2018年02月18日

0977『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』

★★★★★5
ダース・ヴェイダーとルーク(4才) -
ダース・ヴェイダーとルーク(4才) - ジェフリー・ブラウン

スター・ウォーズ(SW)のヴェイダー卿の子育て。
絵柄がかわいすぎる。

「そして父と息子として共に銀河を支配するのだ!」
「そしたらおやつくれる?」


エピソード8の公開に先立ち、エピソード5、6、7がテレビで放映されていた。
それで、息子と共ににわかSWファンになった。
今や、家には2本のライトセイバーとレゴ・ミレニアムファルコンがあるくらい。
こんなに面白いものだったのか、と仰天した。

だめだ、ハン・ソロとは遊ぶな。絶対にだめだ。


SW本編のいろいろがわかっていなくても十分に絵柄や、子煩悩な父親、親子の素敵な関係性は楽しめるだろうが、僕には本編への華麗なる言及が面白すぎた。
ルークが野球ボールをライトセイバーで斬ってしまっているのは、あの修業を思い出させる。
ルークが右手首に擦り傷を負って、それにパパが絆創膏を貼ろうとしている(切り落とされたのでなくてよかった!)。
ヴェイダーパパが、息子にダース・モールを描いて教育している。あるいは、「ダース・モールはぱっととんで、クワイ=ガンを倒しましたとさ・・・」と夜、読み聞かせをしている。(もちろん、ルークは眠れない。)
ルークが危なっかしい高所にいて、ヴェイダーパパが「ルーク!危ない!戻ってきなさい」(その後落下しなければいいのだが)。

そして、ジャージャービンクスのおもちゃを前に、
ヴェイダー「これはおまえが探していたおもちゃではない……」
ルーク「ううん、これがそうだよ。」
※旧3部作のSWファンは、ジャージャーを受け入れられなかったらしい。

子育てとは、常に、うまくいかないものである・・・それは、SW本編も、この絵本も、同じように述べていることだ。

それでも、最後のページは、

「パパ、大好き」


と言って、膝に抱きついてくるルークなのだ。

 ***

以下の続編2編も読んだ。

ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア -
ダース・ヴェイダーとプリンセス・レイア -

こちらは、思春期にさしかかるレイアの子育て。
徹底的に反抗され、反発され、思い通りにいかない娘の子育て。

ヴェイダー「フォースのダークサイドの力がどれほどか、おまえにわかれば・・・」
レイア「わかってるって。もう耳にタコができるほどきいたもん。それに、人生には力以上に大切なものがあるのよ。」

それでも最後は抱きしめられて、赤くなるヴェイダーパパ。

 ***

おやすみなさいダース・ヴェイダー -
おやすみなさいダース・ヴェイダー -

こちらは2ページ構成で、寝る前のSWのいろいろなキャラクターに言及。
例えば、パジャマを着るとジャージャーは、いつでもきまって、すってんころりん(耳が腕に入ってる?!)。
例えば、夜の読み聞かせの途中で、シュー、コーと寝てしまっているヴェイダーパパ。

いずれも図書館本。

さらにもう一遍出ているらしい。
それもいつか読んでみたい。
posted by B&M at 15:20| Comment(0) | 絵本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月08日

0976『フィンランド教育 成功のメソッド』

★★★★★5
フィンランド教育 成功のメソッド~日本人に足りない「実現力」の鍛え方~[マイコミ新書] -
フィンランド教育 成功のメソッド~日本人に足りない「実現力」の鍛え方~[マイコミ新書] - 諸葛正弥

フィンランドの教育は、日本人が(あるいは世界が?)注目している教育だ。
ここ数年、私も、自分を拡張しようとして、フィンランド教育について勉強していた。

本書は、偶然にも他で読んでいた「プロ教師力アップ術55」という本の著者のものだった。
著者が、フィンランドの教育を参考にして、自らの教え方のメソッドを打ち立てた、と知って、なおさらに興味が湧いたものだ。

努力した過程を認められる経験がなければ、子どもたちは結果だけを求めるようになり、努力することへの価値を見出せなくなっていくのです。(p266)


フィンランド教育のルポや報告ではなく、そこから日本社会へ向けて、著者なりの視点でメッセージを送っているような本だった。
それだけに、そのメッセージ性のようなものが、自分と合ったので、高評価とした。

参考:
0960『図解フィンランド・メソッド入門』
posted by B&M at 14:45| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0975『13歳からの論理ノート』

★★★★4
13歳からの論理ノート -
13歳からの論理ノート - 小野田博一

論理的って、どういうことか?
わかりやすく、おもしろく、書かれてあった。
そして、なぜ論理的でなければいけないか、についても、よくわかった。
教育の場で、日々この国の中で生きる中で、思い出したい一冊。

 日本人の場合、年をとるにしたがって「なぜ?」と聞くことが少なくなっていきます。
 察する習慣をつけさせられるからでもあり、「目上の者に従順に従うのが美徳」という考え方(「**してくれ」と言われたら、「なぜ?」と聞くのではなく、ただ従順に「はい」と答えるべき、という考え方)を身につけさせられるからでもあります。(p75)


なぜそうなるのか?という疑問がなければ、「なぜそうなるのか?」を「論理的」に述べることもない。
日本人が論理的でない、ということを、本書は述べている。
posted by B&M at 14:34| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0974『教師が40代で身につけたい24のこと』

★★★★★5
教師が40代で身につけたい24のこと -
教師が40代で身につけたい24のこと - 堀裕嗣

四十代の敵は何といっても「自らを発展途上人と位置づける謙虚さの喪失」と言えるでしょう。(pp21-22)


この引用にすべてが書かれてあるように思う。
一生勉強。
一生学び続けるという姿勢でいること。
教師にはそれが大事だと、あの時、思ったではないか?

本書の中には、女性教師に気持ち良く働いてもらう、という章がある。
タイトルから年齢を限定し、さらにここから、男性に読者を狭めているところがある。
書かれてあることのエッセンスは、教員誰しもに当てはまるものだと思うが、このあたり、教員誰にでもお勧めできる、というものではないことを付記しておく。

値段も高く、その割りには内容は少なくすぐ読めた。
しかし、私にとっては非常に面白く、勉強になり、叱責になり、ご鞭撻になり、役にたった一冊。

 自分がある立場に就き、自分の裁量が大きくなるということは、図らずも他人の人生に関わることになるのだ。(p106)
posted by B&M at 14:29| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0973『思春期の子どもの心をつかむ生徒指導』

★★★★★5
思春期の子どもの心をつかむ生徒指導 10の心得&場面別対応ガイド50 -
思春期の子どもの心をつかむ生徒指導 10の心得&場面別対応ガイド50 - 垣内秀明

生徒指導って、どうすればいいんだろう、と悩んだときに手に取った一冊。
大変勉強になった。
著者の立ち位置も、姿勢も、読んでいて心地よかった。
師と仰ごうと思った。

その場で言うことを聞かせないと、自分の教師としての権威が崩れると思わないこと。(p63)
posted by B&M at 14:20| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0972『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

★★★★★5
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) -
色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) - 村上春樹

 世界はそんなに簡単にでんぐり返りなんかしません、と灰田は答えた。でんぐり返るのは人間の方です。そんなものを見逃したところで惜しくはありません。(p76)


単行本版で読んだ。(ので、引用ページは単行本による。)
長い間積ん読していた。
2017年の3月に読了したものを、今ごろになって投稿する。
記憶が定かではないが、「女のいない男たち」よりも先に、こちらを読み終えて、村上春樹に「戻って」いったのだと思う。

彼は混乱させられることに馴れていない。定められたフィールドの中で、定められたルールに従って、定められたメンバーと行動するときに、彼の真価が最も良く発揮される。(p166)


年齢も近い主人公。小説の「入り」も冷たい感触の無感情なところから。
小説の流れと、小説や物語の世界へ還ってくる自分の状態が重なって、その時の自分にとって最良の読書状態になったと思う。
なぜ自分がその集団からはずされたのか?
ミステリーのように、スリリングに過去に迫っていく。
沙羅さんという女性にどうしようもなく惹かれていく主人公の恋心にああまで共感できたのも、そういう土台作りがしっかりしたからだったかと思う。
示唆に富み、30代半ばを過ぎようとしていた自分にとって、最高の一冊だったと思う。

小説のラストで、僕は風の歌を聴き、どこかわからない場所へ電話をかけようとしていた。
これらは、村上春樹の過去の作品への言及もばっちり。
"だいぶすたれた村上春樹ファン"としても楽しめた。

 人生は複雑な楽譜のようだ、とつくるは思う。十六音符と三十二分音符と、たくさんの奇妙な記号と、意味不明な書き込みとで満ちている。それを正しく読み取ることは至難の業だし、たとえ正しく読み込まれてたとしても、またそれを正しい音に置き換えられたとしても、そこに込められた意味が人々に正しく理解され、評価されるとは限らない。それが人を幸福にするとは限らない。人の営みはなぜそこまで入り組んだものでなくてはならないのだろう?(p343)
posted by B&M at 14:16| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0971『死ぬまでに達成すべき25の目標』

