2007年11月27日

0153『小さな恋の物語』

★★★★★5
小さな恋の物語
小さな恋の物語
安彦 麻理絵

アタシの部屋っていまいちおしたおそーなんて気分にはなんない部屋なのかも

そのナマナマしさに引くと同時に惹かれてしまった。

絵などは、男性から見ると「なんだこれは、いやだなあ」と思うようなところもあるのだけれど、

ハマってしまった。

ハマってしまうと、そのナマナマしさにぐいぐい引きずり込まれていく。

僕は女性が、好きだ。
それは、まったく別の生き物でもあるから、興味深いから、好きだ。

女性が作り出すイメージが好きだ。

では、女性そのものは好きだろうか?

でもやっぱり、そこにある生の、性の、ナマナマしさは、好きだなあ。

Amazon.co.jp: おんなのこの正体: 本: 安彦 麻理絵とか、Amazon.co.jp: あたしのすべて: 本: 安彦 麻理絵とかの類書のレビューを見るに、そのナマナマしさに感じ入ったのは僕だけではなくて、高橋源一郎氏までも!ということだ。

余裕シャクシャクに「なんでもない」ってふーにタバコふかせば
なんかもうすっかり自分は
「イナカもんのドンくさい自分」じゃなくなったような気になれた

女性がどう読んでいるのか、非常に気になりますが、とりあえず5つ星です。
posted by B&M at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月24日

0152『アフターダーク』

★★★★4
アフターダーク
アフターダーク
村上 春樹

あるいはいくつもの生命体がからみあって作りあげた、ひとつの集合体のように見える。無数の血管が、とらえどころのない身体の末端にまで伸び、血を循環させ、休みなく細胞を入れ替えている。新しい情報を送り、古い情報を回収する。新しい消費を送り、古い消費を回収する。新しい矛盾を送り、古い矛盾を回収する。身体は脈拍のリズムにあわせて、いたるところで点滅し、発熱し、うごめいている。時刻は真夜中に近く、活動のピークはさすがに越えてしまったものの、生命を維持するための基礎代謝はおとろえることなく続いている。都市の発するうなりは、通奏低音としてそこにある。起伏のない、単調な、しかし予感をはらんだうなりだ。


この作品のプロモーションは、よく覚えている。
しおりに、断片的な文章が載った。
作家生活25周年ということで、全集も刊行された。

25pesoでも、楽しみにしていた頃のことを記録している。
25peso | 村上春樹最新作登場
25peso | アフターダークの冒険
25peso | アフターダークについての追加情報
25peso | 病気とアフターダークともろもろのこと
25peso | 歩くこと。移動すること。水。流れること。血が巡ること。

監視社会。カメラ。中国。暴力。
今読み直してみても、刺激的な作品だった。
本当にある企業の名前などを引用し、果敢に現実を活写して見せた。
村上春樹氏自身のオウム裁判傍聴などもあっただろうが、裁判員制度の導入など、見逃せない描写も多くある。
Macintoshも「Intel Inside」になった。

映画『アルファビル』については、TSUTAYAの中古販売でDVDを偶然見つけ、少しだけ見てみた。
でも、見る心の体力がなくて、途中でやめてしまった。
また、元気なときに見よう。(それはいつのことだね。)

高橋とマリの会話が楽しい。

「ねえ、あなたって過去形を使うのが好きな性格なの?」


文庫版が出ています。
アフターダーク (講談社文庫)
アフターダーク (講談社文庫)
村上 春樹
posted by B&M at 18:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

0151『G戦場ヘヴンズドア』

★★★★4
G戦場ヘヴンズドア 3 (3)
G戦場ヘヴンズドア 3 (3)
日本橋 ヨヲコ

絵はすごくかっちりした線で描かれていて、少年漫画風の印象を受ける。
このマンガに描かれている中学生みたいな荒々しさ、みずみずしさ、気恥ずかしさは、でも、けっこう激しくて少年漫画じゃない気がする。

日本橋ヨヲコさんのマンガはそのきらめきというか痛々しさが面白い。

多分わたしは絵を描ける人ではないのです。
絵だけで漫画を作れたことは多分ないのです。
漫画家だと名乗るのもおこがましいのかもしれません。

じゃあどんなもので漫画を作っているかというと、
たまに、本当にたまになのですが、一瞬だけ、
この世のほんの一部の実存と構造がわかる瞬間があって、
それを切り落として描かずにはいられなくなるのです。

その時のわたしは、信じてもらえないかもしれませんが、
熱さとは真逆の、無に近い状態でいるのです。

ほんとうに、穏やかな気持ちでいるのです。(あとがきにかえて)


G戦場ヘヴンズドア 1 (1) (IKKI COMICS)
G戦場ヘヴンズドア 2 (2)
posted by B&M at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0150『「超」手帳法』

★★★3
「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)
「超」手帳法 (「超」整理手帳シリーズ)
野口 悠紀雄

結局行き着いた手帳はこの超整理手帳であった。
野口さんは本当に論理的で、アイディアマンだと思う。
ユーザーオフ会などで、そして販売元も講談社に移るなど、年々充実してきている。

 ところで、TO-DOリストは、うっかりすると、書いただけで安心してしまって、仕事を際限なく先送りするための手段になりかねない。(p166)

