
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
平野 啓一郎
多読、どんどん読んで捨てることを奨励している0223『レバレッジ・リーディング』と対極をなす読書法の本。
本を速く読まなければならない理由は何もない。速く読もうと思えば、速く読めるような内容の薄い本へと自然とてが伸びがちである。その反対に、ゆっくり読むことを心がけていれば、時間をかけるにふさわしい、手応えのある本を好むようになるだろう。
この頃、速く、前へ、多く、より高く、と何かにせきたてられるようだったことについて、反省いましめの意味も込めて有意義に読めた。
ただ、結論から先に言えば、多読もそう悪くないのではないだろうか、というのが今のところの意見。
量を知ることもとりあえず大事なのではないだろうか。
とりあえず1000冊を目標にしたが、1000冊読んだというのはステータスになると思う。
自信になると思う。
確かに内容が伴ってきていなければただの「脂肪」でしかないだろう。
でも、とりあえずそれだけ読書の「経験」を積んでおき、本棚にその歴史を刻んでおけば、それなりにあとはどうとでもなるような気がした。
僕にとっての2008年の読書は、0223『レバレッジ・リーディング』と本書2冊の読書法本ではじまる。