2007年09月08日

今注目の漫画

このブログでは完結した物語しかレビューしないことにしている。
なので、ここで現在進行形で注目の漫画をいくつか紹介。

おやすみプンプン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
おやすみプンプン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)
浅野 いにお

本ブログのほうでは紹介しましたが(シュール・リアリズムな浅野いにおの『おやすみプンプン』)、浅野いにおさんの最新作。
この読書ノートで浅野いにおさんの過去の作品はほとんどすべて紹介してきたと思う。
注目の漫画家さんです。

 +++

働きマン 4 (4) (モーニングKC)
働きマン 4 (4) (モーニングKC)
安野 モヨコ

劇場版エヴァンゲリヲン1が公開されて注目の庵野監督の奥さんとなられた安野さんの、モーニング連載中のお仕事マンガ。
働きはじめてまだ3年。
このマンガに学ぶところは多くあります。

 +++

SOIL 6 (BEAM COMIX)
SOIL 6 (BEAM COMIX)
カネコ アツシ

パンクでポップでミステリアスなマンガ。
その不思議な感覚に引き込まれてしまいます。
そのうちこの人の作品を紹介していくと思います。
ほぼぜんぶ集めて読んでしまったので。

 +++

新ブラックジャックによろしく 2 移植編 (2) (ビッグコミックススペシャル)
新ブラックジャックによろしく 2 移植編 (2) (ビッグコミックススペシャル)
佐藤 秀峰

新シリーズ。
この人の描く絵は常に切迫感、張りつめたものがあります。そして、ぬくもりもある。
ふと思ったのですが、この「熱」「緊張」を抜いて描くと、この人のマンガはどうなるんだろう。
・・・誰もそんなもの求めてないか。

 +++

鈴木先生 3 (3) (アクションコミックス)
鈴木先生 3 (3) (アクションコミックス)
武富 健治

すごい。
ここまで教員について描けたマンガがあっただろうか。
大注目して続刊を待っています。
特に中学生の性問題に関しては、固唾を呑む思いです。

 +++

ハチワンダイバー 3 (3)
ハチワンダイバー 3 (3)
柴田 ヨクサル

熱血将棋マンガ。
そのテンションに圧倒されます。
今月最新刊の4巻が出るようです。
ハチワンダイバー 4 (4) (ヤングジャンプコミックス)
posted by B&M at 23:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | 管理者日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0078『ふたりだからできること』

★★★3
ふたりだからできること
ふたりだからできること
ほしば ゆみこ

 何かしなければならないことがあるとき、自分ひとりでやり遂げるのと、誰かの手を借りてするのとでは、どちらが「偉い」って感じますか?どちらが価値のあることだと思っていますか?
1000円という価格設定に驚かされるが、それは絵本というものを「簡単に読めてしまう媒体」としか捉えていないからだろうか。

しかし、単純でシンプルなだけにすとんと心に響くこともある。

0075『コミュニケーション力』でも書いたが、今期の僕の目標は、コミュニケーション。つながり。流。対話。他者の発見。
夏に小説を書いたら人物がひとりしか出てこなかった。
たくさんブログを書くのも自分が愛おしいからである。
自分が何を見、何を感じ、何を考えたか。
それを他者が見る。それでも僕は僕。放っておいてくれ。揺るがない自分がほしい。恋愛をしても流されないような。面接で聞かれることにずんずんと答えていくような。保護者を前にしても、他の先生を前にしても、芯がぶれない。自分が何者なのか。自分のやりたいことがなんなのか。

そんなことを思うのは、実は、他者にいろいろな意味で依存してきた証なのかもしれない。

けれど、そうして孤独な城で築いた自我は堅牢でありうるだろうか?

自分を掘り下げていくうちに、他者に対するあこがれが生れてくる。
ひとりカラオケをした。
他人の歌を聴く時間がもったいない。他人に自分の歌を聴いてもらうのが申し訳ない。自分の声に酔いたい。自分の好きな曲だけで埋め尽くしたい。
Mr.Childrenのアルバム『HOME』の中に、『Another Stori』『彩り』『Sunrise』といった歌がある。
ひとりカラオケでそれらを歌った。
どこか、『HOME』というアルバムの琴線に触れた気がした。

つながり。

喧嘩すること。
我慢すること。
つい比較しちゃうこと。
嫉妬すること。悔しいって思うこと。
posted by B&M at 23:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0077『ハルチン』

★★2
ハルチン (Mag comics)
ハルチン (Mag comics)
魚喃 キリコ

2ページ見開き漫画。
女の子っ気のない「ハルチン」とその友だちチーチャン。
普段はシリアスなナナナンさんのコメディです。

男子としては女子の日常が垣間見れてなかなか面白かった。

0076『ぴっぴら帳』と同じくトイレ本でした。
ハルチン23歳という、年齢の近さもあって親近感を持って読了。

他のシリアスなナナナンさんの作品と比べなんとあっけらかんとした作品なのか。
こちらのほうが氏の普段の日常に近いのでしょうか?
どうなんだろう。

ハルチンはハルコといって
もうすぐ23歳になる
そして思った
「あたしももう大人なんだしちっとは女らしくなってみたいもんだ。」
posted by B&M at 22:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0076『ぴっぴら帳』

★★★3
ぴっぴら帳 (完結編)
ぴっぴら帳 (完結編)
こうの 史代

トイレでちょっとずつ読んでいた本。
仕事がつらい日などに開くと、そののどかな日常にちょっと元気になれたり。

0030『夕凪の街桜の国』のこうの史代さんの小鳥たちとの日常を描いたまんがです。
「おしまいに」によると、7年も描き継いだとか・・・。
この「おしまいに」、こうのさんの創作の苦しみなどが垣間見え、なるほどなあと。

「やれやれ・・・クリスマスクリスマスとキリスト教徒でもないくせに」
「まったくねえ・・・日本にはもともと八百万(やおよろず)の神々がいてそれぞれに合ったまつり方をしてきたんですよ・・・それを今さらひとり増えたぐらいでつべこべと・・・あんたそれでも日本人かい?!」
どーん
「オレかい!?」
posted by B&M at 22:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0075『コミュニケーション力』

★★★★★5
コミュニケーション力 (岩波新書)
コミュニケーション力 (岩波新書)
斎藤 孝

我が職の2学期の目標は「コミュニケーション力」にしようと思っていた。
去年一年は僕自身が職場に慣れること、生徒と楽しむことが目標だった。
部活で苦しいこともあったが、ともかく「経験」ができた。いろいろなことを知れた。
生徒と英語をいろいろな形で楽しめたと思う。
英語はコミュニケーションだ。
言語運用能力もさることながら、やっぱり、コミュニケーション。
僕という人間自体がこの能力に欠けるところが多くある。
夏に書いた短編小説には人物が一人しか出てこなかった。
0072『Garden』で触れたフランシス・ベーコンはほとんどの画の中に一人しか人間を描かなかったという。

コミュニケーションとは、他者の獲得である。

また、個人主義からの脱却でもあろう。

この本を読んでいると、ぽろぽろと目からうろこが落ちたり、授業のアイディアを思いついたりして、よい読書体験をさせてもらった。
よって、星5つ。

一緒の空間にいて、相手がそこにいることは分かっているのに、あたかも誰もいないかのように振る舞い合うーーそうした気まずい空気を過ごすよりは、さっと世間話をして、気持ちを交わし合って別れる。そのほうがずっと気分がいい。(p45)
posted by B&M at 22:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0074『遠い太鼓』

★★★★★5
遠い太鼓
遠い太鼓
村上 春樹

 四十歳というのは、我々の人生にとってかなり重要な意味を持つ節目なのではなかろうかと、僕は昔から(といっても三十を過ぎてからだけれど)ずっと考えていた。
村上春樹氏が『ノルウェイの森』や『ダンス・ダンス・ダンス』を書かれていた頃のヨーロッパ旅行記。
僕は高校の頃にこの本を読んで、人生のバイブルになった。
春樹氏のたたずまいや視点。
単行本に挿入されている執筆する後ろ姿の写真。
執筆に関する文章。
強烈に「村上春樹」という人に魅かれた記憶があります。

今はいくぶんかその熱は引き、僕は僕の人生をどう歩むかを考えるようになってきてはいますが、また30が近くなる頃、実感を伴って読むことになるのだろうか・・・。

文庫版(僕はこちらも持っていますw):
遠い太鼓 (講談社文庫)
遠い太鼓 (講談社文庫)
村上 春樹
posted by B&M at 22:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0073『段取り力』

★★★★4
段取り力
段取り力
齋藤 孝

そのタイトルからして、当時の僕には画期的だったように思う。
社会に出たてで迷い、どうすればいいのか考えていた頃に書店で見かけていた。
時間術とか、整理術とか、手帳術とか、いろいろな方法本にはまっていたころだった。
そうしたハウツーをめぐり、そうか、次は段取り力かと思いついて、すぐに書店に走って購入して、一気に読んだ記憶がある。

この夏考えたことを僕は「システム」と言っているが、「段取り」と言ってもいいかもしれない。

僕にとってはためになる一冊でした。

非常に意志力があると見える人でも、実は脳を使いっぱなしにしているのではなく、ある期間は自動運動している。(p78)


文庫版が出ています。
段取り力―「うまくいく人」はここがちがう (ちくま文庫)
段取り力―「うまくいく人」はここがちがう (ちくま文庫)
斎藤 孝
posted by B&M at 22:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0072『Garden』

★1
Image
Garden (Cue comics)
古屋 兎丸

もうこれ以上読めないと思ったら、迷わずすぐに読むのを中断して下さい。
ブックオフの100円コーナーで出会った作品。
古屋氏の処女作「笑顔でさようなら」含む7作。
最後の「エミちゃん」については袋とじになっており、ハサミで切り開いて見るようになっている。
「「エミちゃん」の読み方」なる儀式のページがあり、「注意:人によっては不快と思われる描写があります。もうこれ以上読めないと思ったら、迷わずすぐに読むのを中断して下さい。」などと書かれてある。

Amazonのレビューを見てもかなりのものだとわかると思うが、グロい。
グロい、という言葉を遣うと、それが消費される前提にあるようなので別の言葉を探そう。
残酷で、無慈悲だ。(これで表現できたのだろうか。)

それでも作者にはそれを描かねばならない理由があった。
あとがきにはこう書かれてある。
「その衝動そのものが<暴力>というキーワードにつながっていったのですがそれが幼女への暴力へと向かったのは痛さがより自分に突き刺さる形で描きたかったからです。」

人に勧められない、技術の未熟さ、などで星はひとつだが・・・。

残酷描写について、僕はずっと答えが出ないままでいる。
それは社会にとって必要なものなのか。
それによって解消、カタルシスを得る者もいると思う。
僕はそういう描写を見ると、現実を超えた現実を見る思いがして、なにものかを考えられることがある。
しかし一方で、その者の妄想を助け、結果、最後は社会の迷惑行為、迷惑と呼ぶには軽過ぎる行為に走る者も出てくる。

処女作である「笑顔でさようなら」についてだが、フランシス・ベーコン(Wikipedia)という作家のトリビュートらしい。
多くの作品が見れる:francis-bacon.cx / abstract art gallery paintings oil acrylic collection
特に、これらの絵これらの絵を参考に描かれたものだと思われる。

調べているうちに、谷口幹也、フランシス・ベーコンを語るという文章を見つけた。
美術教育に関するこの論考は面白かった。
「誕生は自分の意志の外の出来事である。自分が生れたこと、およびそれにともなう外=親からのこうした強制的な書き込み、すなわち暴力。これが誕生という、母胎からの分離劇における主人公である子供の内的構成である。(…)このマスメディアの中における悲劇は、恐怖といった非日常への入り口さえも、消費への入り口に改ざんしてしまう。(…)彼の絵の持つ暴力性とは、戦争などの暴力ではなく、私たちがここに存在すること、存在それ自体が孕む暴力性のことだったのではないだろうか。」
存在それ自体が孕む暴力性。それは原罪とはどのくらい違うものなのだろうか?

フランシス・ベーコン、Blanka Dvorak、肉と血の絵画さんとこで、「ベーコンが肉体に「性や生」を感じさせるのにたいし、この方は肉体に「死」を感じさせる」というBlanka Dvorakによる絵画作品ギャラリーを知りました。
参考までに。

古屋氏はその後『少年少女漂流記』(乙一氏との共著)や、『彼女を守る41の方法』などを描いていくが、その原点が垣間見れる作品でした。

古屋兎丸
ところで、この人って高校の美術講師?!(年齢も思っていたより年配の方でした。)

うさぎ☆ひとりクラブ
古屋氏のブログ。
posted by B&M at 21:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0071『Palepoli』

★★★3
Palepoli
Palepoli
古屋 兎丸

さて、前回(0070『Wsamarus 2001』)に引き続き古屋兎丸氏の4コマ集です。

縦横無尽のパロディ。
有名で誰でも知っているものから、おそらく何かから引用はしているのだろうけれどマニアックで僕の知らないものまで。
繊細な絵柄でエロ、グロ、タブーなく描いていきます。

連作ものもあり、それぞれをちょっとずつループしながら進んでいったりして、なかなか楽しく読めました。

※性的・残酷シーンに弱い人はお控え下さい。

きみにはさいのう
がないのでもうやめ
なさようなら
てづか(没のオバケー完結編ー)
posted by B&M at 19:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0070『Wsamarus 2001』

★★2
Wsamarus 2001 (Cue comics) [コミック] / 古屋 兎丸 (著); イースト・プレス (刊)
Wsamarus 2001 (Cue comics)
古屋 兎丸

今ごろ気づいたのだけれど、雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載中の「鈍器降臨」のマンガは古屋氏のものだった。
なので、僕にとってのはじめての古屋マンガはいつからか目にしていたこの「鈍器降臨」らしい。

エロ、グロ、神、女子高生、パロディ・・・。
かなりバラエティーに富んだ画が魅力。
その絵の細かさや巧さ、上手さゆえに、内容のほうがまだ追いついていないような段階。

でも、けっこうはまってしまった。

※性的・残酷シーンに弱い人はお控え下さい。

これよりあなたの頭に
Wsamaru2001をインストールします。
続けますか?
posted by B&M at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする