2008年01月14日

0249『やりとげる人の法則』

★★2
やりとげる人の法則 [単行本] / ゼブ・サフトラス (著); 弓場 隆 (翻訳); ディスカヴァー・トゥエンティワン (刊)
やりとげる人の法則 [単行本] / ゼブ・サフトラス (著); 弓場 隆 (翻訳); ディスカ...

目標を設定し、やる気を持続させ、それを達成するための7つのポイント、総計50項目。
全米屈指のサクセス・コーチだという。
見開きに余白をたっぷりあけて、最後は偉人の箴言でしめるという、なんともお手軽な一冊。
そういうものを求めている人にはうってつけ。
当時の僕にはうってつけ。
でも、今ならもう買わないかな。

「人間にとって最大の危険は、高い目標を設定して達成できないことではなく、低い目標を設定してそれを達成し、満足してしまうことである」ミケランジェロ(イタリアの芸術家)(p.19)

このくだりは、半分なるほどな、と思ったけれど、この頃の僕の考えでは、挫折感というのはとても大きいものなので、低くてもいいから成功体験を重ねていったほうが、自分にはあっているんではないか、ということ。
高い目標を設定して何度も挫折してはくり返す、というような精神的タフネスは持ち合わせてない。

ただ、なんとなく、それぞれの人間にとっての大きな人生的課題というものは実は隠れたところにあって、人々はそれを達成しようとして実はがんばっているんじゃないかな。
例えば伴侶を励ますとか、例えば次の世代を残すとか、例えば生涯をまっとうするとか。
僕の場合は大目標は文学的成功と、教育的成功なんだろう。
でもそんなもの大き過ぎてどうすればいいのかわからないから、小さい成功を集めていこうってわけさ。
読書?
まずは目の前の1冊が読めること、これが僕にとっては大きなことだったんだ、実のところ。
posted by B&M at 20:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0248『海外作家の文章読本』

★★★★4
海外作家の文章読本 (新潮ムック―海外作家の仕事場)

新潮社、0003『来たるべき作家たち』の続編。
前作の小説一辺倒だったのに加え、ノンフィクションや回想録、旅行記、エッセイといった様々なジャンルの海外作家さんたちがラインナップされた。
残念ながらこのシリーズはこの2冊で終わっているようだ。
続編、出てほしいなあ。

日本作家からは沢木耕太郎氏と山田詠美氏が紹介されている。

個人的には0097『アムステルダム』のイアン・マキューアン、ジョン・アーヴィングの写真とインタビューがあるだけで大満足。

人生が充実していれば、いわゆるリサーチは不要なのかもしれない。(p160)


参考:
イアン・マキューアン インタビュー by 大野和基
このページ、誤字が多いなあ。雑誌からスキャンしたんだろうか。マキューアン氏に対する愛情もあまり感じられない。客観的、ということ?村上春樹氏から言わせると、あまりいいインタビューとは言えないんじゃないかな。

市川たくじインタヴュー
『いま、会いにいきます』の市川氏はマキューアンのファンだという。

ランダムウォークな日々: イアン・マキューアンに盗用疑惑
トマス・ピンチョンが擁護だなんて、知らなかったなあ。
posted by B&M at 20:06 | Comment(0) | TrackBack(1) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0247『ぼく、オタリーマン。』

★★★★4
ぼく、オタリーマン。
ぼく、オタリーマン。
よしたに

寝酒は四度目の食事です!
・・・わかっては、いるんだよ。わかっては。(p107)

非常に共感的に読みました(笑)
絵もうまい。
SEの生活みたいなものも垣間見れました。
満足満足。
僕にもわかるオタ知識で読みやすい。
オタ知識というより、未婚二十代後半男の日常という感じが強い。
この頃紹介してきた女性が自分たちの生活を赤裸々に描いているので、こうした男性陣にもがんばってほしい。
吾妻さんのような漫画家の生活よりも、男性の場合は、こういったSEなどの職種のほうがうけるのではないか。

「ふぐぅ」の時代 と読むと
・・・(p41)

↑大笑いしました。

ダンカン。〜「ぼく、オタリーマン。」発売中!〜
エンジニア★流星群 @Tech総研
posted by B&M at 13:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0246『感じない子どもこころを扱えない大人』

★★★★★5
感じない子どもこころを扱えない大人 (集英社新書)
感じない子どもこころを扱えない大人 (集英社新書)
袰岩 奈々

 では、人間にとって、切っても切り離せないはずの感情や気持ちが、こんなにもあとまわしにされ、邪険に扱われるのはなぜだろうか。
 それは、「感情が混乱のもと」でもあるからだ。(p96)

日々見過ごしがちな、自分の感情、相手のこころをどう扱えばいいのか、ということについて、平易にガイドしてくれる本。
タイトルの秀逸さに加え、読み返してみると、理性的な自分を落ち着かせてくれる重要な書でもあることを思い出させてくれる。

ウやエは、一見、子どもの気持ちに共感した返事のように聞こえるが、実は大人のほうに「自己否定したくなっている子どもを認めたくない気持ち」があると言えるだろう。(p174)

学校から遠く離れて、久々に教室に立つ前に、読んでおいて損はなかった一冊。
posted by B&M at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0245『TICO』

★★★★4
Tico and the Golden Wings (Knopf Children's Paperbacks)
Tico and the Golden Wings (Knopf Children's Paperbacks)
Leo Lionni

レオ・レオニーの絵本。
読みやすい。
最後のオチについては、なんというか、天才、天賦の生涯、みたいなことについて、考えさせられる。

"You think you are better than we are,
don't you, with those golden wings.
You wanted to be different."
posted by B&M at 12:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0244『夜回り先生』

★★★3
夜回り先生
夜回り先生
水谷 修

昔、この人に救われた、と言った後輩の前で、「夜遊び先生」と間違って言ってしまい、大層怒られたことがある。

水谷先生は、私の地元に講演に来られたことがある。
そして、本にサインをしてもらったことがある。

直接、水谷先生の教え、のようなものに触れたわけではなく、同じ教師として見つめた。
水谷先生がサインをすると、本が売れた。
講演をすると、テレビに出ると、知名度が上がって、また本やDVDや講演のチケットが売れた。
そういうところに、どこかキナ臭さを感じていた。

 望んでもいないのに孤独を強いられ、その孤独に耐える方法を知らないだけだ。

 孤独感をなくすために、わざわざ夜の街に入り、身を滅ぼさなくてもいい。(p107)

本書も、語りかけている。
その熱い語りを切望している子どもたちもいるのだろう。
ひとつの物語として、この本は機能する場合もあると思う。

 もちろん夜の世界にも愛はあるが、明日につながる愛ではない。お互いになぐさめ合いながらつぶれていく愛だ。(p150)

講演で聞いた話についても、どこかうまい演説者だ、というふうな印象をぬぐえない。
語られている言葉とその内容は、すぐそこにある現実かもしれないが。
感動する一方で、どこか不信感も抱いてしまう自分がいる。
もちろん、水谷先生には水谷先生のやり方があるのだろう。
どこか腑に落ちないものを感じるのなら、自分は他のやり方を選べばいいだけのことなのだが。
メディアの中で、いじりやすいようにみんなが周知するところの存在となる人は、僕だけではない、勝手気ままな批判に耐えなければならない。

話を突き詰めれば、子どもが悪かったためしはなく、必ず大人に原因がある。(p127)

水谷先生の考えは、これに徹している。
子どもが悪いわけではない。
大人が悪いのだ。
もちろんそうだと思う。
ただし、それを言い過ぎて、子ども自身の責任感とか選択とかを奪い去らないように、注意しながら、愛情と最低限の教育コンテンツを提供していく。
大人が過保護であってはならない、とも思う。

去年10月頃の新刊から音沙汰がないようである。
今もどこかで夜回りをしているのだろうか──。
それとも、持病と闘っておられるのか──。

なにはともあれ、私にとっての、印象的な教師像の一人である。(他には実際に教えてもらった恩師や職場の先輩方、鬼束、金八、女王、ザ・中学教師などの作品中の先生など。)
posted by B&M at 12:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0243『サラダ記念日』

★★★3
サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
俵 万智

上にリンクしているのは文庫版で、うちにあるのは1987年発行のハードカバー版。
帯には「大型新人類歌人誕生と騒がれている万智ちゃんの歌の本」と書いてある。

超有名な短歌の本。

ワイシャツをぱぱんと伸ばし干しおれば心ま白く陽に透けてゆく

『ショートソング短歌』とか、現代でも脈々と息づいている短歌の、過去の興隆期。
posted by B&M at 12:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 詩・短歌・俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0242『The Ghosts of Izieu』

★★2
The Ghosts of Izieu (Penguin Reading Lab, Level 3)
The Ghosts of Izieu (Penguin Reading Lab, Level 3)
Watson

「洋書」カテゴリー追加。
ペンギンブックスレベル3。
中学3年生でもちょっと難しいか。


実際にある都市らしい、Izieuでのホロコースト体験。
こういう、歴史虚実が入り混じるお話が好きです。
あちら側とこちら側の境界線がふっと消える、みたいな。

From the top of the hill there will be a wonderful view over the river. But the children will never see it. And the river will not stop moving. It knows nothing of people's happiness or pain. (p34)
posted by B&M at 12:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0241『パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋』

★★★3
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)

そうじに関する知恵を、「おばあちゃんの」というくくりでまとめている。
高齢化社会、世代間の断絶、などを考え、ネーミングに星ひとつ。
内容も、なるほど、と思うようなこともあって、そうじアイディアのカタログ的な本として重宝しそう。

子どもの発想で考える!楽しい片付けの提案!