★★★★4
25の目標 -
25の目標 - 中嶋秀隆+中西全二

プロジェクト・マネジメントの第一人者が書いたらしい本書を、プロジェクトについて学んで、仕事もやりやすくしたいという思いと、それを人生にも応用して、もっとクリアなビジョンで生きれるようになるかな、という思いで手に取った。
しばらく積ん読期間が続き、手に取ったのが去年の頭。
それから、本のいでたちのいかがわしさから(失礼!)、読み捨てようと、小付箋で読み進めていたが、100ページくらいで付箋が尽きる。
ということは、学ぶこと多き書と見なし、以後は線を引き、蔵書化しようと思いながら読んだ。

著者二人が学んだ、多くの先人の知恵が、そこかしこにちりばめられている。

人生は、ミッションであり、プロジェクトである。
さて、今年を、いかように生きようか。

 人生が最も複雑になるのは、一般的に言うと、三十五〜四十歳ごろの人生の折り返し地点あたりからであろう。(…)毎日を楽しみつつ社会にお返しをする版だ。(…)この時期には、その複雑さを引き受けることになる。(p167)
posted by B&M at 13:57| Comment(0) | 整理法・手帳・書斎・家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0970『残念な教員 学校教育の失敗学』

★★★★★5
残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書) -
残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書) - 林純次

フリーランスジャーナリストから、教育者に転身した著者の本。
学校現場にいる者として、痛烈な一作。
だが、その鋭利なナイフは快感でもあり、言い得て妙なところ多し、切り刻まれながらも、これからについて考えるためには不可欠な一書。

 「学びの共同体」として知られる、佐藤学学習院大学教授は、教員が専門家として成長するためにという趣旨で書かれた『教師花伝書』で「西洋東洋を問わず、古来、教えるという不遜な仕事を教師が行うことができたのは、教師自身が他の誰よりも読書をし、学んでいたからである。よく学ぶ者のみが教壇に立つことが許された」と記している。
 この通りだと思うし、そうでなければ若い世代に向かって「本を読め」などと軽々しく言ってはならない。(p37)
posted by B&M at 13:48| Comment(0) | 教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

0969『女のいない男たち』

★★★★4
女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) -
女のいない男たち (文春文庫 む 5-14) - 村上春樹

学生の頃、村上春樹氏の文学と、ものすごく近かった。
ノルウェイ、ねじまき鳥、世界の終わり。自分の青春時代と、切っても切れない作品群。

それから社会へ出て、だんだんと疎遠になっていく。
「1Q84」「騎士団長」、どちらも読んでいない。その他以後発表の作品も、翻訳も、読んでいない。
そもそも、小説自体から疎遠になった。
読むのはもっと実用的なもの。
得る物語は、たまあにドラマや映画といった映像作品から。
そう、日常的に誰かの物語に入り込む、ということから疎遠になったのだ。

それがこの頃、続けて2つ、村上作品を読んだ。

短編集。
単行本として出たときは、敬遠した。
1作品目の「ドライブ・マイ・カー」で挫折した。
作品が取り上げた地域から、ちょっとした苦情があったことはニュースで知っていた。
それは作品を読むきっかけにはならなかった。

文庫本になった頃、タイトルがなんだか気になってきた。
女のいない?
結婚して連れ合いがおり、家族が厳然としてある状態において、女のいない状態を想像することは困難であり、小説を読むことは冒険であった。
それでふと、iPhoneのKindleアプリで検索してみた。
はじめの数ページが試し読みできた。
そして、そこから、ぐいぐいと引き込まれていった。
自然と足が書店へ向き、リアル書物を手に入れ、あとは一気に読んだ。

しかしどのような場合にあっても、知は無知に勝るというのが彼の基本的な考え方であり、生きる姿勢だった。たとえどんな激しい苦痛がもたらされるにせよ、おれはそれを知らなくてはならない。知ることによってのみ、人は強くなることができるのだから。(p37)
posted by B&M at 13:39| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月04日

0968『国のない男』

★★★3
国のない男 -
国のない男 - カート・ヴォネガット

この著者自身の小説を通読したことはない。
村上春樹氏、爆笑問題太田光氏、金原瑞人氏などの名前から、読んでみよう、と思って手に取った本書。

特に、ユーモアに関してのくだりが印象に残った。

唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑という救いを与えることだ。(ページ失念)

ユーモアは、人生がいかにひどいものになりうるかということを忘れさせ、人を守ってくれる。(p137)
posted by B&M at 13:48| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする