 それ以来コンピューターはいろいろとい買いかえて、試行錯誤をくりかえしてきたけれど、相変わらずマックです。だんだん「これがないともうやっていけない」というカラダになっていくのが、切なくもありますね。(p241 文庫本附記)
そういえばこの前の雑誌クーリエの写真、白のiBookだったなあ。Vaio君は左の脇に。右奥に見えていたのは、新潮社クレストの『奇跡も語る者がいなければ』ではなかったか。
posted by B&M at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0299『原稿用紙10枚を書く力』

★★2
原稿用紙10枚を書く力
原稿用紙10枚を書く力
斎藤 孝

原稿用紙10枚、という単位を書くための手引書。
斎藤氏らしく、わかりやすく、簡明。
書くという行為は、自分を支える行為としては、とても強いものである。それによって、自己確認をして、自分を肯定する力が湧いてくる。(p191)

原稿用紙10枚というのは、ひとつの単位だ。
豊島ミホ氏が、これがなければ作家になっていなかったかもしれないという、『gift』(古川日出男)を読んでいるが(作家の読書道:第55回 豊島 ミホ)、それの一篇がだいたい10枚くらいだった。
これで原稿用紙10枚か、と思った。
小説の書き方の本ではないが、だいたい原稿用紙10枚というと、確かに何かしらの意味がたちあがってくる枚数ではある。
 落語で三題噺というのがある。まるで関係のない三つの言葉、ネタ、話題をつなげて一つの話にするというものである。これはなかなかおもしろい設定で、三つの別々のテーマをつないで一つの話をつくるには、考える力が要求される。(p107)

文庫版が出ています:
原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)
原稿用紙10枚を書く力 (だいわ文庫)
齋藤 孝
posted by B&M at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0298『村上龍全エッセイ 1982‐1986』

★★★3
村上龍全エッセイ 1982‐1986
村上龍全エッセイ 1982‐1986
村上 龍

僕が生れた年から5年間に書かれたエッセイ。
5年間。
圧倒的な情報量、饒舌、鋭い語り口。

『コインロッカー・ベイビーズ』を書いていた期間の記憶は特殊だ。
(…)
 作家にとって、あのような小説は一生に一度ではないかと思う。
 また、「お前は作家以外の何者でもない」と私に知らせた小説でもある。(p159)

たびたび、若さゆえの生々しい感情なども読み取れる。
 このエッセイ集の五年間で、最大の事件は映画『だいじょうぶ・マイフレンド』の失敗だった。
(…)
映画の失敗の後、私はそれまでとは違って、ラフに小説を書きだした。
『テニスボーイの憂鬱』『69』『愛と幻想のファシズム』と、三本の連載を開始した。
 特に、『愛と幻想のファシズム』(発表は八七年)は、『だいじょうぶ・マイフレンド』の、失敗の呪咀のようにして書き続けた。(あとがき)

分厚い。自分で自分インタビューみたいな遊びもある。
情熱的で、いろんなことに対して精力的。
だから僕を含め、この偉大な作家からは元気をもらう、という人が多いのだろう。
posted by B&M at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0297『その気にさせるコーチング術』

★★★3
その気にさせるコーチング術―コーチと選手のためのスポーツ心理学活用法 選手の実力を引き出す41の実践法 (からだ読本シリーズ)
その気にさせるコーチング術―コーチと選手のためのスポーツ心理学活用法 選手の実力を引き出す41の実践法 (からだ読本シリーズ)
高畑 好秀

 コーチは練習中は厳しく、そして終了後は優しく選手に接するのが理想といえます。そして、コーチが見せる顔にメリハリがつくことで、多くのメリットが発生します。(p22)

去年チームスポーツの部活を持ったときに、0011『人生、負け勝ち』とか0019『オシム知将の教え』とかと一緒に読んだもの。
女の子相手ということで、別の難しさもあったが、けっこう参考になった。
現代は、「スポ根」とかの理念はなかなか通用しない。
難しい時代である。
 一つのミスが大きく流れを変えるといわれますが、その一つのミスのまえにも、実は小さなミスを何回か犯しているものです。(p109)
posted by B&M at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

0296『ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」』

★★★★4
ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書 (か-4-2))
ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書 (か-4-2))
川崎 昌平

※この写真はオレンジがきつすぎる。実際は0055『2週間で小説を書く!』の時のように、黄色っぽい表紙である。幻冬舎新書は、新参の中でコンテンツが斬新で注目している。書店で見かけたポスターに「とりあえず1000冊」と謳っていたのもこのブログのコンセプトと共感する。この『ネカフェ難民』もそうだが、そう難しくはなく、読みやすいが、斬新な視点、というジャンルを目指しているみたい。ネット時代的かな。

今回は自室や布団の中ではなくて、実際のネットカフェの中や、ガストやマクドナルドでも読んだ。
読む場所って、けっこう影響しますね。
僕は今あんまり周りを気にしない時期みたいで、けっこう集中して本が読めた。
まあその傾向は、便所で飯を作ったり、ひどい格好で自転車をこいで高級でパートに入ったりできた大学時代から培われたものなのだろうけれど。
(読む場所についてだけど、左が壁になっている隅っこが集中できることに気づいた。ファミレスに3時間、マクドナルドに1時間、ネットカフェに2時間、こればかりを読んでいたわけでもないが、けっこう時間をかけて読み込んだ。食べながら読み込んだ。食べ物を飲み込んだ。文字とファーストフードをかきこんだ。)

おもしろかった。
何がおもしろかったかというと、まずこの人の年齢が僕とほぼ同じなのだ。
そして、考え方が文学的、哲学的、オタク的。共感するところ多し。
その上、文章がウマイ。用語の用い方も、僕のような者に適切。

幸福にも自分の立場が固まりつつあるこの頃、それでも根無し草よろしく気ままに思索してものを書いて暮らしたい、大学時代みたいな自由な気分を取り戻したい。という思いは僕の中にもある。
それを実践してくれた本。
読みながら、僕もしばし自由な気分。

ちくま新書の『ルポ 最底辺』と共に読んだ。
ただ、この『ネカフェ難民』のほうが読みやすく、後半部分は加速する(あるいは筆が荒れる)ので、先に読み終えてしまった。

この本の構成は『なんとなく、クリスタル』よろしく、はじめの17日間分のドキュメントには45もの注釈がついている。
これがなかなかどうして面白い。
そして、後半13日間、注釈は消え、文章も少々荒れたようになり、迷走の挙げ句、終わる。

世界の貧困は、おそらく日本で難民化するこういう人たちよりも深刻で、救いがない。
結局は裕福なわれわれの社会における難民は、かなり贅沢な難民と言わざるをえない。
この本を読みながら、僕は何を思えばよかったのか。
安易なことは言えないが、でも言うが(それがこのブログの存在意義)、構造的に貧困は解消できないとか、こういう生き方を選ばざるを得ない精神の自由とか、やっぱやる気は大切だけどやる気ってなあに、とか、ああ、月並みなことしか思い浮かばない。みんなが幸せになれればいいが、幸せになった人類は自然を破壊するし、やっぱりどこかうつなところを抱えつつ生きて行かなければならないのだろうけれど。

僕自身が転落する可能性、あるいは生徒達の近い未来、と思って読んだ。
いろいろと自分と密なところが多くて、ほんとうにおもしろく読ませてもらった。
星が4つなのは、しかし本としての構成や普遍性に難があるということからである。
気分的には、読了後星5つだった。

いろいろ批判できるところはある。
著者は物書きなので、そういうしたたかさもあったとは思う。
『ルポ 最底辺』に出てくるような人たちとはちょっと違うと思う。
そういう意味では、できる人間がちょっと退屈にかまけてやってみたお遊び放浪、みたいな指摘もできるだろう。
でも、実際にその生活の中に入って実行するということの尊さよ!
著者の川崎氏は、思索する25歳の代表だと思った。

途中の描写力も小説さながらで、引き込まれた。

この年で出会えてよかった、25歳本である。

中学生は高校受験のために勉強をし、高校生は大学受験のために勉強をすることが、何の疑問も持たれずにまかり通っている節があるからだ。「今、学ぶべきこと」がどこにもなく、「先のために」努力することが、勉強熱心と評価されたりする。(p101「*23就職活動」)
posted by B&M at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会(・貧困・格差) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0295『英語を子どもに教えるな』

★★★★4
英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)
英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)
市川 力

 英語を単なるスキルとして教えることは弊害をともない。英語をぺらぺらとしゃべれるだけで、中身のあることは言えないくせに、英会話力というスキルを持つ優越感で人を見下した態度を身につけてしまうことがある。(p186)

小学校での英語の授業が5、6年生ではじめられた。
定期的に英語熱にうなされる日本国民と、英語の関係とは。
もちろんその英語熱のおかげで、狭き門となった教職の道に、奇跡的に足を踏み入れられたわけなのだが。

英語教育についてもっとも話題になった一冊だったと思う。
海外での教育経験などをもとに、早期教育の現場をルポタージュ、刺激的な提言を行った。
英語教員なら一度は読んでおく必要があると思う。

 それが、いつしか「もっとさせないと……」とエスカレートしていくのを止められないところに、早期教育の怖さの本質がある。現代の母親は、核家族化が進行したせいもあり、子育てについて助言をしてくれる人が身の回りにいない。そのうえ、どう子どもを育てたらよいかというイメージを描きにくい。どうしても自分の周囲の子どもと比較して、わが子の発達状況を判断することになる。他の子が、自分の子どものできていないことを身につけているのを見たら、うちの子だけ落ちこぼれてしまうのではと猛烈に不安になり、「もっとさせなければ」という気持ちから逃れられなくなってしまう。(p102)
posted by B&M at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0294『教師の聞き方・話し方パワーアップ術』

★★★3
教師の聞き方・話し方パワーアップ術
高階 玲治,松永 昌幸

 しかし、「聞き方・話し方」は教育の基本である。教育作用とは、相手に働きかけることによって知的水準の向上をめざすことであるが、そのコミュニケーションの基本が「聞き方・話し方」である。(まえがき)

小学校勤務時代に通勤電車の中で読んだ本で、内容も小学校寄りだったのでおもしろく読んだ。でも中学生にも通じることだし、いろいろな指摘も的を得ていた。
教員をはじめて間もない頃に読んでいろいろなことを考えた、印象深い一冊。
 そして、忘れてはいけないのは、指名発言とか発表といった「公式」なルートに乗ったものだけでなく「公式」なルートから外れたつぶやきや表情や動きを子どもの本音として聞き取り、後押ししてあげることである。(p53)
posted by B&M at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0293『象工場のハッピーエンド』

★★2
象工場のハッピーエンド (新潮文庫)
安西 水丸,村上 春樹

黄金コンビの初期イラストエッセイ。
巻末に、
村上:僕、割に多く注文つけちゃうんですよね。今回は字だけでやってほしいとか。
安西:注文つけられると、束縛された気分になってつらいっていう人がいるけど、村上さんの場合にはそんなことないみたい。最初にパッと言った後は、もうなんにも言わないから。その後は、相性が好いっていうのか、とても自由に描けるんだよね。
なんて対談もあったりして。

言われてみれば初期の村上作品は、長編は佐々木マキ氏、短編は安西水丸氏だったなあ。
posted by B&M at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0292『読書と私―書下しエッセイ集』

★★★3
読書と私―書下しエッセイ集 (1980年)
井上 靖

読書に関する、1980年近辺のエッセイ。
井上靖、井伏鱒二、遠藤周作、大江健三郎、城山三郎、田辺聖子、丸谷才一、吉行淳之介、今は老齢重ねた、あるいは亡き、著名人たちの読書を垣間見れて参考になる。

作家はアマチュアの読み手である。(…)かれらは大人で、こちらは子供だ。まずそのことを心にきざんで、その上で、しかしこちらは多様な分野にわたって読みうる、自由な読み手なのだと自分を励まして、その尊敬すべき研究者の友人たちと、本についての会話を、つまりはなにについてよりも永つづきする、楽しみにあふれた会話をかわすのである。(p71-72 大江健三郎「作家の読書」)

大江健三郎氏がトンボの赤青、2色の色鉛筆で線を引いていることも記されている。

ところで、本に関する話は、「読み」の優劣という考え方を用いると、途端に苦になる。
どんな読み方も上下なく面白いひとつの視点としてとらえられる広い心を持った者同士なら楽しいだろう。
教師としてはそのような寛容さを持ちたい。
・・・ところで、この頃はみんな忙しくて、メディアも多様で、本など積極的に読む人にゆめゆめ巡りあえないのだが、生徒の中に熱心な本読みがいたりすると嬉しくなったりする。
あと、ネット上で精力的に活動していらっしゃる読書家さんたちにエールを送りたくなる。
posted by B&M at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月22日

0291『FOR SEASON』

★★★3
FOR SEASON (IKKI COMICS)
FOR SEASON (IKKI COMICS)
足立 和律

デビュー作にしてはすごいなあ。
思いがそのまま絵に滲み出てくるようだ。

山本直樹さんとか、あと初期の木尾士目さんとか思い出したり。

好きな絵柄だ。

切ない。

地方のなまりもいい。

こんだけ近(ちけ)ー所に埋めたらお互いがお互い遠慮し合って、実がでこーならん。(p11)
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0290『少年マーケッター五郎』

★1
少年マーケッター五郎 (Bamboo comics)
少年マーケッター五郎 (Bamboo comics)
しりあがり 寿

0268『表現したい人のためのマンガ入門』で紹介されていたので読んでみた。
それなりにおもしろいんだけど、まだ荒削り。
「へたうま」か「へたへた」か、という話が『マンガ入門』ではあるんだけど、『マーケッター』は時々「へたへた」かなあ。

鼻血がタバスコになるという
商品名" ぶ〜け(ハナ・タバ)"はいかがでしょう!!(p16)

でも、なんというか、ほんと視点というか遊びというのが大きいひとだなあ。
人間がまだちっぽけな文明しか持っていなかった頃の晴天みたいな、広くて、強靭な、平明さ。しりあがりさんは、地上にいながら天上の人であるような気もするのです。(しりあがりさんをさがして 小林信彦)
posted by B&M at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0289『バシズム 日本橋ヨヲコ短編集』

★★★★4
バシズム 日本橋ヨヲコ短編集 (講談社コミックスデラックス)
バシズム 日本橋ヨヲコ短編集 (講談社コミックスデラックス)
日本橋 ヨヲコ

面白かった!
日本橋さん独特の物語で、斬新だった。
そして、日本橋さんが学校フェチだってこともポイント。
けっこう率直でエグくて、でもそれが素直でいい。

なんて思っただろう内海さん
「これだからネクラな男にちょっとやさしい言葉かけるとやっかいなのよねー」とか
「その面(ツラ)で告白されてもドリフのコントにしか見えないって」とか
「オナニーネタに使われてたかもーサイアクー!!」
・・とか思ったに違いない!!(p77)

いろいろ思い悩んだ自分の、遠い青春時代なんかも思い出したりして、そして今の子どもたちのことも思い浮かんだりして、もう面白かったし!!

巻末のあとがきみたいな「ワイルドシンプルライフ」の日本橋さんはすごく元気でキュート。

初期作品集なので絵柄に難。星ひとつ分マイナス。

どれもつたない作品ではございますが、一作一作その時期のマックスです。(あとがき)
posted by B&M at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0288『「考える力」をつける本』

★★★★4
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで
轡田 隆史

1997年、この本が出た当時、僕は14歳。中学生だった。
その頃、1度この本を読んだ。
理解できたとは思わないが、それなりに面白かったし、けっこう影響を受けたと思う。

2004年、再読。
「この本に救われた気がする。この頃の僕は硬直化していたからだ。ノートをとろう。自分にゆっくり染み込ませよう。」というメモがある。

その後、人に勧めたりもしたと思う。

朝日新聞の記者で、文章は非常にうまい。わかりやすい。
考える力とは何か?
──「自分で考えて動く子ども」を夢想しながら。

この表現では、何ごとかを表現したようでいて、実は何も表現していないに等しいのである。しかも、首相の顔を見つめている記者は、「複雑な表情」という表現を思い浮かべた瞬間、表情そのものに対する鋭い観察を放棄してしまうのだ。(ハードカバーp146)


文庫版:
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで (知的生きかた文庫)
「考える力」をつける本―新聞・本の読み方から発想の技術まで (知的生きかた文庫)
轡田 隆史

0287『カクテル123』

★★★3
カクテル123 (カラーポシェット)
カクテル123 (カラーポシェット)
後藤 新一

カクテルの作りかたが豊富な写真とともに。
巻末の「カクテルの知識」には、分類や道具、グラス、料理なども。
小ネタもあってなかなかよい。
数日後、軍鶏を抱えた美しい士官が戸口に立っていました。喜んだ主人は早々に2人の結婚式を取り行ないました。この時、棚にあった酒を片っぱしからグラスに注ぎ2人に飲ませました。この混合酒があまりにもおいしかったので軍鶏の美しい尾にちなんで"雄鶏の尾"(Cock tail)と呼ばれるようになり、それがやがてカクテルとなったといわれています。(p36)

こういう本を読んでいると、よし、家に一式そろえておいて、ホームバーテンダーとかやってみるか、という気になってしまう。
すぐに飽きるくせに。
posted by B&M at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0286『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』

★★★★4
村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)
村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)
安西 水丸,村上 春樹

幅が広く、ユーモアがある。
裸で家事をする主婦、文学全集、体罰、ハイネケン・ビール。
僕は村上春樹さん自身の、そういう生き方や考え方に強く魅かれてもいたのだ。

 ものを書く、ゼロから何かを生み出す、というのは所詮は切った張ったの世界である。みんなににこにこといい顔をすることなんてできないし、心ならずも血が流れることだってある。その責は僕がきっちりと両肩に負って生きて行くしかない。(p143)

吉行淳之介さんとの意外な関わりについては、考えさせられた。
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0285『小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!』

★1
小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
清原 康正

保坂和志さんのインタビューも収録されているが、内容はいたって簡素。
こんな単純な創作物にはあまり創作意欲も湧かないように思うのだが、はじめから敷居を高くしてしまうと誰も入ってこなくなる、そうかそれを計算して、すごく簡単そうに見せているのだな、マイッタマイッタ。

考え続けるということは、答えがあることではないのです。野球選手が素振りを続けるようなものですよ。(p23保坂和志インタビュー)

イラストの「いかにも作家っぽい髭の男」もいかがわしい。
いろんなことを単純化してしまった簡潔な受験問題集みたいなハウツー本。
まあそれだけにわかりやすくなっている部分もあるだろうが。
posted by B&M at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

0284『ホライズン・ブルー』

★★★★★5
ホライズンブルー
ホライズンブルー
近藤 ようこ

虐待騒ぎみたいなことを書いたが、この作品は母と娘の憎悪の連鎖を丹念に追っている。
必読です。
すばらしい描写力。ことば。語りも秀逸だった。なんでそんなにすごいんだろう。

けれどわたしには違和感があった
胎内にいた時にはあれほど一体感があったのに
生まれてしまうとやはり子どもは別の人間なのだ(p144)

ある母親が言った。「わたしはあの子のことがよくわからないんです。」
作中にも同じようなセリフが出てくる。
母親が子どもを愛するのが「ふつう」という常識を、疑いはじめる。

今のブームも、それを私に教えてくれない。癒しなんていう言葉が流行しているが、この言葉が出てくると、とたんにすべてが曖昧にぼやかされてしまう。そりゃ「癒し」は論理でなくて気分なんだろう。だけど、いいのか、それで。(あとがき)

もうともかく、読んでみて下さいとしか。話はそのあと。
posted by B&M at 10:45| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0283『17歳。』

★1
17歳。 1 (1) (アクションコミックス)
藤井 誠二

原作の藤井さんという人は、『教師失格』なんかを書いていて、注目している。
無軌道な少年たちと、欲望と、法律と、社会と、無関心と、といった大きなテーマ。
ただ、漫画としての価値は低いと思う。
女子高生監禁殺人というのも、ちょっとズレている。

巻末にインタビューが載っているのだが、あの手この手で自分たちを正当化しようとしているというか、肯定しようとしているような気がして鼻につく。
そもそも誰に「言い訳」しているのか。
事件に関する報道からの2次被害を受けるであろう被害者の遺族か。
「そんなこと書いたらかわいそうだ」と思っている傍観者市民たちか。
出版業界バッシングの人々か。
なぜこれをここに載せなければ作品が成立しないのか。

社会的な問題を描くことには価値があると思う。
しかし同時に話題性があり、商業的に過ぎる場合もある。
社会的な貢献か、それとも商業的な成功のためか。
そのあたりがはかり切れず、少しいらいらする。

もちろん風化させてはならない。
我々は「うまく」問題を社会化させて考えておかなければならないのだろうが、それが難しい。

ところで評論家、学者の言うことは現場と違って「机上の空論」で無感情であることがしばしばある。
こういう人たちはそれはそれで客観性という存在価値がある。
「現場の人」はそういう人たちをバカにしすぎてはいけない、と、ふと思った。

この作品が問いかけているもの自体は大きいが、作品自体がよろしくない。
最後の街への収斂も、どこか違う。

何も変わらない──
何も伝わらない──
この街は──(4巻)


全4巻。
17歳。 2 (2) (アクションコミックス)
17歳。 3 (3) (アクションコミックス)
17歳。 4 (4) (アクションコミックス)
posted by B&M at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0282『やさしさの精神病理』

★★★★4
やさしさの精神病理 (岩波新書)
やさしさの精神病理 (岩波新書)
大平 健

「やさしさってなんだろう」というのが、高校時代から大学卒業して少しくらいまでの大きな問題だった。
僕はやさしくありたい、と思ったが、やさしさというのはそう単純なものでもなかった。
やさしさについて考えるための契機に。

「強いひとよりやさしいひとに(RADWIMPS『オーダーメイド』)」

今月号の文藝春秋。インタビューで芥川賞受賞の川上未映子さんがこんなことを言っていた。
「純文学が扱うような深い人間関係を照らす文章は、傷つくからアクセスできないんだそうです。傷つくことが本当に怖いんですね。(08'3月特別号p350)」

 傷がつくのを恐れること。それはモノやカラダにとどまらずココロにも及びました。「傷ついた!」「傷つく!」という言葉に、わざわざ「心が」とつけるまでもないほどに、人々はココロが傷つくことに敏感になっていったのです。(p167)

傷つきやすく、傷つくことがわかっていると、傷つけるのが怖くなり、限りなくやさしくなる。
僕に関していえば、別にそこまで傷つきやすかったわけでもなかったと思う……。
そこに、日本的な伝統や、八方美人でありたいとか、人のためになりたいとか、そういうのが混ざっていたんだろうな、と、今になって思う。
まだまだ解決されていない問題は多いのだけれど。
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0281『知性の磨きかた』

★★★★4
知性の磨きかた (PHP新書)
知性の磨きかた (PHP新書)
林 望

"リンボウ"先生の知性の磨きかた講座。
大学時代に読んでおいて、よかった。
けっこう刺激的な謂なので、いくつかぱらぱらと引用しておく。
引用なので割愛しているが、林氏は人柄もよさそうで、「あえて刺激的な言い方をすると」などと、引用外でちゃんと断っていることをここで断っておく。

しかし、実のところは、読書と人格とはほぼ無関係であります。(…)古今の殺人鬼のなかには、ずいぶん高い教養をもった、大学教授級の頭脳をもった大変な読書家という人が決して珍しくはありませんん。(p101)

人間が生きていく上では、読書よりもセックス(…)セクシュアルな本を読むことが悪い読書だなどと決めつけるのはまったく傲慢の沙汰(p107)

形式的に「古今の名著」なんかを読破したりするとね(…)学問がそのような形で鼻先にぶら下がったら、これは文字通り鼻持ちならない(p111)
posted by B&M at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0280『短編集』

★★★★4
短編集
短編集
魚喃 キリコ

魚喃キリコさんは、感情の、恋愛の、その瞬間を切り取って描くのがうまい。

ブラウン管の中で動かないあたしを

ハギオはズタズタにひきずり回してすんなり勝ってしまった

最初から負けているあたしに
ハギオはそんなにも勝ちたいんだろうか

誰のことも好きじゃないハギオは
そんなにもあたしのことを嫌いなんだろうか(「痛々しいラヴW」)

ハギオというのは、25peso読書ノート: 0113『南瓜とマヨネーズ』でも登場する。
posted by B&M at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0279『ランゲルハンス島の午後』

★★★3
ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
安西 水丸,村上 春樹

春樹さんの文章と、水丸さんのイラスト。
その後の黄金コンビのお仕事。

 下着のTシャツというのもかなり好きである。おろしたてのコットンの匂いのする白いTシャツを頭からかぶるときのあの気持ちもやはり【小確幸】のひとつである。(p83)

僕は春樹さんの小説も好きだが、何より春樹さんのライフスタイルみたいなものに最も魅かれたタイプかな、と思ったりもする。
春樹さんのように書き、生きること。
そういうライフスタイルの流布というか、モードの確立というか、そういうことをやっていた頃のエッセイ。
posted by B&M at 09:55| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0278『「ニッポン」に自信がもてる本―これが世界に威張れる日本と日本人の才能だ!』

★★2
「ニッポン」に自信がもてる本―これが世界に威張れる日本と日本人の才能だ!

ニホンに自信が持てなくなったら。
ナショナリズムに偏るのも偏屈だが。

アメリカでファンが急増 日本の"AKITA DOG"(p89)

へえー、と思うようなことがたくさん書いてあり、これはこれで面白い雑学。
要は、いいところも「悪いところも」、中庸をとりつつ認める、知っておく、時には自信をもつ、がいいんではないでしょうか。
posted by B&M at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0277『‘THE SCRAP’―懐かしの1980年代』

★★★★4
‘THE SCRAP’―懐かしの1980年代
村上 春樹

春樹氏がある雑誌に連載していたもの。
外国記事から面白そうな記事を選び、スクラップとして翻訳したものたち。

 もちろん何もかもが古びているというわけではない。あるものは束の間のフェイク(まやかし)であるとしても、あるものは確かな予兆である。そういう意味ではこのスクラップ・ブックは文字どおりのごった煮なわけで、ページをぱらぱらとめくりながら「そうそうこんなことも」とか「へえ、こんなことが」とかいった風に気楽に<近過去トリップ>を楽しんでいただけると、僕としては嬉しい。(まえがき)

こんなスクラップ本、そうそうない。
春樹氏の血肉となっているのだろうなあ、と邪推しながら読むのもまた楽し。
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0276『コーヒーブレイクの英語』

★1
コーヒーブレイクの英語
岡田 誠一

2ページから4ページくらいずつの英語雑学集。
見出しと内容が噛みあっていない。
というか、本文はもういろんな方向に拡散する感じでとらえどころがなく、読みにくい。
テーマとか、そういうのなしに、ともかく英語の雑学を広げたい!という人向け。
コアな英語ユーザー向け、というとこだろうか。

授業で雑談をするときに注意しているのは、授業本編から筋が通っているか、とか、生徒の日常にマッチするか、とか、道徳を含んでいるか、というようなことなのだが、そういうのとは真逆にある構成。
知の楽しみといえばそうなんだろうけど、僕は頭が悪いためか読んでいていらいらするので、コーヒーブレイクにもならなかった。
雑学として知っておいて損はない知識が並んでいると思うが、果たして頭に残っているのかしらん。

 have butterflies in one's stomach(=胃の中にチョウがいる)といういい回しは、日本語では考えられない表現だ。何かを行う前の「不安でどきどきする」気持ちを表している。(p27「カエルがのどに飛び込んだ──a flea in one's ear「苦言」「いやみ」」)
posted by B&M at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0275『センリツ』

★★2
センリツ (ワニマガジンコミックス)
麻生 我等

エロ本です。
なぜ18禁になっていないのか不思議。
女子禁制、あるいは自己責任で。

麻生さんは絵がうまいです。
江川達也さんなんかの影響が大きいかな、と思いました。
ご本人は下手だ下手だと言われておられますが。
「エロって・・・ほんとにむずかしいッスね・・・(あとがき)」
この頃は精霊の守り人でキャラクターデザインをされているようです。(このアニメの監督は神山氏といって、『攻殻機動隊』を作っていたそうな?(fromインタビュー映像))パイロット版とかインタビューで見事にスルー(取り上げられていない)されておりますが(^^;;

エロって一大市場で、目を逸らしてばかりだと大事な事を見落とします。
作画の訓練の場でもあるし、メディアフォーマット普及の一手でもあるでしょう。
玉置勉強氏とかね。メジャーに昇格された方も少なからずおられます。
ただ、AV出たら女優になれるかというとそうでないように、やっぱり裏手稼業なところはあるでしょうね。
未成年には教育上よろしくないでしょうし。

「すまない久保くん・・・すべてわれわれの責任だ」
「もっと厳しくあの男を監視しておくべきだった」

昨今の高校吹奏楽部の事件を彷彿とさせるような、音楽教師の話(表題)でサンドイッチ構成になっている点でスキャンダラスな点があります。

他に、妄想管理人 (ヤングコミックコミックス)
こちらはめぞん一刻みたいな。まあ、よくあるシチュエーションエロですかね。
posted by B&M at 09:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

0274『ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック』

★★★★4
ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック (ダ・ヴィンチブックス)
ダ・ヴィンチ渾身本気で小説を書きたい人のためのガイドブック (ダ・ヴィンチブックス)

文芸雑誌『ダ・ヴィンチ』の記事を再編集した本。
バリエーションが豊富で、他の「小説指南本」とはちょっと毛色が違う。
実際の作家さんたちの声も、ちょっと内容は希薄だが、種類が豊富なので参考になる。
いろいろ読んできたが、これはこれで一冊持っておくのがよいと思った。

「いろんな人と直接会って、世界は自分中心ではない、自分はそれほどの者ではない、そこに気づくことでその後の進み方も変わると思う」(p165)
posted by B&M at 23:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0273『こどものあそび』

★★★★4
こどものあそび
こどものあそび
南 Q太

やっぱり南Q太さんはすごい。
自伝的な作品なのかな、という、ひとりの女の子が母親になるまでの話。
「どこまでだってひとりでいける、まっすぐに生きる少女の物語」というのは、自分の欲求に正直に、というふうな意味で、道徳的にまっすぐとか、そういうことではなかった。
そして、たぶん「少女」は、南Q太さんの娘さんと自分を重ねたダブルミーニングなんだろう。
はじめのページにも、「私の娘、Yに捧ぐ」とある。

新宿の夏の夜は 時々 潮のかおりがするという
よごれた海の腐った下水道の 汗の 涙の

高尾山を、ちょっと遅れをとりつつ歩く母親。
元気いっぱいに進んでいく少女。

はじめの4エピソードは2、3ヶ月あけて描かれたためそれぞれ独立した印象をもった。
posted by B&M at 07:16| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

0272『頭がいい人の習慣術 [実践ドリル版]』

★★★3
頭がいい人の習慣術 [実践ドリル版]
頭がいい人の習慣術 [実践ドリル版]
小泉 十三

Q&A方式で、『頭がいい人の習慣術』を復習できる。元版は未読。

それなりにはっとさせられるスパイスみたいなのもあって、けっこうためになった。

 脳生理学者の大島清氏は、『もの忘れをなくす50の生活習慣』(KKベストセラーズ)という本のなかで、こんなことをいっている。「わかったつもりになっていることには、感動がともなわない。感動がないのなら、それはほんとうに理解していないと疑ったほうがいい。それはまだ、発展途上のプロセスの段階なのである。感動するまで、未知なる異性に好奇心を抱きつづけること。これが恋愛の鉄則であり、夫婦生活をマンネリ化させないコツなのである」(p163)
posted by B&M at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0271『ショートソング』

★★★★★5
ショートソング 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)
枡野 浩一,小手川 ゆあ

短歌は初心者のころのほうが楽しいんだ。
つくればつくるほど苦しくなる。
とことん苦しくなるくらいやってみろよ。
それが才能あるやつの務めなんだから。(第一巻p70)


短歌でつづる、吉祥寺周辺の青春。
原作(小説)の枡野さんは南Q太さんの元夫で、歌人。

短歌をこれほど楽しく魅せてくれるのはすごい。
プロデュース力、というような意味でも参考になる作品だと思う。
まあもちろん、短歌をやればこんな風に美女に囲まれたりモテたりするわけでもないだろうが(笑)
随所に読ませる工夫があって、すごい。

芸術家のための言葉、みたいなのもよい。
創作物の面白いところは正しさとは別にあるんだ。
受け取る側はそれをわかってなくちゃいけない。
物を作らないやつには永遠にわかってもらえないかもしれないが(第2巻p81)

絵もうまい。
文句なしに面白かった。

わたしたちは五七五七七のフレームで捉えればいいのよ 虹を(第2巻p204)


ショートソング 2 (2) (ジャンプコミックスデラックス)
ショートソング 2 (2) (ジャンプコミックスデラックス)
枡野 浩一,小手川 ゆあ
posted by B&M at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0270『陰日向に咲く』

★★★★4
陰日向に咲く
陰日向に咲く
劇団ひとり

映画化もされた超話題作。
この本についてレビューしたサイトをいくつか拝見しました。
おおむね、「芸能人が書いた本なんてと思っていたのに」「泣いてしまった」といった感じで、難は「文章力は・・・」「アラがある」みたいな感じで、全体として作品評価は高いみたい。

「巧さ」みたいなものじゃなくて、純粋にほろりとさせられる、そんな感じの小説でした。
やるじゃないか劇団ひとり。
テレビのバラエティなんかで見てると、ちょっとうるさいな(いろいろと)、と感じるところもあるのですが、その才能やキャラクターは憎めない。
むしろQuickJapanの特集とか読んで、生き方はすごく好きになった。

25歳部分を引用。
 二十五歳の頃にギャンブルを憶えて、真面目に貯めていた金がなくなると、愛想を尽かした彼女に振られて、それでも懲りずにギャンブルを続けて、今度はサラ金に手を出してって、あの頃から俺は金と時間と情熱を無駄にして、人生を浪費してきた。(p136)

***

本を読む女。改訂版 | 「陰日向に咲く」劇団ひとりさんとこでは、読んでる途中、読んでる最中に感想をアップしたような跡が見られて、小説は「読んでいる最中にしかない」ということを考えて、よくよく考えてまとめなくても、読んでる最中の感想とか感じを書いてもいいのだと、ちょっと慧眼だった。

読むなび!(裏)さんとこのレビューの書き方が細かくて、感銘を受けた。(陰日向に咲く、Mac版Safariでは表示が崩れてしまう。Firefoxでもダメ。Internet ExplorerならOK。)
感想をブログに書くのに、「穴埋め式」の穴みたいに、項目が決まっていて、
例えば
≪作品タイトル 作者≫
≪読むなび!採点結果≫
≪梗概≫
≪テーマ0:読む前の印象は↓でした≫
≪テーマ1:物語の核(トリック、設定他)を語ります!≫
≪テーマ2:この場面で、私は泣いた、笑った、驚いた!≫
≪テーマ3:気になったポイントにつっこみます!≫
≪テーマ4:登場人物に関して物申す!≫
≪テーマ5:書き残したこと・・・≫
というふうにして、それぞれについて書いていたりする。
100点で作品を評価するとき、『作家の値うち』で福田氏は特に採点基準は公開していなかったが、このサイトさんでは
・おススメ度
・斬新さ
・ストーリー
・読み易さ
・キャラクター
・テンポの良さ
・ラストシーン
・鑑賞後印象
・感動
・デザイン
の各10点、10観点で評価している。
これは非常によく考えられた評価基準だと思った。
まあ各項目について考えていくとまた難しいのだが・・・(例えばオススメ度、道徳的にとかそういう意味合いを含めるかどうかとか。読みやすさとテンポの良さの違いとか。ラストシーンと観賞後印象の違いとか。)
「感動」という項目がいい。「感情」がどれだけ「動いた」か。
あと、デザイン。なるへそ。確かにそこも重要。

***

Yahoo!ブックス - インタビュー - 劇団ひとりにインタビューがある。
気になったところを引用。

「編集者さんからのもともとの依頼は、“ネタ本」
「技術面でいっても、一人称だと難しい表現しなくていいんじゃないかという目論見もあって」
「何回も読み直して、つっかかったら直す、つっかかったら直す、を繰り返して書いていった」
「ノートにキーワード書いて、矢印を引きながら、オチはこうなると考えていても、実際にセリフを起こして、キーボードを打ってると感情が入ってくるから、最初に冷静に考えてたことは見えなくなってしまう」
「小説のオチって、頭で、理屈だけで考えても、そこにいい言葉が出てこない限りは、しっくりしたオチにはならないんだなあ」
「それは、僕のファンではなくて、僕のアシスタントの女の子、ちょうどこの話のアイドル、ミャーコと同じぐらいのアイドルのファンの人たちで。その人たちが、寒さにぷるぷる震えながら、それでも何時間も待っている姿は、ほんとにピュアだなと」
「だから一か所だけ、“山梨のラジオ”というキーワードを入れたんです。それは僕の自己満足でしかないんですけど」
posted by B&M at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

0269『ALL NUDE』

★★★★★5
ALL NUDE
ALL NUDE
すぎむら しんいち

奇想!

はああああ
ズン!!
ビシッ
シュウウ ウウウ ウウウウ
どわあああああ
どぴゅ(p36)

絵柄やなんか、初期の大友克洋氏に通じるところがあるような気が。
いやあ、この雑多な漫画のテーマは「狂気」ですかね。
ずりずり引き込まれてしまった。
こういうの、大好きなんだ。

アマゾンユーズドで0円で売っています。
なんじゃこりゃ。

すぎむら氏の他の作品は長いのが多いようで、そっちはちょっと敷居が高いなあ。
posted by B&M at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0268『表現したい人のためのマンガ入門』

★★★★★5
表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書)
表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書)
しりあがり 寿

しりあがり寿氏といえば、朝日新聞の4コマ漫画、プレイボーイの1コマ漫画などで有名か。
雑誌ダ・ヴィンチで『おーいメメントモリ』も連載している。
安永知澄氏に原作を提供したこともある(0090『わたしたちの好きなもの』
(参考:25peso読書ノート内しりあがり寿

そのしりあがり氏による自己プロデュース入門。
しりあがりさんはスマート、頭がよくて、いろんなことに自覚的なので、おもしろいし、わかりやすい。
社会のことと、創作のこと。この2点で非常に面白かった。

72ページの絵コンテとかはぐちゃぐちゃだが、仕事の裏側を垣間見るようで面白い。

人がサビシさやムナシさと向きあう恐怖から逃れるために、立ち続けているための「コマの回転」は今や「消費」です。そしてモノを売ろうということはどこかでそーゆー人を永遠にシアワせにしない、お金を払わせ続けるサイクルに加担している部分もあるような気がするのです。だって、シアワセになっちゃったらモノなんて買わないもんなー。(p206)
posted by B&M at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

0267『東京・地震・たんぽぽ』

★★★★4

東京・地震・たんぽぽ

東京・地震・たんぽぽ

  • 作者: 豊島 ミホ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2007/08/24
  • メディア: 単行本




はじめての豊島ミホ氏の作品。
よかった。うまいなあと思うところが多かった。

「ボランティアに行きたい」
 十四歳のあたしの発言なんて、普通なら一蹴されて終りだと思う。でも、家族揃っての夕飯時、東京の惨状を映すテレビを見ながらあたしが言った時、父さんも母さんも、茶碗を持った手を宙に浮かせて、それまでしていたお喋りをやめた。(p.158『復讐の時間』)

本書の中の一編の冒頭4行だが、いいツカミだ。

あたしは数えきれない回数、「甘いもの」になって優基に吸われた。もちろん、一緒にケーキもいっぱい食べた。(p.196)

赤面してしまいそうな表現だが、きちんと収まっている。

瓦礫の下敷きになって生死の境をさまよう主婦、人々を元気づけようとするフリーター兼自称DJ。
「東京地震」の「その時」、人々はどうするのか。
そういう設定を通じて群像劇を描き出している。
連作で、それぞれちょっとずつつながっていて。

地震と言えば村上春樹氏の『神の子どもたちはみな踊る』で、あの話は直接的に地震を描いていないところがすごいところだ。
でも、正面から地震を描く事も、求められていることだろう。

古屋兎丸氏はマンガ『彼女を守る51の方法』で、本作と同じことを試みている。

豊島氏はもともとR18文学とかで出てきた方みたいで、エッセイ『底辺女子高生』も面白そうだ。
同年齢として、注目していきたい。

 +++

10.10.9追記

作家が25歳のときに、この本を書いたという。
僕が25歳のときに、この本の帯に「25歳の作家が恐れと祈りをこめて描いた」と書かれていたのもあって、購入して、読んだ。
作中にも、25歳の主婦、25階のアイドル、25万円の報酬など、25が散見される。
25はとてもキリがいい。
僕のもうひとつのブログも25pesoという。
25歳をひとつの節目と思って、いろいろやった。
今は、その後の25年を生きている。

 でも、じゅうたんにできてもう落ちることのない染みや、クリーニングに出せずくすんだままの白いカーテン、新婚時代に選んだフランフランのアシンメトリーなローテーブルにこびりついたクレヨンのらくがき、などを見るにつけて、わたしは大きなスプーンでもって自分が削り取られていくような錯覚を覚えた。(p46)

僕は昔、『擦り切れて丸くなるまで』という小説を書こうとしていた。
そういう時期もあったのだ。
 彼女は擦り減っていた。そして、その彼女に付きあうぶん、俺も擦り減った。俺たちは擦り減るために結婚したのだろうか。(p128)

豊島ミホ氏が休筆宣言をしたのは記憶に新しい。
作家もまた、すり減っていたのだろう。

文庫版が出ています。
ネット画像だけ見たら、ハードカバーの重厚な黒のほうがよかったかな。

東京・地震・たんぽぽ (集英社文庫)

東京・地震・たんぽぽ (集英社文庫)

  • 作者: 豊島 ミホ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/08/20
  • メディア: 文庫




 +++

11.4.11、11.3.11の震災の後の追記

「あたしーー伊藤はあたしたちを責めにきたのかと思った・・・ほら見ろ、バチが当たったって、言いにきたんだって」(p170)

4選を決めた東京都知事の失言ではないが、地震に限らず、起こった出来事について、バチが当たったのかも知れない、と思うことは多々ある。
それは、自分を越えたもの、神なるものを意識するための心の仕組みか。
posted by B&M at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月03日

0266『小説家になる方法』

★★2
小説家になる方法
小説家になる方法
清水義範

実はこの作家さんの本をたぶん読んだことがない。
でも、とりあえず読んでみた。
書かれてあることに目新しい事はなかった。
ただ、
 あれは、素人の書いたものをみんなで面白がって読むことの流行なのであって、小説と読者の関係ではない。(p210、「7 ブログ、携帯サイトに発表する」)

というくだりにはビビった。
僕はブログで小説を書こうとしていてただいま頓挫中で、まあでも何かしらどうしようかしらんとは考えていて、本日リロードのため閉店、みたいなことにしたのだが・・・。

小説家になりたければよい読者になること。
あまり気負いせずに、先輩だと思って読むこと。
その通り。
なので、次投稿、小説です。
ちょっとずつ気負いせず読めるようになってきています。
posted by B&M at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0265『紺野さんと遊ぼう』

★★★★★5
紺野さんと遊ぼう
安田 弘之

フェチ漫画、というジャンルが作れてしまうくらいの、「フェチ描写」だけで成立している漫画。
男性に強くお勧めします。
女性も、そんなふうに見られるのか、という意味では勉強に(?)なるかもしれない変態本。

5つの星はもちろん、フェチ度に与えられました。

0002『ちひろ』の安田氏なので、その描写力は確か。
と思っていたが、もう、すごい。

『手を使わないで食べてみよう』
意味もなくトライする紺野さん(p22)

間に挿入される『紺野さんの「微妙にやる気のないコスプレ」集』ですが、秀逸。爆笑しました。

紺野さんと遊ぼう (続) (F×COMICS)
の最後では「見ないで書こう」コーナーがあって、小田扉さん、黒田硫黄さん、山本直樹さんなどの作家さんが名を連ねているのを見て納得。
安田氏は天才か。

紺野さんと遊ぼう (FINAL)
恋に落ちたりおっきくなったり。
最後には『続』の「見ないで書こう」みたいな、「祝電披露」が。
あとがきでは、未遂ネタがいくつか紹介されている。風邪ひき紺野さんとか気になるなあ。
表紙カバーの裏はびびった。
posted by B&M at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0264『サディスト神様マゾヒスト仔羊』

★★★3
サディスト神様マゾヒスト仔羊
羽央

0238『強く儚い少女達』の羽央さんの、2作目だそうだ。
『強く』のほうはお蔵入りかと思われていた作品を集めたものだそうで、時間的にはかぶる作品もあるみたい。
でも、『強く』のほうが、好きかなあ。
はじめての羽央作品だったからかなあ。

ちょっと今回、食傷気味かと思った。
同じようなテーマを追求しているわけだけれども。

男と一緒に寝てんのに
やんなかったのは

初めての事です(p198)

南Q太氏が化けたように、この作家さんは今後化けるのだろうか?
それは時間が経ってみないとわからない。

けっこうめちゃくちゃな展開の表題作。

ありきたりな幼なじみの話だけど、「独りぼっちでぶっ壊れてたんでしょ・・・(p122)」にはちょっと新しさというか、感じるところがある『ガキでもできる。』

あと、『カニバリズム食卓』がよかった。
posted by B&M at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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