2008年01月26日

0263『PLANNING HACKS!』

★★★★4
PLANNING HACKS!
PLANNING HACKS!
原尻 淳一

0110『IDEA HACKS!』0109『TIME HACKS!』に続くシリーズ3冊目。
企画力ということは、結婚式や誕生会、など、いろいろなところで役に立つ。
僕の場合は、授業や行事(イベント)の企画力、そして小説の企画力、なんてことを見越して読んだ。
いろいろ参考になるハックスがあった。
原尻さんの生き方みたいなものも透けて見え、そのオープンさや活発さに感銘を受けたりした。

集中力の項は攻撃的。でも、当たっているのかも。
 集中力をどう持続するか、などといったテーマのビジネス誌を読みますが、わたしはそもそも集中力をあてにしていません。「集中力なんて持続するものではない」とすら考えています。(…)
 はっきりいってしまえば、わたしにとって本当に集中するということはギャンブルのようなもので、完全にコントロールしきれるものではないのです。だから、「さあ、集中するぞ」という前の環境整備にこそ時間を割いています。つまり、データベースの更新、不必要な資料を捨てる、本棚を並べ替える・・・。そういう小さな努力が集中を誘発する確率を上げるのではないかと思っています。(p55-56)
posted by B&M at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0262『1億人のプチ狂気』

★★★3

1億人のプチ狂気

1億人のプチ狂気

  • 作者: ステッグマイヤー名倉
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2004/04/26
  • メディア: 単行本




うがいをするとき、カラスの鳴き真似をしてしまいます。
しかも徐々に弱って、最終的に力尽きるカラス。(p16)

これはなんの本なのだろう・・・?!
カテゴリーがどれにも当てはまらず、結局「エッセイ」に。

インターネット上で「○○なこと」という質問をして、告白を集め、まとめた本。
「○○」には、「ちょっとどうかと思うけれどやめられない、こんな自分が心配だけどついやってしまう、・・・というような性癖や空想(はじめに)」が入る。

本書は告白集でもあり、そういう意味では「共感本」と言えるかもしれないが、
現実の見方を変える、遊び方の本でもあると思った。
posted by B&M at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0261『情報大爆発』

★★★★★5
情報大爆発―コミュニケーション・デザインはどう変わるか
情報大爆発―コミュニケーション・デザインはどう変わるか
秋山 隆平

その豊富な情報量、わかりやすさ、「プレゼンテーション本」という新しさ。
示唆に富み、刺激的だった一冊。
超オススメです。

昨年11月、買い控えていたのですが(情報大爆発)、その後衝動買いし(平日が休日が買い物が投稿がマルホランドが)、インデックスコンテンツ論考の大いなる助けとなってくれました。(参考:25peso内『情報大爆発』検索

常識だった人もいるかもしれませんが、「アテンション」という考え方は慧眼でした。

広告に関する話なのですが、インターネットの現象、ネットワークといったところを僕にもわかりやすく噛み砕いて「プレゼン」してくれます。

消費者は、結局、自分の時間コストであるアテンションを過大評価しがちなのです。
そして、自分でいくらでも選択できるものや、テレビや映画のように、期限が来ると消え去ってしまうというプレッシャーの無いものの優先順位は低くなり、最初は楽しみであったものが、最後には重荷に変わってしまうのだと、教授は言っています。(p71)
posted by B&M at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0260『羊男のクリスマス』

★1
羊男のクリスマス (講談社文庫)
羊男のクリスマス (講談社文庫)
村上 春樹,佐々木 マキ

これは個人的なことだが、どうも村上春樹氏の絵本というのは好きになれない。
羊男、双子、博士、ドーナツ、村上春樹的世界を絵本に収めたものだが、呪いを解きに、RPG的世界を旅し、最後はパーティーで終わる、という、なんとも紋切り型な物語なのだ。
絵はかわいいし、文章も読みやすいし、いいのだけれど、そこには教訓的なものなどはないように感じる。
もちろん、そういう種類のものを求める読み物ではないのかもしれない。
けれど、そうなると、どこかしら僕は邪推してしまうのだ。
この絵本は、春樹氏の小説世界のPR活動のひとつなのではないか?というようなことを。
これから村上春樹という作家に入門する子どもたちにとってはいいことかもしれないな。
僕は大人に、「大人的」になりすぎたのかもしれない。
posted by B&M at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0259『できる人のスピード仕事術』

★★★3
できる人のスピード仕事術―即効!これ1冊でスイスイ仕事がこなせる (日経BPムック) [大型本] / 日経BP社 (刊)
できる人のスピード仕事術―即効!これ1冊でスイスイ仕事がこなせる (日経BPムック) [大型本...

雑誌『日経ビジネスAssocie』のムック。
画像も豊富でしっかりした本で880円はお買い得。
今までの雑誌記事の再編集というところなのか。

雑誌『Associe』自体は内容は薄いが読みやすく、アイディアみたいなものを毎回がんばって連載しているなあという印象。

各章の扉絵のコラージュがなんか印象的。

当たり前のことだが、すべてのことをマネすると破綻する。矛盾するものも一冊にカタログ的に収められているからだ。
そうであるならば、時々行き詰まったときやふっと力が抜けたときなどにぱらぱらとめくるにはいい本。

これでも5分を無駄にしますか?
シャープの「匠社員」がはんだづけにかかる時間(1カ所当たり) 1秒
会ったばかりの人を有能かどうか第一印象で判断するまでの時間(社会心理学者ナリニ・アンベイティの実験) 2秒
・・・(p35 ジャパネットたかた社長 高田明氏 会社を変えるほど「5分」は長い)
posted by B&M at 16:37| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0258『あたしのすべて』

★★★3
あたしのすべて
あたしのすべて
安彦 麻理絵

0153『小さな恋の物語』で好きになった安彦さんの漫画。
どきっとするような表紙で、女の子が「わたしのすべてをあげます」とかっていうイメージなのだろうか、でも内容はけっこうすごくて、露骨で、おおっぴらで、赤裸々だ。
そこが、安彦さんの漫画の魅力でもある。

 「大股開き」な漫画は、どんなジャンルのものであれ、私はとても大好きです。逆に、ウソくさくて、ちゅーとハンパにカッコつけた御都合主義なマンがは、どうしても好きになれません。(あとがき)

ブス、というのを露骨に描く作家さんで、ご自分の事もそのように描写していらっしゃるが、、、
タダでヤラせてくれるとこにしか
コイツには価値がない

なんもそこまで、と思わなくもないところはあるが、何が美しくて、かわいくて、なにがそうではないかを語る限り、そこから逃れはしないのだから。
posted by B&M at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月23日

0257『使いみちのない風景』

★★★3
使いみちのない風景 (中公文庫)
使いみちのない風景 (中公文庫)
稲越 功一,村上 春樹

「住み移り」を生業とする者の、写真付き旅行的エッセイ。
文庫版には「ギリシャの島の達人カフェ」と「猫との旅」がついている。

 もう少しつっこんで言うなら、「住み移り」という行為には<たしかに今は一時的な生活かもしれないけれど、もし気にいれば、この先ずっとここに住むことになるかもしれないのだ>という可能性が含まれている。僕はそういう可能性の感覚を、あるいはコミットメントの感覚を、愛しているのかもしれない。

読む気分にもよるのかもしれないが、今回読み返してみるうち、あれ、おかしいな、と思った。
その写真たちは、いや、その「種類の」写真たちは、その昔、僕を焦がし、僕を強く惹き付けて離さなかった。
僕はいつもどこかに行きたかった。

でもだんだんと大人になり、職が決まり、骨を埋めるところが決まった。
僕はもうどこにも行けない。
でも、たぶん、今はとりあえず、満ち足りているのかもしれない、と思った。
どこかに消えてしまいたい、というような思いは消え、今僕はここにいて、世界の中心だ、と思える。
少なくとも僕という人間のための世界では、中心にいる気がする。

というような思い込みをできるようになったことは、大変幸せなことである。
よかった、よかった。

そのうちまた、やってくるのだろうか?
昔のような、焦がれるような思いが?
僕は今、近くはじまる新しい環境にちょっとどきどきしている。
日常が、旅よりもエキサイティングな時期なんてそうそうない。
年齢の25という数字も魅惑的だ。
こんな時期は、そうそうないんだろうな。

 でも結局のところ、それは物語にならなかった。
 それはあくまで使いみちのない風景のままにすぎなかった。
 でもそれとは別に、その作業は僕の中に、まったく違った物語のようなものをもたらすことになった。その一連の文章を書きおえたあとで、僕はすぐに別の物語に取りかかった。
 その部屋の風景はたぶん僕の中で、別の風景に結びついていたのだろうと思う。

(これが、あの長編の誕生した瞬間だそうだ。)
「使いみちのない風景」は、『回転木馬のデッドヒート』の、「澱」のようなものに、似ている。
posted by B&M at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月22日

0256『「英語脳」のつくり方』

★★★★4
「英語脳」のつくり方 (中公新書ラクレ)
「英語脳」のつくり方 (中公新書ラクレ)
和田 秀樹

和田さんは、頭がいいのだろう、平易な言葉で、大量に、言っている事もけっこう手厳しいが、なるほどな、と思うことが多い。
大人のための英語勉強術。
大人の英語は読み書き、そしてコンテンツ。
「受験勉強はムダじゃなかった!(帯)」

 会話重視で英語はペラペラになったけれども新書を読めない若い子よりも、たとえジャパニーズ・イングリッシュであっても、しっかりと新書を理解できる中高年の方がよほど社会で使える人間だろう。(p89)
posted by B&M at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0255『4ジゲン』

★★★★4
4ジゲン 1 (1) (花とゆめCOMICS)
4ジゲン 1 (1) (花とゆめCOMICS)
にざかな

さんよりは、まだ下ネタなどがないので勧めやすい。
「にざ」さんと「かな」さんの合作、1ページネタ漫画。
キャラクターがけっこう決まっていて、安心して読める。
けっこう笑えます。

教師「・・・君 うるさいからちょっと廊下に出て・・・バケツに水を汲んで・・・」
生徒「持って立たせるんですかあ──?体罰はんた〜〜〜い!」

教師「月明かりに照らされ 水面に浮かぶ己の顔を 目を逸らす事なく 見つめていなさい」

生徒A「・・・なんかすっかりおとなしくなっちゃったね・・・」
生徒B「・・・なんとなく精神的にきそうだもんね・・・」

(この漫画はつくづく、文章での引用は適さない。)
posted by B&M at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0254『図解 こうすれば時間が儲かる!』

★1
図解 こうすれば時間が儲かる!―成功者がやっている究極のタイムマネジメント術 [単行本] / タイムマネジメント研究会 (著); PHP研究所 (刊)
図解 こうすれば時間が儲かる!―成功者がやっている究極のタイムマネジメント術 [単行本] / ...
タイムマネジメント研究会

いろいろな知恵のカタログ・雑誌形式本。
こういう形の本は、眺めるのに最適であっても、新しいこととか、文章とか、そういうものを求めてはいけないのであって、最後にまとめて参考文献の羅列があるが、小文字でもいいので各ページに著書への道しるべがあったらよかった。

スケジューリングはオシリから

2008年01月21日

0253『イギリス文学散歩』

★★2
イギリス文学散歩 (ショトル・ミュージアム)
イギリス文学散歩 (ショトル・ミュージアム)
和田 久士,浜 なつ子

イギリスの文豪たちの生家などをめぐる文学散歩。
写真が豊富できれい。
ディケンズの家には僕も実際に行った事があり、そのときのことなどを思い出して、あのときの空気を思い出したりなどする。

『オリヴァー・トゥイスト』は当初「ベントリーズ・ミセラニー」という月刊誌に連載され、人気を博した。ディケンズは25歳にして初代編集長でもあった。(p57)

ああ、いつかこのガイドブックを手に、イギリスを縦横無尽に散歩したい・・・。
posted by B&M at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0252『あの人はいつ勉強しているのか?』

★★2
図解 あの人はいつ勉強しているのか―「一流の勉強法」を、学べ。
図解 あの人はいつ勉強しているのか―「一流の勉強法」を、学べ。

「毎日のすべてを勉強に変える、プロたちの勉強法を公開」

勉強というのは、情報の新陳代謝におけるインプットのことで、食事のことだ。
学校に通っていた頃の記憶で、勉強というのは嫌なものだというイメージがあるかもしれないが、勉強は食事で、食事をしないと動けない。
腹の中に溜め込んでいると、そのうち代謝され、アウトプットされることもある。

心理学者クレペリンが発見した「作業興奮」という現象だ。つまり、「やる気が出ないのは、まだやっていないから、というだけの話なんです。」(p13)

教採の受験勉強の際に買った覚えがある。
いろいろと参考にはなったように思う。
15人+アルファの勉強術カタログ。
題名から図と写真が豊富なような印象を受けるが、インタビュイーの像と著書などが多いので、図はイマイチ。
まあ800円なのでそんなもんか。
posted by B&M at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0251『Salyu Tour 2007 TERMINAL パンフレット』

★★★3
Salyu Tour 2007 TERMINAL パンフレット
Salyu Tour 2007 TERMINAL パンフレット

Salyuのライブには行ったことがない。
この本は、その行ったことのないライブのパンフレット。
Salyuに関するインタビューを交えたテキストが2ページ、写真が4ページ、
あとはゾウと少女をめぐる仕掛け絵本になっている。

Tower
たいせつ なのは
これからの ことです。

歌詞とは違う、短いメッセージがそれぞれの曲に付されている。

久々にアルバム『TERMINAL』を聴きながら、この本を開いてまた泣きそうになった。
Salyuの歌声は日常のやさしさや、都会の夜や、日曜日の日だまりや、いろいろなことを思い出させる。


CD:
TERMINAL
TERMINAL
Salyu,一青窈,桜井和寿,小林武史

オフィシャル:Salyu.jp
posted by B&M at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月16日

0250『凪渡り』

★★★★★5
凪渡り ― 及びその他の短篇
凪渡り ― 及びその他の短篇
高浜 寛

0213『泡日』の高浜寛。
男みたいな名前だけど女性。

この本に出会えてよかった!!!

傑作!!
星10個!

贅沢は年に一度で十分

漫画月 20070701さんとこの感想がうまくまとまっていた。
こういうふうにまとめなきゃいかん。

「Hygro-45」と「水いらず」がよい。
Hygro、ハイグロとは、水草のこと?

『凪渡り 及びその他の短編』高浜寛|物欲道さんとこが表紙の美しい写真を撮られています。
そうだ。
この表紙のきれいさはなんだ。
極上だ。
カバーを開くと、1枚の絵になるようになっていて、裏側まで、もう、贅沢で。
広げてしばらく机の上でもてあましています。

Amazonのモワノンプリュさんのレビューに、
「ただ、作者はなぜintroductionで、男の視点に立ってこの作品集全体を支えなくてはいけなかったのか。そこがもう一つ、納得しきれない。」
というのがあって、ああそうだな、どうなんだろうと思って、その疑問は保留にする。
ただ、このイントロがあるから、全体のテーマ性や一貫性が見えてきて、読後感が豊か。

本を開くたびに泣きそうになる。
僕はこういうのが好きなんだなあ、と気づく。

・・・やだ
何その頭・・・(p84)

ここは山本直樹っぽかった。
けど、なんにせよ、この奇跡みたいな描写力はすごい。

一コマ一コマを読み飛ばせない。
いやー、ほんま、すごすぎる。
奇跡。

もっと読みませう集めませう、今描かれているという長編はどんなんでせう。

オフィシャル:
MY LIFE WITH K
posted by B&M at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月14日

0249『やりとげる人の法則』

★★2
やりとげる人の法則 [単行本] / ゼブ・サフトラス (著); 弓場 隆 (翻訳); ディスカヴァー・トゥエンティワン (刊)
やりとげる人の法則 [単行本] / ゼブ・サフトラス (著); 弓場 隆 (翻訳); ディスカ...

目標を設定し、やる気を持続させ、それを達成するための7つのポイント、総計50項目。
全米屈指のサクセス・コーチだという。
見開きに余白をたっぷりあけて、最後は偉人の箴言でしめるという、なんともお手軽な一冊。
そういうものを求めている人にはうってつけ。
当時の僕にはうってつけ。
でも、今ならもう買わないかな。

「人間にとって最大の危険は、高い目標を設定して達成できないことではなく、低い目標を設定してそれを達成し、満足してしまうことである」ミケランジェロ(イタリアの芸術家)(p.19)

このくだりは、半分なるほどな、と思ったけれど、この頃の僕の考えでは、挫折感というのはとても大きいものなので、低くてもいいから成功体験を重ねていったほうが、自分にはあっているんではないか、ということ。
高い目標を設定して何度も挫折してはくり返す、というような精神的タフネスは持ち合わせてない。

ただ、なんとなく、それぞれの人間にとっての大きな人生的課題というものは実は隠れたところにあって、人々はそれを達成しようとして実はがんばっているんじゃないかな。
例えば伴侶を励ますとか、例えば次の世代を残すとか、例えば生涯をまっとうするとか。
僕の場合は大目標は文学的成功と、教育的成功なんだろう。
でもそんなもの大き過ぎてどうすればいいのかわからないから、小さい成功を集めていこうってわけさ。
読書?
まずは目の前の1冊が読めること、これが僕にとっては大きなことだったんだ、実のところ。
posted by B&M at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0248『海外作家の文章読本』

★★★★4
海外作家の文章読本 (新潮ムック―海外作家の仕事場)

新潮社、0003『来たるべき作家たち』の続編。
前作の小説一辺倒だったのに加え、ノンフィクションや回想録、旅行記、エッセイといった様々なジャンルの海外作家さんたちがラインナップされた。
残念ながらこのシリーズはこの2冊で終わっているようだ。
続編、出てほしいなあ。

日本作家からは沢木耕太郎氏と山田詠美氏が紹介されている。

個人的には0097『アムステルダム』のイアン・マキューアン、ジョン・アーヴィングの写真とインタビューがあるだけで大満足。

人生が充実していれば、いわゆるリサーチは不要なのかもしれない。(p160)


参考:
イアン・マキューアン インタビュー by 大野和基
このページ、誤字が多いなあ。雑誌からスキャンしたんだろうか。マキューアン氏に対する愛情もあまり感じられない。客観的、ということ?村上春樹氏から言わせると、あまりいいインタビューとは言えないんじゃないかな。

市川たくじインタヴュー
『いま、会いにいきます』の市川氏はマキューアンのファンだという。

ランダムウォークな日々: イアン・マキューアンに盗用疑惑
トマス・ピンチョンが擁護だなんて、知らなかったなあ。
posted by B&M at 20:06| Comment(0) | TrackBack(1) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0247『ぼく、オタリーマン。』

★★★★4
ぼく、オタリーマン。
ぼく、オタリーマン。
よしたに

寝酒は四度目の食事です!
・・・わかっては、いるんだよ。わかっては。(p107)

非常に共感的に読みました(笑)
絵もうまい。
SEの生活みたいなものも垣間見れました。
満足満足。
僕にもわかるオタ知識で読みやすい。
オタ知識というより、未婚二十代後半男の日常という感じが強い。
この頃紹介してきた女性が自分たちの生活を赤裸々に描いているので、こうした男性陣にもがんばってほしい。
吾妻さんのような漫画家の生活よりも、男性の場合は、こういったSEなどの職種のほうがうけるのではないか。

「ふぐぅ」の時代 と読むと
・・・(p41)

↑大笑いしました。

ダンカン。〜「ぼく、オタリーマン。」発売中!〜
エンジニア★流星群 @Tech総研
posted by B&M at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0246『感じない子どもこころを扱えない大人』

★★★★★5
感じない子どもこころを扱えない大人 (集英社新書)
感じない子どもこころを扱えない大人 (集英社新書)
袰岩 奈々

 では、人間にとって、切っても切り離せないはずの感情や気持ちが、こんなにもあとまわしにされ、邪険に扱われるのはなぜだろうか。
 それは、「感情が混乱のもと」でもあるからだ。(p96)

日々見過ごしがちな、自分の感情、相手のこころをどう扱えばいいのか、ということについて、平易にガイドしてくれる本。
タイトルの秀逸さに加え、読み返してみると、理性的な自分を落ち着かせてくれる重要な書でもあることを思い出させてくれる。

ウやエは、一見、子どもの気持ちに共感した返事のように聞こえるが、実は大人のほうに「自己否定したくなっている子どもを認めたくない気持ち」があると言えるだろう。(p174)

学校から遠く離れて、久々に教室に立つ前に、読んでおいて損はなかった一冊。
posted by B&M at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0245『TICO』

★★★★4
Tico and the Golden Wings (Knopf Children's Paperbacks)
Tico and the Golden Wings (Knopf Children's Paperbacks)
Leo Lionni

レオ・レオニーの絵本。
読みやすい。
最後のオチについては、なんというか、天才、天賦の生涯、みたいなことについて、考えさせられる。

"You think you are better than we are,
don't you, with those golden wings.
You wanted to be different."
posted by B&M at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0244『夜回り先生』

★★★3
夜回り先生
夜回り先生
水谷 修

昔、この人に救われた、と言った後輩の前で、「夜遊び先生」と間違って言ってしまい、大層怒られたことがある。

水谷先生は、私の地元に講演に来られたことがある。
そして、本にサインをしてもらったことがある。

直接、水谷先生の教え、のようなものに触れたわけではなく、同じ教師として見つめた。
水谷先生がサインをすると、本が売れた。
講演をすると、テレビに出ると、知名度が上がって、また本やDVDや講演のチケットが売れた。
そういうところに、どこかキナ臭さを感じていた。

 望んでもいないのに孤独を強いられ、その孤独に耐える方法を知らないだけだ。

 孤独感をなくすために、わざわざ夜の街に入り、身を滅ぼさなくてもいい。(p107)

本書も、語りかけている。
その熱い語りを切望している子どもたちもいるのだろう。
ひとつの物語として、この本は機能する場合もあると思う。

 もちろん夜の世界にも愛はあるが、明日につながる愛ではない。お互いになぐさめ合いながらつぶれていく愛だ。(p150)

講演で聞いた話についても、どこかうまい演説者だ、というふうな印象をぬぐえない。
語られている言葉とその内容は、すぐそこにある現実かもしれないが。
感動する一方で、どこか不信感も抱いてしまう自分がいる。
もちろん、水谷先生には水谷先生のやり方があるのだろう。
どこか腑に落ちないものを感じるのなら、自分は他のやり方を選べばいいだけのことなのだが。
メディアの中で、いじりやすいようにみんなが周知するところの存在となる人は、僕だけではない、勝手気ままな批判に耐えなければならない。

話を突き詰めれば、子どもが悪かったためしはなく、必ず大人に原因がある。(p127)

水谷先生の考えは、これに徹している。
子どもが悪いわけではない。
大人が悪いのだ。
もちろんそうだと思う。
ただし、それを言い過ぎて、子ども自身の責任感とか選択とかを奪い去らないように、注意しながら、愛情と最低限の教育コンテンツを提供していく。
大人が過保護であってはならない、とも思う。

去年10月頃の新刊から音沙汰がないようである。
今もどこかで夜回りをしているのだろうか──。
それとも、持病と闘っておられるのか──。

なにはともあれ、私にとっての、印象的な教師像の一人である。(他には実際に教えてもらった恩師や職場の先輩方、鬼束、金八、女王、ザ・中学教師などの作品中の先生など。)
posted by B&M at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0243『サラダ記念日』

★★★3
サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
俵 万智

上にリンクしているのは文庫版で、うちにあるのは1987年発行のハードカバー版。
帯には「大型新人類歌人誕生と騒がれている万智ちゃんの歌の本」と書いてある。

超有名な短歌の本。

ワイシャツをぱぱんと伸ばし干しおれば心ま白く陽に透けてゆく

『ショートソング短歌』とか、現代でも脈々と息づいている短歌の、過去の興隆期。
posted by B&M at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩・短歌・俳句 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0242『The Ghosts of Izieu』

★★2
The Ghosts of Izieu (Penguin Reading Lab, Level 3)
The Ghosts of Izieu (Penguin Reading Lab, Level 3)
Watson

「洋書」カテゴリー追加。
ペンギンブックスレベル3。
中学3年生でもちょっと難しいか。


実際にある都市らしい、Izieuでのホロコースト体験。
こういう、歴史虚実が入り混じるお話が好きです。
あちら側とこちら側の境界線がふっと消える、みたいな。

From the top of the hill there will be a wonderful view over the river. But the children will never see it. And the river will not stop moving. It knows nothing of people's happiness or pain. (p34)
posted by B&M at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0241『パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋』

★★★3
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)
パパッとおそうじ塾 おばあちゃんの知恵袋特別編集 [別冊宝島] (別冊宝島 1486 ホ-ム)

そうじに関する知恵を、「おばあちゃんの」というくくりでまとめている。
高齢化社会、世代間の断絶、などを考え、ネーミングに星ひとつ。
内容も、なるほど、と思うようなこともあって、そうじアイディアのカタログ的な本として重宝しそう。

子どもの発想で考える!楽しい片付けの提案!

2008年01月13日

0240『痛々しいラヴ』

★★★★★5
痛々しいラヴ
痛々しいラヴ
魚喃 キリコ

ナナナンの最高傑作!だと思う!

人物達の表情が多彩で、はさまれる詩的な文章、ストーリーの多様さなどから、僕はこの短編集が一番好きだ。
男の子をときどき主人公に起用するのも、この短編集ならではではなかったか。

なんというか、きれいにだけ描こうとしてない。
ちゃんと汚い事とかも描こうとしている。
だからこそ、タイトルみたいな「痛々しさ」が出る。

今までバカだと見下してきたけど
オヤジ相手にパカパカ足開いてる少女の皆さん達
君ラはエライよ
それもビッグバーゲンプライスで

同情するよ
尊敬するよ
泣かせてくれるよ(p19)

創作の練習のために、以前、「ライフプランニング」を一部小説化したことがある。
以下、興味がある人はどうぞ。

小説『ライフプランニング(第1話 近田編)』をヨム
posted by B&M at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0239『ザ・クレーター』

★★★★★5
ザ・クレーター (1) (秋田文庫)
ザ・クレーター (1) (秋田文庫)
手塚 治虫

ザ・クレーター (2)
手塚 治虫

たった一キロ四百グラムの人間の脳髄の中に 心のトビラがある
もしかりにこのトビラの中をのぞけば
その おそろしいほどのひろがりと 深さに
おそらくゾッとなるだろう

文庫版解説の石坂啓氏も言うように、名序文からはじまる至極の短編漫画集(石坂氏が引用したのはこれのあとの部分)。
技術、笑い、画力、ストーリー、テーマ、SF、皮肉、多様性、もうほんとうにすごい。
高校の頃に読んで以来、ずっと好きだ。

「見ろ!あの未来の貧弱なこと・・・
あの教師は虚勢をはってるけど実際はあんまりりっぱな計画ものぞみも持っていないことがわかるだろう」(p170)

第2巻のほうの解説は三田誠広氏で、「小説の構想を練る上で、子どもの頃に接した手塚作品のさまざまな短篇の手法や構造が、大きな財産になっていることは事実だ。」というくだりを書かれていたことが強く印象に残っている。
そりゃそうだろうなあ、と思ったし、僕も盗めるものなら盗みたいものだ、と思っていた。
今もその気持ちは変わらない。
posted by B&M at 05:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0238『強く儚い少女達』

★★★★4
強く儚い少女達
羽央

口唇だけで
これ程込み上げるものが・・・
恋じゃないとは
思わない(p58)

絵がきれい。
漫画にありがちな、一戸建てが二つ並んでいて、その2階の者同士がくっつく「恋じゃないだろ?」
題名からなんとなくわかる、「脚を開け」
シチュエーションで楽しい「監禁遊戯」
「脚を開け」と似たテーマの「アタシはオモチャですか?」
そしてこれはすごいイメージの展開、「妄想イエスタデイ」。

下記のところの1ページはすごい。
なんというか、こんなにかわいく、というか、変化を、というか、描ける画力はやっぱりすごいんだろう、と思う。
山崎さやかさんと共に、収穫でした。

「素直じゃないよね?」
「悪いクセなの」(p123)
posted by B&M at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0237『ラブ・ゾンビ』

★★★★4
ラブ・ゾンビ (九竜コミックス)
山崎 さやか

タイトルに魅かれて買ったのですが、収穫でした。
山崎さやか。
やるじゃないか。
物語の持ってき所が独特。
女性でエロなんかも描いたりして。

「ってえ!イテーよ!!」
「前立腺感じた?」
「ぶっ殺すぞてめーー!!」(「主婦201号室」)

依存の「ラブ・ゾンビ」、団地妻の「主婦201号室」、田舎農業の「HIKARI」、タイトル通りの「便所」、デビューしたての背景ざっぱでちょっと岡崎京子?な「群青」、そして

「お前マジで家の仕事継ぐ気なわけ?ブタだろー?地味だしつまんねーじゃん。だいたい一生の仕事今 決めなくたって・・・東京行っていろんなこと知ってから、やりたいことみつけたほうがいいよ。」(「P-good」)

田舎の養豚、「P-good」。

「作品小咄」には書き直しのことを書かれていましたが、女性なのに、エロをよく心得ておられます。
posted by B&M at 05:05| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0236『日常茶番事』

★★★3
日常茶番事
日常茶番事
新井 理恵

前回に引き続き新井さんの笑える4コマ漫画。

【日常茶番事】
1ごくありふれた平凡な事柄を笑い飛ばすこと。
2茶番を表現することを生業とする者。新井理恵。
(『狭辞苑』より)

「アイアイ」のシリーズは、『ブッタとシッタカブッタ』シリーズに通ずるところがありますね。

「何考えてんの?」
「人間が思っている事を100%的確に言葉で表現できるワケでもないし 言ったところで聞いた側が100%的確に理解できるワケでもないじゃない
おろかな事聞かないで 馬鹿

小説もあって、なかなか面白く読めました。
posted by B&M at 04:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0235『ペケ』

★★★3
×(ペケ) (7)
×(ペケ) (7)
新井 理恵

「先生は25歳になりました。」
「それは人間の年に直すと何歳ですか?」
「失礼ね!ちゃんと人間の年よ!」

学園ネタ、ファンタジー、古典、エロネタ、ホモネタもなんでもありの4コマ漫画。
かなり笑える。
「だいたいなんだよ あの女
男の前でだけ気が利くブリやがってよー!!
てめーなんかが純情ぶっても
可愛くねーんだよ
このクソぶブァ・・・がッあ・・・」
posted by B&M at 04:50| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0234『レイアウトひらめき事典』

★★2
レイアウトひらめき事典
レイアウトひらめき事典
レナード コレン,R.ウィッポ メックラー

「ひと目、五十手」という言葉がある。(「これは恐ろしい本である」より)

囲碁でいうところの先見性のことだ。
勉強し、行く通りもの「型」を知ることは大事である。
しかし、多様性も複雑化した現代では、なかなかすべての型を覚えておくことは難しい。

もし、素人がこの本によって”長年”を経ずして、いとも簡単にプロになれるとしたら・・・。(「これは恐ろしい本である」より)

難しいからと、簡単にこういう事典に頼って、結果がいい方向に進むかどうか、は、僕にはわからない。
けれど、アイディアなどでうんうん唸るより、こういった一覧、カタログからヒントを得るほうが、時間の短縮にはなる。
オリジナリティよりも、新奇さよりも、迅速さを選ぶ必要があるときなどは、こういう事典はすごく役に立つ。
posted by B&M at 04:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月08日

0233『私の読書法』

★★★3
私の読書法
大内 兵衛 他

謙虚な人が多いように思う。
謙虚は美徳だ。

昔の著名な人たちも、読書と悪戦苦闘していたのだなあと思わされる一冊。
トップバッターは清水幾太郎氏。

ショウペンハワーかだれかが、読書とは他人の馬を頭の中で走らせるだけだという意味のことをいったそうだが、あるいは行動し思考するのをさぼるために読書で時間をつぶしているのではあるまいか。そういわれればわたしにも思いあたる節がないではない。(p20 「1月・1万ページ」より)

0232『本とは何か』

★1
本とは何か―豊かな読書生活のために (1979年)
小林 一博

本の世界の仕組み、本がどのような方法で生み出され、読者の手許に届いているか、を一般の読者に向けて解説した本はあまりないと思った(あとがき)
とあるように、1979年近辺の本の周辺事情が伺える。

つまり、いいたいことは、同じような本は出したくないということ。同じような本を出さなければ食べていけないなら、食べることのほうを節したいと思っているのである。(p87)

0231『バカのための読書術』

★★★3
バカのための読書術 (ちくま新書)
バカのための読書術 (ちくま新書)
小谷野 敦

非常に刺激的なタイトル。
著者自身も攻撃的。
挑戦的な本の選択が面白い。

繰り返しになるが、「バカ」といってもいろいろあって、私は「難解な哲学などがわからない」という人にはかなり同情を寄せているし、自分自身そういうバカである可能性も否定できない。けれど、私は「無知」とか「怠惰」に対しては極めて厳しい。「頭が悪い」のを克服するのは難しいけれど、無知は努力によって克服できるし、それをしようとしない「怠惰」は、犯罪的だと考えているからである。(p012)

0230『「反」読書法』

★★★3
「反」読書法
「反」読書法
山内 昌之

樋口氏の「実読」と「楽読」のようなことを、山内氏もおっしゃっておられる。

「反」読書法とは、「他人がどういう本を読んでいるのかをまったく気にしない(p12)」、つまり世間一般の読書とは違っていい、自分の興味、興奮中心の読書法ということ。

こま切れ時間などを駆使して、可能な限りその知の領域にどっぷりと浸かることが必要と説いている。

本の価値としては、著者のユニークな本案内、読書日記あたりにあるのではないか。
普通に読んでいては出会えないような本(学術的なもの)に縦横無尽に触れられておられるのが刺激的だった。
まあ、僕は、そこに書いてあるほとんどを未読なのだけどもね。

 読書する際に、あらかじめ著者や作品に偏見をもってはいけません。(p33)


 ところで、戦史や戦略学は、欧米では大学やアカデミーの重要な学問領域とされており、どこの本屋に出かけても広いスペースを割いています。(…)むしろ真の平和を達成するには、いかに軍事や戦争を廃絶するべきか、必要な知識をもたずにこの問いに答えられると考える人はあまりにもナイーヴにすぎます。(p34)

0229『本はどう読むか』

★★★★4
本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)
本はどう読むか (1972年) (講談社現代新書)
清水 幾太郎

今となっては、読書に関する非常に基本的な書。
講談社現代新書297番である。
上の画像は昔のもの。
現在は、この新書シリーズの表紙は改訂されていて、上のような味のある絵はなくなっている。

清水氏には他に、『論文の書き方』という新書もあったりして、名刺について3(美しさについて)にちょっと書いているけど、実のあることを書かれていらっしゃるので、今になっても色褪せていない。

モンテーニュとは無関係に考えても、読者自身、深い感激をもって読んだ本でありながら、その本の内容を忘れてしまったという経験を持っているであろう。(p71)

0228『大人のための読書法』

★★★3
大人のための読書法 (角川oneテーマ21)
大人のための読書法 (角川oneテーマ21)
和田 秀樹

膨大な著書を書かれている和田氏の読書法。
本は買え。自由度を保つために、一冊の本のはじめから終りという手順に縛られるな、というところは気に入った。
けれどもそれは、結局は「自分を読む」ことに終始することになり、「他者を読む」ことには永遠に辿り着かないのかもしれない。

この頃また、自分と他人について考えている。
孤独とか、他者に辿り着けるかとかは、高校、大学時代の思考のテーマだったように思う。

iTunesや読書記録やなんかは、結局のところ、自分を軸とした世界の定点観測でしかない。
人は、その自分中心の世界しか見れないのではないか。
軸をずらすことなど、できはしないのではないか?

流行っていた「自分探し」というのも要は軸を通しての世界を見渡すことでしかなく、世界に無数にあるメニュー、無数にあるインデックス、無数にあるニュース、無数にある作品群、それらを「自分」にくぐらせて、何が見えるかを考えるだけのことではなかったか。
世界中に様々なコンテンツが存在し、それらすべてを消費できるわけではない僕らは、それでは生涯自分探しを完了させられるはずもなく。

道は、ふたつだ。
ひとつは、
他者には辿り着けない、あるのは自分だけ。
他者はどうにもならない、変えられるのは自分だけ。
というふうに考えて、自分を豊かにしていくことだ。
もしかしたら、ニーチェが言った「超人」って、こういうこと?

もうひとつは、いや、他者につながる道が何かあるはずだ。
ヨガ、スピリチュアル、自然がそのヒントかもしれないし、インターネットの中の集合無意識にひたるのもいいかもしれない・・・。

僕は今、自分の腑に落ちる何ものかを探し求めている・・・。

 自己愛が強いというのは、わかりやすくいえば「プライドが高い」ということである。こういう人は、自分の失敗やミスを必要以上に怖れたり、自分のやることはすごく良くなければならないと思っている。だから完璧にできないものは、必要なことでもつい後回しにしてしまう。現実には優先してやるほかのことに全ての力を注ぐので、完璧にできないことは結果としてやらないことが多くなるわけである。要するに、やるかやらないかの二者択一をしているようなもので、オール・オア・ナッシングになってしまう危険性があるのだ。
 かつて私が本を読めなかったのは、一つにはこんな理由があったからだろう。一冊全部、全ページを読むのが苦痛で仕方がないので、初めから読むことを放棄していたのである。また、そのことが「自分に能力がないせいである」と認めたくなかった。そのため「そもそも読書にはそれほど価値がない」と思い込むことでプライドを保っていた節がある。(p57)

0227『ゆらゆら』

★★2
ゆらゆら (Feelコミックス)
ゆらゆら (Feelコミックス)
南 Q太

ゆらゆら揺れ動く乙女心。
くっついたり離れたり。

でも、主人公がちょっとおバカな女の子ってところあたりが、設定としてずるいな、と思う。
まあそのあたりは『NANA』とか、流行りか。

うかつに人肌を求めたりすると
そのあとがよけいに寒さがこたえてきつい・・・
posted by B&M at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0226『あたしは貝』

★1
あたしは貝 (ぶんか社コミックス)
あたしは貝 (ぶんか社コミックス)
内田 春菊

「結局あたしは仲のいいふりして暮らしてるのよ」
「そうなの?」
「だってそれしかないんだもん」

なんだかんだ言ってもヒモの男をなんともできない女のお話。

残業ってだけで露骨にいやな顔をする・・・
自分より収入が少しでも多いと攻撃してくる・・・
posted by B&M at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

0225『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

★★★★★5
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP新書)
平野 啓一郎

多読、どんどん読んで捨てることを奨励している0223『レバレッジ・リーディング』と対極をなす読書法の本。

本を速く読まなければならない理由は何もない。速く読もうと思えば、速く読めるような内容の薄い本へと自然とてが伸びがちである。その反対に、ゆっくり読むことを心がけていれば、時間をかけるにふさわしい、手応えのある本を好むようになるだろう。

この頃、速く、前へ、多く、より高く、と何かにせきたてられるようだったことについて、反省いましめの意味も込めて有意義に読めた。

ただ、結論から先に言えば、多読もそう悪くないのではないだろうか、というのが今のところの意見。
量を知ることもとりあえず大事なのではないだろうか。
とりあえず1000冊を目標にしたが、1000冊読んだというのはステータスになると思う。
自信になると思う。
確かに内容が伴ってきていなければただの「脂肪」でしかないだろう。
でも、とりあえずそれだけ読書の「経験」を積んでおき、本棚にその歴史を刻んでおけば、それなりにあとはどうとでもなるような気がした。

僕にとっての2008年の読書は、0223『レバレッジ・リーディング』と本書2冊の読書法本ではじまる。

0224『MIND ASSASSIN』

★★★★4
MIND ASSASSIN 1 (1)
MIND ASSASSIN 1 (1)
かず はじめ

中学生か高校生の頃に出会った漫画。
なぜかその時食い合わせで聴いていたのだろう、記憶の中でスピッツの『愛のことば』と密接にリンクしている。

題名の通り、心の殺人者、記憶の殺人者のお話。
特定の記憶のみを消すことができる、考えてみれば、記憶以外に人間に人間らしい部分はなにもなくて、それを消されてしまうというのは、死ぬこととさほど変わらないのかもしれない。

虎弥太っていうの おもしろい名前でしょ 辞書見てたら書いてあって おもしろいからそのままつけたの

コミック版第4巻が特に好きです。
「夏のひと」「友人」「異国の雪降る町」。
再起する女の人の話が好きみたいです。

コミックスは全5巻。

文庫版が出ています:
Mind assassin (1)
Mind assassin (1)
かず はじめ
posted by B&M at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

0223『レバレッジ・リーディング』

★★★★4
レバレッジ・リーディング
レバレッジ・リーディング
本田 直之

わかりやすくクリアな文章で、かなり面白かった。
どこかで読んだよ、ということも、確認したり、再考したりできた。
ところで、「すでにどこかで書かれてあること」が一冊の新刊の中に占める割合は、どのくらいまで許されるだろうか?
もちろん、読書法なんてごまんとあるジャンルの本だから、その中で2割でも新しいことや先進的なあればいいだろうか?
そういう意味では、じゅうぶんそのくらいは、読みでのある部分が、僕については、あった。

第2章はこの頃考えている、消費者は「インデックス」とどう接するべきか、みたいなことを考えながら読んで、いいカンフル剤になった。

 わたしも一時期、そんなふうに思っていました。
 ある程度の量を読んだら、もういいのではないか。仕事の「基礎体力」とでもいうべきものが身についたら、あとはその貯金だけでやっていけるのではないか・・・。(p47)

しかし、本書はあくまでビジネス書の読み方であって、実用的な、樋口氏(0140『差がつく読書』の著者)の言い方なら「実読」のほうにしか焦点が当たっていない。
僕の場合は小説もこれからたくさん読まないとなあ、と思っているので、そのあたりは平野啓一郎氏のほうを読んでみるか・・・。

0222『僕たちの好きな村上龍』

★★★3
僕たちの好きな村上龍―Tribute to Ryu Murakami 別冊宝島 (839)

『愛と幻想のファシズム』では500冊くらい経済書読んだんですけど、それは、経済のことをわからないと書けないなあって思ったからなんです。

このインタビューはすごくためになる。
映画化されているものが、見たい。
映画『トパーズ』くらいしか見たことがないので。
posted by B&M at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0221『『希望の国のエクソダス』取材ノート』

★★★★4
『希望の国のエクソダス』取材ノート
『希望の国のエクソダス』取材ノート
村上 龍

中学生が一斉に登校拒否になって蜂起する小説のための取材ノート、対談の記録。
このようにして、あのようなリアリティのある長大な小説は生まれるのだ。

 そして彼らが示してくれる可能性は、そのすべてがわたしの専門外の情報だった。個人的にはまったく興味のないこともあった。だがわたし自身の興味などどうでもよくて、重要なのは『希望の国のエクソダス』という小説にとって必要な情報かどうかということだった。(物語が情報を捉える瞬間──『希望の国のエクソダス』が生まれるまで)
posted by B&M at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 創作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0219『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』

★★2
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
村上 春樹

しかし残念ながら、僕らはことばがことばであり、ことばでしかない世界に住んでいる。僕らはすべてのものごとを、何かべつの素面のものに置き換えて語り、その限定性の中で生きていくしかない。(前書きのようなものとして)

去年、ほんの一時期だけ、ウィスキーにはまったことがある。
ニッカのホームページが気に入った頃だ。
丁度、スーパーで売られているボトルにグラスがついていたので購入して、晩酌に飲んでいた。
でも、僕にはウィスキーは向かないようだ。
大学時代にジンをストレートで飲み過ぎて吐いて、それ以来なんとなくジンとは距離を置くように、なんとなく「そぐわなさ」がある。
なので、この写真エッセイとも距離があった。
『シドニー!』とかと同じように。
村上春樹氏とは、かなり親密な感じを抱いているのだけれど。

文庫版(単行本と比べて写真の数はどうなっているのだろうか?):
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)
村上 春樹
posted by B&M at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0218『世紀末を一人歩きするために』

★★2
世紀末を一人歩きするために
世紀末を一人歩きするために
村上 龍

村上龍の名言集。
旅、女、欲望と希望、小説など全9章。

いさぎよい答
 なぜ書くか? という問いに、「死にたくないからだ」とシリトーは答えた。そのようないさぎよい答えを私は初めて聞いた。うれしかった(p197)
posted by B&M at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0217『さびしくてたまらないときのために』

★★★3
さびしくてたまらないときのために
俣野 温子

自分よりも大切にしている人がいて
それだからこそ、深く傷ついたこともある
すべての人のために。

かわいいイラストで、日常にひそむいろんな落とし穴に気づかせてくれます。

けれど夢を持ち続けることを目標にしていると
とっくに夢が叶っているのに
足りないものばかりが目について
夢が逃げていかないようにと
見張るようになっている。
posted by B&M at 21:04| Comment(0) | TrackBack(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。