0149『「知」の便利フォーム術』

★★★★4
「知」の便利フォーム術
「知」の便利フォーム術
垣添 始

 しかし、知恵によって効率化することはできる。仕事で利用する数多くの書式、いわゆるビジネスフォームは、そうした「具現化」のノウハウが詰まった便利ツールといえるだろう。

こうした「フォーム」ということについて考えさせてくれた一冊。
手帳のリフィルとか、そういうものを自分で作り始めていた頃に出会った一冊。
今、仕事しながら、こういう本で学んだことが生きているかな、と思うことがあって、読んでいてよかったと思う。

この本を読んで、いくつも自分でリフィルとか作って、作るうちにいろいろなことを学べた。

今やウェブで様々な人が作ったフォームのテンプレートが手に入る。
参考:ライフハック テンプレート ライブラリー - ITmedia Biz.ID

0148『人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論』

★★2
人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論
人生を愉しむ知的時間術―“いそがば回れ”の生き方論
外山 滋比古

この人の文章は密度が濃くて好きだ。
0102『思考の整理学』のほうが、僕は好きだが、この本にもなかなか楽しいことが書かれてある。

 英語に"ホリデーをつくる"(make holiday)という言い方がある。"休む"意味だが、”つくる”と言うところがおもしろい。休みはやはり"つくる"ものでなくてはいけないのではないかと思い知らせてくれる。休みやヒマははじめからあるものではない。ないのが正常である。(p46-47)

0147『頭がいい人の時間術』

★1
頭のいい人の時間術 (サンガ新書)
頭のいい人の時間術 (サンガ新書)
斎藤 茂太

どうしてもこの本に目新しくてためになることが書いてあるとは思えなかったので、途中で読むのをやめた記憶がある。

 逆に2時間以上の使い方を考えるときは、まずは行動してみるのも面白い。デスクに黙って座っていないで、気分転換に散歩をしたりすれば有意義な時間の使い方が見えてくるものだ。

目新しいことが書いていないからと、僕にとってその内容がもういらないかと言えばそんなことはないのであって、僕は超人になったわけではなくいつまでたっても凡人なので、ただその言葉がなかなか響かないというか、また時と場所を変えて読んだらすとんとくることもあるのだろう。
それが、日々(いいほうにも悪いほうにも)成長し変化している人間というものなのだろう。
そこのところらへんが見えるようになったら、本当に時間が見えてくるんだろうけどさ。

0146『人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす』

★1
人生は手帳で変わる―第4世代手帳フランクリン・プランナーを使いこなす
フランクリンコヴィージャパン

僕にとっては、フランクリン・プランナーは煩雑過ぎたのだ。
やるべきステップが明確過ぎて、それでしり込みしてしまった。

もちろんこの手帳を上手に活用して成功している人はたくさんいるのだろう。
この手帳はよくもてはやされている。
参考になる部分もあった。
けれど、宗教やらなにやらに制限されたり束縛されたりするのが、けっこう嫌な性格なので、あわなかったらしい。

でも、全世界2100万人が実践するメソッドだという。
もしかしたら、あなたの世界を変える方法かも知れない。
今の僕にとってはそうでなかっただけで。
どんな本も、どんな方法もそうだけれど。
僕にとってそうだっただけで、あなたにとっては・・・。

 時間は現在から未来に向かって流れるベクトルなのだから、それを管理することなどできはしない。管理できるのは時間ではなく、自分自身の行動だ。手帳は、自分の行動を管理するツールである。本書は、ここから出発する。

0145『自分の時間―1日24時間でどう生きるか』

★★★3
自分の時間―1日24時間でどう生きるか
アーノルド ベネット

イギリスの作家であるベネットの書を、渡部昇一氏が訳すという面白い本。
当時、確か中学生くらいで(高校だったかな?)読んだ時間管理についての本。
こういう生き方をしよう、なんていうのの最初のモデルになった。

 もっと時間ができるわけなどないのだ。われわれには今あるだけの時間しななく、それはいつだって変わらないのだ。

0144『超カンタン!時間管理術』

★★2
超カンタン!時間管理術―誰でもできる
超カンタン!時間管理術―誰でもできる
水口 和彦

さて、時間管理術及び手帳活用術の本を集中的に紹介しています。
すべて過去に既に読んだ本の紹介です。

時間管理について、だいぶん中学校という職場に慣れてきた頃に、復習とか整理の意味を込めて買って、けっこう思う所あった。
が、新しい情報は、というと、なかった、というのが正直なところ。

4-2「やること」は少ないほうがエラい!

0143『手帳200%活用ブック』

★★★3
手帳200%活用ブック
手帳200%活用ブック
日本能率協会マネジメントセンター

自分はどんな手帳を使うべきなのか。
今は自作リフィルを使用した超整理手帳に行き着いているが、自分という人間の行き方や考え方や関係性や歴史を踏まえた道具を選ぶのに、こういうカタログ形式の、雑誌形式の本は役に立った。

姉妹書0139『仕事に活かす!本200%活用ブック』についてはこのブログ内で書いた。

ウェブ上で公開していたものの焼き増しもあるが、こうしてひとつの形になっていると便利は便利だ。

僕の手帳作成に参考になった、熊谷氏、齋藤氏のインタビューも掲載されている。

0142『仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術』

★1
仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術  ビジネスの王様 (ビジネスの王様)
仕事と人生がシンプルになる! 手帳とノート魔法の活用術 ビジネスの王様 (ビジネスの王様)
和田 茂夫

いろいろな本からのアイディアの寄せ集めのような本に感じた。
他にいろいろ読んだあとの、こういう方法は僕にあわない、というようなことを確認することも含め、整理のための読書にはよかった。
新奇なものはなかったように記憶している。

 何をどこに記録するのか、それをいつどうやってチェックするのか、自分だけの「仕組み」をつくってしまいましょう。

0141『時間管理術を学べ!』

★★2
時間管理術を学べ! (マジビジ1)
時間管理術を学べ! (マジビジ1)
J カウント

1000円の内容は残念ながらないが、マジビジシリーズの本はわかりやすさから言ったら格段で、本を読むのが苦手な人や、手っ取り早く実用的なことを学ぼうとするなら、そのぶんの対価を払えばいいんじゃないかと思う。

他にいろいろ読んでいたあとだったので、頭の整理のためにいい読書になった。

・失敗するのではないかというおそれがある。
・その仕事がつまらない。
・どう取り組んでいいのかよくわからない。
・取り組んだあとの結果が不安。
・完璧にやりとげる自信がないとやる気になれない。
posted by B&M at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0140『差がつく読書』

★★★★4
差がつく読書 (角川oneテーマ21 (B-95))
差がつく読書 (角川oneテーマ21 (B-95))
樋口 裕一

樋口さんご自身も本書の中で述べているが、文章の書き方が、文学的作品のような凝ったものではなく、水のようで、わかりやすい。

特に第2部「楽読」のくだりは、読んでいて非常によくまとまっていると思った。
「創作」のための本としてもオススメ。

それに触れたら火傷するような世界観を示すのが、芸術の役割なのだ。もちろん、実際にはそれは難しい。日常生活に埋没している人の世界観を揺るがすのは、並大抵のことではない。よほどの才能、よほどの技術が必要だ。それに、心の底から人を動かすことは難しい。みんなの心を動かすのも難しい。だが、一握りでも、心を動かすことを求めて芸術を作る。心を動かされることを求めて、芸術に触れる。


25peso:朝読書で、B&M先生がいつか言おうと思ったことのメモでも少し引用した。

大学時代に触れた、懐かしい「テクスト」理論にも触れられていて、ほんとう、幅が広いと思った。

 したがって、「作者は何を考えたのだろうか」などと考える必要はない。読者は作者に従属するわけではない。もっと自由に文章を読んで、そこにあるさまざまな要素を読み取ることができる。
posted by B&M at 18:23| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0139『仕事に活かす!本200%活用ブック』

★★2
仕事に活かす!本200%活用ブック
仕事に活かす!本200%活用ブック

このシリーズは、何が200%なのか、じゃあこの本の次は300%なのか、無限無量大数%とかあるのか、と疑問になるが、雑誌みたいなB5サイズと表紙や中身で本がたくさん載っている写真が多くあったことが好印象で購入した。

仕事に活かす!本200%活用ブック:[俺100]さんとこが詳しい内容については触れられている。
かなり多岐にわたる内容は、確かに100%では足りなかったのかもしれない。

本の「殿堂」を作る、ということなんかは、自分でも思いついたことがあったが、そういうアイディアが豊富に掲載されている。

殿堂入りするような本に出会うこと、そしてその殿堂入りした本を越えてまた素晴らしい本に巡り合えること。
それこそが、読書の本当の楽しみだろう。

「おおっ、この本は殿堂入りしているあの本を、ひょっとすると超えるかもしれない」
posted by B&M at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0138『クールパイン』

★1
クールパイン (Feelコミックス)
クールパイン (Feelコミックス)
南 Q太

男女の若い恋愛について描かれてあって、まあそれだけと言えばそれだけ。

先輩というこの男のやさしくないところ、ちょっと危険なところ、そういうところに魅かれてしまう女性ってのは、やっぱりいるんだろうなあ。

身体の関係ではじまり、やがて混じり合っていく、血とかそういうものだけじゃなく、関係そのもののめんどくささみたいなものとか。

あいつ 絶対あの女とやる

そういうやつだ・・・

絵の感じがけっこう尖っていて、その意味では価値があるかもしれない。
posted by B&M at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0137『オーイ・メメントモリ』

★★★★★5
オーイ・メメントモリ (MFコミックス)
オーイ・メメントモリ (MFコミックス)
しりあがり 寿

奇想天外。
死と生を巡る、壮大なエッセイ絵巻。
しりあがり寿氏の、そのどこへ行くかわからないテンションはすごい。
もう、すごいとしか言いようがない。
ユニークだ。

しかし今 この街に「死」の影はない
そこで人々は
街に点在する 黒いしみのような「死」に
甘い汁を求める虫のように群がり
あるいはテレビや映画の中の
グロテスクな死を求める
また何人かの人間は自らが・・・
殺人者となり「死」を確認しようとするだろう
展示場を出ると
窓の外は永遠に続く白く乾いた墓標
そう たしかにこの街には血の湿り気がたりない

「よし」

「死」に飢える諸君よ 私は このビルの上から
君たちの頭上に
血のように赤い赤紙をふらせてあげよう

「メメント モリ・・・」
posted by B&M at 02:21| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

0136『あなたの世間体』

★★2
あなたの世間体 (YOUコミックス)
あなたの世間体 (YOUコミックス)
内田 春菊

内田春菊は、もうタイトルからしてキマっているからすごい。
表題の連作から、ブリブリの『愛を知る日まで』。
面白い。

そこまでの傑作とは思わないが、春菊ワールドで読ませる。

「いつか私とつきあっていてよかったと思ってもらえるように努力するわ」
本人が気づいていない嘘にまで気づくようになったらほんとの恋だと私は思った・・・
posted by B&M at 20:54| Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月18日

0135『しょこたんの貪欲☆ラジオ ~中川翔子のギザなもの~』

★★★3
しょこたんの貪欲☆ラジオ ~中川翔子のギザなもの~
しょこたんの貪欲☆ラジオ ~中川翔子のギザなもの~

しょこたん=中川翔子と言えば、ブログの女王、しょこたん語、オタクといったイメージ。
一時期惹かれて(25peso:検索「しょこたん」)、その時この本も買っていたのだが、何がそんなに惹かれたのだろうということを考えてみるに。
そこには、僕の女性観というか、そういうのも混じっているから語りにくいのだけれど、あっけらかんと語ってしまおう。

0127『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!』という本を読んだのだが、まずは、語るべきコンテンツなんだろうな、と思った。
しょこたんのようにかわいらしい容姿、外見というのは、今やありふれているのだ。
美容の技術もあがってきたし、整形まで「プチ」なんつって簡単にできる時代。エステやなんかもある。
で、最低条件として容姿が整っていて、さらに、彼女の中には「世界」がある。
この固有の「世界」の獲得というのはすごく難しいことだが、彼女はそれをやっている。
というか、作り出していることがすごい。

普通の女の子でも、自分に誠実に、矛盾をなくそうと努力しながら、でも矛盾を抱えながら、自分の目指す方向に努力したり、経験を積んだりしていると、それなりに、その人自身の世界というのは作り上げられるものだと思う。
喫茶店で話そうにも、語るべき思想や経験がなければ、語り合えない。
僕自身も非常に心もとないところだが、そうして人は魅力的になっていくものだと思う。

つまり、しょこたんはゲームや戦隊やアニメやインターネットやらでともかく自分のコンテンツを持ってしまった。

さらに、オタクな人たちは、話が「あう」だろうので、しょこたんにはまりやすいんではないだろうか。
半オタクな僕も、そういう「話してみたい」ところにも、魅力を感じたのではないだろうか。
僕なんかの知識ではとてもじゃないが「お話にならない」だろうけど。

知識が多いと、いろんなことに動じなくなる。
いろんなものを受け容れてものを考えられる。
そこにはユーモアの余裕も生まれるし、新しいものも生まれやすいだろう。

この本を読みながら、そんなことを考えた。

やり逃げ
したんですよ〜!?
posted by B&M at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月17日

0134『作家の読書道』

★★★★4
作家の読書道
作家の読書道

作家さんたち、読書を語る。
こういう本は、作家志望として読んでいて非常に楽しい。

 だいたい書評や新聞の広告を見て決めていますね。はっきりした基準はなくて、ほとんどインスピレーション。でもあまりはずれはないですね。

とは小川洋子氏の言。
僕も同じ様な感じで本やレンタルビデオなんかを選んできた。
インスピレーションって大事だ。
posted by B&M at 16:58| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0133『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』

★★★3
憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言 (岩波ブックレット657)
憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言 (岩波ブックレット657)
井筒 和幸,木村 裕一,黒柳 徹子,辛酸 なめ子,中村 哲,半藤 一利,松本 侑子,美輪 明宏,森永 卓郎,吉永 小百合

 現実を言うなら、武器を持ってしまったら、必ず、人を傷つけ殺すことになるのです。そして、アフガニスタンやイラクで起こっているように、人が殺し合い、傷つけ合うことの悲惨さを少しでも知っていたなら、武器を持ちたい、などと考えるわけがありません。

世界中から武器はなくならないと思う。
けれど、法律的に肯定してしまえば、増えるようになると思う。

人間が人間を傷付けるのは、何も武器がなくてもできる。できてしまう。
言葉でも人を殺せる。
なにもしないということで殺すこともできる。

教育にいるものとして、この問題「だけ」を取り上げていくことはできないし、僕もそれを好まないしそれができる力量でも頭でもないので、特にこの問題について言及することはないだろうが、そして多くの子どもたちと大半の大人にはその背丈にあった現実と問題があるだろうから、そのことについてよくよく考えることが重要なのだと思うが、政治家にいいようにはさせないようにしたほうがいいと思うので、個人的な心持ちとして自分のスタンスを考えたりはしておかなければならない。

僕は憲法についての論議は政治家的で、僕らにとっては変えなくてもなんにも問題ないものだと思う。
でも、変えたほうがいいと思う人もいるようで、あるいは変えたほうが好転する事項もあるのかもしれない。

ともかく憲法の問題とかと固執するのではなく、全体として平和な、つまり貧困や戦争や差別やネグレクトやいじめやそういったものがなくなるような方向づけを、常に、人類はしていたいものだなあと思う。
けれどもそんなこと一気にはできないのであって、だからそれぞれの人がそれぞれの問題にそれぞれに関わっている。
憲法については、僕のスタンスとしては変えなくていいと思うんだけど、難しいしめんどくさい。
ともかく平和を目指してください。
お願いします。
posted by B&M at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0132『ピクトさんの本』

★★★3
ピクトさんの本
ピクトさんの本
内海 慶一

ピクトとは、すなわち「被苦人」である。

日本ピクトさん学会会長内海氏による代表的ピクト研究本。
読まないとピクティストとは呼びづらい。

このサイト日本ピクトさん学会ホームページの書籍化。
こちらのページを見るだけで内容はおわかりいただけると思う。

どうでもいいようなところに光を当て、それをアカデミックにまとめあげてしまう、その執着と愛情と変態っぷりはものすごく面白いし僕好み。

英語の授業で英語の標識というのがあって、ここには海外のピクトさんも載っているので教材に使えるかと思って購入した。
が、活用する前に授業が終了してしまった。(なにやっとんじゃ。)
また来年。

本にする技として、非常に参考になる。
・分類
・鑑賞ポイントで萌え場所を指摘
・研究(という名のサイドコラム、文章が比喩や皮肉が利いていて面白い。)

「転倒系」と「つまずき系」は絵を見るだけだと同じ分類だと感じたけれど、痛そうな転倒に対し、痛そうじゃないけれど実は大変だったつまずきとは、違うのか、と納豆食う。
posted by B&M at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 写真集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0131『破戒』

★★★3
破戒
破戒
松尾 スズキ

山本直樹氏のマンガとはつき合いが長い。
小学生の頃、塔山森名義のときからだ。
『さようなら』なんて、トラウマ並だった。

今回は松尾スズキ氏との共闘ということ。
松尾スズキ氏はこの頃『クワイエットルームへようこそ』を作っている。
僕は松尾さんについてはよく知らないのだけれど、面白そうなのでそのうち紐解いてみよう。

なぜかイッキに読まされてしまう。
指、UFO、工場・・・。
シンボリックなものもの、山本氏の乾いた絵。
対談がぐだぐだで、こういう人たちでも子育てするんだという、20代みそらしどの僕からはそれが面白い。

やっぱつまらんこの男。

やっとわかりました?
posted by B&M at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0130『生きて死ぬ智慧』

★★★★4
生きて死ぬ智慧
生きて死ぬ智慧
柳澤 桂子

2005年の5月頃、般若心経を毎日読んでいたことがある。
超整理手帳に印刷してはさんで。
その月の終わり頃、祖母が死んだ。
僕は死の床で般若心経を読んだ。
その後、「生きて死ぬ智慧」の柳澤桂子さん : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)を見て、本屋で買ったのだ。
これは05年7月20日の記事だ。
「心訳」というのにも惹かれた。

その頃まだ若く、今もまだ幼く、般若心経の内容はまだまだ遠い。
だから、解釈を求める意味でもこの本を求めた。
「ブッダは、欲や苦しみの根は自我への執着だから『自我を滅するべし』と説きますが、これは自己と非自己の区別は錯覚で、真のリアリティーは一元論だという科学的世界観と同じです。私は、高い教育を受けたブッダは、哲学の原子論を知っていたのではと推測しています」とは上記YOMIURIの記事。

わからなくても、これが「ある」ことを知っていることだけで財産だ。

私たちは、自己と他者、自分と他のものという二元的な考え方に深入りしていきます。元来、自分と対象物という見方をするところに執着が生まれ、欲の原因になります。自分のまわりにはいろいろな物があり、いろいろな人がいます。
(…)
 このように宇宙の真実に目覚めた人は、物事に執着するということがなくなり、何事も淡々と受け容れることができるようになります。

最後の文章は、理論的な、冷静なことだなあと思う。
もちろん死や、なにかをあきらめるというようなときにはそうした冷静な考え方が必要だろう。
そうでなければ悪あがきや、もっとひどいときは報復だとかやつあたりだとかが発生する。

それでも、感情的になることについてを捨てられない。
感情は必要だと思う。
愛だってそれがなけりゃ生きられない。
科学的な世界観だと、何か冷たい感じに思える。

いや、人間は捨てようと思っても感情は捨てられないのか。
それを飼いならし、押さえ込むところに美があるのか。生があるのか。
そう考えるとき、般若心経の新しい意味、檻としての意味を見いだす。

無関心、無感動、無感情な昨今の人間にしかし般若心経が必要だろうか。
無感動でも、自分のこととなればみんな恐れおののくか。
ほんとうに「無関心、無感動、無感情な昨今の人間」なんて、ほんのちょっとしかいなくて、他はみんな装いでそう見えるだけか。

人に死がこびりついている限り、たびたび読み返すことになる本だと思う。
柳澤氏の絵も迫力があります。
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0129『走ることについて語るときに僕の語ること』

★★★★4
走ることについて語るときに僕の語ること
走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹

『そうだ、村上さんに聞いてみよう』やら、『遠い太鼓』やら、村上春樹氏のエッセイから、氏の生き方、日常的生活についてを垣間見て、得るところは非常に多い。
彼は僕の遥か前を走る、模範的ランナーなのだ。

小説家がどこまで小説そのものに固執し、どれくらいの肉声を公にするべきかという基準は、個人によって違ってくるだろうし、一概には決めつけられない。僕としては、できることならこの本を書くことを通して、僕自身にとってのその基準のようなものを見いだすことができればという希望があった。


僕は走ることは嫌いだ。
体力がない。身体能力も高くない。
背が高いこととジャンプ力を武器にバスケットをしていたけれど、ボールを追って走るのはできたが、持久走やなんかでただ走ることは苦痛だった。
道具を使って、つまり自転車を使って、やっと走れた。
自転車は中学校時代からの移動手段だったので、慣れていたのだろう。

でも、ある程度年をとってから走り始める人も多い。
体力の問題なのだ。
僕も25歳というインターバルを越えて、肉体的、健康的、体力的な問題を気にするようになってきた。
もうほうっておいても湧き出てくる泉はない。
せめて通勤自転車くらいはじめようかと思うのだが、やっぱり重い腰があがらない。
そうこうしているうちに寒くなり、体調を崩してますます運動から遠ざかる。

まず、こういう点で、この本を読んで良かったと思う。
そういう、肉体的なことへの復帰、回帰を思い出させてくれた。
それがどんなに人生と小説にとっていいことなのかということを。

走り続けるための理由はほんの少ししかないけれど、走るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶんはあるからだ。僕らにできるのは、その「ほんの少しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけだ。暇をみつけては、せっせとくまなく磨き続けること。


小説を書くことも同じだ。
離れてしまってはいけない。
ブログを書くことも同じ。

(偶然の一致なのだが、僕が生まれた時期と、春樹氏が走り始めた時期は重なりあっていた。)

58ページでは「優先順位」について語られている。
そうだ、優先順位。
この頃ほうぼうでよく聞く言葉だけれど、春樹氏から言われるとまた違って聞こえる。

さて、村上春樹氏の次の新作は、どんな話になるのだろうか・・・?
posted by B&M at 15:09| Comment(0) | TrackBack(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0128『転がる猫に苔は生えない』

★★2
転がる猫に苔は生えない
転がる猫に苔は生えない
ブルース・E. カプラン

猫たちの「変化にまつわる」50のインタビュー。

 あの日から、物事を先延ばしにすることはやめたんだ。いつジンクスみたいな最期を迎えるかわからないと思ったからね。(p8)


"The Cat that changed My Life -50 Talk Candidly About How They Became Who The Are"というのが原題で、なぜこんな題名になったのかは不明。
「転がる石に苔は生えない」で、変転する人生はさびない、魅力的である、というようなメッセージか。
村上龍はエッセイの中で「変化がないことは異常だ、それについていかなければならない」と語った。

猫たちと本当に喋れたのだろうか?
それとも、人間を取材するにつれ、それを猫に代弁させようと思ったのか?
それとも日々自分に起こる出来事を、それぞれの猫に照射したのだろうか?
著者のへたうまな絵も冴える。
47、53ページの絵が好き。

実は全部は真面目に読んでいない。
いくつか得られることがあったので、読むのをやめた。
猫を通じて人間に関しての教訓めいたことを述べる書。
この物語のショーケースみたいな本のすべてを読むことで得られるものは少ないと判断した。
それぞれのこの短い描写では、わからないことのほうがむしろ増える。
必要としているのはもっと他の何かだった。
熱かったり、冷たかったり、それが十全に感じられる長さであり、熱気であり、雰囲気だった。(だから、世のなんでこんなに分厚いんだ長いんだという本の存在意義は「ある」と思う。)
だから、とりあえずこの本はこうして本棚の端へ「捨てる」。
記憶(ワーキング・メモリ)の中からは捨てる。
そのうちまた開くことがあるかもしれない。

その瞬間にわかったんだよ。こいつが動こうとしないのはボクが順番待ちをしてるからなんだ、って。
posted by B&M at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0127『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!』

★★2
喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな! (集英社be文庫 さC 70)
喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな! (集英社be文庫 さC 70)
齋藤 孝,倉田 真由美

構成も著者が二人いるし、順序も全体として何かを語っている形ではないのでわかりにくい。
何よりこの文庫の装丁が持ちにくい。

教育学者斎藤孝氏と、だめんずうぉ〜か〜の倉田氏の対談というか共著。
かけあい文章みたいな本。
テーマ的にはすごく渇望。
僕は会話下手なので、こういう本を読んでお勉強。

斎藤氏の発言の中には「偏愛マップ」など、氏のアイディアが盛り込まれている。

男の側から言えば、こうである。
2時間喫茶店でしゃべれない女とはつきあえない!
でも、本としては全体的に、女性の方がよく描かれているような。
男はだめだ、みたいな。
そんな〜斎藤さん!!
もっと男を磨きます。

 処女信仰というのは、男が克服しないといけないひとつの課題でもあります。そういう概念は、明治以前の日本にはなかったので、これはごく最近になってかけられた呪縛。この呪縛から解き放たれていくのが男の成熟でもある。
 処女を信仰している男たちにとっては、きれいなものがだんだん汚れていく、というイメージがあるのでしょう。真っ白いカーペットに一人の男の足跡がつき、また別の男の足跡がつき、いまやいろんな男の足跡がつきまくっている、というような。真っ白なままだと、前人未到の地に踏み込んだ、自分の足跡だけが残ると思えるのでしょうが、それは錯覚で、単にイメージの問題。

人生は整理されることがない。
せめて部屋だけでも、と思うのだけれど、それすらうまくいかない。
混とんとしていて、常に混乱している。
それは、すでにいろんなものごとに「汚されている」からで、だからこそ面白い。
美しい。
Mr.Childrenの『It's wonderful world』という曲を、折りに触れて思い出して聴き直す。
この世界は美しい。
今回は、それを女性の中の精神世界と思って聴いてみた。
その人の深い人生が滲み出てくるような女性に、もっともっと出会いたい。
その人々の「クセ」をもっと味わってみたい。

偶然、次にこの曲が流れる。
「どんなことが起こるんだろう?想像してみるんだよ。(Mr.children『くるみ』)」
posted by B&M at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月10日

0126『方舟』

★★★3
方舟
しりあがり 寿

世紀末を、方舟を軸に描く。
美しい滅びのマンガ。
この漫画家さんはそういうのが好きみたい。
ひとつのテーマなんだな。

歯みがき買って 方舟にのろう
ケロリの歯みがきで 方舟にのろう


用いてくる小道具が独特。
絵も独特。

しりあがり寿さんといえば、新聞の四コマや、雑誌ダヴィンチのオーイメメントモリ、週刊雑誌プレイボーイの時事おやじとかを描いている人です。
posted by B&M at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0125『ゲロゲロプースカ』

★★★★4

ゲロゲロプースカ (BEAM COMIX)

ゲロゲロプースカ (BEAM COMIX)

  • 作者: しりあがり 寿
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2007/09/25
  • メディア: コミック




『方舟』とか、『オーイ メメントモリ』など、死や破滅を描くと独特の味が出て、その絵柄もそうなのだけれど、ほんと、比類ない。

どこか神話的でもある『ゲロゲロプースカ』は、子どもの世界を用いて未来を語るマンガだった。
構想二十余年という帯の文句は、あらゆる作品に対するこの言葉がそうなのだが、あまりあてにはならない。
その間ずっと作っていたわけではなく、ただ単に脇に置いていただけというだけのことだ。
でも、確かに、その作家生活の中で培われたいろいろなテクニックや感慨みたいなものが盛り込まれて、どこかシュールで感情が深い。
その独特の世界観。

1800円、増刷不可能の完全限定本、とのこと。
作品を売る時、そうすることによって売り上げをのばす場合があることを考慮の上、購入は検討下さい。(なぜか僕は買ってしまったけど。この頃だめなんです。待つとか、他のルートを探るとか、めんどくさくなってきて。)

カレシゲットー
posted by B&M at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0124『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る』

★★★★4
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
日垣 隆

文章が読みやすく、面白い。
「おわりに」に書かれていた過去の名著はだいたい読んでいた。
それを更新する、とのたまう。
「21世紀版」などと、と思っていたが、案外それほど浅くもない。
いいんじゃないだろうか。

有限だからいい場合で書いたが、書棚に関するくだりも参考になった。

 どういう形でアウトプットするのかという構想さえ一貫したものを打ち立てられれば、今のような方法は、わりとスムーズに行くと思います。漠然とした収集であっても、何かが気になったからそれを選んでいるわけですから、なぜ自分はそれに関心をもったのか、という正体を見極めるような読書にするのです。

2007年11月06日

0123『街角花だより』

★★★★4
街角花だより (アクションコミックス)
街角花だより (アクションコミックス)
こうの 史代

こうのさんのデビュー作が収録された4コマとショートストーリー。
基本は花屋さんの物語。
毎度のほほんとさせられる。
人物造形がよいのだろう。
不思議な動き。
あと、構図もいいなあ。

そして漫画とは、疲れた人の一服の清涼剤であるべきで、あれこれ考える間もなく読めてしまうように作ってみたい、と思うようになりました。この作品で心がけたのは、強引な展開と演技力です。

この人の本は、あとがきがよい。
やさしさというか、人生に対する慈しみに満ちている気がする。
作品を、それを生み出す作家のパーソナリティとか性格とかたたずまいとかで判断するのはいいか悪いか知らないが、作品の「魂」というようなことを考える時、やっぱり、その人の生き方なりなんなりがめちゃくちゃな場合、あまりそういう人の作品は読みたくないなあと思う。
こうのさんのあとがきを読んで、ますますこの人の作品が読みたくなる。

今読み返すとつくづく、ヒッドイ漫画だなあ、これ描いたやつ本物の馬鹿だなあ、と思います。そして、これからどういうしごとをしようとも、一生、そう自分で思える作家で居られ続けるといいなあ、と思います。
posted by B&M at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0122『ウォーク・ドント・ラン』

★★★3
ウォーク・ドント・ラン
ウォーク・ドント・ラン
村上 龍,村上 春樹

エッセイというより対談集なのだが、まあいいか。

ところで先月の投稿数は26で、1日1冊のペースを割ってしまった。
こうしてだんだんペースが落ちてきて、1000冊達成が遠く遠く離れ、それで挫折してしまうのもいやなので、ともかく読んだ本を古今東西片っ端から短くてもアップすることにする。
そうすると、このSeeSaaブログの通信速度の遅さがネックになってきて、あらら、ちょっといやだなあと思う。
ついでに、映画版の「映画鑑賞ノート」みたいなのを作って、100作くらい見て記録したらまた違った自分の知の集積になるなあと思って、今で手一杯なのにおまえはいったい何がしたいんだと思ってやめた。
でも、読書ノートにはそれなりの効用はあって、本を読むようになったこと、自分なりの評価ができるようになったこと、他に本を読んでいる人の体温みたいなものを他人のブログから感じたりもできるようになってきたこと。

でも、もっと基本的な生活習慣としてもっともっと読む時間をしっかりとらないとこれは目標達成は遠いな。
でも、テレビ、映画、DVD、ネット、雑誌、iPod、メディアは腐るほどあって、「本、活字」に焦点を合わせないとほんと、達成は遠いな。
ああ、ほんと、読書習慣を真面目に考えないと。

で、この対談はもうすぐやってくる二十台後半くらいに、なぜか「両村上」と呼ばれた、でもやっぱり天才だった二人の作家の対談。
Amazonユーズドで5600円ってすげえ値段だな。
プレミアもの。
持っててよかった。

若書き、という感じで、言っていることがときどき現実と乖離している感じ。
でも、若さってこういうことなのだろう。
そういうのを恥じてか、廃盤になったままなのかもしれない。
お二人は今はほとんど接点はないのだろうけれど、、、。
それぞれに個性があり、それぞれの才能があり、僕は二人とも好きだ。
この二人に学んだことは多い。
この二人と、よしもとばななさん、この3人が、僕の一番はじめの、従っていちばん大切な青春時代を形成した。
そんな二人の対談。

でも、あの人はね、だれにでもわかる文章を書きたいと思って書いてるらしいのね。たとえば土方にでも、バアのホステスにでも、だれにでも本当にわかるやさしい文章を書きたいと思って努力してるんだって。で、そう思えば思うほどああいう文章になっちゃうんだって(笑)。(p128)
posted by B&M at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0121『青い車』

★★★★4
青い車 (CUE COMICS)
青い車 (CUE COMICS)
よしもと よしとも

繊細で、面白い漫画だった。
切ない。

ター坊
俺 いろんなひどい事したな
今さらだから言うけどよ
ごめんな

まあお互いね

「NO MORE WORDS」の連作はCDをもとに描いていて、そういう実験性なんかも楽しい。
最後のあとがきも面白い。

「ツイステッド」はなんだか泣けた。
posted by B&M at 09:29| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0120『大学でなにを学ぶか』

★★★3
大学でなにを学ぶか (岩波ジュニア新書)
大学でなにを学ぶか (岩波ジュニア新書)
隅谷 三喜男

入学試験はいよいよむずかしくなる。しかも、カラーなどは二の次になるから、大学への夢はなくなる。

岩波ジュニアなので非常にわかりやすい。
1981年の本。
posted by B&M at 09:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0119『大学で何を学ぶか―自分を発見するキャンパス・ライフ』

★1
[画像なし]
大学で何を学ぶか―自分を発見するキャンパス・ライフ (光文社文庫)
加藤 諦三

いまや僕には必要ない本だが、大学以前の、またはその時代の僕には面白い本だった、が、類書はたくさんあり、この本がバイブルのようになったことはなかった。
それに、もう古いのかな。
でも、大学生くらいなら、数十年のスパンで現状を把握するくらいの姿勢がほしいので、読んで損はないはずだ。

とくに何を学びたいのか、まったくつかんでいなければ、教師のほうから要求された学習をこなすだけで四年は過ぎ去ってしまう。
posted by B&M at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0118『終わった恋を乗り越えるためにするべきこととしてはいけないこと』

★1
[画像なし]
終わった恋を乗り越えるためにするべきこととしてはいけないこと
スザンヌ・ヤーロフ,ディスカヴァー21編集部

ブックオフで100円だったので買ってみた。
NYの生活とか、まあこういう考え方や生き方をしている人たちが都会にはいたりするんだなあと考えたりすることについては役に立った。

 これを読んでいるあなた、わたしは違うって思っているかもしれないわね。でも、これはセオリーよ。つまり、世の中はろくでもない男ばかりなの。だから、たとえ、毎晩死にそうなくらい会いたかったとしても、自分は他の女たちとは絶対に違うと思っているのだとしても・・・そうしてはいけない、便利な女になってはいけないわ。

『働きマン』で、後をつけられた主人公が彼氏に電話して、出張だって、来てほしいと言わないシーンがある。
そういう強さみたいなものが作品の中に見られるようになったし、そういう強さが必要な時代になってきたんだと思う。
posted by B&M at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする